撮影:伊部 功 氏
西中国山地国定公園である山頂を共有するう二つのスキー場(ハイランド・ バレー)のハイランド側の核となるレストランの増設計画です。
標高1,050M、周囲にはブナの自然林が残り、遠く北の山並みを越えて日本海が望める申し分のない環境。
交通の手段は唯一ゴンドラリフトのみ、標高500Mの駐車場から一気に自然の真只中へとアプローチする。
この場所に、厳しい山の自然の中で、人が拠り所とし得る「場」を創ることが求められました。
既存の施設とのサービス導線の必要性から、二つの建物を連絡階段(通路)で結び、その間を、三方を壁で囲まれ、南に開放された中庭テラスとし屋外での食事の場所としています。
内部は収容人員に対応し、屋根勾配を最大限利用し天井高を確保することと、建築の部材に自然の形態的要素を取り入れ(樹木に例えた独立柱、花弁に見立てた照明器具など)内部にあっても自然を暗示することを目論みています。
カフェテリアはオープン形式で文字の通りランチのマーケットとし、一画にサラダバー及びベーカリーコーナーを設けるなど、多様化する食事の質に対するニーズに対応しています。
*** 飲食店建築 第7集 自然と親しみ自然を味わう飲食空間特集 原稿より抜粋
建築種別 | 一般建築(リゾート施設) |
建築用途 | レストラン、ショップ、その他 |
構造・規模 | 鉄骨造2階建(増改築) |
その他 | 飲食店建築(旭屋出版)第7集 自然と親しみ自然を味わう飲食空間 特集 掲載 |
南テラス側 夕景
ダイニング ホール 柱はH型鋼の立体トラスとコンクリート柱で 樹木のイメージ
高窓から光いっぱいの カフェテリア
ダイニング ホール 山並みを越えて日本海が望めるサンクンゾーン
Deli Lunch Market 夕景