愛媛・川之江編
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四国かわのえからの酒たより
’99美海しぼりたて生蔵出しのご案内
99美海純米吟醸 しぼりたて生酒 (1999.1.8)

美海日記 vol 7
仕込み26日目
(1999.1.4)

美海日記 vol 6
仕込み22日目
石川晃三氏 in 梅錦の蔵 (1998.12.30)

美海日記 vol 5
仕込み16日目

美海日記 vol 4
仕込み14日目
蔵人の櫂入れ
タンクの中の美海 「落泡」
(1998.12.22)

美海日記 vol 3
仕込み8日目
タンクの中の美海 「高泡」
木村弘美氏 (かしら:杜氏補佐) in 洗米所

(1998.12.16)

美海日記 vol 2
仕込み5日目
タンクの中の美海 「水泡」
山根福平杜氏 in 麹室
山根福平杜氏 in 床もみ
(1998.12.12)

美海日記 vol 1
仕込み開始
「美海」だよ in 梅錦の蔵
タンクの中の美海
石川晃三氏 in 梅錦の蔵
(1998.12.8)

「梅錦 愛海 秋蔵出し」 出荷開始
愛海と愛海
(1998.10.29)

1998年の梅錦山川さんの蔵開きに行った帰り、地元出身の同行者の薦めで立ち寄った(酔った)酒屋さんで発見したお酒。
呑み放題の蔵開き試飲の後だったんで、完全酔っぱらいだったのに、そこでも更に試飲させていただきました。当然のことながら、つぶれておりました。薄れる意識のなかで、「あぁ、拾いもんやなぁ」と記憶に焼きついてたお酒、それが、この「
美海(うましうみ)」でした。
「これが
梅錦山川さんのお酒?」と思うようなお酒で、驚く顔が面白いもんだから、知り合いに薦めています。

ここの若旦那が知らせてくれた「美海(うましうみ)」の仕込みから出荷までをそのまま載せときます。

酒舗  石川友一商店HP
http://www.ehime-iinet.or.jp/co/umenisi/
mailto:beaumare@shikoku.ne.jp

 

’99美海しぼりたて生蔵出しのご案内

お得意さま各位

当店オリジナル「美海(うましうみ)」も はや6度目の蔵出しを迎えることができました。
皆様方のご愛顧のたまものと厚く御礼申し上げます。
’99「美海」は例年通り2月1日より出荷いたします。
今年はすこし辛口でシャープな味わいに仕上がっています。
美海特有の果実のような吟醸香と透き通るような淡麗な味わいをしぼったばかりの生でお届けいたします。
どうぞご期待ください。
なお数量限定のためご予約はお早めにお願いいたします。

’99美海純米吟醸しぼりたて生酒
      1,8L  3203円        500ML  1165円(税別)

        出荷日   一回目   2月1日(しぼりたて生)
                2回目  10月1日(熟成ひやおろし) 

 

美海日記 vol 7 (1999年1月4日)

平成11年  1月3日(日)   仕込み 26日目    ’99 美海誕生。

明けましておめでとうございます。今年もたくさんの素晴らしいことが皆様に訪れますようにお祈りします。

本日1月3日’99美海が生まれました。
早朝より、仕込みタンクから槽(ふね)と呼ばれる圧搾機にもろみを送り、上槽(もろみを清酒と酒粕に分離する作業)を行いました。
じっくりと時間をかけてしぼっていきます。
槽口から最初に垂れる「荒走り」の美海はステンレスの樽の中でうっすらと緑がかったきれいな萌葱色を帯びてキラキラと光り、しぼった直後の炸裂するような新酒香が周りに満ちました。
酒造りにおけるラマーズ法に臨むこと、もう6回目になりますが、新酒誕生の瞬間に立ちあうことはなにかしら聖域にはいったような生唾ゴクリ・・・的緊張をいつも感じます。
そして不安と期待とはやる気持ちを抑えつつ、利き酒の儀。
利き猪口に槽口から直接美海を注ぎ、香りを確かめる。
まだ固いながらも甘みを帯びたフルーツ香、パイナップルやマンゴーとか南方系の果実のニュアンスをかすかながら感じました。美海特有のつきぬけたトーンの高い吟醸香は今年も健在です。
口に少しだけ含むと、まだ酒中に残る炭酸ガスがスパークして爆発するんじゃないかと思うくらいのイントロのあと急展開して、北欧のどこか静かな森に湧く、(いったことないけど・・・)いっぱいのミネラルをふくんだ飛びきり美味しいナチュラルウオーターをおもわせるクリアーで、アルコール度を全く感じさせないまさしく「幸せな水」。
山根のおやっさんはじめ蔵人のみなさんがまた今年も素晴らしい出来の美海を誕生させてくれました。

まだまだたくさんいる本当に美味しい酒を味わったことのない人たちが「美海」をのんで感動し、その背景にある人たちの息づかいや、日本の文化である酒造りのこと、地方や農業の抱えているいろんな問題、そして美海のメインテーマである「海」そして「自然」のことにすこしでも関心をもってもらえたら・・といつも思っています。

このあと酒の味わいを調整する「おり引き」「濾過」などの行程をへて例年通り2月1日に蔵出しする予定です。
今年も皆様に「美海」をお届けできることは無上の喜びです。どうぞご期待ください。

皆様はどんなお正月でしたでしょうか?
ボクは今年も1月1日は恒例の香川県の荘内半島自転車一周ラリーのあと、名ディフェンダーの駄犬「吾空」とマンツーマンサッカー真剣勝負。’99もどうやら体が動きたくて仕方がないようです。妻子はあきれてます。
3が日ってあっという間にすぎてしまいますね。4日から仕事始め、ああうんざり。。。という方も多いことでしょうが頑張っていきましょう。

                  

美海日記 vol 6 (1998年12月30日)

12月30日(水)  仕込み22日目

いよいよ今年も土壇場。石川友一商店もあと一踏ん張りです。
年も押し迫ってくると、帰省で川之江に帰ってくる方、梅錦ファンのお客様はもちろん、ヒマな近所のおじさん、親父が魚をサバけるのを知っていて釣ったブリをもちこむヒト、ピアス&迷彩ヘアーの中学生、ごくまれにプジョーに乗る謎の美女(嬉しい!!)とか、とにかくさまざまな人種で賑わいます。
まあでもわざわざ町外れの小さな酒屋を訪ねてきていただけるのは本当にありがたいことですね。
今年もいろんな人たちに出会えたいい年でした。どうもお世話になりました。

本日はスクランブルな配達でほとんど出っぱなし、梅錦の蔵をのぞいたのが午後8時近くだったので、麹室以外はとりあえず一休みの時間帯です。
いまは毎日酒米を蒸して、同時進行で多くの吟醸酒を仕込んでいく「日仕舞い」と呼ばれる大変に忙しい時期です。特に梅錦のようにハイクオリティーな吟醸酒の割合が高い蔵にとっては現場は大わらわの状態です。
酒造りに関わる人たちは生まれ故郷でお正月を迎えることはありません。
山根のおやっさんはもう50年ちかく但馬での正月風景を見ていないことになります。
おやっさんは吟醸酒造りの最中、真夜中2,3時間おきに麹の面倒を見ています。酒造りでもっとも重要とされる行程ですから真剣勝負です。
今年の正月も麹室でむかえることになるのでしょう。今年でおやっさんも齢66。もう少しがんばってな!!
美海誕生まであと5.6日というところまで来ました。今年もタンクの中で新年を迎えます。
ひっそりとした蔵には、なんともいえないセミスウィートな梅錦特有の吟醸香が漂っています。

今年も一年本当にお世話になりました。ありがとうございます。
暗い話題しかなかったような一年でしたけど、弊店はおかげさまで何とか平穏無事に楽しく商売をさせていただけました。
皆様にとって’99が素晴らしい年でありますようお祈り申し上げます。

美海日記 vol 5 (1998年12月26日)

12月26日(土) 仕込み16日目

12月26日ってクリスマスのあの喧噪が見事!断ち切られ、やけにそらぞらしい街の風景がいとおかしの気配があって、結構一年のなかでも好きな一日です。今年一年のおとしまえをつけたるでえ、・・とささやかな覚悟が芽生えるのも12月26日。
美海を仕込んでから2週間が過ぎました。米と水がさまざまな微生物のささやきの中、次第に酒に変わりゆく荘厳にして美しい行程を目の当たりにしていると、ホントに酒の神様っているのかもしれないとおもいます。
蛇足ながら酒の様を祀っているのは、京都嵐山から南に下ること約2kmにその偉容を誇る松尾大社です。その松尾大社のすぐ近所で育った鼻っ柱がめっぽう強いじゃじゃ馬娘を何の因果か?娶った私との間に生まれた、長女の美海(みなみ)はこの神社で生まれてはじめてのお祓いを受けています。そして梅錦の蔵に貼られた松尾さんのお札のもと、「美海(うましうみ)」は静かに力強く、誕生の時を待っています。偶然の一致か、はたまた妙なる符合なのか?酒とバカの日々を過ごす私には理解する術もありませんが、とにかく今日の美海の様子。

仕込み16日。このころには酵母菌が糖化されたデンプンを分解して、米粒状の仕込み米は溶けてアルコールになって、これから最終段階へと入ります。美海は梅錦のなかでも一番小さな大吟醸用のタンクで丁寧にしこんでいただいてるので、きわめて低温で穏やかに静かに発酵していきます。美海ファンの方が一様におっしゃる「香りのフルーティーさ、華やかさ」は実はこの所に由来します。
ふつう生命体は高温の方が活動が活発になり、栄養分が多いということは健全な育成を約束します。
ところが吟醸酒造りにおいては、低温で培養液も希釈してできる限り酵母菌を厳しい環境におくことであの華やかな吟醸香をはじめて出すことができるのです。もちろん造り手もギリギリのところで微生物と対峙しています。 ある蔵元は「吟醸酒はハングリーの芸術品」だともいっています。

美海のタンクのなかは、誕生への胎動を思わせる小さな泡がひっきりなしに立ち、あの特有の吟醸香を今日は特に強く感じます。あと約10日。順調に育っています。
’98もあとわずか皆様お体にはお気をつけください。

冬にボサノヴァもいいもんです。    pm11:29    26th  dec 1998   

 

美海日記 vol 4 (1998年12月23日)

12月22日(火)  仕込み14日目

川之江はここのところ毎日、スコーンと突き抜けた晴天で、暖かい日が続いています。
来店された方はよくご存じだと思いますけど、弊店は酒のほかに、お菓子とか、ラーメンとか生鮮3品および生活雑貨も扱うという、絵に描いたような田舎のパパママストアなのです。
毎朝梅錦の蔵の前をとおって保育所に給食の食材をとどけています。
蔵のある町の光景というのはなにかしらいいものだと思います。

今日の美海のタンクの中は、ほんの5日まえにはあふれんばかりに旺盛だったもろみの発酵活動も一段落し、
「落泡」とよばれる状態です。美海特有のキンモクセイやマスカットを思わせるフレッシュな吟醸香がタンクの中に立ってきました。気温が高いのが少し心配でしたけど、順調に美海は育っています。

夕方の蔵人の櫂入れの最中でした。大吟醸のタンクといえど高さ約2m、直径1,5m。発酵の偏りをなくして均一にするために行われる行程です。造りのシーズンになれば蔵の手伝いを時々していますけど、櫂入れを10分続けるとたちまち上腕3頭筋(力こぶの裏側ですね)が悲鳴をあげてしまいます。
そんなハードな作業を、ふつうの会社ならとっくに定年の歳の蔵人さんたちは、孫とか、パチンコの話題で鼻歌混じりに軽くこなしてしまいます。
麹室では蔵人は上半身裸で作業します。みんな一様にとぎすまされた機能的な筋肉が身体を覆っていてホント凄いと感心します。もしシェイプアップしたい方がいらっしゃったらご一報ください。
梅錦の吟醸造りのお手伝いを斡旋いたします。効果絶大です。

今年もあと10日足らず、皆様の’98はどんな年でしたでしょうか?
                      
                                     merry x'mas!!

 

美海日記 vol 3 (1998年12月16日)

12月16日   仕込み8日目
いつもはヒマな弊店とはいえ、師走も半ばが過ぎて怒濤の毎日が続いています。昨日から梅錦蔵元の今年一番の新酒しぼりたて「蔵開き」がon sale で、荷造りや配達でおおわらわ。
このメールをごらんになっっているかたの多くはすでにお楽しみいただいていると思います。
いかがでしたでしょうか?
「蔵開き」が届いた徳島のお客様からメールをいただきました。
毎年秋祭りの時にはいつも甘酒(酒粕を溶かすヤツじゃなくって、麹からつくる方)をお母さんがつくっていらしゃいました。年によって味わいは当然異なります。麹の甘みが、酸を帯びたアルコールに変わるときの味がもう絶品だったとのこと。味覚の記憶は鮮明に過去を思い起こしてくれます。家族や親戚たち(ひょっとしたら近所の悪ガキたちもいるかもしれない)、が神妙に甘酒の成り行きをみまもっている光景を私はおもいうかべました。
都会はもちろん地方でも喪失してしまいつつある小さなコミニュティーの文化が少なくとも存在していた時代を。
今年の夏、甘酒をつくっていたお母さんは他界されました。その味を忘れられない彼はお母さんの甘酒つくりにチャレンジするということです。  
「味」の伝承はきっと「家族」や「文化」の伝承でもあるのだなと感じました。

今日の美海のタンクの中の様子は「高泡」と呼ばれる状態で、もっとも発酵と糖化が活発に行われるピークをむかえています。タンク上部には盛り上がってあふれてしまわないようにローターがまわっています。
ビールやワインなどほかの醸造酒に比べて日本酒がエラい!!と思うのはこのように効率的かつ合理的に発酵と糖化をくりかえす、「並行複発酵」とよばれる唯一無二のメカニズムを持って、高いアルコール生成を行えることだと思います。

精米した米を洗う洗米所で頭(かしら)の木村弘美さんがいました。頭とは杜氏補佐で造りの各セクションとの連携役および統率などを行う非常に重要なポストです。プロ野球で云うとヘッドコーチにあたります。
寡黙で照れ屋の木村さんを何とかデジカメに納めました。
古武士然としてシブい風貌の木村さんは山口県からやってきています。
いつも美海のタンクの温度管理や、もろみの具合を気にかけてくれていただいている頼もしい人です。

昨年ご縁のできた宮城の造り酒屋からは、新酒と雪の便りがとどきました。
年があければ念願のスキーツアー。急斜面でトバされないよう、店のシャッターをしめてから10kmを1時間かけてゆっくり走っています。
雲もなく冬の星がやけに明るく感じました。明日も晴れそうです。

マービンゲイと秘蔵泡盛8年古酒に酔いつつ乱文 

         

美海日記 vol 2 (1998年12月13日)

 

12月12日(土) ・・仕込み5日目

蒸米、麹米、酒母米、そして仕込み水をタンクに入れて5日目。
川之江は快晴で気温はやや低め、蔵の中もいいコンディションです。

酒造りは簡単に言うと、米に含まれるデンプン質を麹菌が糖化し、同時進行的にそれを酒母菌がアルコールと炭酸ガスに分解する一連の行程です。
今日のタンクの中からはさまざまな微生物の”ささやき”を感じることができました。
仕込み5日めのもろみの表面は細やかで白い泡があちらこちらに立ち始めます。
少しずつですが、でも力強くアルコール発酵が行われています。酒造りの専門用語を用いると「水泡」という状態です。桜の蜜のようなそんな甘い発酵香が漂っていました。
美酒への胎動です。
今日は麹室をのぞいてきました。タイミング良く山根福平杜氏が床もみ(麹菌を均質に米に繁殖させるための作業)の真っ最中。
そういえば6年前美海の最終的な味わいを決定する、酒質設定のミーティングの際、この日本でも指折りの杜氏で吟醸の鬼と異名をとる御方をとことん困らせたのはなにをかくそうこの私でした。
なにしろ「海」の母性を「酒」に表現てくれだとか、女性を魅了する味わいになんとか!!とかもうはちゃめちゃなリクエストをするものだから、この道およそ半世紀の達人には、奇異な目で見られていたにちがいありません。

作業が一段落して山根杜氏(蔵では親しみと畏敬の念をこめておやっさんと」呼ばれる)としばし酒談義。おやっさんは兵庫県・但馬村岡町からやってきている。だから但馬地方特有の語尾がかわいく跳ね上がる方言で喋る。「今年は米の出来がちょっとだからねえ?」「麹はちっっとも言うことをきかん子供といっしょだから?」とか。(このセンテンスの「?」は疑問符ではなく但馬弁を発音する際の便宜上使っています。悪しからず。)
人なつっこい顔で喋るおやっさんですけど話の端々に、名人がもつ独特のスゴみ、侵すことのできない精神性、60人もの一流の蔵人を率いていくキャプテンシーみたいなものを感じて、軽薄短小を絵に描いたような私にはいつも打ちひしがれたようで、でもありがたい気になります。
おやっさん。今年もたのむでえ!!

川之江は四国にあるから暖かいと思っている方も多いと思います。
ところが以外や以外!!四国山脈の麓にある梅錦蔵元の冬は思いの外冷え込むのです。
星がたくさん見れた翌日の朝、山の尾根を寒気が靄をともなって降りてきます。
明日の朝も寒そうです。        

美海日記 vol 1 (1998年12月9日)

南国四国も急に周りの風景が冬の色をおびて、空気に冬の匂いを強く感じるようになってきました。
みなさんの街はどうですか?

さて今年も「美海(うましうみ)」の仕込みが昨日12月8日からはじまりました。
もう6回目の仕込みとなります。日本酒と戯れて、一生懸命!?楽しんでいると、一年って本当にあっと言う間です。「美海」は6年前に長女・美海(みなみ)が生まれたアニバーサリーと、小さいときからずっと抱いていた「海」への憧憬を「酒」に具現化した。。
っていうとずいぶん高尚におもわれるでしょうけど、要するに超私的なエモーションが全国にその酒質の高さで鳴る梅錦蔵元・山川社長を脅して、いや動かせて世に出た発作型突発的作品なのです。
「美海」を発売してから、不思議とすばらしい人に多く巡り会えている気がします。
本当にありがたいことです。これからもどんな縁をもたらしてくれるのか楽しみです。

「美海」の仕込みが始まると私は毎日蔵のタンクのなかで成長する姿をそわそわしながらのぞきに行くのが日課になります。酒造りは微生物と人との対話であり、闘いです。私は直接造りに関与するコトはできませんが、いい酒になってほしいと願う気持ちはきっと報われると思っています。

そんなわけで、「美海」誕生まで実況中継的に蔵の風景とか私の徒然なるままのよしなしごとを、不定期ではありますがお届けしたいと思います。どうぞお笑いください。
皆様におかれましてはどうぞお元気で。good life good drinking. with much love

 

梅錦 愛海 秋蔵出し」出荷します(1998年10月29日)

四国川之江は秋祭りも終わって、少しずつですが、晩秋の趣が漂ってきました。
皆様の周りはどんな秋でしょうか?
10月18日 梅錦の蔵に杜氏をはじめ蔵人がまた帰ってきました。
蒸米の湯気が蔵からたちはじめると、今年も酒造りの始まりです。
梅錦に特別に依頼して仕込んでもらっている「愛海(いとしうみ)」純米吟醸ひやおろしを今年はタンク一本分、夏を越して11月まで熟成させました。
冬にしぼられた新酒を秋まで寝かせ、蔵の中の気温と、外気温が一緒になったときに、蔵出しされるお酒を「ひやおろし」と呼びます。まさに旬のお酒です。
酒中の様々な酸の成分が互いに関与しあって熟成は進んでいくのですが、実際のところそのメカニズムははっきりとは解明されていません。「熟成」とはきっと酒の神のみぞ知る領域なのかもしれません。
「愛海」はひっそりとした蔵の中で静かに力強く熟成し、春のしぼりたてとはまた違った表情をみせた素晴らしい味わいに成長しました。
岡山雄町米特有の米の旨味、甘みが非常にボリュムをもってしなやかに調和しています。そして昨年には見られなかった、うっすらと感じられるオリエンタルなニュアンスの熟成香が色を添えています。
秋の旬のものとごいっしょにお楽しみいただきたく思います。
11月2日より出荷の予定です。お早めにお申し付けください。  
梅錦「愛海(うましうみ)」純米吟醸秋蔵出
   1.8L   3398円(税別)
    500ML  1310円(税別) 

酒舗   石川友一商店     
   799-0122 愛媛県川之江市金田町半田乙367−1
   TEL 0896(56)3139 FAX 0896(56)3138

mailto:beaumare@shikoku.ne.jp

 

 

1999umashiuni.GIF (14344 バイト)'
99美海
純米吟醸
しぼりたて生酒

(1999.1.8)

 

 

 

1998123001.GIF (11145 バイト)
仕込み22日目
石川晃三氏
in 梅錦の蔵

(1998.12.30)

 

 

 

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仕込み14日目
蔵人の櫂入れ(1998.12.22)

 

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仕込み14日目
タンクの中の美海
「落泡」

(1998.12.22)

 

 

 

1998121602.GIF (12141 バイト)
仕込み8日目
タンクの中の美海
「高泡」

(1998.12.16)

 

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仕込み8日目
木村弘美氏
(かしら:杜氏補佐)
in 洗米所

(1998.12.16)

 

 

 

1998121203.GIF (10774 バイト)
仕込み5日目
タンクの中の美海
「水泡」

(1998.12.12)


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仕込み5日目
山根福平杜氏
in 麹室

(1998.12.12)

1998121201.GIF (13515 バイト)
仕込み5日目
山根福平杜氏
in 床もみ

(1998.12.12)

 

 

 

1998120803.GIF (10868 バイト)
仕込み開始
「美海」だよ
in 梅錦の蔵
(1998.12.8)

1998120802.GIF (11100 バイト)
仕込み開始
タンクの中の美海
(1998.12.8)

 

1998120801.GIF (12695 バイト)
仕込み開始
石川晃三氏
in 梅錦の蔵

(1998.12.8)

 

 

 

愛海と愛海1.GIF (16630 バイト)
「愛海」
with 愛海ちゃん
石川晃三氏愛娘
(1998.10.29)