高密度な市街地での診療所建替えの計画です。
西側道路に面して駐車スペース、診療空間をそれぞれ南北方向に配置し、その間に帯状の緩衝空間を設けています。
喧騒な周辺環境の中、雑木類を植栽された緩衝空間は 内部には外部の喧騒さから隔絶された、開放感のある診療空間を、街には小規模ながら駐車スペースを含めたポケットパーク的な空間として、道行く人にもたのしんでいただけたらと考えています。
2階の大屋根は1枚のゆるやかな勾配とし、軒を大きくはね出しています。
かつての日本家屋の深い庇のような、ふところの 深さのようなものが、現代の街にもあってほしいものと考えています。
内部床は抗菌性能もあるといわれる天然リノリューム、壁はシックイ塗り、天井はカンレイシャ(植物繊維の布)に塗装仕上げとし、呼吸する自然素材によるインテリアとしています。
建築種別 | 医療施設 |
建築用途 | 内科・循環器科医院 |
構造・規模 | 木造 2階建て |
その他 | H18 岡山市まちづくり賞 岡山市まちづくり賞受賞作品集(岡山市都市整備局建築指導課) |
南西側 外観
待合室 上部高窓から南面採光
受付
処置室
西面 夕景