Column7 私的 プロレス 2005年 MVP ・ ベストバウト 他 H17 11/22執筆
2005年のプロレス界!
今年も熱き闘いに心躍らせた1年でありました!
それでは早速、今年の闘いを振り返りつつ、
私的 MVP ・ ベストバウト 等を書いてみようと思います。
※今年も少し早めの各賞の選定になりました。残り1ヶ月で各賞に大きな変化は無いだろう、と言う筆者の勝手な判断です。
例の如く、永田さんが大晦日に奇跡の大活躍をしたりすると話は変わりますが、それは(r
賞名 | 受賞対象 | 選定理由&コメント |
MVP (最高殊勲選手) |
小橋建太 三年連続受賞 |
崇高なる第6代GHC・絶対王者の防衛ロードは3月の武道館でストップとなってしまったが、 今年もノアの、そしてプロレス界の中心人物はこの人だった。 4月の武道館、天龍とタッグながらも初対決。逆水平チョップで天龍の胸板を切り裂く程の熱戦。 7月、「運命」の東京ドーム大会。 宿命の対戦相手、佐々木健介と歴史に残る凄まじい試合を繰り広げる。 都合10分近くに及んだ両者の逆水平チョップの打ち合い。 互いの意地と意地、誇りと誇りがぶつかり合う名シーンだった。 ドームでの健介戦を経て、業界にはチョップ論争まで起きる事になる。 逆水平チョップと言えば、天龍も黙っては居ない。 TV番組でチョップについての討論会で熱い火花を散らした小橋と天龍。 9月の武道館で再びタッグで激突と相成った。 この試合、天龍がモンゴリアン袈裟切りグーパンチを放てば、 小橋は負けじとW袈裟切りチョップで応戦。互いに譲らず。 この試合で田上火山の大噴火も成功させた小橋。 9月武道館後のオフを利用し、念願の海外初遠征に向かう! エルドンではハーリーレイス主催のリングで、ニューヨークではROHで、 ありのままの小橋建太のプロレスを見せ付けてきた。 ジャパニーズレジェンドと称され、全米でも大歓声、KOBASHIコールを巻き起こして来た。 帰国後、11月の武道館大会では佐々木健介と夢の続き。 互いの自慢の弟子をパートナーに、心のアジアタッグ選手権試合。 この試合も7月のドームに引けを取らない大熱戦になり、武道館は熱狂の渦に包まれた。 11月武道館後、再びオフを利用し今度は英国、ドイツ遠征へ向かいこちらでも大熱狂。 その腰にベルトが無くとも、彼はノアの、世界の、絶対王者! 理想の小橋建太のプロレスを体現するため、今日も彼は戦う。 |
殊勲賞 | 佐々木健介 二年連続受賞 |
正直、今年のMVPはこの人の方が相応しいのかもしれない。 全日本プロレスに継続参戦し、チャンピオンカーニバル初優勝。 健介ファミリーでの戦いでも話題を提供し、中嶋君と共にアジアタッグ王者にもなった。 もちろん、今年も幅広く様々な団体に参戦。 永遠に語り継がれるであろう、7・18東京ドームでの小橋戦。 ZERO−ONE MAXの火祭りに参戦し、準優勝。 11・5ノア武道館大会ではタッグで再び小橋と激突。 11・20全日本代々木大会では小島の持つ三冠王座に挑戦。 今年もハードスケジュールで走り抜けた。 TV等のメディアにも健介ファミリーで多く出演し、プロレスの布教にも一役買っている。 |
敢闘賞 | 小島 聡 | 多分、各プロレスマスコミが選定する本家のプロレス大賞はこの人が受賞となるであろう。 今年1年、虎の子の三冠ベルトを死守。 新日本に参戦し、天山といろいろな意味で話題となってしまったIWGPとの統一戦も制した。 三観戦で武藤を撃破、全日強豪外人の挑戦も退けるなど安定した活躍ぶりを見せてくれた。 |
技能賞 | 鈴木みのる | 世界一性格の悪い男は、プロレスについて深く考えている男でもある。 今年は活躍の場をノアにも広げ、1月には絶対王者・小橋とGHCで激戦を繰り広る。 丸藤と電撃合体を果たすと、GHCタッグを獲得し、縦横無尽の活躍ぶりを見せた。 来年も、嵐に向かって、羽ばたく鳥のように、輝きの中で風になれるか! |
年間特別賞 | 田上 明 | 9月の武道館で小橋とタッグを組み、秋山&天龍とタッグマッチで激突。 戦前に小橋や秋山が散々噴火しろ!爆発しろ!と尻に火をつけまくり、迎えたこの試合。 果たして、遂に田上火山の大噴火となった。ファンも、対戦相手の秋山、天龍も、 そしてパートナーの小橋でさえも、その大爆発振りには舌を巻いた。 (現に試合中にも関わらず、小橋は田上のあまりの頼もしさに握手を求めたほど。) その試合で秋山から完璧なピンフォール勝ちを収めた田上、 ファンの後押しもあり、勢いそのままに11月の武道館でGHC王座へ挑戦する。 小橋から王座を奪取し、三沢からも防衛を果たした王者の力皇。 苦しみながらも防衛を重ねてきた王者が圧倒的有利と目されていたこの試合。 火山は再び噴火する。終始劣勢を強いられた田上であったが、 場外戦で起死回生の花道断崖大車輪ノド輪落としを炸裂させると、 猛然と大技を畳み掛け、力皇から完全無欠、文句無しの大勝利を収めてしまった。 武道館がどうにかなってしまうのではないか?と思う程の大歓声と熱狂に包まれたあの日の夜。 もうこれは何かの賞に選ばないと罰が当たると思い、特別賞の受賞と相成りました・・・ |
最優秀 タッグチーム |
該当チーム無し | 候補には、みのる&丸藤、健介&中嶋、秋山&天龍といくつかチームが思い浮かびましたが、 今年は最優秀タッグチームと呼べるチームは無しという判断になりました。 GHCタッグ選手権を初め、今年は(も?)タッグのタイトル戦がイマイチ。 今年面白かったタッグマッチを思い浮かべると、全部ノンタイトルの特別試合だもんなぁ・・・ 来年は小橋田上組とか小橋秋山の復活!元祖バーニングとかで王座を取って盛り上げ希望! |
ベストバウト (シングル) |
小橋 vs 佐々木 (7・18 東京ドーム) |
今年はもう何も迷う必要がありません。 どう考えてもこの試合になります。本当にありがとうございました。 このカードが決定してから当日を迎え、試合が終わるまで、 最初から最後まで、全てが完璧な試合。 「非の打ち所が無い」という言葉はこの試合の為に存在していたのではないか。 去年の小橋と秋山の試合は誰も立ち入ることの出来ない領域の「聖戦」。 ただ、「聖戦」と呼ばれる領域に突入した究極の試合はどこか試合後に切なさが残る。 そして、今年の小橋と健介の熱戦。試合後、その切なさは皆無だった。 名勝負の裏に脱四天王プロレス。 四天王プロレスとは違う方向の極限レベルに達した試合の1つの姿を 小橋と健介が垣間見せてくれたのではないか。そんな事をふと思った。 この試合の後、今年も思いました。 こういう素晴らしい試合があるから、我々はプロレスファンだと胸を張れるんです! |
ベストバウト (タッグ) |
小橋&潮崎組 vs 健介&中嶋組 (11・5 日本武道館) |
7・18ドームでの初激突を経て、再び小橋と健介が互いの愛弟子を従え、武道館で対戦! ドームの試合に負けず劣らず、こちらの試合も大熱戦となった。 図らずも、今年は小橋と健介絡みの試合がシングル、タッグ共にベストバウト受賞となった。 |
ベストテクニック | 小橋建太の 各種チョップ |
今年は小橋の対戦相手にチョップの名手が多かった事もあり、 小橋の新技開発欲にも拍車がかかった形に。 昨年ドームの秋山戦に初披露となった大根切りチョップを初め、 ジャンピングしての断頭台チョップや、 W袈裟切りチョップ(後に青春の一撃と命名)、マシンガン逆水平にもアレンジを加える等、 チョップのバリエーションは増加の一途を辿る。 そのチョップの衝撃は海を越え、全米をも震撼させた。 熱き豪腕から繰り出される魂の一撃。今年のベストテクニックに選定です。 |
ベスト興行 | NOHA 11・5 日本武道館大会 |
7・18東京ドーム大会と、どちらか迷いましたが、11・5武道館大会を今年のベスト興行に選定。 とにかく前半の試合から熱戦、名勝負、好勝負が連発で、ボリュームがありすぎる程。 そしてメインでは田上火山が大噴火、GHC奪取でお祭り騒ぎに。 観戦が終わり、人の波に乗りながら武道館から出て、九段の夜風を浴びてふと頭に 「嗚呼、プロレスってやっぱり、いいなぁ・・・」としみじみ思いました。 |
ベストマイク パフォーマンス |
三沢、川田 (4・24 日本武道館) |
「三沢さん、7月18日、その日は空けておきます。」 「川田!ドームのリングで待ってるよ。」 運命の1戦に向けて、三沢川田戦の止まった時間が再び動き出した瞬間。 今年はこれがベストマイク。 |
ナイス パフォーマンス |
長州力→ 蝶野、天山、平田 (10・22 別府大会) |
新日本の現場監督へ電撃復帰となった長州。 現場監督復帰後の初シリーズの地方大会で事件は起きる。 メインイベントを終えた蝶野と天山に長州が大激怒。 壮絶なコラコラ問答が始まる。 何故かその場に居た平田さんまでこの乱闘に巻き込まれるハメに。 全員何を言ってるのか、よく聞き取れません。 笑ったのでこれがナイスパフォーマンス賞でいいやもう。 |