絵 大海蛇

形態:魚類
反応:中立
知能:低
遭遇:海洋
出現:単独



 何百年ものあいだ、船乗りたちによって広められてきた海中に住んでいる生き物の話は大きく二つに分かれる。ひとつは岩に座ったり、イルカに乗って現れては人間を誘惑して水中に誘う人魚のことであり、もうひとつは尻尾のひとふりで船を沈めてしまう巨大な大海蛇の話である。
 大海蛇と呼ばれているが実際には極めて大型のサメかウナギの仲間であり、陸棲水棲を含めて最大の生き物である。大型のよりも更に大きく最も小型のものでも体長は漁船を軽く越える。メガロドンの別称でも呼ばれ、誇張された伝承では余りにも巨大である為に正確な姿が認識された事はないとさえ言われる。

 大海蛇は水深の浅い所を回遊しては、体長1メートル前後の(!)小魚を常食として口内に流し込む。本来はおとなしい性格だがその巨体が危険な存在となり得る。人間の船には無頓着で、餌となる生き物が水面下に集まる流木と同様にしか見ずに船の下に潜り込んで転覆させる。頑丈な皮膚に有効な攻撃は殆どなく、通常は逃げられるか身体に相応しい巨大な尾の一撃で船ごと沈められる。


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