絵 トカゲ王

形態:人間型
反応:攻撃的
知能:高
遭遇:密林、沼、廃墟、地下迷宮
出現:単独



 古代よりトカゲ王の一族は邪悪なトカゲ兵の部族を率いて一つの文明にまでまとめあげている。優れた身体能力と高い知性を持ち、外見は普通のトカゲ兵と変わらないが洗練され、はるかに器用で俊敏であり体格にも知性にも優れている。トカゲ兵をスレイブ、トカゲ王をノーブルと呼んで区別する賢人もいる。
 通常はスレイブの巨大な集落に一人のトカゲ王がおり、部族を率いている。トカゲ王は強力な戦士であると同時に強大な指導者でもあり、ノーブルに支配されたトカゲ兵はきわめて高い統率力を示すが、王が死ぬとたちまち離散することからアリのような群体にも似た、盲目的な信仰によって支えられていると考えられている。強大なトカゲ兵帝国では一人の王の死が帝国を崩壊させないために、複数の部族を統括するトカゲ王たちの中からただ一人の代表者が選び出されて、十二年間の統治を行う。

 特に帝国におけるトカゲ王は片手に魔法を帯びた炎の剣か、それに代わる赤い剣を持って現れる。これははるか古代に彼らに邪悪を植えつけた恐るべき蛇魔人が手にしていた、炎の剣をかたどっている。トカゲ王は魔人の代理人として部族に君臨し、魔人の意思は神官を通じて伝えられる。寒冷な気候に弱いという理由だけで、彼らの棲息域が南方の温暖な湿地帯に限定されているという事実は幸いという他はない。


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