速度を測る | ||
ADSLを使い初めて、最も気になるのが通信速度です。 実効速度測定掲示板 、 ブロードバンド・スピード・テスト 、 SPEED TEST の各サイトでは、実際にファイルをダウンロードした時の通信速度(実効速度)を測定できます。 ただし通信速度は回線の状況に大きく影響されますので、プロバイダや接続先のサーバの混雑状況によって異なります。 | ||
遅い原因(1) Windowsのパラメータ | ||
Windowsの通信性能に関するパラメータには、MTUやRWINなどがありますが、Windows95/98/98SEでの既定値はアナログモデム(28.8Kbps)に最適な値になっています。 ADSLでの通信速度を上げるために、これらの数値を変えるにはレジストリを編集する必要があります。 しかし、PC操作に慣れない人がレジストリを編集するのは非常に危険で、最悪の場合はPCが全く起動しなくなります。 NetTune や EditMTU などの設定ツールを使うと、簡単に、(比較的)安全にMTUやRWINの値を変更できます。 これらのツールのホームページには、値の決め方に関する説明もあります。 | ||
重要:Windows95/98/98SEで通信を行う TCP/IPドライバ(vtcp.386) にはバグがありますので、アップデートが必要です。 Windows95の場合は 236926usa5.exe を、Windows98/98SEの場合は 236926usa8.exe をダウンロードして実行して下さい。 詳細は マイクロソフトのページ(英語) をご覧下さい。 | ||
遅い原因(2) ノイズ | ||
ADSLでは高い周波数の信号を使いますので、各種のノイズに影響されます。 | ||
1.モジュラーケーブルを短く | ||
PCとの接続で、壁のモジュラーコンセントからスプリッタまで、スプリッタからADSLまでのモジュラーケーブルは、できるだけ短いものを使うようにして下さい。 やむを得ず長いケーブルを使う場合は、シールド付き「ツイストペア」のモジュラー線を使うと効果的です。 ツイストペア線は、シールド無しの4mが800円前後、シールド付きの4mが1000円前後で買えます。 LANケーブルはノイズに強いので数十メートルでも問題はありません。 | ||
2.タコ足配線を避ける | ||
テーブルタップにPCや多くの周辺機器を繋げたタコ足配線では、各機器やACアダプタからのノイズがADSLモデムに入り込むことがあります。 コンセントが足りずにテーブルタップを使う場合でも、ADSLモデムやPC本体だけ直接コンセントに繋ぐのも効果があります。 | ||
3.家電製品から遠ざける | ||
ADSLモデムを、ノイズの発生源となり易い電気製品(冷蔵庫・TV・ラジオ)から離れたところに設置して下さい。 また、PC本体やディスプレイからも出来るだけ遠ざけるのが効果的です。 | ||
4.ノイズフィルタ | ||
電話回線のノイズを除去するために、スプリッタとモデムの間に挿入するノイズフィルタ(3000円前後)もありますが、各機器の電源コードやケーブルから発生するノイズを除去するフェライトコア(左の写真:1個500円前後)もあります。 このフェライトコアを、ノイズが発生しているケーブルに付けるだけでノイズが減少する...かもしれません。 | ||
電話用モジュラーケーブルの種類(ピンの数/線の数)について | ||
電話用のモジュラープラグ(RJ-11)は、最大で6本(3組)の線が使えるようになっていますが、普通の電話機・Fax・モデムで使われているのは真ん中の2本(1組)だけです。 インターフォン付き電話機では内側4本や、6本全部を使う場合があります。 ADSLモデム(入力側)は、普通の電話機と同じく、中央2本だけを使いますので「6極2芯(2ピン)」で用が足ります。 なお「6極4芯(4ピン)」でも問題はありません。 | ||
ちなみに、モデム出力入力側のLANケーブルに使われるプラグ(RJ-45)は、電話用プラグ(RJ-11)とよく似た形状ですが、幅が広く、常に8本(4組)の線が使われます。 このため、プラグは全て「8極8芯」となっています。 |