フィガロの結婚 K492
作曲 : W.A.モーツアルト
台本 : ロレンツォ・ダ・ポンテ
初演 : 1786年 ウィーン・ブルク劇場
構成 : 4幕 約2時間50分
主要登場人物 : アルマヴィーヴァ伯爵(Br)、伯爵夫人(S)、スザンナ(S)、
フィガロ(Br)、ケルビーノ(Ms)、マルチェリーナ(Ms)、
バリジオ(T)、バルトロ(Bs)、バルバリーナ(S)あらすじ
第1幕:
アルマヴィーヴァ伯爵の邸で起きる一日の出来事。伯爵の従僕フィガロと伯爵夫人の侍女スザンナは結婚の準備に忙しい。でも喜ぶフィガロにスザンナは、伯爵には用心するように注意する。伯爵は夫人に飽き、スザンナに関心を示しているらしいのだ。初夜権の復活だって考えられないわけじゃない。
小姓ケルビーノは、女なら誰にでも迫りたい年ごろだ。スザンナの部屋にやって来たが、そこに伯爵がやって来たので慌てて隠れたが、見つかって軍隊送りを申し渡されてしまった。一方、フィガロは農民達を連れて伯爵の前に現れ、初夜権の放棄した伯爵をたたえる。
第2幕:
伯爵夫人は夫の愛が去ったのを悲しんでいる。そしてフィガロとスザンナとともに伯爵をこらしめスザンナ達の結婚をうまく運ぶ策略を練る。その策略の一部としてケルビーノに女装させようとしているときに、伯爵がやって来てしまった。慌てて衣装部屋にケルビーノを隠しなんとかその場は切り抜けたが、伯爵はどこかおかしいと感じている。
第3幕:
フィガロ達の結婚の障害がもう一つある。フィガロは女中頭マルチェリーナに金を借りていて、返せない時には結婚するという証文を書いていたのだ。医師バルトロと組んだマルチェリーナは、証文通り結婚するように訴え出る。ほくそ笑む伯爵。だが裁判で、マルチェリーナはフィガロの母親で、バルトロは父親であるのが判明し、二人はフィガロたちと一緒に式を挙げることになった。
第4幕:
深夜の庭園で、スザンナと伯爵夫人の計略が進行する。スザンナと思い込んで自分の妻に言い寄った伯爵は、皆の前で伯爵夫人に謝罪し、反省させられてしまった。一度はスザンナの愛情を疑ったフィガロだったが、誠実さを確認して疑った自分を謝る。皆がお互いに許し合って、大騒動だった一日は終わった。