□ 空間構成
区画整理域内の近隣建物配置との関係性及び車のアプローチ計画上、幹線道路側(東側)に10M巾の駐車場、反対側の西隣地境界に並行して最小限のバックヤードを残した。
建物西半分を管理・サービス部門、表側東半分を待合・診療エリアにゾーン分け、残りの敷地巾約2Mを駐車場と建物間の植込みスペースとした。
この植込スペースの外側を、目線より少し高い半透明のガラス、内側を全面開口のガラススクリーンとし、2枚のスクリーンに挟まれたゾーンに植栽された雑木を含めたエリアを街との緩衝地帯と考えた。
このゾーンによって、街なかにありながら外部の視線や騒音を制御しつつ、待合・診療室を明るく解放的な空間とすることができた様に思う。
この緩衝ゾーンを横切る事でわずかながら奥行を感じつつ風除けを経て待合室へ、 窓には今しがた目にした緑、さらに診療室の奥まで横長に展開する雑木のゾーン。
わずか2M巾の自然ではあるが、四季折々に移ろう情景が、ややもすればハイテクでハードに感じられる歯科医療の場になごみを与えてくれればと願っています。
*** 医院建築 No24 歯科医院特集原稿より抜粋
建築種別 | 医療施設 |
建築用途 | 歯科医院 |
構造・規模 | 木造 平屋建て |
その他 | 医院建築(彰国社) No 24 歯科医院特集 掲載(2004・7月刊) |
北面 アプローチ 外観
待合 ホール
待合ホールから診療室
解放的な雑木の林の中で受ける 歯科診療!
3DCGによるシュミレーション
東面 夕景
医院建築 No 24