ウィーン旅行記

オペラ「魔笛」

魔笛 K620

作曲     : W.A.モーツアルト
台本     : エマヌエル・スカネーダー
初演     : 1791年 ウィーン・アウフ・デア・ヴィーデン劇場
構成     : 2幕 約2時間30分
主要登場人物 : ザラストロ(Bs)、タミーノ(T)、弁者(Bs)、夜の女王(S)、
         パミーナ(S)、パパゲーノ(Br)、モノスタトス(T)、夜の女王の三
         人の侍女(S,S,A)、三人の童子(S,S,A)など

あらすじ

第1幕:

 森の奥深くで王子タミーノが大蛇に追われて、気を失って倒れていると、夜の女王に仕える三人の侍女が大蛇を倒し、タミーノを助ける。侍女たちが女王に報告に行っている間に、鳥の羽の衣装を着た変な男(パパゲーノ)が現れて、タミーノはこのパパゲーノに助けられたと思い込む。パパゲーノが「おれが倒した」と自慢しているところに、侍女達が帰ってきて、嘘をついたパパゲーノの口に錠前をかけ、タミーノに夜の女王の娘パミーナの肖像を見せる。

 タミーノが、悪人のザラストロに捕らえられているパミーナを助け出すことを約束すると、夜の女王が現れて娘を奪われた母の苦しみを訴える。侍女達はパパゲーノの錠前を外して、タミーノに魔法の笛、パパゲーノに銀の鈴を贈り、一緒に救出に行かせる。

 ザラストロの国に行くと、パミーナがムーア人のモノスタトスに言い寄られている。そこにパパゲーノが忍び込んできて、モノスタトスと鉢合わせし、お互い相手の変なカッコに驚き逃げ出してしまう。しかし、パパゲーノはすぐに戻ってきて、パミーナを救出する。

 一方パミーナは、森の中を進んでいると弁者に会い、ザラストロは悪者ではないと説きパミーナは無事だと伝える。ザラストロは邪悪な夜の女王からパミーナを守るため、保護しているのである。

 パミーナとパパゲーノが銀の鈴を使って、モノスタトスの追手を退けると、そこにザラストロが現れ、逃げたパミーナを許す。そこに、タミーノを捕らえたモノスタトスが現れるが、逆にモノスタトスを罰する。そして、そして、タミーノとパミーナに試練を受けるように言い渡す。

第2幕:

 タミーノとパパゲーノは第一の試練を受ける。第一の試練は沈黙だ。まず三人の侍女がやって来てタミーノを誘惑するが、動じない。一方夜の女王はパミーナに向かってザラストロへの復讐を歌い、パミーナにザラストロを殺せと短剣を渡し消える。そこへザラストロが現れて、「全てわかっている」とパミーナに告げる。タミーノとパパゲーノは沈黙の試練を続けていると、老婆が現れてパパゲーノに「私の恋人」と言いびっくりする。

 タミーノが魔法の笛を吹いていると、その音を聞いてパミーナがやってくるが、タミーノは試練の最中であったので全く応じなかった。パミーナはショックを受ける。ザラストロが現れてタミーノに第一の試練に合格したことを告げ、さらに第二、第三の水と火の試練を受けることになる。パパゲーノは酒をねだってワインを飲んでご機嫌になっていると、さっきの老婆がやって来て美しい娘パパゲーナに変身する。

 パミーナはショックで自殺しようとしていると、三人の童児が「あれは試練の最中だったから」と説明する。タミーノが第二、第三の試練を受けようとしていると童児に連れられたパミーナがやって来て、一緒に試練を受けることになる。二人は笛の力で試練を乗りきることができる。夜の女王が最後の攻撃にでるが、突然雷雨が起きて、彼女らを打ち倒す。すると、光り輝く昼の世界が開けザラストロと僧侶たちが、タミーノとパパゲーノを祝福する。

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