さてさて、前回に続いて今回は、5.2渋谷公会堂公演を中心にレポートをお送りしませう。
ステージフォトは既に四人囃子オフィシャルホームページに掲載されていますが、さてさてステージの様子はどんなんだったのか、当サイトでは文書でそれを補完していこうと....
(今回は、さすがにワンステップみたいな太っ腹状態じゃなかったんす....)
んでは(^^)/。
5.1 大阪春の陣は??
ご存じのように、残念ながら5.1大阪厚生年金芸術ホールには仕事で行けませんでした。
所謂取り巻き連中もさすがに仕事で涙をのむ者、やんごとなき理由で行けない者等々が続出しました。
ちなみに事前の話では大阪公演のチケットの売れ行きはあまり芳しく無かったとも聞いておりまして、'うーん、空席が目立つのかな???'などと思い、会場に行けない事をホント、残念に思っておりました。
これは事実かどうか判りませんけど、チケットの売れ行きもあって読売TVによる取材と放送があったのかな???などと考えてしまいます。
ところが、実際、フタを開けて見ると、四人囃子オフィシャルホームページのフォトレポートにもあるように、二階席にも客が入っておりまして、良かった、良かったと....
取り巻き連中の中にも、三連戦全戦参加組も居まして、金子マリ_Fan
Web Site軍団、TRB軍団、その他数名が大阪まで追っかけしとりました。
話によると、4.27新宿決戦よりも演奏/PA/照明、全て良かったとか...(一部ではPAは座る場所でかなり落差があったとも言われていますが...)
演奏したセットは、囃子の方は完全なパッケージになってますんで変更無し、スモーキーはさすがに'最強のアマチュアバンド'ですんでセットリスト入れ替え自由状態と、二つのバンドの性格の違いが反映されていますね??ここらへん。
5.2 渋公最終戦、開場前....
さて、さすがに5.2ってーのは連休の谷間でありまして、筆者も仕事してから駆けつける事となりました(つーても、しっかり早上がりしたりして^^)。
5時過ぎに会場に着いてみると、まだ人はまばら、リハの音でも漏れてこないかな??と会場周りを歩いてみましたが、今回はさすがに聴けませんでした。
そんで、会場正面入り口からロビーを覗くと、おー居る居る、大二さん、坂下さん、佐久間さんがロビーのグッズ売場を見ております。
リハは終わったのでしょう。
気づいてくれたら挨拶しよう....と思ってたんすけど、さすがに気づいてくれませんでした。
そんなこんなしてると、会場外に出てくる四人囃子オフィシャルホームページ主宰のaoさんを発見。
aoさんに声を掛けて、とりあえず挨拶...'今日の出演順は??後??先??'などと軽くお話を...
そこで別れてウロチョロしているとTRBの鈴木兄弟が...彼ら、三連戦全戦参加組であります。
'囃子休暇です^^'と一言、その後出てきた言葉が'またの名をGOLDEN PICNICSとも言う'。
はは、言い得て妙ですね、この言葉。
そんなこんなで待っているとやはり三連戦組の津田さん、浅野井さんも登場。
津田さんは高速バスで早朝に東京に着いたそうですが(ご苦労様でした....)、浅野井さんに聞くとなんか打ち上げは朝5時まで続いたとか...
'大丈夫かね??今日??'、'うーん、そう言えばロビーにはメンバー三人しか居なかった....'、'幕が上がったら〇〇がステージに居るとか....'(あ、駄目、それギャグになってない)、等と好き勝手な与太話が続きます。
そんなこんなしていると、会場前もかなりの人が集まって来ました。
やっぱ年齢層、高いわ(^^)。
ある程度人がはけたところで、会場入りします。
5.2 渋公最終戦、決戦前夜???
会場入りして、ステージの様子を見るとやはり予定どうり四人囃子の出番が先でした。
最終日くらい逆転しないかな??とも思ったんすけど、やっぱノリの良さはスモーキーの方が上ですからしょうがないか....
ちなみに、前回レポートに書いたように当初は抑えで渋公もTVテーピングがある筈でしたが、キャンセルとなったようです。
PAミキサー脇にビデオカメラが一台ありましたけど、さすがにそれじゃTV放送に使用出来ませんわな。
このTVテーピングキャンセルのおかげで追加席が用意出来たそうです(ちなみに当日券も少しだけ出たようです)。
中を見渡すと段々席が埋まっていき、前回同様今回も満席になりそうです。
ちなみに当然開演前のBGMは前回といっしょ。
前回は、PA/照明が初日と言うこともあって、かなり苦しい状態でしたが、今回は大丈夫かな??などと考えながら、ステージの開始を待ちます。
しかし、当初の一回公演が大阪公演、そして追加公演が出たところを見ると、今回のライブに対するファンの反応の良さが感じられます。
まあ、囃子単独ではありませんが、そこはそれ、スモーキーと囃子は元々同じ事務所に所属していたわけですし、お互い良く知っている仲でもありますから、こんなパッケージツアーも良いものではありません??
5.2 渋公最終戦、四人囃子前半戦
4.27新宿と同様、客電が落ちオープニングのインストナンバー(大二さん選曲だっけ??)の中、メンバーが登場します。
立ち位置も新宿と同じ、メンバーがスタンバイし、大二さんの静かなシンバルの刻み、佐久間さんのベースがあのフレーズを弾き、モリさんの静かなソロから'おまつり'がスタート。
BGMと演奏のクロスフェードのタイミングがズレたのはちょっと残念。
前回の三倍くらいの観客の声援が印象的。
で、今回かなり前で見たので'こりゃPAじゃなくてステージミックスの音を聴くことになるかな??'なんて思っておりましたら、今回のPAは前回とは比較にならないくらい好調でした。
(終演後、色んな人と話たんですけど、特に二階の前列は素晴らしいバランスだったそうですし、一階中央列や後方もバランスは前回とは全然違ったと言っている人が多かったですね、今回)
前回の'おまつり'はオルガンの音がちと大きかったのですけど、バランスも良く、ボーカルも綺麗に聞こえますし。
囃子サイドも、前回と違ってかなり余裕があるようで、演奏中も顔を見合わせてメンバー間で微笑み返し状態。
前回、流しちゃった中間部の繋ぎもスタジオアレンジどうりに演奏されていきます。
しかし、大二さんのドラムセット、向かって左奥のシンバル、かなり強くひっぱたいておりまして、スタンドがグラグラ揺れています、よく倒れないなーなんて下らない事に感心する筆者....
ちなみに、何度も書いていますが四人囃子のステージは完全にパッケージ化されていますので、セットリストは前回の新宿と同じ、二曲目は'円盤'です。
ここでも、前回とはガラりと変わって、リズムのモタりも無く(この曲、実際オープニングパートはかなり難しいんすよね??)、素晴らしい'円盤'が空から降りてきました。
昨年のワンステップや前回の新宿と比べると、今回の'円盤'は最高の出来。
坂下さんも、オルガン、エレピ、シンセとマルチキーボードプレイで大活躍であります。
中間部のギターと鍵盤でのハモリもきっちり決まっておりましたし、ボーカル前のギター、そしてエレピの綺麗な事。
この曲の終わった後の観客の反応も凄い、凄い。
続いては'ネッシー'の前半パート。
前回同様、メンバー各自によるサイケデリックなインプロからドラムを合図に曲がスタートします。
アレンジも新宿と同様、今回のツアーではBOXセットに納められていたレコーディング前のアレンジ、つまりテーマは無しです。
で、ここまで聴いて感心したのは、モリさんのボーカル。
初日と比べるまでもなく、'99年の'Music
Bazaar in Yaon'を含めて、ここ数年の囃子での演奏の中でも一番素晴らしいボーカルパフォーマンスだったんじゃないでしょうかね??これ。
そうそう、佐久間さんのベース、前回かなり大きな音だったのですけど(今回も一部のフレットで大きな音になる??感じ??)、今回は先にも書いたようにPAのバランスが良く、聴きやすい音でした。
(もうちょい、ブリブリいわせる昔の音も聴きたかったんすけど^^)。
ボーカルパート後のインスト部分も、前回より完全に進化しておりまして、特にモリさんのギターの暴れっぷりは見事、見事。
ブレイクとソロのやりとりも素晴らしい出来です。
佐久間さんのシンセベース(?)の効果もきっちりハマっておりました。
そして曲は一端停止し、ドラムの刻みとギターのハーモニクスに導かれて'カーニバル'がスタート。
もう、何度も言うなー!!と言われそうですけど、ホント完璧な'カーニバル'が展開されていきます。
ここでも坂下さんのマルチキーボードプレイが大活躍。
佐久間さん、大二さんのリズム隊も無茶苦茶タイトな演奏です。
中間のギターチョークからの戻りでは往年の引き延ばしアレンジも登場。
モリさん、ちゃんと歌詞間違えませんでした。
(すみませぬ....だからモリさん、4.27でも歌詞間違えてないんです。筆者の思い違い??でした。この場を借りてお詫びいたしますです....2002.05.25
訂正)
さすがにどこかの誰かのネタみたいに'渋公はお祭り騒ぎ〜'にはなりませんでしたが(^^)。
既に'ネッシー'〜'カーニバル'〜'ネッシー'の流れはネタばれでしたが、それでも観客も歓声をあげずには居られませんわな(^^)。
曲は'ネッシー'のコミカルパートに戻ります。
前回の新宿ではマイクがあるのに誰も唄わなかった事が残念でしたが、今回はちゃーんとメンバー全員で'パーラーラッパララ〜'してくれました。
ホントはここのエンディングのパートでスタジオ盤のように観客全員で拍手を入れると佐久間さんの挨拶が映えたんすけどねー(^^)。
再び、ボーカルに戻りますがここでモリサン、BOXセットのスタイルで'風もないのに揺れる森を'の部分を歌い上げてくれました。
正直、この後半部分を聴くといつも涙目になっちゃうんすよね、筆者。
多分、あそこに居た観客、当然囃子ファンはみんな、そんな感じだったんじゃないでしょうか??
この曲が終わった後の観客の反応が全てを物語ってますもの。
エンディングのフェードアウトが完全に終わらないうちから大拍手、そしてモリさんの'どうもありがとう'で大拍手、そんでもってメンバー紹介で、も一度大拍手!!!!
5.2 渋公最終戦、四人囃子後半戦
ちなみに、ここまでのステージ、照明の方は特に事故はありませんでした。
こちらも前回よりも数段良くなっておりまして、その調子は後半まで持ちこたえた事を報告しておきましょう。
さてステージも後半戦、モリさんがギターをテレキャスに持ち替えて素敵な'レディ・バイオレッタ'の登場です。
前回の'バイオレッタ'も素敵でしたけど、今回はもっと素敵な'バイオレッタ'です。
モリサンのギターの艶っぽさは絶対に今回が最高。
バッキングの佐久間さんのベースも堅めのトーン、大二さんのタイトなドラミング、そして坂下さんのエレピのバッキングも素晴らしい。
後半の坂下さんのソロはちょっと堅めのトーンのエレピ(昔のYAMAHAのエレグラっぽく聞こえる??)。
ホント、今回は絶好調の演奏が続きます。
さてさて、次は新宿で'ピーヒャラ'(^^)して大好評だった'なすちゃ'。
今回も、リコーダー入れは無しで、やっぱ隠して(^^)ありましたが、佐久間さん、しっかりと'ピーヒャラ'してくれました。
そんでここでも前回と比べるとPAのバランスが良くて、坂下さんのクラビ音、モリさんのギターは非常に綺麗にミックスされておりました。
中盤では懐かしのエコー使いのモリサンのギターも綺麗に聞き取る事が出来ます。
静かなパートでのエレピ、ベースがちょっと大きい部分もありましたけど、スタジオ盤みたいに雰囲気たっぷりです。
有明ではシンセパッド使った後半入りのドラムはスネヤのロールで行ってましたけど、これもなかなか味がありますなー。
そしてエンディングは相変わらずのド迫力。
曲はうって変わって、ギターのフィードバックから'一触即発'へ。
前回同様、モリさんのギターはBOXセットスタイルでかなりフリーキーですが、ただPAの調子が良いのでかなりきちんと聞き取る事が出来ます。
モニターの返りも良かったんでしょうね??ダブルチョークからの戻りもカッチリ決まっております。
そんで残念だったのは、やはり前回PAが拾いきれなかった坂下さんのシンセメロ。
このフレーズ、無茶苦茶カッコ良いんだけどねー???
ボーカルパートの部分に入って、エレピとベースの雰囲気たっぷりの演奏をバックに、モリさん、素晴らしいボーカルを聴かせてくれます。
中盤のタイトなリズムもリズム隊の安定感は抜群、モリさんのソロもスタジオ盤とは全然違うソロですけど、味がありますなー。
とにかく、オルガンの白玉のバランスも良くて、ホント、今回のライブのPAには感心する事しきりであります。
'ならないんだー'から後半に入り、坂下さんのオルガンソロ。
ロンドスタイルというよりも、Floydスタイルぽいバッキングなんすけど、オルガンは完全な'70年代のオルガンロックスタイル。
ちなみに、前夜の大阪での事があってか、大二さんが他のメンバーの顔色をうかがっていた事を筆者は見逃しませんでした(^^)。
英語(??)バージョンのボーカル、疾走感あふれる演奏、この迫力は文書で伝えるのはかなり難しいなー。
キメのブレイクの決まり方も前回より数段上。
後半パートのギターもフリーキーですけど、前回のような聴きにくい事はないですな。
ただ、ダブルチョークで戻る部分のバッキングは一回早かったのか??それともモリサンが見送ったのか???
さてさて、曲が終わり、観客の反応はやはり凄い。
メンバーは個々にステージを去りますが、当然アンコールの手拍子が館内に響きます。
ボーヤさんのチェックの後、再びメンバーがステージに登場。
メンバー紹介をモリさんが再び、そしてモリさんを佐久間さんが紹介。
観客から何故か'サッチャーン'の声が響き、館内大爆笑。
(すみませぬ...この時の声、'サッチャーン'って聞こえたというか、その前に'佐久間さーん'の声が飛んだんで、'サッチャーン'と思っておりましたら、このかけ声をかけたご本人の友人の方からメールにてホントは'カッチャーン'って言っているんですとのご指摘がありました。つまり、モリさんへのかけ声です。この場をかりてお詫びさせて頂きますです....2002.05.25訂正)
今回はモリさんの'数多いレパートリーの中から...'のMCはありませんでしたが、当然曲は'シンバライン'。
ここでも前回同様、モリさんのギルモア博士状態。
ただ、コーラスパートでは佐久間さんも含めて、メンバー全員で。
中間部のフリー部分はやはりサイケ状態で。
でも、このフリーパート前のオルガンソロは坂下さんも見事にリックライト状態(^^)でして....
再度、テーマ、そしてボーカルパートに戻り(ここの戻り方がまた素晴らしい出来)、ステージも終了。
観客に答えながら、やはり何故か三々五々ステージを後にする四人囃子なのでした....
5.2 渋公最終戦、スモーキーの場合...
さて、スモーキーのほうですけど、前回も書きましたが、筆者はやはり門外漢なんです。
ここの部分は、SuperBassMan主宰の'金子マリ_Fan
Web Site'にお任せしようと思います。
まあ、少しだけ書かせて貰えば、やっぱ凄かったつーのが本心です。
チャーとナルチョの余裕たっぷりの演奏、豪快な藤井氏のドラム、そしてマリの'60年代後半フラワームーブメント風衣装(今回は途中お召し替えもあり、お召し替え中はトリオでのインストでした)とボーカル、やっぱ一級品の'最強のアマチュアバンド'でした。
今回はナルチョのCATプレイもPAが良く拾ってましたし。
後、新宿では膝が破れていたジーンズに継ぎが当たってたのは、ナルチョのネタでしょうか(^^)。
チャーのMC(マリとナルチョのツッコミ付き)もなかなか笑えました
曲は差し替えがありましたが、ラストの'Joy To The World'では当然、観客総立ちです。
アンコールの'Honey'の前に'Imagine'がナルチョのフレットレス、藤井氏の素手ドラム、チャーのアコギをバックで唄われましたけど、これがどうも清志郎バージョン(日本語)だったそうですが、素晴らしい唄でした。
あ、当然、'Honey'も最高。
アンコール三曲目前のミーティングギャグには笑わされましたが。
'2002年のGOLDEN PICNICS'の終わり....
今回、結局三公演のツアー形式になってよかったんじゃないかな??って筆者は思っています。
やはり、一日だけとなると四人囃子のような完全なパッケージ化したステージはどうしても出来不出来が出てくると思うのです。
ただ、5.2の渋公ではTVテーピングが行われなかったので、この素晴らしいステージを映像記録としてファンが残せないのは重ね重ね残念です。
でも、逆の見方もありまして、終演後、打ち上げをしていたときに話していたんすけど、4.27新宿は、やっぱTVカメラが入ってたんで、メンバーかなり緊張してたんじゃないかなとも思えます。
TVカメラ嫌いのFripp翁率いるCrimsonが'95年の日本公演をTVテーピングしたとき(後にLD/VHS、そしてDVD'deja VROOOM'として発売)、Fripp翁がWOWWOW側に出来るだけ演奏者の目に入る位置にTVカメラを置かない事との要請したのは有名が話です。
クラシックの世界でもそんな話がありました。
やっぱ、TVカメラありってのは特別な緊張感があるんじゃないっすかね??
さてさて、今回のセットリストを見てちょっと思ったんですけど、今回のセットリストってもしかしたら、幻となった'ゴールデンピクニックス'発売記念ツアーのセットリストの短縮版だったんじゃないかと。
何せ、これに'空と海の間'(これも一度で良いから本家のライブを聴きたい!!!)ともう一曲くらいが加わるとほぼ100分弱でワンステージ分じゃないっすか??
まあ、'ネッシー'がBOXセットスタイルだったので、これがスタジオ盤スタイルなら時間的には十分でしょうし。
またまた四人囃子は過去に出来なかった事にケリをつけてくれたのでしょうか??
それと今回の'ネッシー'がBOXセットスタイルでしたけど、考えてみると昨年のワンステップではサックス無しのテーマ付きバージョン、そんで'99年の'Music Bazaar in Yaon'では哲っつあんのサックス付きでフルバージョンと、何か先祖帰りしているみたいですね??
さー、次に四人囃子の生のステージに会えるのは何時の事でしょう??
噂では夏に何かありそうだとの話もありますが、どうなることやら....
と言うことで、四人囃子、そして囃子ファンの皆様、また会える日を楽しみにしながら、このへんで(^^)/。