Islands Schizoid Man!!!(2003.11.19)

 今年の11月は何か変ですね??暖かいつーか、寒くないつーか....
そんななか、昨年'21世紀に帰ってきた'、あの21st Century Schizoid Bandが、何と二年連続で日本上陸を果たしました。
大阪一回、東京二回の計三公演、東京は今回も新宿厚生年金会館が会場となりました。
今回、DrumsMichaelが脱退(何と、Crimson脱退の時とまんま同じ理由だとか....)、代わってあのIan WallaceDrumsとして参加、ついにあのバスドラが聴ける事になったわけです。
このツアーではバンドとしての新曲も演奏するという話も事前に伝わっており(なんかこの間の四人囃子みたいだなー^^)、それなりに期待が出来るかなっとも思ったり....
そんな、21st Century Schizoid Bandのライブの模様、最終公演となった1114日の模様をレポしませう。


 さてさて、筆者、ここのところ何か仕事が立て込んでおりまして、当初は早退して余裕を持って会場に向かおうと思っていたら、もう既に18:00、仕事を放り投げて、急いで会場に向かう羽目となりました。
21st Century Schizoid Band、来日記念盤として昨年の日本公演のライブ盤(CDDVDの二枚組)を発売しております。
筆者も買い込みまして、昨年の演奏を再チェック。
うーん、差し替えも少しやってる見たいですね??これ??
特に鍵盤のストリングスが、メロトロンのサンプリングに差し替えられているように思えます。
まー、しゃーないかな??
それとDVDの方、音と演奏がちょっとずれてるのが気になります。
特にMichaelの演奏が、時折瞬間エアドラム状態になってたりしまして....
画は綺麗なのになー???
あ、そんなヨタ話が良いですよね??


 会場に着きますと、まあそれなりに人は集まっているようです。
と言っても、こちとら開演直前に会場に到着ですんで、急いで入場、厚生年金名物、せまーい物販ブースに今回のメンバーで春に行ったイタリア公演のライブCDが並んでいます。
昨年も会場でスタジオライブ盤を販売すると言っておきながら、何と筆者が行った日には物がなかった(結局、Disk UnionさんのArcangeloから発売された紙ジャケ盤を入手しましたが....)のですけど、今回はありました。
とりあえず急いでブツを持って、金を払って、会場へ.....
ステージには昨年と同じようなセットが並んでいます。
一つ違うのは昨年はMichaelのツーバスがステージ真ん中にそびえていたのが、今回はIan Wallaceのサウスポーキットが鎮座しているところ。
雰囲気的には、Crimson時代も時折あったシングルバスキットを思い出して貰えばよろしいかな??
個人的には、EarthBoundの'21st Century Schizoid Man'(ひねくれものでして^^)の重たーいバスドラが大好きですんで、ちょっと期待しながらも、ツーバスでやって欲しかったなー等と考えたりして....
で、客入りの方ですけど、それなりに入っているなー....と思って二階を見たら、だーれもいません(^^)。
今回、客は一階にしかいれてないんです。
そう言えば、チケットがあんまし売れてないって話もちらほら聞いていたもんな.....
(TV朝日/Kさん、受難は続く.....?_)
そんなこんなしているうちに客電も落ちて、ライブがスタートします....


 コーリングシグナルの'Scizoid Intro'が流れ、ステージにメンバーが三々五々で登場します。
やはり年齢層の高い観客から声が飛びますが、余裕で答えるメンバー達。
そしてトップナンバーは昨年と同様、'A Man, A City'。
昨年の場合、MichaelMcDonaldが居たんで、'A Man, A City'で良かったんですけど、今回はWallaceが居ますんで、テーマは'A Man, A City'なんですけど、ドラムは完全に'Picture of The City'、Island Crimsonのノリになっているのが印象的。
だった筈なんですけど、残念ながらPAが完調ではなくて、Wallaceのプレイがきちんと聴こえないんですよ、困った事に....
厚生年金PA受難伝説、再来か??
それと、何かエコーが効きすぎていて、それがまた音を変にモジュレーションしちゃっていたのが凄く残念。
まー、そんなこんなで演奏の頭三曲は昨年のツアーとまったく同じ構成、つまり'Catfood'、'Let There Be Light'と続きます。
演奏は並ってとこですかね??危なげもないんだけど、昨年聴いているセットなんで驚きも無い....
その上、楽しみにしていたWallaceのドラムは聴こえないと。
加えて、Jakkoのボーカルが変です、高い声が出ないみたい。
非常に困った状態が続きますが、一応、次の'Cirkus'でようやくペースが戻ります。
McDonaldのエレピ(Fripp翁のプレイをなぞっている感じがなかなか笑えますが、ワザとかな??)に導かれ、Island Crimson時代のような重たい叩きつけるようなWallaceのドラムが聴こえて、ようやく安心。
ここでのMelのプレイも完全にIsland Crimson状態、後半のブギの遊びの部分もまんま吹き倒してくれました。
そう言えば、このバンド、何とフルートを吹けるメンバーが三人もいます。
そんな三人のフルートだけのナンバーが披露されます。
ちょっと危うい面もありましたが、そこはプロ、綺麗なフルートの音が会場に鳴り響きます。
(Melのフルートはもしかしてアルトだった??)
曲はテーマを奏でて、ギターの音からそのまま'Cadence & Cascade'へ。
これはなかなか良い演奏でした。
その後の'The Court Of The Crimson King'は、さすがにブルース調ではありませんでした(^^)が、鍵盤の音が昨年のまんまKORGのストリングスだったのが、メロトロンのサンプリングに代わっていましたので、曲が昨年より締まって聴こえます。
中間部のMcDonaldのソロは、例によってたっぷり聴かせてくれます。
この後は昨年はMel大活躍だった'Ladies Of The Road'。
今回は僚友のWallaceがドラムでしたんで、やはり完全にIsland Crimson
中間部のコーラスでは、往年のWallaceのリードも聴く事が出来ました(^^)。
さて問題は、次の新曲'Catleys Ashes'。
正直言って、会場では何がしたいの??というか、まとまりのない曲だったってのが正直な印象。
後半のギターのカッティングとともに繰り広げられるWallaceのソロとか、ライブ的な取り合わせもあったのだけど、なんか散漫な印象。
ちなみにイタリア公演ライブにボーナストラックにスタジオ版で'Catleys Ashes'が収録されていますけど、こちらを聴くとようやく曲の感じが判ります。
Jakkoの曲なんですね??これ。
まだこのバンドに馴染んだ曲には仕上がっていないってのがホントのところではないでしょうか??
曲は'Formentera Lady'、そしてなんと'Sailor’s Tale'が出てきました。
ちなみにIslandのスタジオ盤と異なってIsland Crimsonライブバージョンタイプで繋ぎのテーマブリッジは無しで曲として完全に独立させていました。
この演奏は、なかなか良かったです。
Jakkoのギターはちょっとはりきり過ぎでしたけど....
あ、そうそう、忘れてましたけど、Wallaceのドラムはシングルバスだったのですが、ちゃんとツインペダルを使っていたので、ちょっと安心。
演奏は'I Talk To The Wind'、昨年はラストを飾った'Epitaph'と続き、ラストは'21st Century Schizoid Man'。
ここでのWallaceのプレイは前半は良かったんですけど、中間部はちょっとPeterとの息が合ってなかったですね??
(正直、この日は全体的にWallacePeterのプレイがきちんと合っていませんでした....)
でも、イントロのバスドラの強烈さはWallaceバージョンの'21st Century Schizoid Man'。
演奏が終わり、ステージを去るメンバー達。
観客はスタンディングオベーションで見送り、当然、アンコールの要求。
アンコール、まずは昨年と同じスタイルで'Birdman'。
ちょっとこの曲にはWallaceは合わないかな???
そして、オーラスは伝え聞いていた話どうり'Starless'。
Melがソプラノを持って、スタジオ盤と同じようにボーカル裏のソロ、そして後半のバースを担当。
McDonaldも後半頭でのアルトのソロをスタジオ盤のように....
でも、この曲、中間部のギターのところ、WallacePeterのリズムは完全にずれちゃってましたし、後半もなんか合ってなかったんですよ、演奏。
それに、確かにスタジオ盤MelMcDonaldが収録に参加したとは言え、この曲を21st Century Schizoid Bandがやるべきだったのかはちょっと疑問。
この曲、一応、'Cross, Fripp, Wetton, Bruford, Palmer-James'名義、つまりCrimson名義にはなっていますけど、ホントはJohnの曲なんですよね??
これだったら、予告にあった'Islands'の方をやった方がこのバンドにあってたんじゃないかな??


 今回のライブ、終演後筆者は何とタクシーを飛ばして仕事に戻りました。
前日は終演後に即席サイン会があったとかで、もうちょい会場に居たかったのですけど(結局14日は無かったのかな??)。
で、正直この日の演奏は'うーん??'って感じでした。
昨年のような新鮮さが乏しかった事、PAの問題、リズム隊が合って無かったこと等々....
でも、一番感じたのは去年の主役は完全にMcDonald & Gilesだったのですが、今年はMelだったよーな....
Wallaceが加入した事もあってIsland Crimsonの頃のライブナンバーが増えたって事もあるのですけど、完全に主役はMelに移っていたように思えます。
こうなると、来年というか次は誰が主役を張るのか、そこら辺がこのバンドの注目点なのかも知れませんね??
次はどうなるんでしょうかね.....

To Crimson