'94年の旅行記

8月27日(土)

 この日の予定は、横手まで二台で行きそこから秋田組と盛岡組に別れ、それぞれ電車で大曲を目指し、花火見学の後またそれぞれの宿に戻るということになっていた。横手に着いたのが11:30頃で、とりあえずみんなで昼食を食べた後、それぞれ秋田と盛岡に向った。

 盛岡組は私と小島ちゃんで秋田組はひやまだと残り三人。秋田は近いので余裕だが盛岡は距離があるので、多少無理をしないと花火に間に合わない。途中結構急いだので盛岡に着いたのは3:00前でなんとか花火に間に合いそうだ。ホテルでチェックインしたあと速攻で駅に向かい、往復の切符を購入して電車に乗る。

 大曲に着いたのは、5:00前でまだ昼花火は始まっていなかったが、買い物をしながら河原に向かっている途中で号砲がなり、昼花火が始まった。昼花火の最中、河原に着いていよいよ桟敷席をめざす。

 送られてきた座席表では端の方だったので、座席表の通りの場所に行くとその辺りにはなく、番号に合わせて行くとど真ん中の辺りにその座席はあった。後を見ると審査員席があり、どうやら送られてきた座席表は全体の半分だけだったらしい。とにかく真正面の素晴らしい席で感動した。席には既に水澤さん夫妻が到着しており、秋田組はまだ着いていなかった。

 昼花火が終わってしばらくして、秋田組が到着し夜花火が始まるまでのあいだ食事を取ったりお土産を買ったり、トイレに行ったりして花火に備えた。この日は空もクリアで適度に風もありなかなかの花火日和だった。

 号砲がなりいよいよ夜花火の競技開始である。去年は見ることのできなかったナイアガラも今年は間近で見ることができる。正面で見る一尺玉の迫力は素晴らしい。この位置だと煙も灰もかぶるが、それらがさらに臨場感を高める。スターマインも発射位置から全体を見渡せ、去年味わった見えないストレスを解消してくれた。

 この位置からの大会提供は、言葉を失うほど素晴らしかった。去年もこんな花火は観たことないと思ったが、それを遥かに上回る感動を得ることができた。もはや他の花火では満足できない体になったなと感じた。桟敷席以外から観ることももうできないであろう…。

 フィナーレは大曲市制40周年記念ということでテーマは「鐘 ロマン 天空に舞うシンフォニー」。尺玉30連発スターマインだった。まさにしめにふさわしい大迫力で花火大会を終えた。

 花火師さん達に感謝をしつつ、撤収を開始する。水澤さん夫婦は車なので河原で別れ、残りの6人は駅へと向った。駅は電車を待つ人で長い列を作っていた。横手方面と秋田方面、盛岡方面の三方向でそれぞれ列ができていたが、ここで秋田組と盛岡組に別れそれぞれの列にならんだ。

 列の長さは、秋田、盛岡、横手の順で長くなっている。電車の本数もそれにあっているかのようで、秋田方面へは割と頻繁に出ているようであった。

 盛岡組が電車に乗れたのは12時前だった。とうぜんのことながら車内は非常に混雑しており、座れるような状態ではない。電車から見える国道も大渋滞でどうにもならないようであった。盛岡に着いたのは1時すぎで、その後は泥のように眠った。

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