岡山の医院複合施設

アプローチ 遊歩道サロン

設計について

小児科・内科医院+歯科医院に病後児保育を加えた医療複合施設の新築工事です。
岡山市郊外、道路沿いは商業施設 一歩入れば住宅の密集する地域、 交通量の多い幹線道路に面しています。 医療施設には 静けさ が望まれます。

道路側に駐車スペースを、建物は採光上の最小限のスペースを残して南側に寄せ、道路からの騒音にできるだけ距離を置く配置としました。

施設それぞれの環境条件を良くするため、中央に8M角のコート(中庭)を配置、それを取り囲むコの字型プランとし、残る1辺を各施設へのアプローチのための空の見える遊歩道としています。

待合室等、患者さんが主に利用するスペースを、コートに面して設ける事によって、静かで明るい空間が連続する施設になっています。

医療施設では院内感染に対する配慮も重要で、内装床は抗菌性能もある天然リノリュームを選択、壁・天井は火山灰塗りとし、一部天井に張ったムクの松板などを含め自然素材、自然塗料で仕上げています。

X線やCTの待合室を兼ねるサロンや、キッズスペースを含め、比較的ゆとりのあるスペースは、患者さん同士の接触密度を下げる意味では、いくらか有効であろうと考えています。

コートに落る光と影・雨や風、ときおり小鳥も訪れるようです。
自然の移ろいや潤いを身近に感じていただきも患者さんや付き添われるご家族の方に、少しでも癒やされる時間であってほしいと願っています。

建築種別 医療施設
建築用途 小児科・内科医院+病後児保育施設
構造・規模 鉄骨造 2階建て
その他
エントランスからコート(内庭)
サロン TVコーナー

コート(中庭)から太陽がいっぱいのサロン

サロンへの通路

内科待合よりサロンへの通路、右手にX線室

サロン

サロン

処置室

処置室にも緑と自然光!

診察スペース

木製ルーバーを通して自然光の降注ぐ診察スペース

病後児保育施設とコートの植込

病後児保育施設とコートの緑