讃岐の内科医院

外観待合室

設計について

同一敷地内での、診療を継続しながらの建替え工事。 既存医院の北(道路と反対側)に新医院の計画、完成後旧医院部分を駐車場とする計画です。

医院では医療の機能性が最優先であり、診察室や処置室等が外壁に面さず、窓を取れないケースも多くあります。

ここでは、南面する待合室の屋根上を越えた光を高窓で受けとめ、曲面の天井に反射させて拡散する光を、診察と処置室に上部からふりそそぐ構成としました。

これによって 、診察室に必要なプライバシーを確保しつつ、充分な採光と換気を可能にしています。

待合室は窓外の植込みと前面の距離によって、街の騒音や視線から守られ、内部のやわらかい曲線や繊細な素材の扱いによって、患者さんをやさしく受容れる、静かで落ち着いた空間になる事を期待しています。

内部の壁・天井はルナファーザー(自然素材壁紙)に塗装仕上げとしています。

外部駐車場は医院へのアプローチ導線でもあり、外周部には植込みに雑木類を植栽、建物ファサード(正面の姿)ともあいまって街のポケットパーク的な存在として、道行く人にも心地よく感じていただければと願っています。

建築種別 医療施設
建築用途 小児科・内科医院
構造・規模 鉄筋コンクリート造 平屋建て
その他 医院建築(彰国社) No 7 掲載
南 外観
正面 外観(部分)
窓アンチークガラス
待合室
待合室

待合室 撮影:吉村 行雄氏

診察・処置室

診察・処置室 南の光を高窓で受け、曲面天井で柔らかく拡散

処置室
南面外観 夕景

南面夕景 撮影:吉村 行雄氏