絵 砂漠ゴブリン

形態:妖精
反応:非友好的
知能:低
遭遇:砂漠、荒野
出現:単独から集団



 親戚筋にあたる、沼ゴブリンと同様にゴブリンの亜種とされている砂漠ゴブリンは、南方の果てにある暗黒大陸の砂漠周辺に主に生息しているためにその名で呼ばれている。全身が黒から褐色の長い毛に覆われているために容易に見分けがつくが、沼ゴブリンに比べれば遥かにゴブリンに近く、両者を同じ種族とみなす賢人も多く存在する。
 砂漠ゴブリンは、その陰湿で姑息な性質においてもゴブリンとあまり変わらず、些細な仕掛けや罠を作っては砂や岩陰に隠して、獲物を陥れることを好む。お気に入りはとらばさみの罠で、しばしば砂中に放置されて忘れられることもある!親類同様に小柄で力も弱いが、手先は器用であり小刀や斧を振りまわして戦う。自分より強い相手と見れば逃げ出してしまうことも、他のゴブリンと変わらない。

 小さな部族単位に、砂漠のオアシスを巡るか岩陰の洞窟のような場所に集落を作って原始的な生活を送っている。狩りは少数で行い、全身の毛に砂をかぶせて身を隠し、あらかじめ仕掛けておいた罠に獲物を追い込もうとする。罠にかかると見るや、一斉に現れて石を投げたり槍で突いたりしてしとめる。砂漠ゴブリンの集落は、特に力の強い族長によって率いられており、自分が倒した獣の骨や毛皮を誇らしげに身にまとっている。ゴブリンの部族のような祈祷師は存在せず、全て族長の気まぐれによって決められている。


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