世代交代による改装工事です。
水回り及び居間・食堂・台所の機能性の見直し、寝室エリアの仕上改修、改装部分の耐震補強を含め、全体面積の約50%程度の内装を軸組のみの状態に戻し、いくらかのプラン変更を加えて改装しています。
既存仕上の撤去工事を終えた現場確認の際、居間を予定している部分の上部小屋組が予想より高いレベルにあり、松丸太(太鼓落し)の梁が2本組まれているのを発見!
これはチャンスと建築主に相談、いくらかのコストアップの了解を得て居間の天井高さを約60cmアップし3,070に変更、既存の松梁の下部1/3程度を天井下に露わしました。
その結果、全体に低めで近似の天井高の連続の最奥部に少し吹抜け気味に解放感ある居間空間が出現しました。
床は無垢のフローリングに亜麻仁油系無溶剤自然塗料、壁天井は火山灰塗とし、部屋全体を呼吸し温湿度を調整してくれる材料としています。
新旧の木部、多孔質な表面で光を拡散し柔らかな陰影と音環境をもたらしてくれる仕上材、低く抑えられ、また高く抜ける天井高の変化も加わって、今回の工事でなくなった和室(茶の間)にあったような居心地の良さのある「住み処」になってくれればと願っています。
建築種別 | 住宅 (内部改装・リフォーム) |
建築用途 | 専用住宅 |
構造・規模 | 木造 2階建て |
その他 |
台所・居間
玄関
食堂
通路 右手に食堂
天井裏に隠れていた小屋組松丸太を露出!