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実は、単なる不定期日記みたいなページだったりするかも、


スターウォーズ エピソード3 (2005年7月9日)

いやー、いよいよ公開ですね。実は、一週間ほど前に先行上映で見てきてしまいました。夕方映画館について、夜8時過ぎのレイトショウなら結構よい席もあるってことで、そのまま見ました。夜中までかかりますけどね。

さて、内容はとくにいわないことにしましょう。ストーリー構成はいままでのよくあるスターウォーズとはだいぶ違うっていう感じですかね。最初にいきなり、っていうあたりからして違う。まあ、事前にわかっているとおり、アナキンが、ダースベーダーになる映画ですので、注目すべき点は、どうやってダースベーダーになっていくのか、っていうあたりだと思うんですが、そのあたり、自然なような不自然なような、、、。

こういうダースベーダーとかそれに関係して、パドメっていうか、アマダラさんっていうか、そういうのも含めた個人的話はいろいろだと思うんですが、今回の映画でかなり面白い、って思ったのは、要するに、元老院によって統治されてきた銀河共和国というものが、どうして、帝国になってしまったのか、という話です。おとぎ話的にいえば、それは、まさに、シスの陰謀であって、フォースの暗黒面をつかった「悪い連中がそういうふうになるようにおとしめた」というわかりやすい話なんですが、ところが、このあたり、エピソード2からのつながりでいくと、まず、戦争があっちこっちで起こる。で、その対処のためには、共和国が十分な「戦争抑止力」としての戦力を持たないといけない。で、さらに、その戦力の統帥権を、特定の人物に集中して、効率的に「平和維持活動」をしないといけない。そのために、エピソード2では、ジャージャーが、アマダラ元老院議員の代理で「ミサ、元老院議会議長に権力の一時的集中を提案します。」といって、そこで、パルパティーンに権力が集中する。

でもって、エピソード3では、最終的に、そのパルパティーンが「共和国から帝国へ」を宣言する。その理由は、「平和と自由と民主主義のため」なんですね。で、集中した権力で、あっちこっちに戦力を派遣する、、っていうことになって、ま、そこから先はいうまいぞ。ただ、この、皇帝となったパルパティーンの宣言「平和と自由と民主主義のために帝国として、、」というのを議会で聞いているパドメ議員が、「これが自由と民主主義の死ね」とつぶやくシーンが結構印象的なのでありました。

つまり、そのルーカスがなんか、今の世界、あるいはより端的には、アメリカ合衆国のありかたそのものを描いているように思うんですね。エピソード1は、911よりも前の話だけれど、でも、あのストーリーでは、ナブーという惑星に突然テロというか攻撃があって、そして、そこから、銀河系全体が戦時体制にいく。反逆があるようだ。で、それを一つひとつつぶして、原因を探ろうとかしているんだけれど、そうこうしているうちに、共和国自体がだんだんと変化していく。そして、パルパティーンのもとに権力が集中するようになって(エピソード2)そして、パルパティーンは、「平和と自由と民主主義のため」にジェダイの騎士を送り込んで、そして、戦争をする。それが、エピソード3では、さらに、、、ということで、なんか、今の世界情勢と似てませんか?

折しも、イギリスでまたテロがありました。

ルーカスは、映画のパンフレットの中での文章でこう語っています。「今回は、善悪を描かなかった」というようなことです。つまり、フォースの暗黒面を代表して最終的には銀河帝国なる過程において、皇帝が悪であり、ジェダイが正義であり、ということをあからさまには描かなかったということなんです。大昔の、現在ではエピソード4から始まるシリーズでは、皇帝は悪の権化であり、ダースベーダーもまたその悪を凝集したもの、というストーリーであり、かつ、この初期三部作は、実際には、アイザック・アシモフの「暗黒星雲のかなたに」という話のほとんどパクリであって、バイロン・ファレルをルークとすると、最後は、皇帝のいいなりになっていた父だったかなんかが、実は、っていう意味で、これがダースベーダーのような話なんです。この初期三部作は、絶対悪としての皇帝と帝国に対して、正義のジェダイの騎士たちが戦うというものなのに対して、エピソード1から3まではそうではない。アナキンがダースベーダーになったのも、理由がある。もとから悪い人間だったわけではない。そして、パルパティーンが皇帝になったのも、フォースの暗黒面がどうのこうのはおいといて、それは、元老院の支持があったからこそ、という話です。それがシスの陰謀だったとか、エピソード2まではそういう形になっていますが、でも、やっぱり、そのシスの陰謀そのものも、本当にやつらがたんなる悪人なのか、というとそうでもあるまい、という描き方になっているのが、エピソード3ではないか、と思うわけで。

エピソード2での敵であった、ドゥーク卿の扱いが、クリストファー・リーが演じていることもあって、なんかなんとももの悲しい。あ、この俳優さん、ロード・オブ・ザ・リングでも、サルマンを演じていたわけで、悪役が板についた方ですが、でも、なんかなぁ、悲しかった。それが悪なのかも。

纏めますが、ルーカスは、なんか、今のアメリカのあり方に対して、かなり本格的にもの申すという気持ちで今回の作品を作ったのでは、と思います。でも、スターウォーズは、アメリカを代表する映画だから、アメリカで禁止になることもありますまい。華氏911は、批判もされたけれど、あれは、見ればわかるように、徹底的にアメリカ人のものの見方を代表するだけで、アメリカ人にはショッキングな内容であっても、アメリカ人以外には、面白い内容ではないし、ショッキングでもない。でも、スターウォーズ、案外、じわじわっと、アメリカ人になにかを気がつかせるきっかけになるんでは、という気がしたわけです。はい。たぶん、ルーカスは間違いなく、そういう気持ちがあったと思うんだけどな。


年始にあたりまして(2005年1月4日)

さて、今年も始まって、もう4日めが終わろうとしております。昨年は最後の最後で、なんかいろいろあって、年末がすごいな、って状況でした。スマトラ沖地震の大津波は、やっぱりとんでもない事件で、まだ、先がどうなるかわかりませんが、被災者の方々は、本当に大変なんだろうなと思ってしまいます。自宅のあたりは、幸いにして、内陸部なので、津波は関係なさそうですが、なんでもでかい断層が走っているらしいので、地震は直下型が起こるかもしれないとかです。もちろん、日本では、中越地震もありました。さて、それから、地元では、まあ、だいぶ離れていますが、ついに、女児誘拐殺人事件の犯人が捕まりました。こちらは、よかったです。

で、まあ、昨年は、私的には、うーん、結構がんばったのにイマイチな年だったようです。厄年とかいわれていたのに、自分には特別災厄らしいものはなかったのですが、あ、歯痛がありましたっけ?いや、その程度でした。歯は治療済みですっかりよくなりました。体重は一年で以前の減量前ほどではないけれど、かなりリバウンドしたので、今年はまた減量をすこしやろうかと思います。ということもあって、今年は、ちょいと発展の年にしたいと思っております。このホームページも、このURLになってから、5年以上経ちました。現在ちょっと方向性がないので、どうしたものかと思っておりますが、うーん、また、なんかいろいろやるだろう。ってな軽い気持ちで。

地上波デジタル放送(2004年12月23日)

最近になって、住んでいる集合住宅が、地上波デジタル放送に対応となり、その工事が終わったので、早速つないでみたところ、なんか、ノイズばっかりでよくわからないのだが、と思っていたら、どうも、つなぐ線を間違えたらしく、結局ちゃんとつないだら、おおむねNHKも民法もしっかり見えるようになって、うーん、美しい。

まず、NHKのほうは、ほとんどが横長画面のハイビジョン放送をしてくれているので、これが番組の内容と無関係にみていて「うーん、繊細だ、きれいだ」と思ってしまうところが、電気メーカー業界に踊らされているのかとか思ってしまう今日このごろ。

プラズマ42インチを買ったのは、4月ごろだから、それから半年以上もまってようやくなんとかテレビの本来の機能をみたような感じ。で、それまではDVDの映画できれいな映像とか思っていて、「これほどきれいなら、ハイビジョンの必要もない。どうせ、人間の目なんてそこまでよくないし」とか思っていたのですが、まあ、私は、視力はかなりよいので、42インチテレビを1メートル50センチ程度の至近距離でみていると、やっぱり、ハイビジョンと、NTSCの横長(DVDなどのモード)とを比べると、差が見えてしまう。やっぱり、いずれは、映画のコンテンツもハイビジョンのDVDで配られることになるのでしょうなぁ。いまのソフトどうする?

いや、本当にきめ細かい画像ですが、女優さんのシワも、顔のでこぼこもしっかり見えてしまうので、これはそうとう大変なことではないかと思ったりする。とはいえ、まあ、視力が1.0の人なら、解像度は1分程度。ふつうの距離からみるかぎりにおいては、これ以上のハイハイビジョンは必要ないと思いますけれどね。

というわけで、地上波。ここまできれいな映像ができるのか、とはちょっとおそれいりました。デジタルってば怖い!


イタリアへ(2004年12月11日)

イタリアへ行って来ました。ローマからちょっと南のガエタというところでした。で、飛行機の都合もあって、夜ローマに到着、夕食はローマでホテルのおすすめの店でした。おいしかった。で、翌日、午前中3時間くらい時間があったので、ローマの名所ってことで、やっぱりコロッセオでしょう。コロッセオはなかなかすごかったです。うーん、ローマってすごい。まあ、以前もローマにはいったことがあったし、コロッセオも見たんですが、今回は写真もとってきました。整理したら、アップしたいと思います。


ホビットの化石発見?(2004年10月31日)

ってみなさんもうご存じだと思いますが、実際、ロードオブザリングの本場である、イギリスのBBCのサイトでは、"Hobbit joins human family tree (ホビットが人類の系統樹に仲間入り)"という記事を出しています。

インドネシアのフロレス島で、身長1メートルしかない人類の一種が発見されたと言うことで、身長1メートルはいいとしても、体重が30キロなのもしょうがないとして、脳容積が380ccとは、もうほとんどチンパンジーよりも小さいかも、っていう大きさ。頭蓋骨はグレープフルーツくらいの大きさとか。一般の人類が1400cc程度ですから、これは小さい。でも、この記事によりますと、近所からかなり豊富な打製石器が出てきたそうなので、一応、かなりマトモな人類ってことになりましょうか。発見されたのは、女性で、しかも年代は1万8千年前なんですが、近所の地層からのいろいろな遺物から考えて、どうやら、1万2千年前までは確実に存在したということです。

で、まあ、一つ考えられるのは、この時代だと、当然、現代人の系譜、つまり、15万年くらい前に現れたホモ・サピエンスの系統ではないか、という疑問があるわけです。たしかに、アフリカあたりやアジアでも、小型の人種はいて、よくしられているピグミー族(といっても、ピグミーという民族はいないので、アカ族とかバカ族とかいうらしいですが)、彼らは男性でも、150センチ以下の身長ということはあります。もちろん、日本人も、江戸時代の場合、男性の平均身長が155センチ程度といわれていますから、まあ、150センチ程度なら、現代人にも十分いるさ、ってことになりますが、女性だったら、まあ130センチかそこらでしょうか。でも、1メートルはいかにも小さすぎます。あと、頭蓋骨の形状、眉上隆起なども写真で見えますので、これは、やっぱり、ホモ・エレクトス(ようするに、あのあたりだと、ジャワ原人ですね)の一種だろうということになりました。というわけで、Homo floresiensis という学名が与えられました。フロレス島の人類という意味です。どうせなら、homo hobbitus とでもすればいいのに。

このBBCのページではちょっと興味深いのは、フロレス島の住民たちは、「小人伝説」をもっていた、ということなんですね。ちょっとその部分を訳してみましょう。

”さらにもっと興味深いのは、フロレス島の住民たちが、この島でエブ・ゴゴ(Ebu gogo)と呼ばれるコビト族の存在を示す信じられないほど詳細な伝説を持っているという事実である。島の住民の示すところでは、エブ・コゴは1メートルほどの背丈の存在で、毛深く、よく互いに「つぶやき」あっていて、まるで言語のようだというのである。彼らは、島の住人たちが、話しかけた言葉を、オウムのように、「オウム返し」したという。”

というわけで、BBCのニュースでは、この伝説がこの新しい化石の存在そのものとなんらかの関係があるのではないか、という説を出していて、かつ、島の住民の伝説の上では、もっとも最近の報告は、100年前もこのコビト族は存在していたとされている、というのも紹介しています。

まあ、他は、概ね日本の新聞社などの扱っている情報と同じですが、左にあるようなイメージも紹介しています。うーん、原人というにはちょっと毛深くないかな、と思うが。もしかしたら、彼らはまだ生きているのかも、、。

ちなみに、ebu gogo でぐぐってみたら、結構出てきて、そのほとんどは、今回の「ホビット」発見のニュースがらみです。

ま、なにはともあれ、原人とかも案外最近まで生きていたようです。また、3万年前ごろは、まだまだヨーロッパでも、ネアンデルタール人が健在だったとされているし、他に、ジャワ原人の子孫もいろいろいただろうし、他にもいろいろな原人の子孫や、ハイデルベルゲンシスの子孫などの旧人もいたんだろうから、その時代ってずいぶんいろいろな人間もどきがいた時代なんだな、と思うと、わくわくするわけです。

まあ、場所はちょっと離れていますが、ヨーロッパにはドワーフみたいなシャテルペロン文化をもつネアンデルタール人や、凶暴なオークみたいなムスティエ文化のネアンデルタール人がいて、アジアには、きっと「ゴブリン」とかよぶべきハイデルベルゲンシスの子孫か、あるいは、北京原人、ジャワ原人の子孫がいて、さらにフロレス島には、ホビットっぽいのもいたと。そうすると、まさに、ロードオブザリングな世界がそこにはあったといえそうです。


映画三本立て(2004年9月20日)

まあ、一応、みたい映画がたまっているので、とりあえず、近所の映画館の予定をチェック。で、まず、I,ROBOT は見よう、当然、華氏911も見よう、で、うまくいったら、ヴァン・ヘルシンクも見ようということで、行ってみたら、どれもそこそこの席で見られました。最初は、午後3時からヴァン・ヘルシンク。で、見終わって、ちょっと休憩して、6時から華氏911で、そのあと、夕食を食べて、それから、9時からI,ROBOTですね。いやあ、三本みるのは、たぶん初めてじゃあないかと思います。二本立てはこれまでも結構やっていますが、、。

では、とりあえず、印象の薄れないうちに、感想など。

ヴァン・ヘルシンク

一般吸血鬼ものというよりは、エイリアンに近いかも。いっぱい卵育てているっていう、感じで、あの、エイリアン2の感じかもしれません。ローマのカトリック総本山のヴァチカンの極秘組織のエージェント(っていう言葉はちょっと当てはまらないかもしれないが)であり、怪物退治の専門家であるヴァン・ヘルシンクは、今日もお仕事で、ジキル氏とハイド氏(これもちろん二重人格ね)の退治。それが終わって、次のお仕事は、っていうと、トランシルヴァニアの吸血鬼ドラキュラの退治。でもって、その特殊な極秘組織の科学技術担当らしいカールとともに、トランシルヴァニアへ、ということで、そこで、呪われた村で、ドラキュラ退治をするんだけれど、そこに、なぜか、フランケンシュタインも絡んでいて、、、でドラキュラは、卵を育てていて、どらきゅらの花嫁さんがいて、それが羽が生えていて、空を飛んで、、。しかも、実際吸血鬼は、ブダペストの街にもいっぱいいっぱいいて、、、。

なんつうか、あの、私が酷評したリーグオブレジェンドと非常に近い雰囲気の作品でして、時代も。なんだか、小説やらなにやらの中のいろいろな怪物を一度にあつめて作ったような作品。まあ、シーンの造りはまあまあよくて、リーグオブレジェンドよりは、いけているし、まあ終わり方もそれなりだし、娯楽作品としては、そこそこ楽しめるっていう感じの作品でした。ただ、シーンとしてもう少しすごいシーン造りもできたんではないかと思える感じが。日本の映画なら、空飛ぶ吸血鬼の花嫁は、美しいまま飛ぶでしょう。

華氏911

うーん、ニュース映像と、ムーア監督本人のとった映像と、インタビューを組み合わせて、ちゃんと映画になっていました。映画としてできている。最初のところは非常におもしろくて、要するに、ブッシュ一族は、父も子もどっぷりサウジアラビアの富豪や王族とつながっていて、そして、当然、サウジアラビアの富豪の一人であるビン・ラディン一族とも深いつながりがあるってあたり。石油資本とかそういうのも含めて。

そもそもの発端は、911のテロの直後、テロの首謀者とされたオサマ・ビン・ラディンの親族一同24人が、アメリカから即座に飛び立って、サウジアラビアに帰ったとのこと。当時、ほとんどの飛行機が発着できないはずなのに、それに、ビン・ラディン一族は、事件の重要参考人のはずなのに、っていうところから始まるわけです。で、そこから、なんか変だということになって、あの911はなんだったんだろう?みたいなところから始まる。でもって、そこにイラク攻撃が関係してくる。

まあ、このあたりまでは、非常におもしろいし、うーん、こりゃブッシュってば悪いわ、と思わせるところもある。だから、ここんところで、基本的にこの作品のいいたいところは終わっているんでしょうね。

そのあと、イラク戦争の無意味さやら、現場の兵士たちのモラルの問題、さらには、イラク戦争で子供を失った親たちの嘆きなどは、まあ、アメリカ人には衝撃かもしれないけれど、日本で、あの戦争を見ていた我々にとってはそれほどショッキングな内容でもなく、当然な感じがしました。その意味では、ムーア監督も、やっぱりアメリカ人なのかな。っていうのは、結局、たしかに、イラク戦争におけるイラク人の被害者っていうのは、やっぱりそこにほとんどのメッセージがなかった。この戦争をおこしたことが、アメリカにとって正義だったかどうかは、それはかなりきっちり描かれていたけれど、じゃあ、イラク人にとってはどうだったか、がはっきり描き切れていないというあたりが、若干の不満なところ。まあ、しょうがないのかな。

っていうわけで、最後のほうになると、ちょっとダレぎみでした。アメリカにとっての意味、というのが、この映画の主題なら、それはそれでいいのかもしれないけれど。

I, ROBOT

下に書いたように、アシモフ作品は読んでいるんで、で、予告編映像をみた限りでは、ってことで、会社の人と話をしたときに、「あのウィル・スミスが演じているのは、イライジャ・ベイリでしょう。スーザン・カルヴィンが登場するのは変ですけどね」なんていう会話をしたんだけれど、結局そうじゃあなくて、ストーリーはある意味で完全オリジナル。でもって、エッセンスとしては、ロボットシリーズ全般のそれも、アシモフ晩年における「第0法則」まではいっちゃっているような感じかな。これは、アシモフの原作の中では、ダニールやジスカードが気がつくことになっているんだけれど。

比較的よくできていたのは、かなり哲学入っている難しい部分を、ウィル・スミスのノリで、非常にかみ砕いているところで、わかりやすかったと思う。もっとも、これは、私が、アシモフの原作多数を通じて、ロボット三原則とその絡みの部分をかなり深く理解しているせいかもしれませんが、でも、マトリックスなんかよりは、わかりやすい作品になっていたように思います。

ロボットが反乱する、そして、それを止めるために、中枢コンピュータを止める、っていうあたりは、どっちかっていうと、ターミネーター3よりも遅れたコンセプトだと思う。

アシモフ作品では、最初に三原則ありき、で始まるんですが、現在のロボット工学において一番難しいのは、たぶん、三原則を理解し、実行するまでの長い長い道のりなんですね。つまり、たとえば、第1法則である「ロボットは人間に危害を加えてはならないし、また危害が加えられそうな人間をほっておいてもいけない、助けなければならない」っていうあたり、この場合、今のロボット工学で、「人間に危害を加える」とはなにか、あるいは、「危害が加えられそうな人間」とはどういうものか、をセンサーをつかって認知するのが難しい。あるいは第2法則の「人間の命令を守らないといけない」というのも、それが難しい。そういうのを、最近のロボット工学とか認知科学では、symbol grounding というそうですが、つまり、認識というのは、視覚とか聴覚によってセンシングしたデータから、記号を読みとることですが、それができない。でもって、人間がなぜそれができるのかもわからない、と。だから、実は、アシモフの考えたロボットというのは、いま、ロボット工学で一番難しいところをクリアするところから始まってしまっていたんですね。

もっとも、アシモフ作品を多数読んでいる人なら、この映画はあっちこっちでアシモフの本来の思想からは離れているっていうのもわかっていると思います。アシモフのロボット三原則をもつロボットなら、二人の人を助けるべきときに、一方しか助けられないなら、その後、重大な精神傷害におちいるっていうことになっている。優先順位をつけること事態が、三原則を守っているとはいえないんですよ。

まあ、そういうわけで、この作品、アシモフ作品に忠実でもないし、かといって、昨今のこの手の作品、ターミネーターとか、マトリックスとかと比べても思想的に古いのですが、うーん、ただ、やっぱりロボットは怖いね、ってことになってしまうのかな。難しいところです。アシモフの伝えたいイメージの、思想の、ごくごく一部はなんか伝えているような感じがしないでもないです。映画としては、まあ、映像もカット割りも、ちゃんとできている映画だと思いました。おもしろかったし。

というような感想になりました。やっぱり三本は多いかも。二本くらいにしておくべきかな。ってことで。


ほっと一息(2004年9月18日)

さて、連休です。いやあ、連休直前16,17日と東京方面に行って参りましたが、関西暮らしが早2年半ともなると、東京ってば人多いなあ。それから、人の顔の種類が多い。そういう印象があります。やっぱり全国から人が来ているんだろうと。つまり、その関西は、やっぱり東北地方から来る人が圧倒的に少ない、っていうのがあるのかな。で、連休直前だったので、金曜日、帰りの新幹線が激混みで、並んで並んで、なんとか席を確保。よほどこだまでかえってやろうかと思ったくらい混んでいました。

なんか、夏休み明けから、いろいろいろいろ仕事があって、ずいぶんと忙しいっていうか、せわしいっていうかそういう状況にあったので、この三連休となどで、ちょいと自分を取り戻そうかっていうわけで、なにしよう、っていうわけでもないんだけれど。たとえば、映画を見るとか。華氏911はまだやっているようだし、I,ROBOTも始まったし。

さて、実は、私は、I,ROBOTも含めて、アイザック・アシモフのSFは徹底的に読んでいた時期があります。それも、ざっと20年以上前になりますが、高校時代。当時発売されていた、創元推理文庫のものや、ハヤカワSFのものなどはほぼすべて読んだし、また、日本で出ていなかったものも、かなり原書でも読んでいました。銀河帝国三部作は、創元推理文庫版だったので、ファウンデーションは、テルミナスにあったんだよー。ターミナスじゃないよ(こちらはハヤカワSF版だね)。で、その後の銀河帝国ものは、というと、全部英語版で読みました。アシモフの英語は結構単純で、高校生でもまあがんばれば読めるという感じ。で、結構読める気になったので、そのまま、クラークとか読んでみると、これが全く読めない。意味わからん。ついでにいえば、最近のハリー・ポッターも英語としては読みにくいです。それに、あれはあまり英語の文章がきれいじゃあないですね。クラークの英語は綺麗なんだろうけれど、なんだか、読みにくい。やっぱり、アシモフの英語は、アメリカ英語で、しかも、テクニカルライティング的なものなので、読みやすいのかと思います。

私が読んだ20年くらい前の段階と違って、コンピュータとかロボットっていうのも、最近ではだいぶ違うもののようになってきた、と同時に、むしろ、ITっていえば、コンピュータ、ロボットよりは、ネットワークだね、ってことで、携帯とインターネットな時代が主流になると、アシモフなロボットってばどうなったんだろうって思いますね。最近のロボットは、はじめっからネットワーク対応が当たり前だろうし。

というわけで、「エイラ」も全部読んでしまったので、この連休で、なんとか、義務化している、富士見ミステリーの9月分、全部読んで(まだ2/4冊しか読んでない)、来週中にはもう一度、アップします。

ところで、野球のストライキ、すごいですね。これと、イチローの安打がいくつか、なんてこともあって、最近、野球がおもしろいっていうか騒がしいですが、案外、この野球のストライキ、意外に、全国の一般労働者に対して影響あるかもしれませんね。春闘なんていう言葉は、古くなったけれど、最近、比較的景気がよくなりつつある、なんていいつつも、企業のリストラや、賃金抑制はまだまだ続く、なんてことになると、来春の春闘の時期前後、野球もストライキしたんだから、俺たちもやろうーぜ、みたいな。そんなこともあるんじゃあないかと。違うかな。


オリンピックで生活が不調(2004年8月31日)

さて、オリンピックも終わりましたが、どうも、夜中のオリンピックをみるために、会社からもどって速攻で寝て、しばらくして夜中に起きて、という習慣がついてしまいました。で、ブロードバンドもつながってというのがあって、結局なにやら、夜更かし。といっても、今日は、すでに4時間以上も寝てしまった。これからベッドにはいってもねられるかな。

さて、ホームページ全般にデザイン変更しました。基本的にはどこも変わっていませんが、イメージファイルなどを変更して、背景とかを見やすくしてみました。GIMPを久しぶりにつかったので、結構手間取ったり。あと、新しい TurboLinux には、ftp がないので、lftp をつかったのですが、これが、なぜか通信中にぶちぶち切れる。復元にくろうしました。

ところで、オリンピック、日本がメダルを大量にとったとかで私も燃えたのですが、それにしても、オリンピックでいつも思うのは、人間平等ってことです。人種民族による運動能力の違いというのがあまりみられない。たしかに、陸上短距離などは、黒人系が強いというのがありますが、それとて最近では、末続選手だけじゃなくて、ハードルなんぞでは中国選手も強いし、いや、たしかに、圧倒的に黒人選手が強いのかもしれませんが、それは、10秒の前後の0.1,2 秒の違いであって、その程度ですね。マラソンになると、まさに人種平等って感じがします。水泳もそれほどの違いはない。ようするに、せいぜい数パーセントの違いがあるかないか、というわけです。これが、10%以上差がつくようだと、人種による能力差みたいなことを言い出してもよいような気がしますけれど。やはり、人類は一つの種であり、能力差もほとんどない、ということを表しているように思います。


オリンピックで寝不足か?(2004年8月20日)

日付かわって、今日は誕生日だったりしますが、この年齢になると、もうあまり誕生日はうれしくないようなそんな日々であります。

さて、オリンピック始まりまして、連日、ついつい夜中の2時ごろまでみてしまう。従って、朝は遅くもできないので、寝不足ぎみ。今は、柔道みています。また、女子は、決勝進出。期待されていた井上は、だめでしたねぇ。うーん。

さて、オリンピックの開会式は、DIGAでしっかり録画しようとしたんですが、3時間では足りず、聖火のシーンは入っていませんでした。でもまあ、最初の人間彫刻とか、それから、一番おもしろかったのは、ギリシア語のアルファベット読みでの、順番での各国、地域の代表の入場ですね。

日本は、アメリカの次だったりしましたが、驚いたのは、フランスですね。なんと「ガリア」なんで、Γで始まる。「ガリア」とはまたずいぶんと古い名前です。フランスという名前は、西ローマ帝国を一時的に復活までさせたゲルマン人の一部族であるフランク族に由来しますが、ガリアといえば、、、

わー、日本の女子柔道、阿武が金メダルです。すごいです。一本がちです!

あと、アーチェリーも日本の山本が銀メダルですね。うーん、すごい!

さて話はもどって、「ガリア」といえば、もっとも古いヨーロッパの印欧語族のケルト系民族ガリア族の名前の名前ですね。現在のフランス語では、Gaul でゴールですね。シャルル・ドゴール大統領のドゴールは「ガリアの」っていう意味ですね。ローマのカエサルが遠征したのも、当時のガリアで、有名なガリア戦記を書いていますね。その名前が、いま、ギリシアではそのまま使われていると。うーん、なんかすごい。ちなみに、ギリシアは、「エラス」でしょうか。ギリシア人は過去一度も「ギリシア」あるいは、古い言い方では、「グライキア」などと名乗ったことはなく、これは、ローマに近かった、イタリア半島の南部にいた、ギリシア人たちが自分たちを「グレキ」とかそういうふうに名乗っていたので、それがローマ人によって一般化されて、ローマ人がギリシア全体をグライキアと呼び始めたということになります。

さて、ここで問題になるのは、今度の北京オリンピックですね。中国の簡体字で、すべての国を表記した場合、その漢字の順番っていったいなにかな、とかおもってしまう。まだ実現していないけれど、イスラム圏でオリンピックをした場合、案外、アラビア文字の順番だったりするのかも。モスクワオリンピックはどうだったんでしょうか。うーん。

さてまあ、今年のオリンピックは日本が強いですね。人口比率から考えると、アメリカや中国とくらべてもすごいです。なんかこういうときは喜んでしまう。でも、最近では、国の代表ではなくて、だんだんと地域代表になってきて、たとえば、香港は中国とは違うチームを送り込んでいるし、また、アメリカの保護領とか、フランスの植民地なども、独自チームがでてきているので、これから、日本も別に地域ででてもよさげです。だんだんこういうのは変わってくるのでしょう。


リディックとサンダーバード!(2004年8月14日)

そういえば、ロードオブザリングの「王の帰還」がついにDVDになって、まずは、日本語吹き替えで一回、つぎに英語で一回、さらに特典映像などもながめて、なかなか楽しい思いをしておりますが、、。さて、夏休みです。今年の夏休みは、またも、国際コンテスト出場のため、ほとんど毎日出勤な日ですが、えいやーと映画に。でもって、ハリポタもみちゃったし、いまんところスパイダーマンは見る気はないので、じゃあ、サンダーバードとリディックでも、ってことで、二本まとめて見ました。

うわー、もう涙が出るほど笑ってしまうくらいつまらないのがサンダーバード。なんでも、ホームアローンなんだそうですが、そのとおり。親の不在のときに、攻めてきた敵を、子供(たち)が撃退するという話。でもって、なんといってもサンダーバードってば、あの1号とか2号とかが空を飛ぶシーンが面白い!それがみたい!っていうところがあるわけだけれど、それが普通のCGこみの特撮になるとここまでつまらんか、、っっていう感じ。ただ、多少妙な小細工として、実写で人間が演じているのに、なぜか俳優さんの手から黒い糸がくっついている、っていうのが笑えました。二度ばかりそういうシーンを確認しましたので、意図的だと思います(糸だけに意図的?なんちゃって)。

リディックについては、前作のピッチブラックを見ていないのでよくわかりませんでしたが、制作費については、ロードオブザリングを上回るってことでしたが、どっかなんか、思い入れとこだわりが製作陣の中になかったのでは、と思わせる。惑星襲撃シーンは、アニメのグリーンレジェンドそっくりだったけれど、あれでいいのかな。あの人間の銅像みたいなやつがどんどん地上に突き刺さるっていうあたりですね。うーん、あのアニメ結構マイナーだけれど、見ている人はみているものだと。

っていうわけで、なんか夕方から夜中まで見ていましたが、二作ともなんだかなー。

結局、映画ってば、面白い映画以外は面白くない、のかもしれない。

っていうわけで、もうすぐアテネオリンピック始まりますけれど。

えっと、DVDのいくつかの作品がDVDとLDのコンパチプレーヤーで見られないっていう問題がありました。ハリポタ「賢者の石」のDVDで、最後のシーンからエンディングスクロールのあたりとか、シュワちゃんのコナンザデストロイヤーの途中からとか、ID4の途中からとか。そこで、人に貸したり、別のDVDプレイヤーで見るとぜんぜん問題なし。これは、DVDプレーヤーの問題だ、と思って、結局、DIGA を買っちゃいました。HDD とVHSがついたやつです。むちゃくちゃな値引きをしていたので、プレイヤーを単体で買うよりも、機能を考えると徳かな、って感じだったわけで、で、早速、日本とパラグアイのオリンピックサッカー先行試合を録画。画質はいいですね。今日も、さすがに、アテネ開会式は眠そうなので、一応録画しておこうと思って。

ついでに、ケーブルテレビ系のインターネット接続を申し込んで既に全部終わっているのに、なんだか、マシンの都合で、新たな接続ができていない、という状態なので、そういえば、パソコンも古いし、なんで、パソコンも買ってしまいました。明日っていうか、もう日付も変わったから、今日なんだけれど、到着予定。次回の更新のときは、新しいパソコンからできるかな。最近のパソコンはやすいですね。前回の値段からすると、三分の一くらいの値段で、それでも、Pen4 の2.5GHz だかなんだか(たしかそれくらい)、80GB HDD と、DVDもついていて、7万円ちょい。OSは、一応Windows と linux を二つ入れる予定ですが。ってことで、これから寝て、パソコン到着に備えると、、。


デイアフタートゥモロー、と、キング・アーサー穿孔上映!(2004年7月21日)

デイアフタートゥモローですが、もうそろそろ上映も終わるのかもしれませんが、案外面白かった、っていうか、うーん、プログラムにも書いてあるように、温暖化現象で氷河時代が引き起こされる、っていうのは、実は最近は結構いろいろいわれています。で、たとえば、最近10万年分の氷を調べた話、ってグリーンランドの氷河の分析ですが、これによると、最後の氷河時代、いわゆるヴュルム氷河時代が終わったあとで、いったん現在と同じような温度になった世界が、その後ヤンガードリアスという氷河時代の揺り戻しを起こして、再び寒くなったというのがありまして、で、このときの揺り戻しが、なんとたったの数年から長くて10年くらいの間に起こったっていうんですね。つまり、平均気温が10度くらい下がるようなことが、そういう短時間で起こったと。で、この話が最近注目されているので、これをたった数日で起こったらどうなるか、っていうあたりで、トンデモなエメリッヒ監督のすごい映像化っていうのがあるんですが、、。いくらなんでも10年のことを10日に縮めるなよ、と思いますが、それにしても、映像としてはなかなかすばらしい。

地球温暖化と氷河時代というのは一見矛盾していますが、現在が氷河時代ではないのは、つまりは、赤道上で暖められた暖かい海水が、南北極に流れていって、そこで冷えて、比重が重くなって(冷たくなると比重が増すから)、で、海底の海流になって、赤道近辺まで戻ってくるというのがあって、ところが、温暖化が進むと、極付近で海水がとけた氷によって真水に近くなり、結果として、比重が軽くなり、冷やされても海底に沈まないので、海底の海流になりきれず、そこで海流が止まってしまう。そうすると、赤道からの暖かい海流が極付近にこなくなるので、極付近の気候が突然寒くなり、そして、いっきに氷河時代へと進む、どうやら、これがヤンガードリアス期が起こった仕組みらしい、っていう話ですね。気候の変動は非常に急激で、10年もたたずに大きく変わる。だから、とつぜん寒くなったら、凍り付くし、暑くなったら、氷河がとけて、海の水が増えて、海面が上昇して、海岸ぞいの地域では、大洪水がおこると、、。

なんとなく、大洪水の映画でもつくったほうがもうすこし現実味はありますが、それにしても、この作品、非常にまじめにつくってあるので、まあ、大げさな話ではありますが、案外面白い。そこがいいですね。

ってことで、次は、キング・アーサーです。今週末から本格上映ですが、この話もまた、ちょーまじめ。一応事前にってことで、「エクスカリバー」という作品を見ておいたのですが、ようするに、イギリスの伝説上の王、アーサー王の物語です。一般には、すごい王様で、たくさんの優秀な騎士が回りにいて、円卓の騎士とよばれた、という話ですが、今回は、アーサーは、実はローマ人で、ローマの辺境警備の将軍だった、という新説に基づいているとか。という意味では、話の作り方は、グラディエーターなどと同じく、とってもローマ時代な作品になっています。まじめな作品でして、超常現象もおこりません。それから、当時のイギリスのブリテン人というのは、つまりケルト系住民ですが、これが、とってもケルトな感じに描かれています。でそのケルト人の代表として、グィネヴィアという女性が出てきて、これがアーサーの妻となる(王妃となる)のですが、この人を演じているのが、同じブラッカイマー監督作品「パイレーツオブカリビアン」で登場のキーラ・ナイトレイ。びっくりしたのは彼女まだ二十歳にもみたないそうですが、すげーふけた顔。もう20代後半かも、っていうような雰囲気ただよわせています。

トロイもそうだけど、本来、伝説には超常現象ばりばりで、神様も出てくるし魔法使いもでてくるし、っていうのが一般的なものですが、その伝説の中で、超常現象的要素をなくして、とことん現実的にやってしまうとこうなるのか、というような作品ですね。まあ、トロイに比べると違和感はないですけれど。

伝説は伝説として超常現象ばりばりで描いたっていいんじゃあないかっていうのがあるんですけれど、いかがでしょうか?20年以上前の「エクスカリバー」とか、同じころの、まあ伝説じゃあないけれど、シュワちゃんの「コナン」シリーズなどは、一応超常現象ばりばり派ですね。トロイやキング・アーサーよりは、あきらかにハリー・ポッターや、ロードオブザリングのほうが映画としては受けているので、どっちかっていうと、やっぱり超常現象的な映像作りのほうが面白いんじゃあないか、っていうのは私の感想です。まあ、いいんだけどねー。


ハリー・ポッター アズカバンの囚人 穿孔上映!(2004年6月19日)

さて、最近、なにかと映画を見ておりますが、ハリー・ポッターの三作目が先行上映だというので、見てきました。かなり混み合っているかと思ったけれど、午後3時の字幕版は、劇場の2/3程度が埋まっているくらいで、それほどでもない感じ。うーん、そろそろハリー・ポッターもすごいブームという状況からは離れたかな、って。やっぱり、毎年12月くらいに映画公開っていうようなスケジュールはまもって欲しいかも。今回は、半年遅れでしたね。

さて、今回は、いままでの二作と比べて、すっごい大きな変化がありました。まず、雰囲気がまるで違う。監督が変わるとここまで変わるのか、っていう感じがありますね。ホグワーツの学校の制服も多少の変化があったそうですが、まず、ダンブルドア先生の役が、いままでの方が亡くなったので、新しい方。うーん、あんまり変化を感じませんでした。ちょっと若返って、声にハリーが出たかも。でもその程度の変化。もっと大きく変わったかと思いましたが、このあたりはキープコンセプト。ハリー、ハーマイオニー、ロンの三人の中では、ハーマイオニーがかなり大人っぽくって思ったけれど、彼女の場合は、どっちかというと、一作目と二作目の変化のほうが大きくて、今回はそれほどでもない。ただ、衣装が、ジーンズになったあたりで、しかも、かなりジーンズを下のほうではいているので、ちょっと色っぽいかも。ロンはあんまり変化なし。ハリーも、一作目と二作目の変化のほうが大きかったかな。一番変わったのは、脇役のネビル少年。一作目で、ぶったおされたあたりでは、ぷくぷくしていて、ぷよぷよしていた少年でしたが、今回は、ほっそりしまして、かなりの変化。あと、マルフォイ少年も、かなりの変化。顎がのびちゃいました。ハグリッドはそのまま。

画面の雰囲気が全体的にかなりの変化。映像の作り方が変わったってことでしょうかね。あんまり詳しく言えるほどわかっていないのですが、イメージが大きく変化。なんなんでしょうね。

ハリー・ポッターの小説のほうは、一応、日本語訳が出ている、「炎のゴブレット」まで読み終わっていますが、ストーリーがわからん。読むときは、一気に読むような感じでのめり込めるのですが、終わったあとで、どういうストーリーだっけ?っていう感じのものなんで、今回も、たしか、アズカバンの囚人のシリウスという人は最期はいい人で、で、たしか、最後に、箒をハリーに贈ってくれるんだったっけ、っていう程度しか記憶に無かったんですが、今回映画見て、ようやく、そういえばこういうストーリーだったような、と思い出しました。ハーマイオニーが、時間をさかのぼる話も、「そうそう、そういうのもあったっけ?」とか。

映画としては、まあ、普通にちゃんとできています。それほど驚くような映像が出てくるわけでもなく、まあCGとかいろいろやれば、あの映像は作れるだろう、っていうようなところがあるわけで。

ってことで、おおむね、そんなものかな、っていう感じで収まっています。次回作品は、また違う監督さんらしいけれど、注目のポイントは、ハーマイオニーのエマ・ワトスンがいつまでもつか、ってことですが、今回の感じからすると、あと二作くらいはもちそうです。ってつまり、16歳くらいまではいけるんじゃあないかって。もっとも、もとうがもつまいが、最後までやるっていうのがいいんじゃあないかと思いますが。


パッション!(2004年5月31日)

先週に引き続き、映画を見てきました。先週、時間の都合で見られなかった、っていうか、もちろん、一日に三本も見るわけにはいきませんでしたので、パッションが今週に回りました。もっとも、この映画、今週末(30日)を逃すと、もう来週末には終わっているってことなので、今週末が最後のチャンス。

うーん、感動!やっぱり、先週のトロイでは感じなかった、監督さんをはじめとする、あるいは出演しているみなさんの、こだわりがすごい感じられた作品でした。トロイとくらべるのもなんですが、まず、トロイで一番気になった、役者さんが、ギリシアの顔じゃあない、っていうあたり、パッションでは、みごとに、うーん、こんな顔だろうな、と思えるような、そういう人がたくさん。マリア様も、マグダラのマリアも、いかにも、な感じ。基本的に、アメリカ人の俳優さんは、イェス役のジム・カヴィーゼルだけらしい。でもって、あとは、イタリア人、ブルガリア人、ルーマニア人、いろいろ。映画としては、基本的に、イタリア映画という感じがしました。

俳優さんの中で、いちばん、はまっていなかったのは、やっぱり主役のイェス役のジム・カヴィーゼルでしょうか。雰囲気、がんばり、全てにおいて、すばらしい演技であり、よいのですが、一つ、「たくましすぎ!」。っていうのは、イェスが磔になったところの絵などは、いろいろあるし、また、かなりリアルな木製の像なども見たことがありますが、なんつうか、もっと貧相で、もっと痩せているっていう印象があるんですが、このジムさん、ジムで鍛えたそうだけど、筋骨隆々、それにちょっと太めで、それがちょっと気になりました。もっとも、貧相なイェスが描かれたのは、主として、中世ヨーロッパであり、当時の食料事情などが、きわめて貧困であったから、誰を書いても、みな貧相になってしまった、になってしまった、という可能性はあり、実際のイェスは、大工さんで、しかも、食料事情も悪くはない帝政ローマ初期なので、あんがい、むきむきしていたのかも、っていう感じはしますけれどね。

今回いちばん気になっていたのは、この映画が、基本的にアラム語と、ラテン語によるものだということ。アラム語については、少数のネイティブが現在でもいるとのことですが、基本的にこれは、シリア語のことですかね。14世紀ごろまでは、文字でかかれた資料もたくさん残っているし、たしかに、現在でも、一部の中近東のキリスト教系の人には、この言語をしゃべる人もいるとのこと。で、これをイタリア人やアメリカ人が発音しているのですが、あまり英語っぽい感じもせず、かなりよい線でした。もっとも、私もアラム語なんてぜんぜん知りませんから、よくわかりませんが、、。

ラテン語については、かなりラテン語としては、後期のものっていう感じがしました。イェスがむち打ちの刑に処せられているときに、その回数を数えるシーンがありましたが、そのうち、20というのが、viginta ですが、これを、ヴィジンタと発音していたので、この発音は、私の知る限り、2世紀以降の言葉であって、1世紀初頭は、まだ、ウィギンタ(wigintaっていう感じの発音)ではないかと思えるのですが、いかがでしょうか。ほかにも、caesar という発音。これ、本当は、imperator ではないかと思いますが、それはおいといて、これを、カイゼルと発音するのは、なんだか妙。もっとも、神父さんがからんで、ちゃんと仕上げた発音だということですから、1世紀初頭のラテン語が、こういうものだったと言う根拠もまたあるのかもしれませんが、うーん。でも、ラテン語を生で聞く機会ってばそんなにないので、なんか感動。

トロイなんかで、いかにもアメリカンな英語で話すのと比べると、意味はわからなくても、その雰囲気が、なんかとてもよろしい。メル・ギブソンがんばってるじゃん、っていう感じ。

現在の時事問題と絡めると、この作品の中で、ローマ人のはたした役割っていうのがなんともいえません。そもそも、イェスを目の敵にしていたのは、当時のパリサイ人、つまり、ユダヤ人の保守派であって、結局、ちょー田舎もので、むちゃくちゃ田舎くさい言葉で話していたナゼレのイェスが、なんか、説教をはじめて、人気が出たので、「あの田舎もんが、なにしちょる!」とばかりに、とっつかまえてというのがそもそもの始まりで、で、かといって、当時のパレスチナは、ローマ帝国の中にあったので、自分たちで、刑罰をするのもなんだから、ってことで、ローマ帝国のピラトに任せる。ピラトは、「こいつが特別な罪を犯したとは思えない」といって、いったんは、ユダヤ人の王であるヘロデ王に任せるが、ヘロデ王も「なんだ、たんなるキチガイじゃん」ということで、またピラトのもとに来る。で、結局、ピラトは、「殺すとやっかいだから、むち打ちくらいで釈放せよ」というのだが、そのときになると、刑罰をするローマ人たちは、面白がって血祭りのたこ殴りをする。その結果、イェスがぼろぼろになる。で、それでもユダヤ人たちが「殺せ、磔だ!」と叫ぶので、結局、そういうことにしてしまう。もし、ピラトがあっさりと処刑していたら、たいしたことはなかったかもしれないが、むっちゃくちゃなむち打ちで、ぼろぼろのずたずたにしてしまうので、逆に、磔のシーンがさらにぼろぼろでとんでもないものになる。で、一層イェスの死というものが、誇張される。このむち打ちのシーンや、イェスが十字架を担いでいくシーンなどでのローマ人の兵士たちの行動は、なんつうか、本来部外者であるはずなのに、そこでいやらしい楽しみをみつけているようで、イラクの米兵による虐待なんていう話に通じる人間性なのかな、と思いました。ようするに、自分たちは圧倒的に強い立場にあるが、でも少数派である、と言う状況でみせる、人間の弱さとか残酷さなんでしょうかね。

実際にこの映画の通りかどうかは別にして、かなり近い話があったんでしょう。でもって、イェスは、むちゃくちゃな根性をみせたんでしょう。それが、パッションなわけですが、そのパッションもまた、ピラトの優柔不断なところとか、そういうのがからまって、結果として引き起こされた。それが、今、世界の主流とも言える宗教であるキリスト教を生んだということで。いやあ、ピラトがたんなる残虐な人間なら、あっさり殺していただろうし、だったら、こんな伝説的なことはなかった。ピラト本人はこんななぶり殺しをするつもりはなかったけれど、そこにローマ人の心境からくる残虐性が部下たちの間にでてきて、結果として、なぶり殺しになって、それが伝説となって、そしてキリスト教が生まれた、というのが、どれくらい本当かわからないけれど、そういうのがこの映画から読みとれました。

まあ、たいがいの劇場では、今週金曜日までだそうだから、もうあまり見に行く人もいないとは思うけれど、キリスト教なんぞとは、完全に無縁な我々日本人がどういうことを思うか、っていうのも、これまた面白いと思うので、是非見てみてください。

さて、ついでですが、最近、ヘロドトスの「歴史」っていうのを読んでいます。いままでも、トピックスにあるように、ゲルマーニアとか、ガリア戦記とか、イリアスとかオデッセイとか、最近は、アレクサンドロス大王の東征記なども、一応岩波文庫を買い込んでいますが、ヘロドトスの「歴史」、これが一番面白い!です。紀元前5世紀ごろのギリシアの歴史家ヘロドトスの作品です。でこの書き方はそのまま、タキトスのゲルマーニアも使っているような感じがしますが、うーん、なんていうか、もっと面白いエピソードがたくさんあるんですね。基本的には、ギリシアとペルシアが戦った、ペルシア戦争を軸に、そこに関わった民族の、いろいろな歴史やエピソードを集めたものであります。まあ、ゲルマーニアではそういうエピソードが書けない程度にゲルマン人がたいして文明的ではなかったのかもしれませんが、とにかく、ヘロドトスは、ペルシアやエジプトなどのいろいろな話を、いろいろな小さいエピソード、たとえば、ある王が、その女ったらしで、節操がなくて、みたいなことにもとづいて、身を滅ぼした話とか、そういうのが大量に出てくる、と同時に、ギリシア人ではない人たちのいろいろな習慣なども細かく書いていて、ちょっとうんざりするところもあるんですが、基本的にかなり面白い話ばっかり。

で、今日は、ヘロドトスの歴史を読みながら、遅い昼食をたべたんですが、その店っていうのが、京都にある、ペルシア料理の店で、たまたま、そこのおっちゃんといろいろ話し込んでしまいました。店の名前、忘れた。木屋町三条か、そのあたりにある小さい店ですが、店のおっちゃん本人は、アゼルバイジャン人で、子供のときにイランにうつって、テヘランで育ち、世界中を旅行して、最近十年以上は、日本に暮らすという方。でもって、アゼルバイジャン人は、料理などはペルシア料理とにていて、もともとペルシアの一部だったけれど、実際には、トルコ系の民族なんで、言葉はまるで違う。現在、アゼルバイジャン人は、ロシア文字でアゼルバイジャン語を書くが、本来は、アラビア文字の改良したものをつかっていた、、などなどの話で妙に盛り上がり、ペルシアの話になったときに、「今読んでいるのは、ペルシア戦争、って、2500年前の話ですが、これをあつかった歴史書です」なんていうことで、なんつうか、妙な感じでした。そんでもって、パッションも見てしまった。なんか、今日は、とっても、中近東な一日でした。


トロイとキャシャーン二本立て(2004年5月24日)

久しぶりにまた映画見てきました。

見たかったのは、トロイとパッションとついでにキャシャーンでしたが、パッションのほうは、あんまり上映時間に自由度がなくて、結局、夕方からトロイ、夜はキャシャーンというなんとも食い合わせの悪いようなものを連続でみてしまった。うーん、、、。

さて、最初はトロイの感想など。

下でも書いたと思うけれど、昨今のCGによるいろいろな画像修正で、すごいスペクタクルな戦闘シーンなどが作れるようになったということもあって、最近では、こういう、万単位の人たちの戦いのシーンがあるような作品が多数出てきております。以前は、なんかみみっちい数人の人のサバイバルな戦争みたいな映画が多かったのに対して、大平原で、数万人がぶつかる、とか、まあ、ロードオブザリングもそうですけれど。でもって、この作品もまさにそれが描かれた作品ですね。もともとホメロス(ホーマー)のイリアスの中から、神様が出てくるシーンをほぼカット(アキレスのおかあさんだけ登場)、で、あとは人間の話、ってことにしてあります。ということで、この作品、むちゃくちゃまじめな作品でして、いわゆる超常現象が登場しません。戦いのシーンでも、最近ありがちなワイヤーアクションっぽいのもないので(やっていたかもしれないが、あくまでも、現実的に見える範囲)、非常に現実的。まほーもなにも出てきません。

さて、このまじめさが、吉とでるか凶とでるか、というところです。そもそものイリアスは、神様がいっぱい出てくるし、またギリシアの神様っていうのはとっても人間くさくて、しかも人間のいろいろな性格を多少誇張してユーモラスなほどに描いている部分もありますので、逆にいえばそういう要素がないこの作品はどうでしょうか?神様が、頭の上にわっかつけて登場ということもない(アキレスのおかあさんも人間として登場しますしね)。で、まじめに、トロイ戦争を史実っぽく扱っているわけですが、そもそもこのトロイ戦争とその発端と、いろいろな話が神話の世界、あるいは超常的な要素を含む、英雄伝説ですから、ちょーまじに人間っぽく描いたのがはてさて、正しいのか間違っているのか、そのあたりが気になるところですかね。

で、結論として私の感想は、多少ネガティブ。期待ほどの作品にはしあがってなかったと思えるのでした。まず、問題点は、俳優さんの顔。ギリシアっぽい感じのする人がすくなかった。一番ギリシアっぽいのは、ローズ・バーンの演じるブリセイス(プログラムによると、ブリセウスとなっているが、これは彼女の父の名で、ブリセウスの娘ブリセイスが正しい)。それと、風格として様になっているのが、オデッセウスを演じたショーン・ビーン。ショーン・ビーンと、パリス役のオーランド・ブルームは、まあ、ロードオブザリングの旅の仲間でもありますので、私の中のイメージが固まっているせいかもしれません。でもって、主人公のアキレス、ブラッド・ピットさん。やっぱり顔がギリシアっぽくありませんです。アメリカな顔なんですね。あと、ヘクトル役のエリック・バナも、中世ヨーロッパものならぴったしいきそうだけれど、ギリシアな顔じゃあない。もちろん、今のギリシア人と古代ギリシア人は違う顔しているとおもうし、現代ギリシア人は、オスマントルコ帝国の支配下にあって、かなり中近東系の人もはいってきているので、なんともいえませんが、ただ、やっぱり違うんだよなー。ヘレン役のダイアン・クルーガーは、ドイツ人だそうですが、うーん、やっぱりゲルマンな顔している。地中海系の顔ってば、違うと思うなー。っつう意味で、配役としては、ブリセイス、パリス、オデッセウスはおーけーとして、あとは、ギリシアの感じがしないので、ぶー、、でした。

次に、映像面。決して悪くはないのですが、とくに、エーゲ海の明るい日差しな感じとかそういうのもいいけれど、ただ、エーゲ海は、波があんまりないんでね。地中海の中でもとりわけ波がないのがエーゲ海という印象(実際に行ってきたから)。それにしては、波が大きいとか。地中海のマルタ島で撮影ですかぁ。うーん。

それから、なんか、ロードオブザリングに比べて、大道具、小道具の雰囲気がいまいち統一感がないのか、なんていうか、できがイマイチ。たとえば、中世ヨーロッパならさておき、考古学的な話をきちんと考えると、ギリシアの彫刻とかって絶対に色が派手にぬってあったはず。まあ、ミュケーネー時代はそれより前ですが、でも、絶対に石作りのものが灰色ってことはないはずなんだよねー。もっと派手に色があったとか思う。たとえば、いかにも、って感じで登場した、ミュケーネーの獅子の象、あれなんか、本当にライオンっぽい色がぬってあったはず。なんか、そのあたり、中世ヨーロッパな雰囲気がイメージにあったのか、どうも、本当のギリシアのミュケーネー時代の話っていうのと違うんではないか、と思えたのでした。

というわけで、次は、この作品の続編として、「オデッセイア」をそのままやってくれると、こっちは、超常現象てんこ盛りの魔法たくさんみたいな話になりますので、面白いんではないかと思います。

さて、それでは、「キャシャーン」いきましょうか。

うん。まあ、この作品がヒットしている理由のかなりの部分が、宇多田の旦那の監督作品だから、っていうことなんだとは思います。で、見た人の中での賛否はいろいろあって、「最悪」とかいう人もいれば、「すごい」という人もいて、どっちなんだろう、と思ったわけですが、私的には、評価結構高いです。

まず、この作品のどこがキャシャーンなのか、それはおいときましょう。ストーリーが破綻しているのもおいときましょう。映像編集がひどくて、わけわからん、というのもおいときましょう。映像のあっちこっちに、基本的にエヴァンゲリオンだというのもおいときましょう。俳優の演技がわざとらしいとかそういうのもおいときましょう。どーせ、トロイなんかに比べてみれば、予算が1/10か1/20くらいしか使っていないから、しょぼい、っていうのもおいときましょう。こういうネガティブな要素は、基本的には、監督の力量のなさだし、予算が少ないからだし、作るのに時間をかけていないからだし、まあ、そういうもんだと思いますが、で、こういう要素をおいといたあとでなんか残るか、というと、残りますね。

部分部分の映像表現は、監督さんなのかカメラさんなのか、誰の才能なのかしりませんが、きらっと来るものがないことはないのでした。戦いのシーンで、SFXばりばりで、かつ最近ではちょっと飽きがきたワイヤーアクションっぽいものでもなく、かなり独自でした。また、温室の中でのシーンなど、映像としての取り方が、「良いかどうか」はべつにして、独特でした。

それから、気本的に低予算映画(ハリウッドものと比べるとですが)なので、セットとか、大道具、小道具の類がちゃっちいのはしょーがないのですが、それを、過剰な映像効果、つまり撮影後の後処理でごまかしていますが、ごまかしかたが、チープだけど、けして、変ではありません。衣装もチープだし、あっちこっちしょーもないけれど、でも、そこにちょっときらりと来るものがないわけではないのです。

で、この宇多田の旦那の力量についてですが、力量が全然ないのは当然ですが、あと、映像が、基本的には、映画というよりは、ポップス系音楽のプロモビデオっぽいのもしょうがないですが、ただ、今後、脚本とか、いろいろ勉強すると、それはそれで面白い作品を作る人になるのかも、と思えなくはない、そんな感じがしました。あと、キャスティングもそれなりにいい線いっていたし。演技として光っていたのは、やっぱり、麻生久美子で、あと、寺尾聡でしょうか。樋口加奈子が上手なのは、当然かもしれませんが。まあ、唐沢さんは、ちょっとなんですけれどねー。しょーがないかー。最後は結局ゾンビだったわけですが。

というわけで、そもそもこの作品、期待していたわけではないけれど、話のタネに、くらいのつもりで見たので、逆に、「おー、まあ、これなら人に見せられる作品になっているじゃあないか」と思えたので、それなりに楽しめました。

というわけで、本日みた二作品。予算ばりばりで、超大作!っていうことになっている、トロイ。悪くはないけれど、まじめに作りすぎているのと、キャスティングがどうもらしくない、という点で、期待はずれ。いや、よくできた作品だと思うけれど。でもって、「キャシャーン」は、まあ、ぎりぎり及第点で、期待していなかったが故に、逆に「へー」っていう感じの作品になっていた、というのが結論でした。


女子バレー、アテネ五輪へごー!(2004年5月16日)

一応、なんだかんだいって、テレビ放送されたものは見てしまいました。まあ、今回の出場チームからすれば、4位か3位くらいが妥当だろうと思ったのですが、イタリアに勝って、勢いにのって、6連勝。まあ、本日、ロシアには負けましたが、セット率で、1位。2位は韓国ということですから、すごいですねー、ってところ。日本の女子バレーの面白いところは、背があんまり高くないこと。結構ファンになってしまったのは、高橋。身長170センチ、まあ、最近ではこれくらいの身長の女性はそれなりにいますけれど、あの中では、結構小さく見えますが、でも、がんがんスパイクが入る。うーん、すごいですね。竹下なんて、159センチとかいうから、今どきの日本女性の平均身長くらいです。でもうまいですねー。で、まあ背が高いのは、二人の美少女、メグ、カナですが、まじで、二人かわいいですね、っていうか、メグはかわいい、カナは美人。まあ、ふたりとも、187センチとかそういう身長なので、でかいですけれど。なんか、すっかりオヤジ入っていますね。ははは。

ところで、昔っから、バレーは美人が多い。ほとんどがでかい選手なのですが、ほかの種目、たとえば、バスケットとかとくらべると美人が多いですね。今度はサッカーも女子はオリンピック出ますが、こっちとくらべてもバレーは美人が多い。なんでだろう。外国選手もそういう感じがしなくもありません、、。

ま、さておき、今回は、オリンピック、日本はいろいろな種目に出ますので、結構たのしめるのかも、ただし、時差の関係で普通の時間にはハイライトくらいしか楽しめないかもしれませんが。ギリシアといえば、数年前にギリシアには行ったことがあります。アテネではなくて、テッサロニケーからしばらくいったところのシソニア半島でちょっとお仕事がありましたです。のーーーーんびりした国でした。だいたい、昼の1時から、午後6時まで昼休み、なんていう日本では信じられないことが現実なところです。ホテルでちょっとだけテレビも見ましたが、バラエティ番組とおぼしき番組で、でてくるタレントとか司会とかの女性が、黒いロングヘアーに、黒い胸のあいたロングドレス、なんか、1920年代のアメリカのハリウッド映画のような感じで、すごいふるくささを感じました。相変わらず、会場設営にはまだまだ時間がかかりそうですが、まあ、彼らとしては、開会式はどうでもいい、試合開始まで、いや、最後の試合のころまでに完成すればいいや、っていうようなのんきな感じで進んでいるんではないでしょうか。

話変わって、、、

ところで、最近、歴史、とくに石器時代に興味をもっていることについては、ここにも書いているんですけれど、人間の感覚っていうかそういうのがログスケールだなと思うことがあります。いきなりなんだ?と思うかもしれませんが、たとえば、音の高さ。音楽の場合ですけれど、1オクターブっていうのは、音の周波数からすると、倍なんですね。だから、2オクターブは、4倍の周波数の関係。つまり、倍数が、あたかも差のように感じるのはログスケールなわけで、人間の場合、光の強さとか、音の大きさとか、そういうあらゆる部分で、ログスケールではないか、と言われております。

で、この感覚、なんか時間についても当てはまりそうな気がします。ついさっき、たとえば、数分とか十分前のことについては、1分刻みで考えている。昨日のことになると、1時間きざみくらいで考えている。数ヶ月前のことになると、週単位くらいの刻みで考えているのではないかと思います。未来に対しても過去に対してもΔTだけ昔のことは、そのΔTの十分の一とか二十分の一くらいの精度で見ているような気がしてきました。1年前のことだと、それが何月ごろのことか、が重要であって、何月何日何時何分まで考えない。10年前のことだと、1年やそこらの違いは考えない。百年前だと、何十年代のこと、みたいな意識になって、1000年や2000年前のことだと、何世紀ごろか、というのが重要で、何年か?というのはあまり意味がないように思える。たとえば、卑弥呼がいたのは、3世紀のことで、それは中国では三国時代で、ローマ帝国はまだ健在だったとか、でも末期だな、とか。縄文時代の初期の土器が最初に作られたのは、っていうと、1万年以上前だから、そうなると、千年くらいの幅でみて、最初の石器は、16000年前ごろだ、とか、それは日本のものらしい、とか。

最近、石器時代を舞台にしたストーリーを考えているんですけれど、そうすると、ついつい、そこで、ストーリーを1000年くらい進めてしまったりする。一応、ストーリーの設定として、ヨーロッパのイタリアあたりで生まれたジニアという少女が、ネアンデルタール人の知り合いに助けられるところで話が始まって、で、その少女を含む部族が、南から攻めてきた黒い人たちを逃れて、ネアンデルタール人の一部族とともに、東へ東へといって、中国に至る、というような出だしを考えていたんですが、どうも、ストーリーの発端を、2万年以上前にして、ジニアが中国に到達するのが、1万5千年前とかにしてしまおう、なんて考えていて、そんな5千年たったらどうする?旧約聖書のノアだって900歳くらいまでしか生きていないのに、、とか思ったりする。

実際に歴史をログスケールで見て、1万年前のことは、前後1000年くらいの誤差があってもいいじゃん、とか思うんですが、当時の人にとっては、1年は今とほとんど変わらぬ1年だったわけです。だから、彼らの生活にとって1000年なんて、すごい変化があったのか、と思わなくもないのですが、よくよく考えてみると、やっぱり、1万年前の人たちの生活ってば1000年くらいほとんど変わらない、っていうような要素があったんではないか。

たとえば、人類の歴史の場合、チンパンジーと別れたのは、およそ500万年前か、700万年前か、そのあたりですが、原人の登場が(ホモ・エルガスターあたりを考慮すると)、だいたい200万年前。とすると、チンパンジーの祖先と人類の祖先が別れたのが、すでに200万年の誤差がありますが、200万年の誤差っていったら、原人が現代人まで進化してしまう長さであり、また、原人が登場したのが、200万年前といっても、そこには、10万年や20万年の誤差があるけれど、10万年か20万年前っていうと、ちょうど現代人につながるホモ・サピエンスが登場した時期の誤差の範囲だし、ネアンデルタール人もそのころ登場しているわけです。

もっと古くまでさかのぼって、たとえば、恐竜滅亡!なんていうと、最近じゃあ、隕石が落ちてきてで、恐竜は滅亡したんだ、というけれど、これが、6千5百万年前ごろで、ところが、最近では、その隕石が落ちてから、なお100万年くらいは恐竜がいきのこっていた、という話もあるし、あるいは、隕石落下の200万年前から、恐竜はその種の数が急速に少なくなっていた、とかいう。ティラノサウルスは、白亜紀後期の恐竜で、たぶん、隕石落下のころまで存続していた種なんでしょうが、かれらが数百万年の間存在していたとして、それってば、チンパンジーと人類の共通祖先が現代人に進化するのと同じくらいのタイムスパンなんですね。っつうことは、初期のティラノサウルスと最後のティラノサウルスは、チンパンジーと人間くらい違う種でもいい。

もっと昔のカンブリア期とかそういう時代になると、1千万年くらいの誤差はどうでもいいや、とかなって、さらに、地球の歴史は50億年くらいだよ、とかいうときには、1億年や2億年の誤差はつきもの、みたいに思うわけですが、でも、一億年とかいったら、恐竜が急速に発展して、かつ滅んで、かつ哺乳類ががんばって、そして人間が登場してしまう、っていうタイムスパンだったわけでしょう。カンブリア爆発以前の生物は全部微生物だから、最初の生命から、数十億年はずっと変化がなかったように思う。

さて、こうすると、生物の進化の速度もどんどん速くなっているように思える。でも、それは本当はまちがっていて、カンブリア時代の生物の種類なんていうものは、その細分のしかたも非常にあらっぽいから、「同じ生物」と思っているものが、恐竜から人間くらいの違いがあるのかもしれません。たとえば、三葉虫なんて、いろいろいる。で、その中のそれぞれの違いは、恐竜と人間くらいちがうのがいるのかもしれません。

それにしても、やっぱり、時間が最近になればなるほど、なんかものがめまぐるしく変わっているように思うとしたら、やっぱり本当に宇宙の時間が速くなっているのではないか、と思わせる。180万年前にアフリカを出ていったホモ・エルガスターと、ツルカナボーイでしられる160万年前のホモ・エルガスターは、みたところ変化なしで、両方とも、アシュール式石器を使っていたようだし。だから、このころの10万年なんてたいした違いはなかった。

もし、宇宙の時間が加速的に増えてるようなことがあって、指数関数的に変化の速度がはやまっているなら、なんか、もう、宇宙が、あと数十年で終わってしまう、という概念もまた、正しいのかもしれない、っていうか、毎日が、日進月歩という20世紀後半から現代にいたるそういう変化の流れって本当に宇宙的に考えてどうなんだろう、って思ってしまうわけです。それが、人間の感覚によるログスケールによるものなのか、それとも、本質なのか、うーん、深い。


指輪物語 DVDエクステンデッドエディション(2003年4月5日)

まず、テレビを買いました。いままで見ていたのは、25型の画王の二世代目で、あの画王は、ほかでもそうだけど、故障もなく、色もほとんど変わらず、ゆがみも出ず、比較的快適!なんですが、新しいDVDプレイヤー、っていうか、私の場合膨大なLDがあるので、パイオニアから出ている、現在唯一のLDプレイヤーであるコンパチのやつを買ったら、映画のDVDが、全部顔が縦長にとんがってしまって、つまり、現在の映画のDVDは、横長画面対応だったんですね。これまで見ていたパイオニアのDVDプレイヤー、結構初期の松下のOEMで出ていた、ポータブルなやつだけど、あれだと、なぜか、横長にならないという妙な工夫があったらしい?これほんとかな。で、その新しいDVDプレイヤーにしたら、いままでのテレビでは、縦長に成ってしまうので、それじゃあ、横長スクリーンのテレビじゃあないと、、。で、どうせなら今のテレビよりは大画面で、となると、25インチの横長は、縦の長さからすると、32インチ相当くらいだから、大画面っていっても、32インチじゃああまり大きくなった印象がない。じゃあ、で、37型は、知り合いの家にあったけれど、結構こじんまりしていて、もうすこし大きいの!と思ったので、とりあえず、42型を求めて。でVieraの42型にしました。実際のところ、すごいでかい。これほど大きいとは、という感じで、リビングにおいてあると、なんか、部屋の間仕切りになってしまうような大きさ。今後部屋の間仕切り仕様の台とかつくってもいいんじゃあないかって思うくらいでかい。

というわけで、一応、ロードオブザリングは、コレクターズエディションで1作目も2作目も持っていたんだけれど、どうしても、30分ちょい追加されたバージョンも見てみたくなる、というわけで、そっちも多少安売りのところで買いまして、で見ました。

うーん、実際のところ、撮影ではもっといろいろなカットもあったはずだから、30分といわず、もう2時間くらい付け加えて、全部で5時間くらいの映画にしてもいいんじゃあないかと思える部分があります。で、この連休を利用して、本編全部と、特典ディスクの内容もかなり見ました。いいですねー。やっぱりこうなったら、王の帰還も、結局、エクステンデッドを買うんだろうな。

「指輪物語」は、もちろん、本でも全部読んだわけだけれど、映画のほうは、ストーリーとしては、一部変更がある。基本的には登場人物を減らす方向、かと思ったけれど、エクステンデッド見ると、ガラドリエルのだんなさんもちゃんと登場しているんですね。劇場版のほうでは、ちらっとしか出てこないしセリフも一言しかなかったけれど。そのほか、いろいろ本にはあって、劇場版ではなかったシーンが多数追加されているのがエクステンデッド版。やっぱりいいですね。あと、特典ディスクの内容も撮影上のいろいろなしかけ、SFXのことや、いろいろ出ていて、なかなか楽しい。とくに、多数の兵士たちの戦闘シーンになると、AIをつかった自動戦闘場面作成システムがある、なんていう話を聞くと、こりゃあ、グラフィックもそこまで来たか、と思えるほど。あとあと、二つの塔の中で、ワーグに襲われたローハンに対して、レゴラズが戦って、ギムリの乗っている馬に飛び乗るシーン、やっぱりあれはみなCGなんですね。

ロードオブザリングの映画っていうのは、ある意味で過渡期的な作品でしょう。以前、全編がCGのファイナルファンタジー劇場映画版を見たことがありますが、あれはかなりまだまだ、っていう感じがします。なんか顔が死人みたいな感じできもちわるいし、、。ところが、今回のロードオブザリングを見て考えると、そろそろ、素材のデジタルデータだけとれば、あとは、ほとんどのシーンがCGで合成できちゃうんじゃあないかと思えて来ました。俳優さんってば、たんに肖像権を売るだけの商売になるかも、って。だって、小さいホビットについては、小さい代役がいて、で、あとからCG処理で顔だけ変更とかできるっていうじゃあないですか。つまり、今回、ゴラムの表情をつくるようなことをやったことを、ごく普通の人間に対してやれば、俳優さんの顔データと、その人のいろいろな表情データを使って、あとは全部合成、みたいな感じのも可能かも、と思えてきたわけです。で、そうなると、後は、合成音声くらいの問題をクリアすれば、えっと、これはまだまだ自然な音声合成は難しいようですけれど、それができちゃうと、ほとんどの映画は、CGのみ、みたいな時代が来そうです。

ってことは、そういうのを昔からやっているのは、アニメの世界であって、アニメのほうは、ある意味、絵でかけるなら、どんなシーンでも作れるっていうのがあったわけだから、今後は、CG制作のための機材だけあれば、あとはいかなるシーンも作れるという前提で映画が作られる時代になるのかも。俳優さんは、顔貸し屋になってしまう、あるいは声貸し屋かも。

でもって、エクステンデッドエディションみながら思ったことはほかにもあって、たとえば、あの映画作りのためにWETAワークショップだかが作った小道具。あれは売ったら高いだろうなぁ、とか。エルフの剣とか、鎧なんか私も欲しい。もちろん、そういう市場はすでに存在していて、そこには大量のファンとかコレクターが集まっているわけでしょうけれど、どうせなら、展示する博物館だってできてしまう。ロードオブザリングの場合は、まじでそういう感じで小道具とか作っているから、今後、映画がほとんどCGでできてしまう時代になったら、逆に、小道具まで作って凝って「古典的」に作った映画の場合は、その小道具の展示は販売というのも考慮して商売考えるような時代になるんでしょうね。となると、最終的には、一つのテーマパークみたいなもので、すごいお金をかけて、小道具も大道具もセットも作って、で撮影やって、その後、そのセットをテーマパークにしてしまう。まあ、そういう大作は、そうそう作れるものじゃあないかもしれないけれど。

そういえば、ロードオブザリングでレゴラス役だった、オーランド・ブルームでしたっけ?今度公開の「トロイ」にも主役だかなんかで出ているそうですが、あれもすごい大作!っていう感じの作品ですね。たとえば、大昔の大作っていうと、「ベン・ハー」なんてあったじゃあないですか。あの戦車競争のシーンなんかすごかったですが、それ以前にも、だいぶ昔ですが、テレビで、白黒映画の「ハンニバル」っていうのを見たんですよ。あの、あやしいレクターさんが登場するんじゃあなくて、古代ローマとたたかったカルタゴの英雄ハンニバルを描いたポエニ戦争の映画です。で、これが、当時は特撮もほとんどなかった時代なんだけれど、軍隊どうしの戦いのシーンがすごいんですね。それこそ万単位の人間の壮絶なシーンがあったりする。1960年代くらいまでの映画ってたぶん、そういうのができた。理由は、人件費が安かったから、エクストラをたくさん雇えたんでしょう。膨大な人間にそれなりの服装をさせて、戦いのシーンとかやる。それが、1970年代以降になると、人件費も高いのか、大平原での壮大なバトルなんていうシーンを入れた映画ができなくなって、みみっちい戦いをするようなものが多かった。スターウォーズは、そこんところをSFXでがんばって、でも、当時は人が増えるようなCGがなかったから、当然、戦闘機の戦いになった。それも苦労してものすごい量のマット合成やってね。ところが、20世紀も終わりになると、CGでまた人が増やせるようになったので、壮大なバトルが入った映画とか作れるようになった。それでも、「ハムナプトラ」のころだと、CGの兵士の動きがみな同じだったりして、ちょっとなんだかなーってこともあった。これは金のかけかたの問題かもしれないけれど。スターウォーズのエピソード4の場合は、かなり本格的にやっていましっけ。

今後、また、CGで壮大なバトルとかできるようになると、古代ものがはやるんでしょうね。まあ、最近かなりたくさん出てきているようですけれど、ペルシア戦争とか、アレクサンダー大王とか、あるいはポエニ戦争とかも。中国では最近、始皇帝ものをやりましたっけ。そうなると、うーん、これから、大画面なテレビもいいかも。

ところで、ロードオブザリング、ヘルム峡谷での戦いのシーン。敵のウルクハイ軍団は、私の英語の聞き取りが間違いなければ、Ten thousand だったと思うので、1万人ですね。1万人っていうのは、100行100列に並ぶとできてしまう数ですが、うーん、どう見ても、もっとたくさんいたように思うんですね。きっと、アラゴルンが見間違ったんでしょう。

というわけで連休中は、まじで、ロードオブザリングを、大画面でがんがんみて、ちょっと見過ぎたかな、と思えるほど、、。

あと、最後になりますが、とつぜんDVDを発見したので買ってしまいました。以前から探していたものではあります。VHSでレンタルで見たことはあって、日本語字幕版があることも知っていたのですが、その後、LDでは出てないし、っていうことで、旧ソ連映画、1986年の作品なので、ペレストロイカ、グラスノスチな時代に作られた作品ですが、「不思議惑星キンザザ」です。久しぶりにみたら、昔の印象とかなり違っていたような感じがします。非常に妙な作品です。日本でもファンがかなりいて、ネットで探してみても、結構いろいろなサイトで扱っている有名な作品。 あらすじは、仕事からもどって、妻から「パンとマカロニを買ってきて」といわれて、外に出た中年の男が、とつぜん、バイオリンを抱えた青年によびとめられ、「あっちに宇宙人といっている人がいて困っているようです」と話しかけられる。で、うっかり裸足の宇宙人にはなしかけてしまったとたんに空間転送で、砂漠へ、そこに、へんな乗り物が空からやってきて、いろいろなことがあって、まあ、最後には地球にもどってくるのですが、、、。当時のソ連の雰囲気がわかるともっと面白いと友人にはいわれました(その友人は、ロシア育ちのロシア語言語学者です)。とにかく「くー」な作品なので、「きゅー」とかいわないで、ほっぺた叩いて、「くー」しましょう。


石器時代(2004年4月19日)

さて、下でいろいろ考察してみましたけれど、いまから二万年くらい前っていうのを面白く考えてみると、おもしろいと思うわけで、ネアンデルタール人も生きていたかもしれないし(確認されているのは3万年前ぐらいまで)、北京原人の子孫も生きていたかもしれないし(たぶん、確認されていないが5万年前くらいまでいたかも、だから2万年前だって)、ということで、しかも時代は氷河時代!氷河時代は海面が今よりはずっと低いので、海岸地帯にあったような遺跡は、今は海面の下。大陸棚にでもなっていあるなら、遺跡の痕跡もなし。とすれば、やりたい放題じゃあんということで、想像を膨らませています。

石器時代というと、石の道具しかない、ということなんですが、でもでも、実際には、木を削っていろいろな木製品はあったらしいし、貝殻を加工したビーズで作った豪華な服などもあったらしい。新石器時代にならないと、磨いた石器は出てこないようなんですが、それだって、必要とあれば、磨いたに違いない、、まあまだ確認はされていないけれど。

っていうわけで、「石器時代文明の驚異」という本。いわゆる怪しいトンデモ系に属する本ではなく、著者のリチャード・ラジリーは、先史の麻薬の研究をしていたとかで、博物館の研究者だそうです。確認されていないトンデモな説や、あるいは、宇宙人とか、超常現象とかそういう話は一切なく、しかし、実際に発見されている遺跡の話については、一般的には消極的に解釈されているようなものも、大胆に解釈して、石器時代の驚異をいろいろと見せつけてくれています。

このラジリー氏の基本的な考え方は、ある革新的な人間の進歩がある時期にあったなら、その時期よりも前から、その革新的な進歩に至る道筋があっただろうというものです。たとえば、文字というものは、紀元前3000年か4000年ごろのメソポタミアで生まれたとされ、その後、それがいろいろな地域へ伝搬した、という考え方が支配的であるのに対して、メソポタミアでは、文字以前に、それにつながるものとして、粘土で作った小さな、しかもいろいろなものをかたどったトークンというものがあり、それが農業がはじまっていろいろな取り引きなども行われていたメソポタミアでは、会計システムとして機能していたというわけです。つまり、文字以前に文字につながるシステムがあった。そして、それは、メソポタミアに限らず、いろいろなところにそういうものがある、というわけです。だから、たとえば、ヨーロッパにおいても、文字のような記号がかかれたものが非常に古い時代にあったときに、それが文字のようなものとして機能していた可能性は十分にあるということになります。ところが、一般の考古学者は、メソポタミアの文字以前の文字のようなものは、文字とはみとめず、記号とも認めず、メソポタミアの文字以降のものは、どの地域のものも、全てメソポタミアの影響で生まれたと解釈する。これは間違いだろう、とラジリー氏はいうわけです。だから、中国の甲骨文字は、あきらかに、占いに関わるものであったわけでしょ。そこから文字が必要になったし、それ以前から、占いをして、その結果について、いろいろ印をつけるという文化があって、それが文字になったと。だからそこにメソポタミアのことを考える必要はない。さらにいえば、とラジリー氏はいう。未解読の文字などをいろいろあつめると、みな似た文字要素がある。甲骨文字でも、ヨーロッパのルーン文字のようなものも、クレタの線形文字も、みなにた要素をもっている、とすれば、はるか以前にそういう共通の文字があったのかも、、ともいう。まあ、どうみても指輪物語に出てくるエルフの文字とは違うように思いますが、、、。

農業の発達についても、これまたメソポタミアで小麦の栽培が始まったのが最初だとかいわれていますが、実際には、農業を持たないというオーストラリアのアボリジニの場合、麻薬など精神に働くものについては、かなり真剣に栽培しているというのがある。考えてみれば、食べ物になるような植物は、案外あっちこっちにあります。アフリカの現代の狩猟民族も、実際に摂取している食料のかなりが女性があつめる木の実などを中心とした植物性のものであることを考慮すると、人口密度がそれほど大きくない段階では、十分な食料がそれら植物性のもので得られる場合が多い。ところが、精神に働く麻薬などのようなもの、薬のもとになるものは、そんなに量がないので、そういうものこそ、しっかり栽培する必要があるというわけです。だから、ラジリー氏は、農業が始まる以前に、そういう麻薬を含む薬のようなものになる植物栽培があって、そこから農業が始まったのだ、という考えを示しています。

その他、外科手術について、石器時代の人骨にのこるさまざまな痕跡から、頭蓋骨穿孔手術がかなり行われていた可能性を示しています。で、実際のところ、アフリカにおいては、近代医学が入り込む以前から、このような手術が実際に行われていたことがあったし、また、帝王切開のような分娩法も、アフリカでは、当時のヨーロッパ以上に安全に行われていたとされています。で、このようなときに、たいがいは、殺菌や麻酔のために、さまざまな植物からつくった薬が使われていることを示し、そのようなものは、数万年前の人間もまた行っていた可能性が高いし、それらは、実際に骨にのこった手術痕からも確認できるのだ、と主張します。

さらには、青銅器や鉄器以前の段階でも、石器の材料となる石材の切り出しなどのための鉱山が存在し、そこから、膨大な量の材料が切り出された遺跡があるというわけです。そうだとしたら、それらは、十分に組織的な人々によってなされていたし、また、切り出された材料の交易も行われていただろうと。

よく、ローマ時代のことで、「今と違うのは、電気とガスがなかったことだ」などといいます。水道網はローマの市街地を走っていたし、水洗トイレも存在し、すくなくとも、16世紀や17世紀のヨーロッパよりはずっと衛生的できれいな生活をしていたローマ市民を考えるなら、あとは、電気とガスがあれば、もう、現代人かも、といえるような生活をしていたことになりそうです。選挙もあった議会もあった。いろいろな組織があり、官僚もいて、楽しみもあって。だとすると、同じようなことは、数万年前にもいえることなのではないか。ただ、ローマ時代と違うのは金属がなかっただけだと。その時代に多くの部族をたばねる帝国のようなものがあってもいいし、その皇帝みたいな王は絶大な権力をもっていたかもしれないし、農業を大規模にやっていなくても、狩猟採集を奴隷にさせているような貴族がいてもいいし、馬はかなり昔から使っているから、馬車はなくても、馬にのった騎馬民族は石器時代において存在してもよい。すごいすごい時代が狩猟最終を基本とした後期旧石器時代や中石器時代にあったとしてもおかしくはない。いや、あったら面白い。

トフラーや境屋太一が、文明論を書いていて、とくに境屋は、その代表的な著書「知価革命」(PHP文庫から出ています)の中で、時代を、古い段階から、始代(農業革命以降)、古代(潅漑農業が始まった時代以降)、中世(ヨーロッパや中国における2世紀から3世紀以降)、近代(16世紀以降)のような捉え方をし、現代は、近代が終わった、あるいは終わりつつある状況ととらえます。で、始代は、非常に貧困で、宗教的な時代であり、閑はあったが食べ物がなく、という時代とし、古代は、拡張発展型で、写実思考、合理主義、科学主義の時代、食料あり、人々が忙しく働いた時代だと。中世はまた貧困で、時間はあるので、抽象思考に走る宗教的な時代。そして、近代は、拡張発展型、という感じで、貧困で閑で、宗教的な時代(始代、中世)と合理的で科学的で拡張し、忙しい時代(古代と近代)が交替で現れている、という論を展開していました。

さて、その考え方でいけば、農業革命以前、つまり、新石器時代の始まるころにおいて、狩猟採集が非常に効率よく行われ、非常に食料が豊で、かつさまざまな交易が行われ、物資が豊富で、という時代があってもよいし、そうならば、その時代の人々は近代や古代の人々と同じく、合理的な思考をして、科学的な思考をしていた時代があったかもしれないわけです。で、それをある意味で表しているかもしれないのが、2万年前ごろの、ヨーロッパの洞窟壁画かもしれない。あれは写実的です。さらにその時代になると、かなり写実的な像などが粘土や石や象牙などで作られている。よく、あの手の写実的な洞窟壁画などについて、「これは、呪術的なもので、この中で呪術的な儀式をしていたんだろう」なんてなことを考古学者はいいますが、実際は、あの高度に写実的な壁画は、本当に写実のために描かれたもので、当時の人はとっても科学的で呪術なんてかんがえてもいなかった、なんていう逆説的な考え方もできないわけではない。つまり、農業革命以前の、とっても豊で、合理的で発展的な時代があったのかもしれない。人間が住んでいる土地はまだまだ少ないから、高度な狩猟技術があれば、どんどん拡張できる時代があったのかもしれない。うーん、これってば面白いかも。

たとえば、人間の身体の形や大きさをみると、農業が始まって、定住生活を始めたころの人々は、むちゃくちゃ萎縮して、小さいのです。当時の人骨からは絶え間ない栄養失調のあとがあり、たいへんに貧困でまずしい飢えた時代だということがわかる。一方で、それ以前の狩猟採集の時代、旧石器時代末、あるいは中石器時代は案外みな体格もよく、栄養状態もよさそうなのです。平均寿命も初期農業の時代は悪い。

となれば、2万年前ごろに、ものすごい文明があったのかもしれない。ただし、その時代の遺跡は、みな海面の下か、氷の上の遺跡だったので、今ではあまり残っていない。しかも、ネアンデルタール人がいたかも、北京原人もいたかも、そう、つまり、指輪物語のオークとかトロルとか、ゴブリンは、彼らのことかもしれない。さらに、一部のネアンデルタール人は、後期旧石器時代の文化をもっていたわけで(シャテルペロン文化)、それならば、ドワーフと呼ばれていたのは、彼らかもしれない、とまあ思えたりする。

世界各地に残る洪水伝説は、氷河時代が終わったあと、海面が上昇し、沿岸地域のいたるところが海面下に没したことを表しているらしいことが指摘されています。場所によっては、その事件は、ものすごい勢いでおこり、本当に一夜にして、あるいは数ヶ月の間にたちまち水没した地域もあったようです。とすれば、洪水以前、つまり、最後の氷河時代、ヴュルム氷河の終わった時代に、それ以前の多くの文明はみな、洪水とともに洗われてしまった。そして、実際に、その氷河時代の終わり頃までに、人類は世界のあちらこちらで、徹底的にいろいろな動物を殺しまくり、そして、ものすごい勢いで発展していったわけです。アメリカ大陸に人がわたったのは、早ければ3万年前ともいいますが、実際、1万数千年前に本格的にアメリカ大陸に人がわたってから、ものすごい数の動物が絶滅している。氷河時代の終わりごろにすごいいろいろ悪さをしているのが人間なのです。だったら、洪水はまさに、天罰だったのかもしれない。

というわけで、指輪物語は2万年かもっと前の話なのかもしれませんが、それにそういう考古学との対応をとろうとしているわけでもなく、純粋なファンタジーなのかもしれませんが、実際にはその時代はすごく面白く、そして、非常に現代的な感覚をもった石器時代人が生きていた時代なのではないか、と思えてくるのでした。


指輪物語(2004年3月21日)

ちょっとはまり気味です。ことの発端は、テレビで「旅の仲間」が放映されたことで、それがきっかけで、DVDを買ったこと。そろそろ映画のほうで、「王の帰還」のロードショウ公開が終わっちゃってもなんだし、この際、全部見ておこうか、っていうことで、とりあえず、「旅の仲間」と「二つの塔」の映画を買ってみました。あ、「ロードオブザリング」です。私の趣味的にいえば、完全なファンタジー世界もの、っていうのはイマイチなんですね。好きなのは、やっぱり「普段は普通の高校生が、あるとき、魔法の世界に、、」みたいなので、そういう意味では、海外ものでは、ハリーポッターがそういう系統。でもって、日本のファンタジーでは、「十二国記」がその系統。でもって、日本のライトノベル系もそういうのが結構あるんですけど、まあ、完全ファンタジーっていうと、スレイヤーズとかがそうですね。で、そういうこともあったので、映画「ロードオブザリング」が始まった段階でも、1と2については、とくに映画を見るわけでもなく、だったわけです。でも、いろいろ見てみると、なんか面白そうなので、まずテレビをみて、うーん、複雑な話だ、と思い、さらに、DVDで「二つの塔」をみて、なかなか!と思ったので、結局、「王の帰還」は映画館で見てきました。

3時間以上の映画なんですが、そうは思えないくらい、すごくて、最後までいっきに話がいっちゃいましたね。もっとも、オリファントの軍隊のシーンはもうすこし続くかと思ったけど、、、。でもね、結局、この映画、映像的には、スターウォーズでしたねぇ。結局、ストーリーもなにも、最初に、トールキンの「指輪物語」があって、そういうのに触発された、いろいろな作品群がある。もちろん、スターウォーズは、アシモフの「暗黒星雲の彼方へ Stars Like Dusts」のストーリーのパクリなんですが、ただ、シーンの作り方なんかからすると、指輪物語なのかな。してみると、ガンダムなんかもそれに近いものがあるかもしれない。基本は、ごく普通に幸せに暮らしている少年がいる(っていってもフロドは、指輪戦争のときは、50歳くらいらしいけど)、でその少年が、ひょんなことから、偉いおじいさんと絡んで、いきなり危険な目にあって、自分の住んでいる故郷を後にし、その後、旅の仲間ができて、試練をうけつつ、目的を果たそうとする、、。ガンダムももろにこれでしょ。

指輪物語については、その後何冊か関連の本を読みました。もっとも、本編は、文庫本で、10冊だかそこらでているので、まだそいつを読もうとはしていませんが、映画でとりあえず、三部作を読んだということにした上で、「追補編」だけ買ってみました。私的には、エルフ語とか興味があって。まあ、よくもこんなに細かく設定したものです。で、基本的に、あの追補編は、旧約聖書な感じですね。旧約聖書なんかにでてくるような話がわんさかです。ようするに、系譜があって、だれそれは、だれの子で、そのときに、こういう事件があって、それから、こうしてあーして、これこれが王になり、、、っていう文章がえんえんと続く。

とまあ、そういうことで、私的には、結構これは、「人をはめる要素あり」と思った次第です。永野護の「ファイブスターストーリーズ」は、コミックのほうでは、壮大なスペオペですけど、あれもまあすっごくいろいろな設定があって、本編以上に設定が大事な世界。10年以上前、FSS-ML の管理人をしていたこともあったので(そのときの関係で、このホームページにも、FSSの漢文版があったりする)、私的には、そういう壮大な設定があって、その世界におけるストーリーみたいなのは、結構面白いなぁ、と思ってしまうので、はまります。

そうなると、自分もこんなの作れないかな。ストーリーはさておいて、設定だけでも、いろいろやってみようかな、とか思うところがあります。でもって、前回のネアンデルタール人の話(下)なんか考えると、たとえば、3万年前のどこぞ、ヨーロッパとか、北西アジアとかそういうところを考えると、のちの白人系の祖先であった人々もいれば、のちのアジア系の人々の祖先となった人もいたし、場合によっては、ネアンデルタール人も、そして北京原人の子孫も生きていたかもしれない時代ですね。たとえば、「指輪物語」における、オークとか、ドワーフとか、エルフとかいいますけど、3万年前の段階で、ネアンデルタール人と北京原人と現代人の祖先のいくつかの集団というのがいたとしたら、北京原人と現代人なんて、場合によっては、種として別れて150万年以上たっているのかもしれないので(ホモ・エレクトスと現代人ならそうでしょう)、まさに、こういうのが、ドワーフとか、あるいはオークとかいっちゃってもいいんだよねー、っていうことになります。だいたい、身長からすれば、ネアンデルタール人は、現代人の祖先よりも、たしょう小さかったらしいし、その無骨で頑丈な身体っていうのは、オークみたいな感じだったかもしれない。

そういえば、中国の古代人が、実はヨーロッパ系の白人だったっていうことが、今世紀になってわかったわけで、2千5百年前の山東省近辺の遺跡の古人骨のミトコンドリアDNAを調べたら、確実にヨーロッパ系だったとか。その後の紀元前後(2千年前)の段階でも、ヨーロッパ系とアジア系が半々だったとかで、だとしたら、3世紀の三国時代における、呉の孫権は、紫眼で、赤髪とかいう記述があるそうですが、「なーるほど」と思える。そういえば、韓国の南東部で起こった新羅は、なぜかローマングラスを作っていて、新羅はもしかしたら、ローマ人と関係あるかもしれない、さらには、そのあたりの現代人によくあるミトコンドリアDNAのタイプが、スカンジナビア半島にでてくる、なんていうことになると、邪馬台国の卑弥呼は、北欧系の人だったかもとか、天皇の系譜にでてくる、「イリヒコ」とか「イリヒメ」(たとえば、崇神天皇は、ミマキイリヒコ)っていうのは、ローマのユリウス・クラウディウス家(シーザーやアウグストスを出した家系)の「ユリウス」がなまったもの、なんていうものすごいトンデモな発想が、それほどウソでもないかもしれないのです(いえ、ほとんどあり得ません)。

でぇ、まあ、人類が、現代人と同じような思考法をみにつけ、そして発展するようになってから、少なくとも5万年はたっているのだし、現代の歴史は、さかのぼっても5千年くらいしかないのだから、だったら、5万年の間に、現代なみのすごい文明が1度や2度あってもいいじゃあないかと思うのは当然であって、だから、キンメリア人のコナンが、とか、その昔ヨーロッパは、中つ国で、とか、あるいは、アトランティス大陸が、とかムー大陸とか、いろいろな想像たくましく、っていうのがあると思います。それに、現代人の祖先がアフリカをでて、世界のあっちこっち、それこそ新大陸までいっちゃう過程において、いろいろな動物が滅亡しているじゃあないですか。もちろん、オリファントみたいなでっかい象がいたとは思えないけれど、でも、マンモスなんて、確実に、シベリアまででむいていった現代人の祖先によって滅ぼされたようなものだし、それに、ニュージーランドとかあっちのほうでは、ほとんど恐竜かい?っていうような、飛べない鳥モアなんていうのがいて、そっちに出向いていった現代人の祖先が、みんな食べちゃったらしいし、それに、アメリカ大陸でも、とてつもないでかいアルマジロとか、すごいでかいナマケモノとか、なんかすごいのがたくさんいたわけでしょ。そういうのの記憶が、語りつがれて神話になったとしたら、そりゃあ、ドラゴンもいたし、いろいろいたし、そういう話になってもおかしくはない。神話伝説の類に残っている、いろいろな生き物もまた、そういう数万年前に実際にいた動物のことを反映しているかもしれないです。日本の縄文時代の始まりは、1万年前くらいまでさかのぼりえるし、日本で発見された最初期の土器は、16000年前のもの、ラスコー壁画が2万年前。最後のネアンデルタール人は、たぶん25000年前ごろ滅んだとされ、もしかしたら、そのくらいまでは、北京原人の子孫も、ジャワ原人の子孫も、アジアにはいたかもしれない。そして、そこには、マンモスもモアもいて、、。結構面白い世界じゃないですか。 ただ、たとえば、指輪物語にあるようなことが、本当に2万年かそこら昔にあったとしたら、当然、その時代の遺跡がちったあ発見されていてもおかしくはない。でも、そういう時代の遺跡としては、やっぱり、ヨーロッパでは、ラスコーの壁画とか、せいぜい、巨石文化とか(あれはもっと後だよねぇ)、そういうことになっちゃうんだとしたら、やっぱり、2万年前にたいした文化はなかったのかなーと思ったりする。でもでも、現代に残らないような文化があってもいいですよね。なんか、いろいろ想像したくなっちゃう。残らないような文化っていうと、木とか動物の皮とかそういうもの中心で作ったような文化、あるいは、氷河時代が終わって、海面が高くなってしまったけっか水没した場所、そんなところに、もしかしたら、すごい文明の痕跡があるかも、っていうのは、やっぱりだめかな。世界の洪水伝説や、アトランティスの水没っていうのは、氷河時代の終わりの海面上昇と関係あり、っていう話もある。うーん、案外3万年前ごろって面白い時代だったのかも、それは、まさに、指輪物語の世界みたいな、、、。

ってなわけで、なんか、すごーい世界のすごーい設定いろいろ遊びでやってみようかと思ったりします。その世界でのストーリー。うーん、面白いかも。


アイデンティティに悩むネアンデルタール(2004年2月25日)

さて、前回の更新の翌日になりますが、1月24日と25日に、東京のお台場で開かれた、「アイデンティティに悩むネアンデルタール」というシンポジウムにいってまいりました。これ、「大学と科学」という学術振興なんちゃら財団みたいなところがずいぶん前からやっている一般向けのシンポジウムで、前回の12月に、たまたま仕事関係の内容でシンポジウムやって、そのときは、関西でやったので、でてみたら、次回1月は、ネアンデルタール人の話だってことなんで、こりゃあ、絶対にでてやろうと思って、でてみました。

うーん、面白かったです。ネアンデルタール人については、ここの、History のページの中で、ミトコンドリアDNAが判明したのが3体分と書いていますが、あれからさらに3年くらいの間に、5体分が判明していて、どれもネアンデルタール人としてのもので、現生人類とは遠い関係ということのようです。で、あと、骨格の話についても、やっぱり、ネアンデルタール人にかならずある骨格の特徴、とくに頭蓋骨の特徴について、現生人類の場合にもそういう特徴がある人が全くいないわけではないものの、それら特徴が全部そろっていて、みたところネアンデルタール人かも、と思えるような骨格は見たことがない、というのが、発掘に携わるみなさんの見解のようです。

ネアンデルタール人の知能の問題については、いろいろと議論があって、ネアンデルタール人の遺跡発掘をされている西秋氏の話では、「やっぱり遺跡を見るかぎり、彼らは馬鹿ですよ。人間らしい発想が見えない。1万年ちょっと前の後期旧石器時代の新人の遺跡だと、遺跡の中から人間臭さがぷんぷん来るんですが、ネアンデルタール人のはそういうのがなくて、炉の配置もばらばら、なにも考えていないような感じででてくる」なんていう話でした。北大の澤口氏といえば、結構あやしい強烈な印象の本など多数かかれていますが、いきなり表紙に女子高生がにこにこな脳科学の本とかですけど、その先生、「憂鬱です。昨晩ホテルでパソコンの上にコーヒーたらして、パソコンが死にました。よって、今日用意していたデータが全くないので、見せることができないので、まあ、なにもなしでこのタイトル画面だけで15分くらいしゃべってすぐに消えますが、」という前おきのあと、40分近くしゃべり、「ネアンデルタール人は馬鹿でした」という結論でした。一般に、ネアンデルタール人は、現代人よりは、脳容積が大きいので、だったら、現代人よりも利口かも、とかいう話はありました。ところが、澤口氏によると、身長はともかく、その身体の骨格からすると、ネアンデルタール人の体重はかなり重く、だとすれば、脳の体重に対する比率からすると、現代人よりは3割くらい馬鹿だったという結論になるという話でした。とくに、前頭葉の発達が弱いから、心の理論、あるいは、マインドリーディングという部分において、能力が現代人ほどではなかった、とすれば、社会構成も現代人ほどではなかっただろうし、ということで、言語の発達もイマイチだったのでは、みたいな話でした。

一般の動物では、脳の重さと体重との相関は、非常に高く、たとえば、象は人間よりも脳が大きいけれども、体重との比率で考えるとそれほどでもない、とかいう話はあって、でも、体重と脳重はどうして相関するのか、というのはそれなりに疑問なのですが、中公新書の「象の時間、ねずみの時間」によると、ようするに、骨の強さは骨の断面積に比例するので、大きさの2乗で強くなるが、体重は、3乗に比例するので、大きい動物ほど、体重に対して相対的に骨格が貧弱であることになり、その分、運動神経で微妙な運動を制御しないと、すぐに骨が折れるという話を聞いてなるほどと思いました。ネズミだと、それこそ数十メートル上からコンクリートの地面に落としても、べつに問題はないとか。ちょっとびっくりしても、ほとんどダメージなしで、歩き出すそうですが、人間じゃあそうはいきません。つまり、歩くだけで、そうとう微妙な制御をしないと、大きい動物は、すぐ骨折してしまう。だから、脳の大きさは体重に比例するのだ、というわけです。それはわかるのですが、でも、今度は、社会的な知能とか、運動神経に関係ない部分は、身体の大きさに対して比例する必要はないように思うので、たとえば、象の前頭葉は人間とどれくらい違うのかしりませんが、比較的似た大きさなら、案外すごい社会的知能を持ち得るのではないか、という疑問はわきます。まあ、疑問は多いですが、、、。

まあ、なにはともあれ、最近出版された本などにもまだでていないような情報も多数シンポジウムで聞くことができて、非常に有意義なものでした。今後、この話については、また、History のページに書こうと思いますけど、やっぱり、ミズンらのいうような、社会的知能と博物的知能と、そういうものが、融合したが故に、現代人は万能になったというような考え方は、非常にあたっていると思うんですね。ネアンデルタール人が、非常に精巧な、ムステリアン石器を作ったところで、それは単なるルーチンワークとしての作業であって、決して、考えて作っていたわけではない、ということになります。で、彼らの生活が非常に非人間的であるとする西秋氏の話があっても、それと彼らの社会生活がどうであったかは関係なく、チンパンジーの観察をしている人たちが思う、チンパンジーの社会生活における人間くささみたいなものは、よりずっと本格的に、ネアンデルタール人には存在していただろうし、また、言語も、社会的知能の範囲では、人間に近い言語能力があったと思われるわけです。そういう感じで、だいたいアイデンティティがわかってきたんでは、、。

ところで、ネアンデルタール人は、旧人とされていて、のちにヨーロッパに現れた「新人」であるクロマニョン人との争いに敗れた、とされていますが、ネアンデルタールとは、そもそも、ギリシア語のネアンデルと谷を表すタールがくっついたもので、ネアンデルは、ネア、「新」、アンデル「人、男」ですので、ネアンデルタールは「新人の谷」を意味します。なんでも、近代において、ドイツのネアンデルタール峡谷あたりの領主の名前が、ノイマン。これは英語でいえば、ニューマンですから、新人ですね。で、この人が、自分の領土に、ギリシア語にいいかえた「ネアンデル」をくっつけたのが、そもそもだったということで、ちょっと面白いですね。「へぇ〜」。


7万アクセス達成!ありがとうございます(2004年1月23日)

うーん、1月4日段階では、もうちょいで7万で、その後、一週間をおかずして、7万達成!まあ、最近は、あまりアクセスも増えていませんので、今後もこんなペースでしょう。まだまだ読んでくださるかたがいる!うれしいい。以前のページは、10万アクセスを3年もたたずに、でしたが、まあ、あの時期はかなりがんばっていましたので。

今日(22日)は寒くて、早いとこ寝ようっと。西日本は日中も零下でした。

あ、24日から、大学公開講座みたいなので、「ネアンデルタール人」やるようなので、聞きににいくつもりです。本気で進化論の後援会です。こっち方面は、本で読む以外には、あまり研究者の方との交流もなく、なので、なんか新しいことわかったら、このページにアップします。


あけましておめでとうございます(2004年1月4日)

ついに、2004年ですか。21世紀もいよいよ本格的!ってよくわかりませんが。ちょっと下に阪神優勝とかあって、あのときは燃えたなあ、みたいな感じがあったけれど、なんか、もうすごく冷めてしまって、今年はどうなるんでしょうか。

さて、ホームページの更新も、9月からってことは、4ヶ月近くもほっぽっておいたわけで、どうしちゃったのか、ということなんですが、実際、なんか時間がとれなくて、あと、なんか書こうと思うきっかけがなかったというのが実際のところ。まず、富士見ミステリー文庫が、10月、11月と新刊がなし、っていうのがあって、で、それまでは少なくとも1ヶ月遅れくらいでは更新していた、同文庫のコーナーの更新が、「まあ、でないんだったら、でてからでいいかあ」とか思うようになったのが一つ。で、12月の新刊を読んだら書こうかと思ったんだけど、なにやら年末、仕事もなにも師走っぽくせわしく、で、年末の休暇中は、おーーーーーーーーー掃除。いままで平均すると毎年くらい引っ越しをしていたので、引っ越しをすると整理ができるとか、いらないものが片づくとかいうのはウソで、引っ越しのときに、未整理のものは、どーんと段ボール箱に詰め込んでとかやっているので、その数回の引っ越しでどーんと段ボール箱にいれてあったものの整理とかを試み、当然、全部ってわけじゃあないんですが、かなり整理したりして、捨てるものを捨てるということをやっているうちに、年末が終わり、で、ちょっとだけ帰省して、戻ってきたら、もう年始のお休みも残りわずか、まあ、ここいらでホームページ更新しないとまずいかなーということで一応。

生活パターンが最近変わったような気もして。

減量のためのウォーキングのあと飲み屋にいくことが増えた。
となると、当然減量もなにやらあまり進まず、それに冬は寒いから歩くのもおっくう。でもって、なんとか65キロ前後でとまっていて、リバウンドというほどのこともありませんが、体重は減っていません。ただ、ウェストサイズは8センチ減って、しばらくはけなかったズボンもはけるようになり、また、新しいズボンはかなり細身。いいですね。まあ、また春から減量して、60キロ割り込みたい。しかし、普段クルマ通勤だと、帰りに飲み屋っていうこともできないので、なんか歩いて帰るときに、「まあ、こんだけ歩いてカロリー使ったから、多少は飲んでもいいじゃん」と思って、ついつい。

テレビをやたら見るようになったが、また見なくなりつつある。
阪神優勝とか、いろいろスポーツがおもしろいのと、あと、イラク情勢とかそういうのがあったり、総選挙もあったりで、テレビから目が離せず、テレビばっかり見ていた時期もありました。そうなると、CMの間とかに、他のチャンネル回して、そこでおもしろい番組みつけて、それを毎週みるようになったりとテレビの時間がどんどん増えていました。が、ちょっと最近は、またテレビから距離を置く生活に戻そうとしています。

小説はやたら読んでいます。
なんか、このホームページもほとんどいわゆるライトノベルの感想文ばっかりのページになりつつありますが、それはそれでいいということで、これまで買っただけで読んでいなかったり、しばらく新刊がなくて、ストーリーがつながらなくなってしまった作品を最初から読むとかいろいろやって、ずいぶん読みました。そのあたりは、そっちのコーナーでしっかり書きます。最近は、夜風呂場で読むというのが多く、風呂場で、30分以上半身浴しながら、本も読む。問題は本が濡れないようにすることで、一応、タオルで手をふきながら、シャワーなどのときのために、ビニール袋を用意して、そこに本を退避させたりしつつ読むという技を獲得しました。

カレーとミートソースをしょっちゅう作ります。
カレーもミートソース(スパゲッティ用)も作り置きがきくし、ということで、カレーやミートソースを鍋いっぱいにつくって、それを冷蔵ないし冷凍して、一週間以上かけて食べるということをやっています。最近は、ブィヨンとか、コンソメというようなうまみのための出汁を使わず、肉を煮込んでうまみを出すということをやっていて、塩とスパイスと、野菜と肉だけで作れるようになりました。おいしいです。今冷蔵庫には、チキンカレーがたっぷり。既に二度たべたけど、なかなかおいしくできました。

電子メールつかえません。
これまでずっと使ってきた onizuka@nisiq.net というアドレスですが、SPAMが大量にきて、毎回のダウンロードで、数万件とかなって、ブロードバンドしていない私としては、とてもダウンロードできない状況になっているので、ここ数ヶ月読めていません。ちかぢか、このアドレスは廃止します。で、いまメールをくださっても、まったく読む可能性がありませんので、あしからず、です。

というような生活をしている最近です。2004年は、うーん、仕事忙しそう。でも、なんか飛躍をしたい年にしたいです。


阪神優勝!と減量と!進化論と(2003年9月18日)

いやあ、阪神優勝しましたね。関西にきて1年余り。今回は関西での盛り上がりを肌で感じましたよ。にわかファンになって、それなりに応援して、応援グッズも買ってみたり、まじかに、こゆいファンがいたりで、なかなかすごかった。優勝して、職場で、紅白饅頭くばっている人までいたんです。関西はすごい!で、ちょっとだけ見てみたいのは、連勝して、来年も優勝してしまう阪神を見たファンの姿。これはまだ史上一度もしられていない姿なので、みてみたいです。

さて、減量。さいきん、めっきり体重減りました。今年のはじめは74キロ以上。で、夏休みが終わるころに、70キロを割ったのですが、今、それから1ヶ月で、66キロが見えるところまできました。乾燥重量が66キロちょい。水分を含んだ状態(食後とか)で、68キロほど。今月末には、65キロをめざしたい。周囲の人からも、「あ、おにりん、最近痩せたでしょ。」とかいわれるようになり。さて、その秘訣ですが、ある程度の運動と、夕食をおもいっきり軽く、がよいようです。最近数日、夕食は、ヨーグルトとグレープフルーツジュースと、ワカメの酢醤油合えくらいにしているのです。そのかわり、結構おなかがすくのですけど。運動のほうは、主に歩き。近所の駅をいろいろまわって、一日20キロとか歩きます。まあ、週末で30キロ以上あるくとか。結構いい感じになってきました。

進化論。Historyのページにありますけど、うーん、なんか自分なりに見えてきたみたいな感じがする。もうすこししたら、まとめてみましょう。


阪神マジック点灯!(2003年7月12日)

一般的にみて、自分のすごく興味のあること以外にはあまり興味を示さず、といっても、いろいろな本とか読んだりするのが好きで、結構カバーする範囲は広いつもりでいますが、そういう私が、日常的なイベント、ニュースなどに興味をもつときは、非常に多くの人が興味をもっているものだというのはある程度予測されるのでありますが、その意味においては、昨年のワールドカップサッカーは非常に燃えましたし、応援もしたし、で、今回、関西生活二年目ですが、阪神の快進撃はやっぱり非常に注目すべきことであります。最近の株の上昇(来週からは下がりそうだが)もまた注目ではありますが。

さて、今日もまた、阪神巨人戦をずーっと見てしまいました。最後惜しかったですね。完封完投を逃したあたり。うーん、まあ、午後6時にはじまって、まだそう簡単に動かないだろうと、近所のスーパーに買い物にいって戻ってみると、すでに5点も入っている。で、まあ、がんがんですね。なんなんだろう。

人間の精神というものは、結局のところ、なんつうか、脳内麻薬でくわーっとトリップしちゃうような気持ちよさをもとめて活動しているところがあるんで、精神的なものが、いろいろな部分に出てしまう。調子がいいと、どんどんいけそうな感じがして、しかもいろいろなことができちゃう。巨人は、もう駄目って思うから、あーなっちゃうんでしょうねぇ。今日から借金生活とかいわれていましたが。

まあ、優勝決定までには、まだ一ヶ月くらいは時間がかかりそうですが、それにしても、この阪神の快進撃で、景気がよくなって、なんていうことなら、それもまたすごいし、実際に、このことに対する関西人一般の想いっていうのはすごいものを感じます。がんばれ阪神!

ちなみに、最初に書いたような性格していますから、そのときどき一番応援したらおもしろいところを応援するのが一番おもしろいと思っています。もし、来年、広島なりががんがんいくなら、そっち応援します。が、今年は阪神を応援しちゃいます!にわか阪神ファン!


ターミネーター3とマトリックス・リローデッド、二本立て!(2003年7月6日)

さて、マトリックス・リローデッドは、始まって1ヶ月くらいになるので、多くの人が見たのではないかと思うんだが、私もかなり見たくて、で、久しぶりに映画館にいってみようと思って、i-mode で、検索したら、いつもいく映画館で、先行上映のT3もやっている、ってことで、うまく時間が合えば、二本とも見られるのではないか、ということで、とりあえず、夕方っていうほどではないが、そのあたりで、家を出て、久しぶりに、高速道路走らせて、映画館までいってきたわけ。いわゆるシネコンです。

さて、映画館(といっても、一緒にスーパーマーケットもあるやつなんだけど)に到着して、早速チケット売場へいくと、マトリックスはさすがにもう1ヶ月もたっているせいで、次上映分が結構いい席で見られるとか。で、ついでに、ってことで、T3もと思って、なんとか、マトリックスの上映が終わって15分後に開始のが、これまた結構いい席で見られるとのこと。やったーということで、しょうしょうせわしないが、二本とも見ることにしました。

とりあえず、腹ごしらえ。開店したばかりの中華料理の店で、定食と点心をちょいと。麻婆豆腐はあまりおいしくなかった(もう、茶色い麻婆豆腐はあまり食いたくありませんね)。

で、早速、まずはマトリックス。うーん、うーん、まあ、ストーリーはさておいて、正直いって、この作品は、駄作だろうって思います。金かけたのはいいけど、シーン一つ一つはまあよくできているが、それぞれのシーンが、うんざりするほど長い。スミスが大量に出てくるのも、あそこまで長くなくてもいいだろう、っていうくらい長い。たぶん、ストーリーも脚本もそのままでいいから、うんざりするほど長い格闘シーンの類を、ばっさりきって、エッセンスだけにしたら、もっと軽快な作品になっていいんじゃあないかと思うけど、ようするにコマ割りとか、そういうのが悪い。ほとんど素人的な作品っていう感じもした駄作でした。そういう意味では、一作目のほうが、はるかにテンポがいいし、流れもいいし、よくできている。今回は、見せ場で、金かけたっていうカーチェイスもうんざり。

さて、結局、マトリックスを見終わって、「こりゃあ、まあ駄作だな」という印象をもっていたので、そのまま、スーパーマーケットのほうにいって、ズボンなど買って、それから、T3 を見たわけです。

うーん、やっぱり、こっちが上ね。マトリックスよりは遙かによい。演技もしまっているし、いろいろな面で、よくできていると思うんですね、これが。比べてしまうのはなんだから、この作品だけで見てみると、うーん、やっぱりSFとしても、すばらしい。それから、今回の T-X が、あややに似ていてかわいい!けど、とっても冷酷な女性。

あっちこっちに、笑いもとる要素が入っていて、このあたりは、T2 からの雰囲気も残している。あっというまに終わったと思ったら、時間も短いんですね。2時間しない。

とにかく、まだまだ先行上映なので、あまり詳しいストーリーは書きませんが、この映画は、やっぱりよくできていると思いました。

マトリックスにせよ、ターミネーターにせよ、ストーリーのおおもとは同じですね。ようするに、国際的な計算機ネットワークが自立的になって、やがて人類を滅ぼす、あるいは、支配する、っていう方向の話。それを阻止する人々の話っていうのはどちらも同じ。哲学的な話が陽に現れるのは、マトリックスのほうで、ところが、T3のほうでは、これが、どっちかというと、シュワちゃんの演技とかで表されている。その分だけ、なんかぐっとくる。

最後のほうで、スカイネットっていうのは、、っていうあたりで、昨今はやりのグリッドコンピューティング関係の話も組み込まれていて、さすが。ロボットのデザインもなかなか。

ま、そういうわけで、今回、2作品一日でみちゃうと、どうしても、伝統と年季の差というか、はじまってはや20年近い歴史をもったT3のほうが、軍配があがっちゃう。 さて、どちらも、ネットワークが自意識をもつとか自律性をもつ話ですが、このあたり、人類の祖先についての最近のお話 その2においても、いろいろ書いていますが、やっぱり、もしかしたら、っていう気がしないでもないんですよね。最近、いろいろ気になって、神経ダーウィニズムとかも含めて、脳神経系の話などをいろいろ本で読んだりしているんですが、この脳神経系における情報処理の仕組みとして、いろいろ提案されているもののいくつかは、ほぼ確実に、インターネットの、それも、WWW のネットワークにおける活動と非常に似ている。結局、脳は、ある刺激があったときに、その刺激に対して、脳の中にある、過去の記憶とか、あるいは認識されるもの、などへのリンクみたいなのをがんがんたぐって、連想して、その連想の総和から、刺激に対する行動を決めよう、みたいな動きです。で、WWWのページの構成も、そうなっていて、なんか、ある人が、「こういうのどうなっているの?」みたいな疑問があったりして、WWWのブラウザでサーチエンジンひっかけて、いろいろ調べると、つぎつぎといろいろなページにいきあたる。そして、そのいろいろなページにどんどん発展していくものは、それはそれで、おもしろい概念とか、そういうことになるでしょう。

グリッドとか、データグリッドとかそういう形で、世界のいろいろな情報が、たとえば、気象観測データとか、街角のテレビカメラの映像とか、天体観測データとか、そういうのが、ネットワークに流れるようになって、さらに、大規模計算システムが実現して、連想が連想をよぶサーチエンジンがどんどん高度になって、そういうことが起こると、そこにはりついている人っていうのが、一人一人がちょうど脳における脳神経細胞一つ分みたいな働きをする。最初は人がやっているけれど、そのうち、観測機器のデータを自動的に分類して、分類結果を他のページに探索にいって、とかやっているうちに、インターネット全体がやっていることが、かなり脳と似たことになってくるわけね。

もっとも、これで自意識が生まれるかとか、自律的になるか、っていうと、そのあたりは、社会性のようなものと関連しそうだけれど、一方で、人間のもっている、社会性から生まれた意識とは別の意識が生まれてくるかもしれないし、もう生まれているのかもしれないし。どっちにせよ、サプライチェーンの話にしても、なんでもかんでも、ネットワークは、ある意味で、エントロピーを下げる働きはするよね、ってよくわからない哲学になりそうだから、このあたりでやめておきます。

ゴーヤースープにはニンニクをいれたほうが、こくが出ることがわかりました。最近、暑い日が多く、ちょっと、夜の暑い風呂ダイエットもすくなくなっていますが、でも、あんまり体重は増えていません。大丈夫。まだまだ減量します!夏こそ勝負! ついでに、あの、特捜リサーチだったか、あの番組でいっていた、肩のあたりをずっと冷やすと、ダイエットになる、っていうのは、もしかしたら、本当かも。肩に氷をのせておいたら、首から上が、むちゃくちゃかっかして、暑かった。


減量と人類の進化と、、その2(2003年6月16日)

えっと、減量もしつつ、そして、人類進化の仕組みについての読書もまだまだやっておりますです。そもそも、情報系技術者ではありますが、対象として、タンパク質やっているし、そうなると、進化論とかもど素人ではない程度に関わっているし、というわけで、なんか、これまで趣味だったところの人類の進化とか、恐竜の進化の話が、突然のように、脂肪代謝とそのための酵素の話と、絡んできて、さらにそれが、減量していると、いろいろ気になってしまう栄養バランスとか、痩せるための食事とかそういうのと絡んできて、さらに、そもそも情報系だったから、人間の知能発達と人工知能との関係も考えちゃうし、さらに、そもそも言語理論が好きだから、言語学、なんていうのはいろいろ本も読んできたけど、それから、クレオールの話なんかもすきだけど、うわー、なにが言いたいかというと、つまり、お仕事関係と、各種の趣味関係とが、みな頭のなかで境目なくぐっちゃぐっちゃに混ざり始めたので、それなりに、わくわくおもしろいけど、一方で、結構、混乱しつつあるっていうか、そういう状態です。こまった。

まあ、どうでもいいのですけど、ただ、昨今のヒトゲノム解析なんていう話と、人類の進化の道筋、そういえば、最近も、ホモ・サピエンス・イダルツとかいうのが発見されましたが、そういうのもと、チンパンジーの言語学習とか、心の理論がどうのこうのとか、そういうのと、自閉症や、ウィリアムズ症候群がどうのこうのとか、それと、人工知能と、言語機能、コミュニケーション、女子高生の毛繕いと、そういうのが全部結びつき始めると、いったいこれからどうなるのか、と思ってしまう。

そう遠くない時代において、なんか人間の生活が劇的に変わるような可能性がないともいえないような気がするんです。とんでもない薬で、いきなり知能指数がものすごいいきおいでアップするとか、さらにいえば、最近、お嬢さんぐるぐるのアミノ式のような感じで、あたまががんがん良くなるサプリとか出るんじゃあないかって。たしかに、アラキドン酸と、ドコサヘキサエン酸だかをいれこんだりリン脂質とかいれたりして、そこに、チロシンとかぶっこんだアミノサプリ系だと、頭よくなるかもしれないし。

と考えつつ、相変わらず、ゴーヤースープを飲む毎日であった。


減量と人類の進化と、、(2003年6月2日)

さて、減量の話をしていて、そんでなんか、「天才と分裂病の進化論」っていう本を読んだら、「皮下脂肪こそ人類の英知」とはいわないまでも、皮下脂肪がたまるとか、そういうのって、人類だけで、チンパンジーはそうじゃない!とか。女性のおっぱいが丸いのも、人類だけのお話で、あれは乳腺があるから丸いのではなく、脂肪がたまって丸くなっている、っていうことだから、うーん、だから、女性がダイエットするとまっさきに胸が小さくなって、それでダイエットが続かないっていうのはどうやらほんとうらしい。

脳も脂肪、女性のおっぱいも脂肪、お尻が丸いのも脂肪、中年太りも脂肪、全て脂肪ががんがんくっついて、だから人間なんだ!っていう話だと、太っているのは良いことだ、みたいな気がしてきて、で、気が抜けたら、減量効果落ちること落ちること。どうも、最近、減量があんまりできていません。運動もしているし、お風呂もがんばっていてるんですが、食べる量も減らしているのに、、あー、もしかしたら、アミノ式を飲み過ぎかも、、。あれってそれなりにカロリーあるしぃ。

っつういみでは、まりお流なんかに毎日かよって、脂肪がんがんとって、というのは、とっても人間的なのかもしれません。うーん。


まりお流(2003年5月18日)

下のほうで、減量の話をしておいて、なにが「まりお流」だ!という人も多いでしょうが、とりあえず、サーチエンジンで、「まりお流」でひっぱると、奈良では有名なラーメン屋のホームページに飛んでいきます。地方テレビでは、CMも流しているとか、さらに、関西ローカルな番組ではなんども紹介されているとか。すごいです。強烈なお店です。まず、アンパンマンのようなオーナーがいます。で、ここのラーメンを食べていると、こういうおじさんになるんだなーと思わせます。鹿児島出身ということで、ラーメンは鹿児島系の豚骨ラーメンです。が、現在では、「全国のあらゆるラーメンが食べられる店」ということで、メニューがすごいです。店の中には、ありとあらゆるところにメニューがあります。昆布出汁のあっさりラーメンもありますし、東京風という醤油ラーメンもあります。最近では、冷やしたんたん麺が出ました。ラーメン屋というのは間違いで、本当は、カレーとラーメンの店です。カレーも強烈です。ここの一番のお勧めは、「濃厚とん塩」という超こってり豚骨ラーメンです。食べると、翌日腹をこわしますが、最近は破壊力が強いので、食べて数分のうちに腹をこわすのでは、という話も。食べて、スープを多少なりとも残すと、上に油だか、タンパク質だかわかりませんが、分厚い膜が浮いてきます。

冬になると、さらにすごいメニューとして、「豚骨味噌おでん」が登場します。これ、豚骨味噌っていうのが、その、いわゆるメッキ工場のメッキにつかった廃液みたいな色のものでして、この中に、茶色く変色した大根とか、卵とか、ちくわとかが入っています。すごいです。見ただけで、強烈な印象があります。

そもそも、店の周囲は豚骨のニオイがたちこめています。最近では、脱臭スプレーをがんがんつかって脱臭には力をいれているようです。

おいしいかまずいか、は、おいといて、インパクトはすごい。これだけのインパクトのラーメン屋はほかに見たことがありません。味はしょっちゅう変わっています。最近は、濃厚とん塩が、ちょっと塩が減って、妙な甘みのようなものを感じたりして、多少?ですが、麺はゆで時間をのばしたそうで、コシが出ました。今週は、二度も連続していってしまいました。

豚骨スープのお風呂につかりたい!とか思う人がいたら、是非お勧めです。

ってことで、減量、小休止。ちょっと忙しくて、ゴーヤーが切れたのでした。


減量!(2003年5月7日)

っていうか、なにやら、新聞などによると、ウェストサイズが、身長の半分を超えるとやばいという。成人病だなんだになりやすいという。うーん、確かに越えている。肥えている。これはまずい、、ってことで、連休中は、歩こうということになりました。連休の前の日曜日だったか、健康関連のテレビ番組で、太る人、痩せにくい人というのは、脂肪燃焼のための物質が足りないのだ、というわけで、なんでも、カルニチンという物質が脂肪燃焼を助け、それをさらに活性化するのは、共役リノール酸という物質だとか。で、カルニチンは、肉類に入っているが、特に羊肉に多いとか。共役リノール酸は、よくしられているものでは、苦瓜(ゴーヤー)の種子に入っているということらしい。そこで、これらを食べるようにすれば、運動せずに痩せられる、ということで、いかにも、太った奥様方数人が、その方法で二週間、ひたすら羊肉とゴーヤーを食べ続けて、っていうことで、体重はせいぜい2キロも減らないが、体脂肪率はどんどん減るという実験をやっていたので、これは!と思って、やってみようと思いました。

さて、まず、運動せずに痩せるとかいうのは怠惰すぎる!ということで、運動もして、かつ、カルニチンもとって、さらに共役リノール酸もとって、ということで、その後、いろいろ調べたら、カルニチンについては、たしかに羊肉に多いことは事実だけど、牛肉にも、かなりあり、羊肉に比べて約1/3程度含まれているとのこと。豚や鶏肉よりは、牛肉がよさそうだとわかりました。実際、関西の地方都市ともなると、なかなか羊肉は手にはいらない。京都のデパートにも無かった、となると、しょうがないです。一方、ゴーヤーは、なぜか自宅のそばのスーパーで、鹿児島産のものが必ず売っていることがわかったので、まず、二本買ってみる。

その後、ホームページなどいろいろ調べてみると、カルニチン、共役リノール酸以外に、カプサイシンも重要とか、ビタミンCも重要ということがわかり、カプサイシンとは、ようするに唐辛子の辛み成分。ビタミンCは、ゴーヤーにかなりあるとか。そこで、ゴーヤーはおいといて、とりあえず、肝臓にいいとかいうターメリックもふくめて、カレーがいいだろうということで、牛肉をふんだんにいれたカレーを作ることにしました。私はカレーはかなり凝るほうなので、肉の油はできるだけ取り除きつつ、カレールーは使わず、カレー粉で作るという感じ。以前は、カレー粉すら使わずスパイス混ぜてつくっていたけど、今回は、簡易版。ゴーヤーについては、種子まで食べる必要があるので、輪切りにして、ちょっと味にアクセントということで、カボチャ、ニンジン、ピーマンと一緒にゆでて、それをミキサーでがりがりと砕くということをやって、スープをつくってみました。うーん、まずい!青汁か?

最終的には、ゴーヤーだけをつかって、カツオ出汁で味付けしたものがもっとも抵抗がすくなく、しかも、カツオは、カルニチンを作る材料のリジンが豊富とか。

で、さらに運動。連休始まっての、休暇じゃあなかった日に、会社への往復13キロにちょっと寄り道で15キロほど。翌日は、卑弥呼のお墓(箸墓古墳)のある桜井の駅まで、25キロ。帰りは電車。一日休養して、その次は、京都駅まで35キロを歩きました。ま、疲れたのも疲れたけど、それ以上に、日に焼けた。顔が痛い。京都についた35キロを7時間ほどで歩くと、さすがに、かなり疲れて、股がぱんぱんに痛くなり、で、しかも、汗が乾いて白く塩をふいたような状況で、きたないおっさんが、京都の駅ビルにいたって状態になりました。で、電車のって帰ったけど、周りの人、臭かったかも(もちろん、汗くさいだけですよ。ちゃんと風呂も毎日入っているし)。

結果からすると、約一週間で、体重は、1キロから1.5キロ程度減少。それ以上に驚いたのは、体脂肪率の大幅減少。30近かったのが、22とか、それくらいになったようです。

ただし、一言いえば、体脂肪率なんて計り方でずいぶん変わるし、朝と夜でも違うし、また、体重も、運動して戻ってくると、3キロくらいへっていることもあるし、トイレいけば減るし、風呂入れば減るし。でも、水飲んだり、ウーロン茶飲んだりすると、本当に飲んだ分だけ増えるし、食事しても増えるし。だから、かなり誤差大きいと思うんで、あの手の「本当に痩せました!」みたいな番組の場合で、ちょっとした細工っていうか、細工にもならないようなことをしただけで、体重が3キロ痩せたとかそれくらいはなんとかなるように思います。

ってことで、今日も、朝と夜は、にがーいゴーヤースープを飲んで、腸の調子を整えるために、ちゃんとヨーグルトも食べて、作り置きの、シチューを食べて、さあ、どんどん脂肪燃焼!

次回に、ここで、20キロ減量!みたいなご報告ができたら、と思いますが、さすがに、20キロやせたら体に悪そうだ。


あけましておめでとうございます(2003年1月3日)

本年もよろしくお願いします。

さて、無気力状態は脱しまして、またまた、小説読破にむけてがんばっております。 お仕事のほうも、強烈に忙しく、でもだんだんと充実方向。夏休みは、1日しかとれませんでしたが、同じく、冬休み、年末年始も、やっぱり1日しかとれず、どうやら、それ以外は全部出勤になってしまうのか、、。もちろん、2時間程度しか会社にいかない日もありますけど。うーん、ハリー・ポッターがみたい!まだ見てない。炎のゴブレットは読みました。あれってば、読むときは、数時間かけて、どわーっと読むのですが、読み終わると、なんか、ストーリーすっかり忘れるタイプのストーリーですね。なんでだろー。複雑だし。うーん、シナプスがきれるのかな。

最近、本棚がパンクしつつあります。このホームページで紹介している以外に、膨大な本を買い込んでいるからでして、とくに、電撃系、講談社スーパーダッシュ。まだ、Novelsのページで紹介していない作品が大量にありまして、なんとかなったら、数日のうちに、感想はさておいて、一言ずつでも、なんか書いて、全部リストにしようかと思います。本棚のほうには、一応、かなりきっちりと纏めておいているのですが、、、。

で、やばいと思うのは、最近、読んでない本が結構でてきたこと。買って、読もうと思うけど、気が進まず、みたいな。秋山端人の「E.G.コンバット」は、なんか読む気が途中でなくなった、っていうか。でも「猫の地球儀」は全部読みました。二冊とも。ほかに、橋本紡の電撃もリバーズ・エンドは読んでるんですけど。

最近おもしろかったのは、うーんと、「R.O.D」の最新巻。本が好き!って感じがすごいですね。これがこのシリーズのおもしろさであって、アクションはいらないです。本がすきで、本にでれでれで、それ以外にはなにも見えない!って感じの読子が好き。もちろん、その読子を叱咤激励するねねねも好き。いまどきねねねみたいな女子高生はいないんでしょうか?「R.O.D」は、一応、アニメも見たけど、うーん、なんかまあ、その、そこそこかな。やっぱり小説版の中のしょーもない読子が好きなのでした。あと、「オーパーツラブ」は、第二シリーズになって、牛女とか、人魚とか出てますが、人魚はいまいちでしたね。なんで体育会系の人魚なのかよくわからないし。

あ、そうそう、なぜに12月は、更新しなかったかというと、忙しいのと、アメリカ出張とかあって、で、富士見ミステリーは読んだことは読んだけど、結局、更新できなかった、ってことで、その後も休みほとんどなかったし。うーん、なんかまとまった休みがほしいぞー。

ってことで、今年は、そろそろ、小説自分でも書きたいな、って思うんですよ。例によって、邪馬台国もの!かな。やっぱり台与(とよ)ちゃんが現代に復活して活躍してほしいし。ってことで、今年の抱負でした。そろそろ寝よう。


無気力(2002年10月6日)

最近、なにもする気が起きず、困っています。引っ越しの片づけも、ようやく第二段階が終わりまして、で、下に書いたように、コンテストも終わったし、さーて、これから、ってことなんですが、人に話すと、「そりゃあ、おにりん、燃え尽き症候群だよ」とか。そうかもしれません。さて、ちょっとお休みももらったことで、ようやく、このホームページの管理だけはする気になって、小説関係も多少。

まあ、そういうわけなんで、ちょっと更新のペースが落ちていますが、まあ、一応、やるべきことはやっているってことで。


ようやくすこし時間がとれるようになって(2002年9月16日)

引っ越して1ヶ月経ちました。まだまだ引っ越し後のやらないといけないこともやっていなかったりして、たとえば、あっちこっちに言わないといけない住所変更とかの届け出とかもまだですが、とりあえず、だいぶ落ち着いてきました。少し時間ができた、っていうか。下で書いたコンテストが一応、9月11日をもって終了。で、その報告書書いて、まあ、仕事は一段落です。

今年の夏、8月半ばまでクーラーの無い生活で、ぐだぐだ大変だったのですが、引っ越してみると、結構涼しくなったりして、で、今はクーラーいらないけど、なんとなく使ってみたりして。この連休で本棚も組み立てたし、あとは入れるだけ。

まあ、もうすこし片づけないと人も呼べない有様なので、なんとか来週の連休くらいまでにはなんとかしたいかも。

ちなみに、このページを読んでくれていた、ずっと前の同僚の方。ご連絡いただきまして、で、なんととっても近くに住んでいることもわかって、で、その方にまたお会いしちゃったりもして、案外、みんな似たようなところに住むものなのかな、ってば。


引っ越しして、毎日仕事もして、(2002年8月16日)

下で書いたように、引っ越ししました。 場所は、佐紀古墳群のちょっと北?とかいうマニアックな表現はさておいて。 しかし、市の中心部に結構近いところではあるが、このあたり、自動車で移動していると、距離感がないっていうか、ちょっとそこまで、が10キロくらいとか。アメリカみたいなところやな。ダニ退治は、どうやら引っ越し荷物にこびりついているのがいるかもしれないので、新しい家(新築じゃあないですけど)のほうに持ち込んでしまった可能性もありで、やっぱり、燻煙などして、ダニ退治をしているのでした。引っ越し準備段階で、ずいぶんやられた、ってことは、押入の奥とか、そういうところに、まだまだダニが潜んでいたってことだもんね。

エアコンのある生活。うーん、涼しい!気持ちいい!もうがんがん入れています。夜も眠れるし、熟睡できるし、いままでの地獄のような暑さとの戦いはなんだったんだ、と思う。まあ、前の家も引っ越すことにしなければ、エアコン入れていたと思うんだけれど。

しらないうちに、LDプレイヤーがちょっとだけ壊れている。S端子が使えなくなってなんか、白黒になってしまうのだった。ってことで、S端子じゃあない普通の映像端子で我慢する。にしても、LD250枚、ひさしぶりに、しっかり本棚に飾って、やっぱりかなりあるという感じ。とくにボックスがたくさんあるんでね。

運び込んだ膨大な本は、ようやく半分くらいが本棚に収まりましたが、最近買った、小説関係の文庫本、まだ段ボールの中から出てきません。読みたいのたくさんあるのに。

とはいえ、今度は、家の面積一挙に2倍近くなりましたので、広々。気持ちいいです。


電話がとまって、強烈な忙しさ(2002年7月31日)

実は、電話が止まりました。7月の25日には、一度このページを更新しようとして、つなごうとしたら、つながらないので、サーバーがおかしいのかな、とおもったら、しばらくして、こんどは用事で、自宅の電話を久しぶりにつかったら、なんと、つながらない。しかたないので、携帯からNTTに電話したら、「あ、それお客さん、電話料金未払いで止めたってことです」、「え?そんな身に覚えのないこと、、」。電話料金の支払いは、引っ越す前まで(今年2月まで)、銀行引き落としだったんですよね。で、その後、たしかに、5月分とかの電話料金が、なぜか、振り替え用紙で請求書がきている。あの、コンビニで払うやつで。で、おかしいとおもいつつも、払っていたんですが、どうも、関東から関西にひっこすと、NTTの会社が変わってしまうので、銀行引き落とし継続できないんですねー。面倒。で、あんまり払う気持ちがなかったところで、ついに、忘れているうちに、電話が止められていた、という恥ずかしい話。

結構驚いたのは、土曜の朝気がついて、で、土曜の夜に電話料金を家の前のコンビニで払ったら、日曜からもう電話がつながったという事実。だって、料金関係対応のところへの電話は土日はつながらないのに。

そうそう、電話で思い出したけど、携帯電話を、それまでの、Tu-ka から、docomo に変えました。もちろん、i-mode で、あの例の、薄いP504i ってやつ。薄いだけで、いまいち人気がないという噂もあるけど、まあ、薄さは結構すごいものがあって、で、結局、毎日、テトリスにはまっていて、40万点までいってしまったり。あほだ。i-mode は便利そうですが、いまんところ、日常的には使えませんね。さて、そんで、Tu-ka のは、関東方面で、ガソリンスタンドであたった携帯だったんで、解約しようとしたら、「ご本人様に、Tu-ka 東京のお店に来ていただいて、、」とかいうふざけた話。携帯の契約って、あんなに簡単で、すぐに使えるのに、解約はすごく面倒。しかも、ひっこしてしまって、遠い場合、どうするんだ?って感じ。結局、たまたま出張先の近所に店があったので、その場で解約しましたが、そういう機会がない人はどうするんだろうとおもってしまう。

で、忙しいのは、最近、仕事関係でとある国際コンテストみたいなのに出場しているからで、5月ごろから、問題が40題くらい出題されたものを、解いて、WEBページから答えを投稿するってもので、問題ごとに締め切りが違っていて、最初の締め切りは、昨日の29日。アメリカ西海岸時間の29日は、本日30日の夕方、、。でも、結局、最初の一問は安全をねらってあらかじめ投稿しておいたものになってしまいました。うーん、まだ答えを解くプログラムが安定してない。で、二つ目の締め切りは31日。これは、いま、パソコンで解かせているところ。朝には終わっているだろうけど。次は、8月の12日で、8月いっぱいまで、ぼろぼろと締め切りがあるので、毎日毎日、それをやらないといけない。しかも、世界でトップをとれ!というお達しがある以上、逃げられない。うーん、すごい大変。まあ、このコンテスト、今回で5回めで、1年おきにあるんだけれど、前回も、すごい大変だったし。私が一人で出場するのは、今回が二度目で、それ以前にも、一度ちょこっと参加したことがありました。

で、そんなのと、なんだかんだの出張とかも入ったり、夏休みを前にした、いろいろな仕事もあって、なんか、とっても大変。土日ほとんど無し。

で、さらに、また引っ越しがきまって、二週間後には、現在の家から、およそ25キロくらい南に引っ越す予定。なんか、下でも書いたように、ダニとかひどいのと、クルマの出し入れが面倒なので、なんだかなーと思っているところで、家さがししていたら、とっても広くて、いいのがあったから、早速きめてしまいました。

ってわけで、仕事も、引っ越しもあって、夏休みはめまぐるしいことになりそうで、うーん、夏ばて注意かな。といいつつ、小説だけは結構ちまちま読んでいます。まだ、富士見ミステリー全部読むのやめてないし。


w杯サッカー終わりまして(2002年7月5日)

結局、W杯。なんだかんだいって、見られるだけの試合を全部見てしまったっていうか。その間、2chなぞも、なにかと読んだり、一部書いたりしていたので、忙しい毎日で、寝不足にもなったりして、不規則な生活をしつつ、でも、お仕事もがんばり、って、なんかあんまりうまくいかなかったけど、やばい。

W杯サッカー。おもしろかったですね。試合みているときは、「なんだかたるい試合」とか思っていたのもあったんだけど、編集版などを、ハイライトで見たりすると、それはそれで、おもしろかったりして。

韓国の躍進は、やっぱり、根性の問題でしょう。根性がどういうふうに働くとあーなるのか、それもなにやら裏事情があるのかないのかしりませんが。日本はその意味で冷めているので、まあ、予選リーグ1位程度でよいのかも。こうなると、次回が楽しみですね。監督はジーコさんなんですか。監督経験なくてもいいのかな。

で、サッカーばっかりだったんで、小説から一時的に遠のきまして、足しげく本屋にいっていなかったので、富士見ミステリー文庫一冊新刊買いの逃しっていう失態。こまったものです。また、7月分からは、ちゃんとやります。

かゆいのは、、、。どうも、うち、2週間か3週間に一度はアースレッドなどしないと、発生するようでして。まあ、最近、あんまりでかい蜘蛛とかいなくなったけど。

ってことで、今日はこのくらいで。


かゆいのとサッカーと、その2 (2002年6月20日)

下で書いた通り、ダニの類の発生は、いったん収まったものの、また復活の兆し。 うーん、早すぎる。ここんところ、梅雨も多少本格化したのか、布団も干しにくい状況だし、こまったものである。また、アースレッドしないといけないか。

さて、サッカー。日本は決勝リーグで一回戦で敗退。こりゃー、韓国は勝つわな、と思ったら、やっぱり勝った。予想としては、決勝までいくか、あともう一回勝つのは間違いないと思う。そういうふうになっているように思うし。決勝に来ると、日本で試合だから、そこで韓国はそう簡単には勝てないだろうなぁ。

韓国は特別としても、日本って国、いま一番いろいろな意味でさめていると思う。不景気だし、大変なことは大変なんだが、今の日本、たとえば、中国が本気で日本に追いつけ追い越せとかやって、電器製品とか、そういうので、日本よりもすごくなったり、実際、韓国は一部日本よりもすごい部分もあったりするけれど、だからといって、日本人が、「じゃあ、また、中国を追い越して、韓国を追い越して、アジアで一番すごい国になる」とかいう気持ちはないんじゃあないかって、思う。「いいじゃん、がんばれば」な気持ち。サッカーでもそれが現れているように思うし。いつだっけか、マラソンかなんかで、韓国の選手と日本の選手がどっちが一位かで、ゴール前で争ったときに、結局日本の選手が負けたりしたけど、そういう気分。最後の一歩のところで、「こういうのは、韓国に、あるいは中国に譲ろう」っておもっちゃうのが今の日本人一般かな。

以前、ギリシアにいったときに、タクシーの運転手が空港から、ホテルまでいく100キロくらいの距離を、ひたすらしゃべっていたんだけど、「おい、みろよ、そこらに走っているクルマ。ギリシア製のクルマなんてありゃしない。けどさ、おれたちには、歴史があるんだ。な、そうだろ。ギリシアの歴史!」とかいっていた。「おれたちは、しこしこ働いたりするよりも、ビーチで、美女はべらせて、カクテルでも飲みつつ、っていうのにあこがれる。」とも。まあ、ギリシアってば、それがすばらしい文明とかいわれていたのは、2500年も前のことなんだけど、一回そういうのやっちゃうと、もーいーや、って気になるのかも。とはいえ、同じような感じのするローマのあるイタリアはどうかっていうと、ま、イタリア製のクルマも結構あるし、いろいろな意味で、イタリアはまだまだ満足していないのかもしれないけど。うーん、なんか、イギリスとかフランスあたりになると、いったんは大国になって、そのあとあきらめて、またもう一度、みたいな気持ちがあるのか、それが、サッカーとかで大騒ぎする理由かも。

で、今の日本は、不景気とかいいつつも、やっぱり確実に、その熱い想いで、日本を一流の国に、なんていう気持ちに対して、とっても冷めているっていう気がする。もういいじゃん。十分なところまできたよ、戦争に負けて、大変な状態から、30年近くの間、二桁成長して、みんなそこそこの家に住み、朝シャンして、毎朝、登校、出勤して、きれいな生活もできて。

そりゃあ、まだいろいろ問題もあるし、社会的に恵まれない人たちもたくさんいるけど、でも、それほど目立った貧富の差が認められるわけじゃあない。みんな文字も読めて、だから、くだらない雑誌も多いけど、まあいいじゃん。いいところまで来たよ、もう、ゆっくりゆっくりやればいいじゃん、という気持ちがだんだん増えてきて。

とすれば、スポーツですごいがんばるとか、国を挙げてなんちゃら、っていうのは、まあ、そこそこにしておけば、という気持ちにもなる。

そうなると、サッカーとかだって、おもしろいサッカー、すごい試合そういうのをみたい。日本が出ているから、応援するとか、日本が勝つところを見たいとかそういうのじゃあなくて。

こういう気持ちになれるのは、日本がそこそこいいところまで来たからだと思うし。

いろいろな意味で、これから、日本のいろいろな部分が、ほかの国に追い抜かれていくんじゃあないかと思う。特に韓国とか、中国とか、台湾とか、あるいは、アメリカとか。アメリカはアメリカで、先進国と行進国がごっちゃになったところだから、アメリカの中の先進国の部分は、「もうここまでくればいいじゃん」という程度に冷めているけれど、一方で、まだまだ行進国の部分があるから、「日本に負けるのはいやだ」とかいうのもあって、まあそれもいろいろ面倒なんだけど。

でもって、こういう気持ちになってくれば、日本人が一丸となって団結して、とかいう気持ちもすこしずつ減ってくる。十分に世界に通用する人なら日本にこだわる必要がなくて、自分がもっとも活かせる場所でがんばればいいのだし。そういう場をアメリカが与えてくれるなら、アメリカにいけばいい。

で、日本の中でもいろいろなことをやるためのいろいろな場があるから、それを適度に利用するもよし。いろいろな選択肢がある状態。それが日本の今の状態なんだろうなぁ。

で、こういう気持ちみたいなものを、なんかサッカー日本チームの中田英が、インタビューで言っているような感じ。おちついて、「まあ、結果はこんなものです。これで十分いいのだし、これからの課題もあるし」みたいな反応でしょ。いまの20代の人たちはそういうふうなんだなーと思ったわけです。

ってなわけで、韓国はベスト4に行くんだし、一番いいのは、決勝じゃあなくて、三位決定戦に出るのがいいんじゃないかな。そういうシナリオ書いていると思う。日本に来たら、いきなり応援も減るし、いくらなんでも勝たせてもらえないと思うし。


かゆいのとサッカーと(2002年6月16日)

6月に入って、なぜか、体がかゆい。ぽちぽちと、、それとゴキブリの子供っていうか、子ゴキブリ、幼虫?が目につくようになった。どうやら、突然、ダニがわいたらしい。寝ている間にかゆい。ついでに、ゴキブリも卵がかえったのか、かなり多い。どちらにせよ、引っ越してまだ3ヶ月。ゴキブリはその間全然見てないし、ダニもきっと前からいたんだろうって。

だいたい、引っ越してきてから、ずっと広げると8センチか10センチあるような蜘蛛が一度に二匹三匹と視界に入るような状態で、薬屋に聞いたら、「蜘蛛がいるってことは、蜘蛛はダニとか食べているわけで、ダニが、食物連鎖しているってことです。」とか。で、結局、足で踏むだけのスプレー式の防虫剤を四発。

噴霧して、家に戻ると、そこら中に、子ゴキブリがわらわらといて、死んでいる。で、それを必死で掃除機で吸い取って。それでも、まだときどき子ゴキブリが、、。

で、ダニのほうも、収まったらしく、汚染されていたと思われる衣類を大方洗ったところで、かゆいのも、ほとんどなくなりまして、よかった。

ここんところ、最初から、ダニがでそうとか思ったから、かなり必死で布団を干したりしていたのに、ダニが出る。うーん、やっぱり家に巣くっていたんではないか、って思う。

そういうてんやわんやがあったんですが、そういうのが一段落ついたら、なんとなんと、サッカー。ワールドカップ。

いやあ、大して気にしていたわけでもなく、熱く盛り上がっている人たちのことを、涼しい目で見てやろうとか、多少ひねたところあったんだけど、とりあえず、ロシア戦を見てしまったら、なんか、すごいじゃあないですかぁ。

で、日本が勝って、で、ロシアって実は弱かったんじゃないか、とかおもって、で、他のチームどうだろう、とか思い始めたら、他の試合もみたくなって、結局、夜の試合はほとんど毎日見る状況になってしまって。

そうなると、それぞれのチームの状況もなんとなく詳しくわかってしまうし、そうなると他にもいろいろ見たくなって、なんかサッカーおもしろい!って状況になってしまった。

結局、平日の午後の日本の対チュニジア戦もなにやら会社で見てしまうような状況になって、で、勝っちゃうじゃあないですか。さらに、その日の韓国とポルトガルも見ると、これまた、韓国が勝っちゃうじゃあないですか。

てなわけで、結局、決勝トーナメントもなんか皆見たくなる。夜のサッカー番組で、「アイルランド・スペイン戦はおもしろい」とかいうから、ついついそれも全部みちゃう。いやあ、すごい試合でしたね。あまりにもおもしろすぎな試合。やっぱり、あそこまで走り回ると最後は動けなくなるんでしょう。延長やって、PKでアイルランド負けました。

さーて、そういうわけで、とりあえず、日本がどうなるかも非常に重要ですが、日本が勝とうが負けようが、関係なく、ワールドカップサッカーはおもしろいって状況になってしまいました。なんていうことで、いまも、サッカー番組見ています。


連休終了(2002年5月6日)

連休終わりました。はい。終わりました。実は、12月末に注文して、3月末に納車された、新しいクルマがあったんだ。前のクルマVW Golf GLi は会社の同僚にうっちゃいました。それにしてもクルマって、4年も乗ると、あんなにやすくなっちゃうものなんですねー。今度は、BMW 318i M-Sports で、なんと、MT です。MT にしたとたんに、「ほぼ、注文生産状態」だったので、じゃあ、オプションもいろいろ、ってことで、結局、サンルーフもつけたり、色も、オックスフォードグリーンとかに指定して、もう、完全に好みに合わせて、っていうことだったから、納車のときはうれしかった。モデルチェンジ直後だから、ちょっと目つきが変わったし。で、1ヶ月で、2000キロ弱ってところで、やっぱり、引っ越して、毎日20キロも乗るから、どんどん距離稼いじゃうのかな。

連休は、そんなわけで、乗り回そうと思ったんですが、結局、連休トータルで300キロくらいしか乗ってない。もう少し乗りたかったんだけど、なんか今年の連休は、一日おきくらいに、イベントがあって、旅行にも出なかったし、かといって、なんか一仕事できたか、っていうと、イベントの翌日は洗濯、掃除(は、あんまりしてないけど)とか、読書とか、そういうので、ほとんどつぶれたので、なんか、本当はしなくちゃいけないことも、ほとんどできてない状態。まずい。ホームページの更新もちゃんとできなかったし。

っつうことで、最終日に、あわくって、更新と整理をしているけれど、でも、でも、もうすこしいろいろやりたかった。表紙の絵も変えたいし。


お引っ越し(2002年3月10日)

えっと、二月末に引っ越しました。今度は、久しぶりに関西。前も1年ほど関西にすんでいたことがありますが、今回も前回と近い場所ではありますね。前っていうと、まだ、このホームページがまだ無かった時代っていうか、ちょうどエヴァンゲリオンが放送されていたころに関西にすんでいたんですよ。で、当時は、もうこれにかかりっきりで、っていう時代があったんですが、もうあれから、6年半くらいになるんですね。 場所的には、前回とあんまり変わらない(たぶん、10キロと離れていない)ところにすむことになったってことで、また、以前いっていたお店とかにもいってみたりとか思っています。

さて、引っ越しで大変だったのは、あつめにあつめたLDとか、最近読みまくりの、文庫本とか、邪馬台国関連書籍とか、本がやたら多くて、それがまあ大変。まだ完全に片づくはずもなく、段ボールががんがんころがっている状態は、たぶん、初夏までは続くのではないか、って思います。

にしても、引っ越しって、8年くらいの間に、通算6回やっていますが、まだまだなれませんね。要領はよくなってきていて、最後は、どうせぱーっとやるしかない、っていうこともわかっているのですが。結局、普段から整理整頓なんてしていないのと、それから、今回は引っ越しする、ってわかってから、するまで一ヶ月くらいあったから、その間に、「どうせ引っ越すなら、そのときまで整理整頓とかしてもなー」と思っていたので、最後にたまりにたまったちらかり状態で、大変だったようです。まあ、こういうのは勢いのほうが大事。ぱーっと片づけて、ぱーっと、引っ越すが基本かもしれません。

とりとめもないことかきましたが、そういうわけで、最近は、小説関係、ひたすら、角川スニーカー文庫の「妖魔夜行」なんぞ読んでいます。おもしろい!引っ越し先のかなり大きい本屋で、なんと全部そろっていたので、四冊くらいしかなかったところから、いっきに全部そろえてしまいました。最初は、「百鬼夜翔」のそれも一番最後の「水色のチャイカ」から読み始めたんだけど、こっちが全部そろってよみおわったら、もう全部よまずには居られないって感じになって、結局、その元祖たる「妖魔夜行」にはしったわけです。

うーんと、妖怪。いいですねー。人の想いから生まれるもの、っていうのは。で、ところで、結局、妖魔夜行の最後の「戦慄のミレニアム」あたりでわかることですが、うーん、そうだよなー、もし人の想いが妖怪を生み出すなら、当然、古今東西の神様もみな妖怪ってことになるんだろうしー、ってことで、もしそういうのがあるんだったら、あーゆー感じの、すごい「妖魔戦争」がおこってもおかしくない。でも現実に考えて、そりゃー、この間のすごいテロも、あるいは大きな地震も、みな妖怪の仕業っていえちゃうのかもしれないけど、やっぱり、なんか妖怪はそう簡単にはいないんじゃないかって思える。かといって、少なすぎたら、ネットワークなんてものもないし。

でも、あれかいているみなさん、発想h豊富でおもしろいです。お釣りの妖怪とかには驚いた。


年末年始 (2002年1月6日)

あー、もうすぐ年末年始の休暇も終わるー。なにやったんだー?なにもやってない?家のなか片づいた?いや、ところで、PCは、復活した?あー、そうそう、なんとか、復活しました。だいぶ前にって、10月中に60GB のハードディスクかっておいて、これをいれて、あとはOSをインストールすれば良いってことだったんだけど、結局なんだかんだいって、OS が準備できなかったりいろいろで、ようやく、PCは復活しました。昨日っていうか今日。今回は、TurboLinux と WindowsXP っていう組み合わせ。これが、案外両方とも相性がよいのか、比較的すんなりうまいこといって、結構よかったっていうか。

で、ようやくWEBページも更新できるようになりました。で、早速、富士見ミステリー文庫のほうも読んだし。12月は、6冊もあって、大変。しかも富士見ファンタジア文庫のほうも、火魅子伝の7はでるは、スレイヤーズすぺしゃるもでるし、宇宙戦艦ヨーコもでちゃうし。そういえば、最近おもしろかった富士見ファンタジアっていうと、ロケット・ガールズかしらん。非常に科学的にしっかりやっていて、しかも、近未来。それも、二年後だっておかしくないストーリー。なかなかよかったです。ほかにもリングテイルとかいろいろ読んだけど。

ハリー・ポッターの映画、12月2日に早速みました。もうだいぶたってしまったけど、まあ、総集編だなってことで、そもそも読むのに7,8時間はかかるっていう小説を、はしょってはしょって2時間の映像。でも、小説のほうでなんだかよくわからなくなっていたところが、わかってすっきりしましたです。小説読み始める前から予告編をみていたせいで、あんまり違和感なかったし。エマ・ワトソンかわいい!美人じゃあないところがいいですねー。さーて、彼女ははたして、映画版で最後まで登場しつづけることができるか?なんか、彼女が17歳とかいうと、あんまりどうかなーと思う感じもするし、でも、あんがいすっごい美人になっちゃったりして。

そういえば、映画っていえば、アトランティスみたけど、噂に違わず、ナディアのパクリですねー。もうディズニーおわったな、と思わせる作品。

ということで申し遅れましたが、「あけましておめでとうございます」


PCいまだに復活せず、、。魔術、、(2001年10月29日)

自宅のLinux, Windows 併用のPCですが、HDDのクラッシュから立ち直っていません。データもう取り出せないのかも。

ま、それはよいとして、ハリー・ポッターの英語版よみました。米語版じゃあなくて、オリジナルのほうです。わからん。英語難しい。文体平凡にして、どってことないが、動詞の活用がとんでもなく接続法とか、過去完了とか。あと、語彙が。日常語彙がぜんぜんわからん。難しいですね。

で、最近ちょっと魔術系に走っているので、理由は、聖ウィンチェスター学院(富士見ミステリー文庫 ゆうきりん作)とかよんだせいもあるんですが、なんつうか、魔術、きちんとできている体系的なものだったら、それはそれで勉強してみたいと思ったわけです。で、本屋で「これは、20世紀最大の魔術書だ!」なんていうのがあったので、買ってきてみたんですが、その本、最初のほうは、魔術、それも儀式魔術というものが、いかに現代科学と矛盾のないもので、いかに普遍的で宗教の違いなどと無関係であるか、というようなことがえんえんとかかれていて、「そーか、そんなにすごいのかー」とおもって、じゃあ、儀式魔術における儀式とはなんだ、どういう儀式がどういう具合にすごいのか、、、とか先を読み進めると、、、なんと、儀式魔術の例として、最初に詳しく書かれているのは、「こっくりさん」(英語では、ウィジャ盤というのだが、OuiJa ですね、フランス語とドイツ語の)、、。「はあ?」で、それから儀式魔術をやるためには、「毎日三回太陽を拝むこと」、、、これだけ?儀式魔術って「こっくりさん」しかないんかい?えええ?おいおい。期待させるだけかー?

そのあと、日本の呪術体系についていろいろ本をみましたが、日本では、呪術が、平安時代の陰陽道みたいな感じで、政府公認、公の学問、技術体系として存在したぶんだけ、学問的でありまして、きっちり学問的なものになっています(あたらないかもしれないが)、一方、西洋魔術っていうのは、とにかく、キリスト教っていうのが、その根幹はどうであれ、むちゃくちゃ常識的なもので、そもそも奇跡の定義なんてしちゃったり、聖人の定義なんてしちゃうくらいのところがあって、ようするに、迷信的なものを切り捨てるだけの常識的なものであったために、魔術、呪術のほとんどは、迷信的とされて、公で専門的に学問的に研究、探求されることがなかった。ってなわけで、西洋の魔術は、いきあたりばったりで、せいぜい、ユダヤ教のカバラとプラトン哲学が入ってきた程度。日本の陰陽道とか、そのほか仏教的呪術などとくらべるととっても体系として貧弱な気がしました。

まあ、はっきりいって、インターネットな世界はどれくらい呪術的世界になるんだろうか、っていう興味から、デジタル世界の呪術、っていうのを体系として考えるなら、どういう方向だろう、ということで、調べているんですが、まあ、なんか、駄目みたい。どっちにせよ、呪術の多くが、格闘技における相手を誘い込むようなものを言動なり儀式でやっているようなものなんだろうと私はふんでいるので、その意味で、心理的効果をもつ呪術っていうのはそれなりに、研究されてしかるべきかと思うし、ネットワークにおけるコミュニケーションなどでもそういう呪術ってものがありえるんじゃないかって思うんだけどなー。メールに呪文まぜたりとかですよ。

ってことで、今回はたくさん書いたので、ここまで。


風邪引いた。その他いろいろ。(2001年10月6日)

風邪を引いた。その前に、自宅のPCのHDDが、クラッシュした。復旧不能。困った。

さて、小説関係、がんがん読んでいます。ちょっと前だけど、「微細回路少女師団」ってすっごい気に入りました。電撃G's文庫です。絶対面白い!

えっと、それから、「ファイナルファンタジー」の映画みました。アキがものすごい不自然だったけど、シドの親父が、あんがいそれっぽくて、CGでも結構いけているという印象。ただし、やっぱりゾンビみたいなのは、人間の体の皮膚って、いろいろな色が斑になっているんだということで、それがまだまだうまくできてないっていう感じ。

あと、「千と千尋の神隠し」みました。悔しいけど、面白いです。ジブリって結局、映画の作り方よくわかってんじゃん、っていうことで、構成、ストーリー展開、シーンの作り方、そのあたりが、きっちりしているので、文句つけにくいです。

えっと、小説関係では、それから、ハリー・ポッター出ている分読みました。日本語版です。これって、私が思うに、「富士見ミステリー文庫にぴったり、、ただし、主人公がちょっと若過ぎ、、でも、一冊ごとに一年ずつ歳をくうので、現在13歳。もう、富士見ミステリー文庫でもよいかも。」が感想。結局、日本とイギリスって、学校制度そっくりだってことで、夏休みに宿題が大量に出るあたり。これって、フランスあたりじゃ考えられないそうで。なんつうか、イギリスには、むかしっから、ティーネージャーになる直前くらいの、つまり、11歳か12歳、日本でいう小学校の高学年くらいの子どもたちが、いたずらしまくって、親や先生をこまらせつつ、最後にはなんとかなっちゃうような話が結構多くて、映画になったものだと、「小さな恋のメロディ」っていう有名な作品がありますよね。で、どうも、学校における男女関係とかも日本とにていて、男女がまざってグループつくって、いたずらする、っていうあたり、にています。アメリカだとそういうわけでもないらしい。ようするに、彼氏、彼女作らないと男女で一緒にいられない、っていうことで、だから、話としては、すぐにBackToTheFuture しちゃうんですが、イギリスは違うみたいですね。昔NHKあたりで、イギリスものの少年いたずら系ドラマで、若干のSF風のがありましたが、ハリー・ポッターもその延長ってことで、日本の中学生高校生が主人公の富士見ファンタジア、ミステリー文庫などにあるものに、非常に近い世界を描いていると思います。

ストーリー的には、面白いので、これからも期待ですが、読んでいて「だからどうした」といいたくなる部分は結構ある。実世界では虐げられた少年が、っていうのは、よくある童話のモチーフだし。ところで、「アズカバンの囚人」とかいうの、「開かず番」ってことかしら、日本語だねーと勝手に思った次第。


風邪引いた。赤影を見た。(2001年8月19日)

風邪をひいた。下で「風邪気味」と書いたが、その後、どんどんひどくなり、熱もあるようで、旅行とかいくつもりだったので、大事をとって、家で寝てあまり動かないようにしていたのだが、やっぱりそれでもひどくなる。で、一日ねて、翌日は、もう大丈夫かと思ったが、ダメなので、でも、なんとか駅前までいって、風邪薬を買う。

驚いたのは、最近の風邪薬のパワー。医学、薬学確実に進歩していますねー。すごい。すぱっと効く。が、やっぱり本調子はでない。ので、また次の日ももう一日ということで、結局、三日某にふって、15、16、17日がねたり起きたり、ちょっと買物程度。遠出するのがちょっと恐い。で、ようやく、18日、ようやくちょいと車で遠出、ってたいしたことではないけれど。

さて、その家でごろごろの三日間、結局なにをしたかっていうと、ひたすら、本を読む。ねっころがって、富士見ミステリーとかを繰り返し繰り返し。いやあ、やっぱり「さくらの季節」っていーなーとか。

ってことで、お盆休みは、パソコン壊れて、買って、インストールとか少しして、風邪ひいて、それでほとんど終ってしまった。なんだかなー。

で、18日は、映画を見た。「赤影」。いやー、あれって、学芸会かな?いや、お正月の隠し芸大会?っていうか、そういうレベルのひくーい映画でした。奥菜恵って、やっぱり時代劇のお姫様役だと、全然セリフだめですねー。顔はいいせんなんだけど。

ストーリーもしょーもないし、また、ようするに、あの闘いのシーンの振付けもしょーもない。藤井フミヤなんかが、かっこつけているけれど、なんか、ポップスのダンスともなんともつかない妙なもので、そういうのなら、アメリカの忍者もののショー小杉とかが出ているようなののほうが、全然うまくできていると思う。

それにしても、日本映画って、映画館で見て、おもしろかった試しがない。ここにも書いた通り、ブギーポップも最悪だったし、。でも、今回赤影見て、ブギーポップはまだマシだったかと思うようになった。でも、赤影、俳優さんとか、結構メジャーな人がたくさん出ているじゃないですか。あーゆー人達もどうしてあそこまでひどいのに出るかなー。

なんで、今回の赤影、中途半端にふざけるかなー。ギャグ系ならもっとギャグでせめて欲しいし、アクションならもっとアクション決めてほしいし、カット割りもめちゃくちゃで、セットもやすっぽいし、あれじゃあ、「イコちゃん」のほうがぜんぜん大作って感じがする。ロードショウものの日本映画がこれじゃあ、当面、海外で見てくれるのは、やっぱりアニメだけかもね。


ノートPCが壊れた(2001年8月14日)

ちょいと家から離れて、モバイルしようとしたら、ノートPCのPCMCIAカードのス ロットが、ぶっこわれていた、、物理的に。たぶん、入れた鞄を落したときに、 割れたのかも。夏休みは、旅行にいって、デジカメで写真とりまくりとか思って いたので、ノートPCのカードスロットがぶっ壊れているとどうにもならないんで、 修理!ってつもりでいったら、さしあたり3万円くらいかかるかも、といわれた。 えーい、だったら、使える部分で、Linux パソコンにでもして、新しいモバイル 用をかってやれーってことで、買いました。20万円はしなかった。機種は、、 へへへ。デザインいまいちかも。H"が最初からついているので、古いH"のカード から、機種変更してもらった。

プロバイダにつながらない!とおもったら、PIAF のなんちゃらが違っていたと かで、そのアクセスポイント、少ないじゃん。全国2箇所?こまったな。

ま、まだ夏休みはあるので、これから、あっちこっち行って、写真でもとろうか と思いますが、風邪気味っていうのも問題。うーむ、どうしよう。


最近見た映画など(2001年8月12日)

富士見ミステリー文庫は、ついに、7月新刊分まで全部読み終ったようで、 一段落。で、富士見ミステリー文庫だけでなく、いままでのいろいろないわゆる 「ライトノベル」系を全部レビューしちゃおうと思うので、それはそっちの特別 ページにて、、。

さて、7月末から、なにやら、映画を良く見ています。理由は、近所の駅ビルっ ていうか、そこにある映画館が意外と、簡単にみれちゃう。しかも全席指定で楽。 そんなわけで、大量に見ましたよー。

そもそものきっかけは、その映画館(全部で8だか10だか劇場がある)のある ビルには、野外にスクリーンがあって、そこで、新作映画のプロモとかやってい る。で、それで、ゾンビ軍団が砂漠で大戦闘を繰り広げるっていう「パムナプト ラ2」がなかなかすごそうなので、是非是非見たい!ってことで、ぷらっと一番 上の階にある、映画館にいったところ、「ジュラシックパーク\\\」の先行上 映をやっている。じゃあ見ないわけにいかないってことで、まずは、それを見る。 で、次に、やっぱり初志貫徹とばかりに、「パムナプトラ2」も見る。で、そう していたら、「猿の惑星」も見たくなったので、見る、などなど。でしばらくし て、予告偏をやっていた「電撃」も見たくなって、で、ついでに、「AI」も見て しまったということで、、。5作品をぱーっと見てしまいました。

即席批評

ジュラシックパーク\\\

今度のヒーローはバリオニクス!ってことで、えっと、はい。あー、そうで すか。あっさり終ってくれますね。1作目のグラント博士が案内役となって、例 の島を探検するっていうか、とある少年が、ジュラシックパークの島にいって、 そのまま行方不明なので、それを助けたい夫婦とかと一緒に。

のっけから、危機多発!ってことで、大変ですが、ラプトルがだいぶ頭よくなっ たのと、オシャレになって登場。でも、まだ羽毛は生えていませんね。次回作品 からは羽毛も生えるのか、、。まあ、見ていて一番思ったのは、「さーて、何人 が生き残るでしょうか」だったんですが、結局、かなり生存率高いです。で、あ んだけ絶体絶命になっても、助かるところがなんともいえない。少年も生きてい たし、少年の両親も生き残ったし、グラント博士もしっかり生き残るし。

まあ、ストーリーも仕掛けも、やるべきことはやったので、もーいーかーという 感じでしょうか。

それにしても、ジュラシックパークシリーズ。あの島があることにしておきさえ すれば、あそこに、探検にいく人は、どう禁止しようが、後をたたないでしょう から、何作でも作れるってことで、便利な、「続編大量生産シリーズ」になるん ではないかって思います。

パムナプトラ2

一作目も見ないで、とりあえず見ちゃったので、設定など一部不明かと思っ たけれど、そんなこともなく、みていて、安心、しかもちょっとドキドキという 感じがなかなかよろしい。 砂漠での戦闘シーンは、期待していた通りで、なかなか壮大ですごかったですねー。 正直いって、この映画、最近ざーっと見たものの中では最高傑作では、っていう か、こういう娯楽もの、っていいです。最初っからすごい展開とか期待してない から、かえって、「おー、そうくるかー」みたいに楽しめる。ゾンビ軍団の戦い もなかなか。いや、これ、本当に面白かった。

これを見たあと、一作目のほうも、友人からDVD借りて見ました。そのあとまた 買った。これもよいです。面白い!

猿の惑星

なんか、変だよなー。なんか、違うよなー。やっぱり原作ともいえる猿の惑 星のほうが面白い。遺伝子工学だか、生命科学だかなんだか、とにかくそういう もので、理由付けしているんだけど、わざとらしい。

猿の行動を俳優が演じるってあたりも、なんかわざとらしい。それから、そもそ も、原作ともいえる作品では、生き残った人類は、言葉も使えず、文化らしきも のはなにもない野獣状態になっていて、さらに、主人公以外の人達もつぎつぎ死 んだりっていう方向で、なかなかスリルも設定もよく、主人公はたまたま喉をや られたので、声がでない。しかし、声が出るようになると、っていうようなとこ ろがなかなか面白かったが、今回は、人類が奴隷にはなっていても、文化的生活 しちゃっているし、言葉も最初っからしゃべるし、、。面白くない。

で、最後のシーンも、展開わかっちゃうしね。やっぱり、最初の作品の、自由の 女神はよかったです。結局、なんだかんだいって、今回の映画はどっかみんなち ぐはぐで、よくない。ダメ。駄作。

電撃DENGEKI

スティーブン・セガールのアクションもの、ってことで、やたらいろいろ首 つっこみたがる主人公が、、、、。

ドンデン返しは結構よくできているし、最初は、悪いやつのボス?って思えるの が、実は、ってあたりもまあ、なかなか面白い。ただ、全体構成的には、イマイ チな感じがして、「こういう作品は、やっぱり、テレビのなんたらロードショウ みたいな感じで放映されたときに、たまたま見て、まあ面白いかなーっていう作 品かな」と思いました。わざわざ映画館で見るってもんでもないかも。

AI

えっと、スピルバーグですかね。スピルバーグですね。やっぱりスピルバー グかなー。そーだいな話です。出てくるシーンはみみっちいのばっかりですが。 いろいろな場面がありすぎて、全体がマトマリのないような感じがする。 Davide 少年のだんだんと発達していくところも、どうもイマイチだし、最後は 最後でまああそこまで、すごい方向にいくとは思っていなかったけど、それにし ても、、、。

やっぱり、ハリウッドものって、CGがんがんの「こんなシーンもできまっせ」式 じゃないと、SFとか、そういうのってダメなんじゃないかって。「猿の惑星」も そうだけど、もうシーンの作り方だけしか、やること残っていないんじゃないか と思うくらい。

ってことで、最終的に、この5作品の中では、なんといっても「パムナプトラ2」 が最高。一番楽しめたし、面白かったですね。で、今、期待したいのは、やっぱ り、「トゥームレイダー」でしょうか。あの女優さん、ゲーム版のララにちょっ と似ているんですよ。表情の作り方も似せているけれど、、、あんまり可愛くな いところとか。これは絶対見たいですねー。


さらにさらに富士見ミステリー文庫(2001年8月7日)

さらにさらに、、

なんとなくですが、さしあたり読んでみようというのは、読んでしまったように 思うんですが、まだまだ、面白いのあるのかな。やっぱり、ある文庫の全作品を 制覇っていうのは普通はなかなかできないので、やってしまいたい気もするが、 もう半分越えたのではないかと思うし。富士見ファンタジアを全部とか、岩波文 庫を全部とかやったら、そりゃまあすごいんでしょうが、そこまでやる気はない けど、富士見ミステリーは全部、っていうのは、結構良いかもしれません。


さらに富士見ミステリー文庫(2001年8月6日)

どうやら、富士見ミステリー文庫を全制覇する気でいるらしい。もう止まら ない! というわけで、さらにさらに富士見ミステリー文庫を読みました!そこで、また 即席批評をいっちゃおーってことです。2日に批評を書いてから、「ゲームデザ イナーは眠れない」を購入。その後、まあ、いろいろあって、土曜の昼は、友達 と中華街でお食事、ということで、それなりに早く起きて、中華街で、結構高級 なところで、飲茶とかしたんだけど、そのあと、他の友人はみなさん家族連れな ので、結局、食事のあとすぐに、ぱーっと解散になったので、そのまま、中華街 から電車一本で、いけるところ、ってことで、秋葉原にいきまして、石丸ゲーム 館で、がんがん富士見ミステリーをかったというわけです。八冊。まだそのうち 五冊しか読んでないので、残りはまたあとで。


読書中毒と富士見ミステリー文庫(2001年8月2日)

読書中毒という病気にかかってしまった。片時も本を読まずにはいられない、、、。とくに、夜。寝床で本が離せない。ほかのことができず、本ばかり買って読んでしまう。いつのころからか、、。

ヨーロッパから戻って3月以降、ちらちらと、歴史、文化などに関する新書をいろいろ買うようになった。魔女裁判系が面白い。中世ヨーロッパの生活誌系が面白い、などなどということがあった。

6月ぐらいは、仕事がいろいろあって、毎日、夜が遅かったが、途中から、すこし楽になって、絶好調!の直後くらいから、夕御飯を一人で、レストランで食べるということが多かった。食事中、本など片手に、っていうことで、レストランに入る前に本屋で、手頃な本を買う。レストランで食事中に半分くらいまで読む、買物をして、喫茶店でまたちょっと読み、家に戻って最後まで読むなんてことは、むかしからやっていたが、この6月の終りごろから、それが頻繁になった。

で、きがつくと、毎日二冊とかそれくらい買い込んで、もちろん、それをその日のうちに読んでしまう。結局、寝床に入ってから読む。面白いとついつい最後まで、とかなる。そうすると、眠いので、今度は、夜、夕食後、自宅に戻って、寝床でねっころがって本を読むと、ついつい寝てしまう。でも、電灯はこうこうとついているので、結局、夜の9時とか10時から、夜中の1時くらいまでねる。目が醒めて、また本を読んで、そうすると、朝5時ごろまで本を読んでしまう。で、ねる。朝ねぼうする。遅刻しそうになる。フレックスだからいいけど。

そのうち、なんでもかんでも読みたくなり、で、手を出したのが、富士見ミステリー文庫。富士見ファンタジア文庫のほうは、「スレイヤーズ」「スレイヤーズすぺしゃる」「それゆけ宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ」(Optも含む)、などから読みはじめ、「ロスト・ユニバース」「エンジェルリンクス」、そして、「旋風のカガリ」、さらに「火魅子伝」、そして、そのあと、ブギーポップも(これは電撃文庫だが)、さらに、上遠野浩平のものはいろいろと読んで、、、とはいうものの、シリーズものは、年に一冊か二冊、多くて三冊くらいしかでないから、それに、ヤマモト・ヨーコなどは、かなり長いこと出てないし、となると、他にも手を広げようということになる。かといって、まったくもってごく普通のファンタジー系は、スレイヤーズ読んでいるからいーやーというところもあって、比較的現実的な社会における魔法とか出てこない系の小説が読みたい、それも軽いの、ということで、富士見ミステリー文庫に走ったというわけです。

さて、ちなみに、読書中毒はまだ終っていないようだけど、寝る時間がスプリットしてしまった問題については、仕事の都合で、毎日早く仕事にでないといけなくなって、あっさり直りつつある、、が、、。


絶好調(2001年6月15日)

嬉しい!絶対に凄い!おにりん偉い!苦節十年!ああ、ついに、この日が来たか!感動の、2001年6月14日は忘れまい!


久しぶりのトピックスだー(2001年6月4日)

ということで、最近の私は、というと、旅行、多いな。2月のヨーロッパ1ヶ月の旅行。そのあと、3月末から4月はじめの沖縄旅行。それから、5月は、連休つかって京都奈良、でもって5月の終りに、出雲方面。まあ、最後のは、仕事も絡んでいるんだけど。で、なにやっているかっていうと、必ず写真ばっかりとる。なんせ、秋桜子さん撮るんだってことで、カメラかっちゃったから、写真がんがんとろうってことで、実際にがんがんとっています。秋桜子さんばっかりじゃなくて、いろいろ。で、邪馬台国関係好きだから、なんとなく、やっぱり、神社仏閣っていうか、そういうので、とくに関係ありそうな、奈良とか、出雲とかに走るっていうか。

正直いって、写真って、なにをもって良い写真かは、難しいですね。よくわからない。それがわかれば苦労しないっていうけれど、絵だったら、絶対にデッサンまともとか、デフォルメしてあっても、もとのデッサンちゃんとしてないと、変な絵になるでしょ。だから、デッサンきちんとしてれば、画家としては、三流くらいにはなれると思うけど、写真って、さしあたりシャッター速度とか絞りとかの露出が正しくて、ピントがあっていれば、デッサンなんて自動的にうまくいっちゃうじゃないですか。だから、そっから先ってなに?って話になってくると、よくわからない。わからないから、わからないでいいと思うけど。

さしあたり、デジカメは、量たくさんとれる。プロの写真家さんもアマチュアさんよりは、たくさん写真とっているから良い写真がとれる率が高いっていうのがありそうだから、デジカメ流行ると、一般人でも、多少は良い写真とれるのかもしれない、とはおもいつつも、やっぱりセンスよくないと、たくさんの中から良い写真選ぶのって難しい。じゃあ、どうやってセンス磨くの?みたいな。

人間って、なんつうか、結局のところ、普通じゃ偶然には起こらないような状況をつくりだして、それで、なにやら良いことしようっていうことを昔からやっているでしょ。石器作りはじめた人間は、ただ、適当にそこらに転がっている石っころよりは、自分で打ちかいた石器ってもののほうが実用上便利に使えるってあたりを最初に考えたんだというか。物理学実験なんかだって、普通じゃ起きないような特殊な状況もってきて、で、それで現象が起きるのをとらえる。写真も実際には、そういうことがあって、なんつうか、演出っていうか、普通じゃ起きないようなことを起こしてみて、そこで写真をとると、面白いのかなーとかおもっちゃう。でも、風景写真だと、それって、天候とか、日光の向きとか、そういうので絶妙なのを選ぶってことなのかな。人物写真だと、普通じゃとらないようなポーズとってもらって、普通じゃない、、なんてことをすると、結局怪しい写真になったりして。

ま、どうでもいいです。写真で、三流の写真ってどうやればとれるんだろうとか思う毎日。

あ、旅行っていう意味では、そろそろ九州もいかないとね。


21世紀はじまっちゃいましたね。(2001年1月10日)

21世紀が始まる。うーむ、なんか不思議と実感がないっていうか。

私が子供のころっていうのは、小学校時代も、中学時代も、高校時代もとにかく、ノストラダムスのなんちゃら、みたいななのが大量にあって、結局、21世紀なんてもう、人類が滅亡したあとなんだよーっていうのがあって、ノストラダムスの大予言がはずれても、なにやらいろんなのの予言によって、1999年か、2000年には人類が滅亡するとか、滅亡はしないまでも、大災害があるとか、あるいは、すごい戦争があるんだとか、なにやらいろいろいわれていて、高校時代の友人によると、高校卒業のころ「俺は、もう人生の半分を生きたのだ。あと半分しかない」と真剣に思っていたそうで、まあ、そういう雰囲気って、私と同じ世代の人たちはみんななにかしら、感じていたんじゃないかって思う。

実際のところ、1970年代、80年代っていえば、なんだかんだいって、ソ連とアメリカの冷戦っていうのがあって、世界滅亡までの時計なんつう物騒なものもあったわけだし、米ソ両国が保有する核兵器は、人類を数百回くらい滅亡させるのに十分な量あるんだとか、そんなこといっていたし。

高校時代なんて、「どうすれば、20世紀末の核戦争を生き残れるか」とか、あるいは、「核戦争の前になんとか地球脱出できないか」とかそういうことばっかり考えていたような気がする。大学で物理なんか勉強する気になったのも、一つには、そういう「地球脱出」みたいなことで、なんとか、宇宙戦艦ヤマトみたいな感じの波動エンジンでも作りたいなんていう漠然とした想いがあったように想うわけだし、もちろん、そればっかりじゃないけれど。

一方で、そういう高校時代なんかは、地球が滅んでも、宇宙への夢みたいなのがあって、21世紀は、汚染されて、住めなくなった地球から脱出した人類が火星やら木星の衛星やらそういうところに住んでいるんだっていうようなものがあって、それはそれで夢があって、だから、そういう方向で、いろいろな夢を語っていたり、あるいは、そういうのを夢みて、自分の進路を決めたりなんていう人も多かったんじゃないかなって思う。

でもって、80年代の末に、ベルリンの壁崩壊とかあったでしょ。なんだかなーっていうか。でもって、ソ連がなにやら妙な具合で、崩壊しちゃって、ロシアとかなんちゃらいろいろあって。うーむ、ルーマニアの革命とか、あれはドラマチックだったなーと思う。で、米ソの冷戦は、終ったっていう印象があって、両方の核兵器の数なんて、そんなに減ったわけじゃないけれど、たんに、ムードがかわってきちゃった。

日本においては、それでも、やっぱり「人類は滅亡するんだ」ということで、90年代に入っても、オウム事件があったし、それから、ヒット作品としての「エヴァンゲリオン」があったりした。どっちにせよ、やっぱり20世紀で人類の歴史は終るっていうような内容のことをテーマとしていたように思うんだけれど、ただ、エヴァンゲリオンからはちょっとだけニュアンスが違うっていうか。

人類が滅亡するんじゃない。いや、人類の生活が、社会が変容するんだ、っていうような考え方に変わってきた。で、たしかに、この数年がものすごい変化だったと思う。インターネットでも、携帯電話でもそういうのの普及。案外まだ顕在化してないようで、社会全体が大きく変わってきているようにも思う。

今時、なんつうか、宇宙開発とか考えるかなと思う。宇宙ステーションの絵なんて、子供のころは、どこにでもあって、「将来はあーゆーところに住むんだ」とか思っていたときがあったけれど、今じゃ違うもんね。

ま、私くらいの年齢だと、本気で、子供のころの、アポロ宇宙船(こればっかりはあんまりしっかり憶えてないけどね)の話とかで興奮があって、それがずっと続いていたのに、なぜか、だんだんと宇宙への夢も、別のものにすりかえられていった。人工衛星は、結局通信手段のためになって、通信衛星とか気象衛星ばっかりになって、その通信衛星も、だんだんと、たぶん、ワイヤーをはりめぐらすことによって変わってくる。そういえば、携帯電話を通信衛星つかってやろうとした、イリジウムも駄目だったでしょ。

ま、簡単にいえば、宇宙への夢とかに代表される20世紀の半ばからせいぜい80年代半ばくらいまでの人々の夢って、かなり「具体的なモノ」への夢だったと思うんだけれど。つまり、なんか作る。でっかいモノとか、宇宙の居住空間を作るとか、そういう目に見えるものを作るのが、20世紀の夢だったけれど。今はどうかっていうと、なんか、モノじゃないんですね。仕組みを作るとか、そういう感じでしょうか。通信だと、通信のハードは二束三文で、むしろプロトコルが大事とかね。

1990年代の最初に社会人になって、で、そっからインターネットを使い始めて、いや、はまりましたよね。通信はおもしろい。普通だったら会えないような人と議論もできる。それで、情報があつまる。人と人をつなぐだけでこんだけおもしろい。それが、携帯電話になって、またどんどんん人がつながる。それだけで、楽しい。それだけで面白い。なにも宇宙いかなくってもいい。

それとともに、移動手段が、旅行手段が安くなって簡単になる。いこうとおもえば、結構世界のどこにでも行ける。で、行くまえにネットで情報が入る。ホテル予約も、飛行機予約もネットでできる。単純手軽。移動する人がますます増えるから、さらに安くなる。とすると、なにも、よその国を征服しようとか、支配しようとかそういうのじゃなくなってくるし、なにも、苦労して宇宙にでていかんでも、あっちこっちの情報しって、あっちこっちにいって、それだけでも楽しいじゃないか、っていうか。

ネット社会がはじまって、人と人が出会わなくなるなんていうのもないでしょ。携帯電話で実際にそこから始まる交際も、友達つき合いも多いでしょ。電子メールは、時間と空間を越えて人と人を結ぶでしょ。そういうことが、すごく面白い。それが、十分に人を魅了するっていうような状態になってきて、そっちにみんながはまるっていうような方向になってきた。それが見えてきたのは、本当にここ1、2年のことだと思うし。

なんか長くなったからそろそろやめるけど、やっぱり21世紀になったとか、そういうのが、いままでの社会のあり方を根本的にぶっこわすと思うし、それって、実際には、20世紀的な社会秩序とか世界のあり方の滅亡っていうことになるんじゃないかって思う。そういう意味で、ノストラダムスの大予言は、正しかったのかもしれない。そのポイントを、1999年ごろに置いたのもある意味で当たっている。エヴァンゲリオンの最後の最後の人類補完計画っていうのも、人と人との精神の融合みたいな感じで読みとれなくもないけれど、それって、携帯電話とネットワークである程度実現されつつあるんじゃないかなって思うし。

大災害なんてなくても、あるいは、大戦争なんてなくても、確実に確実に古い社会のありかたは、壊れていくし、古い社会の中でよい思いをしていた人たちは、ちょっとつらいっていう時代になるかもしれないし、そういうことを考えたら、やっぱり「たいしたことない」けど、「20世紀で20世紀的人類社会は滅亡した」っていってよいのではないかって思う。

まーだ、実感ないけど、そういう方向なのかなーということでここで締めくくります。


なんか久しぶりに書くなー(2000年10月29日)

なんつうか、いろんなことがあったなーと思うです。

仕事のほうも、5月、6月、7月は、しゅーちゅーして、必死な状態が続いて、そ れが、9月の始めで終って、そっから先は、今度は、なんつうか、おもしろいこ といろろあったし。そのいろいろの集大成っていうのが、今日リンクはっておい た、秋桜子さん関係ってゆーかー。人生おもしろい出会いってゆーのがあるもの だという気がします。ま、なんせ、一応、まがりなりにも、コンピュータ使って 絵を描いているってところがあるから、彼女の絵も是非是非描いてみたいってこ とでためしに、二枚、三枚描いてみたけど、全然、本人に似ないのですね。で、 写真集眺めたりしつついろいろやっても駄目で、そんなことといろいろが重なっ て、いろいろあって、結局、ページ立ち上げに絡んじゃって、ってゆーかー。 ま、今後そっちの方面は、宇宙蛾さんに頑張ってもらうとしよー。

あ、そーいえば、このページ、移動後、1年たって、2000アクセスいただきまし た。ゲームも最近全然やってないし、なんか、だんだんと、自分の趣味とこのペー ジの趣旨も外れてきたところがあるんだけど、絵くらいはちょこちょこ描いてい きたいですね。あと、ゲームっていえば、AIRかったけど、まだほとんどやって ない。まーそんなとこっす。


とらぶる続き(2000年5月21日)

なんかトラブルがやたらと続いていて、どういうことなのか、、。

発端となったのは、仕事にも使っていたノートパソコンを、鞄にいれたまま、上 から踏み潰してしまい、結局、液晶が割れて、っていうあたりからでしょうか。 そのあと、自宅のWindows 環境からメールを出すと、受取拒否されるようになっ て、どうやら、なんか悪いウィルスにでも感染したようです。そこで、しかたな いので(いくつかの厳しそうなサイトだけから拒否がくるから、出したメールが 感染しているんではないかと思いますね)、linux 環境のほうをなんとかメール の読み書きできるようにしたいと思って、Vine Linux を買ってみたものの、結 局インストールできず、現在は、その前に買っておいた、Kondara MNU/Linux を いれて、なんとか。Vine linux を買いに秋葉原いって、っていうか、ノートパ ソコンを修理に出しにいったんだけれど、その日は、雨がふっていて、あんまり 活動できなかったし、ってたくさんDVDとかゲームとか買って来たけれど。で、 その日、自宅の玄関前の階段で滑べって転んで立ち上がろうとしたら、また転ん で、なんか、やたら滑べるんですよね。肘を擦りむいただけでダメージは他にな かったけれど、痛いです。

それにしても、私のパソコン、なんだか妙で、諸悪の根源は、PentiumII の 400MHz の特定ロットに出ているっていうバグのせいらしいのですが、つまり、 DMA 関係がおかしいってことで、CDROM のアクセスを、OSを介さずに直接やるよ うな、Linux のインストーラーなんかがダメみたい。Turbo Linux と、 Kondara MNU/Linux は大丈夫でしたが、RedHat とか、その系統はことごとくだ めです。

っつうことで、今日は多少 linux 環境を整えるなどして、一応、メールの読み 込みはできるようになったし、なんとか、日本語環境もマトモの一歩手前くらい まではきましたが、やっぱり新しい環境ってあんまり好きじゃあないな。昔の Slackware あたりの単純なシステムのほうが、結局いろいろやりやすい気がしま す。Netscape での日本入力もなんだか疲れるし、それに Wnn になれていると canna はなんだか違和感感じるし。


最近のこと(2000年4月21日)

この不定期日記になりつつあるトピックスのページも、なんだか意味不明 になりつつあり、場合によっては、下に書いた記事の一部を、ふさわしい場所 に移動させるべき、なんてことも考える今日このごろです。

さて、3月以来、人事異動やらがたくさんあって、それに伴う送別会とか、さ らには4月に入って、「さくらの花がさきみだれ、、、」ってなどこぞの歌の ような季節に入って、当然花見もあって、さらに、土日つぶしての国際会議出 席、さらに、なにやらいろいろな会合があったりして、かーなーり疲れた状況。 特に、酒が入るのがかなり多かったなーというのがあって、実際、4月の最初 の出勤のときなんか、ぼーっとしていたりしたけれど、、。

休暇をとりたいところだけれど、まあ、もうすぐ連休にも入ることだし、とお もいつつも、かなり仕事もたくさんあって、会社はいまんところ休暇は連休ま で無理かなー。でも、結構疲れたぞ、、。なんていうのに、また、夜中は夜中 で絵描いたり、邪馬台国論争がんがんやりすぎたりと、多忙な毎日です。

そろそろ、本気で、いろいろなことを始めたいと思い、今日は、これから、歴 史関連のページをちょっといろいろ書いてみようかなーと思っています。あと、 今日も1時間半くらいはあることだから、、、。でも早く寝ようっと。

「ブギーポップは笑わない」劇場版鑑賞のこと(2000年3月26日)

さーて、絶対見たい!ってことで、「ブギーポップは笑わない」の劇場版 を昨日、見てきました。何時にどこの映画館でやっているかもよくわからない 状態で、一応、本屋の立ち読みで、「ぴあ」かなんかで、場所調べたりして、 あ、こういうのやばいですかね。で、新宿にはいろいろあって3時前ごろ到着 で、で、上映中の映画館である東映パレス2には、3時ごろ到着。で、もう始 まっていたので、次の4時40分からのを見ることにして、しばし喫茶店で時 間潰し。それから、いざって感じで、30分前にいったけれど、だーれもいない。 いない!すこし人がぱらぱらし始めたのは15分くらい前かな。

私にとっては、久しぶりの邦画でして、たぶん、菊地桃子の出た「パテオ」の 劇場版以来ではないかってことで。それにしても、ハリウッドのメジャー系を 上映する映画館はさておいて、邦画やっているところって汚いですね。なんだ か、映画ってやっぱり古い娯楽産業なのかな、って思ってしまいましたよ。っ ていうか、映画ってこれからも、重要な娯楽であり続けると思うんですよね。 とくに、デートのときに、映画とお食事でちょうど半日つぶせるっていうあた りがかなりよくって、そういう意味でも、綺麗な映画館をしっかりっていうの が映画産業としては非常に重要だと思います。なーにも、家にみんながみんな ホームシアター作るわけじゃないでしょ。

さて、この映画、問題はどういう人が見るか、ってあたり。まあ、吉野紗香な んていうアイドル系が出ている(ってこの人どんくらい有名人なのか私は知り ませんが)とか、そういうのがあるんで、そういう人のファンが見るとか、あ と、なんでもかんでも、邦画はどんどん見る人とかはいるわけで、他に、もち ろん、小説版やアニメ版みて劇場版に興味を持った人もいるはずだし。

でも、本気で見たかった人は、もう公開と同時に見たんだろうなっていう気が しました。東京地区っていえば、1千万人の人口でしょ。で、そこで、土曜の 4時40分からの公開で、しかも、やっている映画館は東京ではそこだけ、っ ていうところで、新宿で、ならば、もっとたくさん見ていても良さそうなのに、 結局、映画が始まるころには、劇場の、1/4くらいが埋まったかどうかって いう閑古鳥。まあ、3月31日で終了だそうですけれど、やっぱりこんなもの なのかなーっていう気がしました。

そういうわけで、見始めますと、まあ、雑誌などの情報にある通り、この作品 基本的には、小説版第1巻の「ブギーポップは笑わない」をほぼストーリーも そのままに映像作品化したものですので、私としては、傑作!って感じの小説 の、しかも、一番好きな第1巻の映像化ですから、ものすごい期待っていうも のがあったわけです。まあ、でも、CGがあってもしょぼそう、SFXも期待でき ないし、どうせ、MATRIXみたいな作 品にくらべれば、製作費も二桁か三桁は少ないだろうし、っていっても、きっ と頑張ったんだろうなぁ、という期待があったんです。

で、実際どうだったかというと、1)俳優さんたちの演技が下手、2)SFXと かCGはほぼ皆無に近い状態、ってことで、なんだかなーっていう気がしました。 ただ、全体構成は、小説版そのものであるものを、よくまあ纏めましたって気 がするくらい上手になっていたんですよね。1)の俳優さんたちの問題では、 吉野紗香さん、ブギーポップモードのときは、結構いけていて、こりゃ小説読 んでいてイメージしていたのにかなり近いっていう気分がありまして、テレビ アニメ版の清水香里さん演じるブギーポップよりはずっとらしかったけど、一 方で、ご本人も高校生だと思うんですが、高校生としての宮下藤花のときは、 これが、下手。せっかく村井さんが、いまどきの女子高生な会話をかなりそれ らしく脚本として書いているにも関わらず、なんつうか、演技がだめでしたね。 こればっかりは、きっちりはまっていたアニメ版の香里さんのがよかっただけ に、なんつうか、かなり残念。でもって、つっぱり風の凪さんは、顔のイメー ジは、私が小説読んでいるときに思っていたのとは違う系統だけれど、結構は まっていた気がします。でもなんといっても、一番上手で、なかなかなのは、 三輪明日美さん演じる紙木城直子。非常に光っていたっていう気がします。頭 よさそうで、かつ人がよくて、人好きがして、で、一見ちゃらんぽらんだけれ ど、結局ちゃらんぽらんなのかもしれないけど、結構頑張っているあたり。で、 彼女と、そして、田中君、木村君の三人トリオの部分はかなりいけていました。 これがそれなりに結構長いので、この部分を見ているときは、いけてる作品っ て感じで。

私は、委員長のファンなんですけれど、この委員長の役の方は、イメージと合 わず、あの、物凄い貧乏風で、しゃきっとしているわりになんとなくファッショ ンセンスがなさそうで、しかも、下に5人、6人の弟とか妹とかがいそうな、 ちっちゃくて、でも、姉御風でという委員長さんの雰囲気、これが全然でてな くて、どうにもだめっていう感じ。それから、知的マニアックな末真さんも、 ぷにぷに系の人が演じていて、これまたイメージが全然違う。

どうも全般的に、演技指導と、演技の練習、イメージ作りが適当だったような 気がして、なんか、演技全体が、強張っているっていうか、なじんでいない。 一番なじんでいたのは、三輪さん演じる紙木城直子で、まあ、許せるレベルじゃ ないけれど、一応なんとかいいかぁ、っていうのが、凪かな。でもって、竹田 君はまあ、あんなものかいっていう程度で、でもって、やっぱりどうもいけな いのが、吉野紗香さん演じる藤花ちゃん。

まあ、こういう現状を見るとですね、やっぱり、閑古鳥な理由はそれなりにわ かるわけです。上映開始とともに、ファンやら、なにやらが最初は来るんだけ れど、もうすぐ人がこなくなって、まだ10日しかたってないのに、東京の真 ん中で、全体1/4しか席が埋まらないっていうあたり。

さて、来ていた人たちは、結構なんともいえず、高校1年くらいの男女4人組 (うち一人は、かなり美少女のメガネっこだった)とか、邦画ファンらしい2 0代の女性グループとか、あきらかにオタク系入った20代の男性、それから、 多少オタク系入っているかもしれないけれど、一応まともっぽい彼女と一緒の カップルとか、あと、禿げ上がった40代くらいの中年男性とか、それこそ、 かなりいろいろなタイプの人がいて、ううむ、ってうなってしまいましたよ。

ってことで、とにかく、製作のための金がないのはわかりますが、もっともっ と思い入れっていうか、そういうもので、作ってほしかったなぁというのがあっ て。テレビアニメ版もどうも、ぱっとしない気がしますけれど、ううん、なん だかなー。

とまあ、こんな感じでした。で、MATRIXのDVDとか買ったので、今日になって 見たわけですけれど、比べちゃうと、本来、小説版のほうで、ブギーポップは とってもぶっとんだ電波系入っているわけです。一方MATRIXは、映像はSFXも CGもすごいけれど、思想的には、なんにも面白いものはないっていうあたり、 一応、レビューに書いておきました けどね。まあ、願わくば、MATRIXみたいな感じで、ブギーポップが映画化され たら、そりゃすごい作品になるんだろうなーって思うですよ。


大旅行のこと(2000年3月22日)

ついでに今日は記事二つ目。金沢方面行って、土曜に仕事が終わったので、 それじゃあってことで、土曜の午後に白鳥(ああ、特急列車ですね)にのって、 京都まで。京都って今すっごい旅行シーズンらしく、夕方6時半ごろ京都着で、 宿をさがしたら、全然ないのです。TISの旅行案内では、全然ない。もーこりゃー そのまま東京まで帰るかなーと思ったところで、なんとか地元の京都観光案内 のところで、東山閣を紹介してもらい、一泊。これって、しょーじきいって、 すごいホテルでした。部屋にはトイレも、風呂もシャワーもなく、、こりゃ海 外の基準ではホテルにならんぞーというしろもの。でもまあ、京都の一番の観 光ゾーンにあって、6千円で一泊だからいーかーということで、夜もなにもす ることなく、ひたすら、テレビ。世界不思議発見!とか、ブロードキャスター などを久しぶりに見て、竹内海南江っていまでもやっとるなーという感想をも ちつつ、そのまま、寝る。

さて、翌日は朝早く起きて、風呂入って(大浴場です)、そのまま朝食もとら ずに、京都駅へ。で、あの、京都の新しい駅ビルの中の野外っていうか違うん だけど、そこで、軽い朝食。で、そのまま、JR奈良線で、奈良まで。目的地は、 古墳がたくさんある桜井市とか天理市とかその辺。前は、近鉄でいったのです が、連絡が悪くてどうもなんだかなーだったので、今回は、JR奈良線つかって、 そうしたら、1時間ちょいで奈良に到着。そのまま、JR桜井線で、さーてどこ で降りるか、ってことで、目的は、卑弥呼の墓!とされている箸墓古墳を見る ことなので、最寄り駅は、巻向なんですが、今回は、いろいろ見ようと、その いっこ前の柳本で下車。降りて、適当に歩き始めたら、「黒塚古墳こっち」と かの表示があっちこっちに。黒塚古墳といえば、三角縁神獣鏡が30枚以上も 出たというとんでもない古墳で、こりゃいってみよーということで、早速いく と、子供向けの公園みたいなところに、ぼこっといきなり小山があって、それ が黒塚ですね。時代としては、3世紀末ごろの古墳で、卑弥呼の時代に生きて いた人のお墓である可能性が高い。しかも、墓からは、卑弥呼の鏡とも言われ る三角縁神獣鏡が30枚も出たのだから、これはすごいすごいってことになり ます。一応上まで登ってみると、鏡の出た埋葬施設の部分は、一応ロープが張っ てあって「竪穴式石室の跡」とかかかれていました。なんか感動。

そのあと、国道169号沿いまで来ると、早速、崇神天皇陵とされている行灯 山古墳が登場。そして、また国道をちょっと下がると、景行天皇陵とされてい る渋谷向山古墳。どちらも250メートル級で、前期古墳(3世紀末から4世紀 前半くらいの古墳)としては、かなり大きい、いわゆる大王墓です。まあ、こ の二つについては、それぞれ崇神天皇、景行天皇の古墳である可能性が高いと されています。でも、どちらも宮内庁指定の天皇陵ですから、近づけません。 で、それから、いわゆる山辺の道っていうのを歩こうと思ったら、なんと目の 前にイザナギ神社っていうのがあって、そこに、「天神山古墳」とある。この 天神山古墳といえば、時代はやっぱり前期古墳に属するものですが、やっぱり 大量の鏡を出した古墳として知られていて、しかもその中に一枚も三角縁神獣 鏡がない!っていう意味では、かなり特殊な古墳です。で、神社の境内に入っ て、見てみると、これが古墳かいな?っていうほどになんだかぐちゃぐちゃな 形をした小山でして、そもそもこの古墳、国道169号沿いなので、国道の工 事中に古墳の発掘をしたとか、そういう話でしたね。

それから、以前も入った渋谷向山古墳に近いうどんとそばの店「まほろば」で 食事。またもや卑弥呼うどんを食べ損ねました。梅と鮭のてんぷらの入った妙 なてんぷらうどんを食べました。さて、それから歩いて、巻向駅のほうへ。で、 そこから纏向小学校までいくと、近くには、古墳時代の始まり以前にできたと いう古い古墳がたくさんあります。まずは、小学校から道を挟んで反対側の東 田(ひがいだ)大塚古墳。これ、場所が、「小字ナシメ」ってところにあって、 まあ、田んぼの真ん中ですけれど、この「ナシメ」ってあたりからして、魏志 倭人伝に出てくる「難升米(ナシメとよめなくもない)」のお墓ではないかと か私が勝手に思っているものです。で、この古墳の上まで登りました。しっか り残っているので、この古墳を掘れば、なんか面白いものが出てくるでしょう。

続いて、小学校のほうに近づくと、これまた非常に古い古墳として知られてい る纏向石塚古墳。でも、すっかり更地みたいに整理されて、古墳の表示もなく、 結構哀しいですね。なーんにもそれらしいものがない。前回9月末に行ったと きは、纏向駅の近所に「石塚こっち」とかいう表示があったのだけれど、今回 はなんだか見つけられず、、。せっかく2千年近くも存在した古墳がここまで 消滅してしまったのか、って感じ。もう二つ、勝山古墳と、矢塚古墳がありま すが、どうやって近づくのかわからず、まあいいやって感じで、そこをさりま した。だいたい、田んぼとか畑の真ん中にぼこぼこっと古墳があるので、しか も、200メートル超のでっかい古墳とちがって、結構小さい小山っていうか、 そこだけ木が生えているっていうか、そういう感じで、近づくには田んぼをつっ きるわけにもいかず、回り道しないといけないんですが、それにはもしかした ら、纏向小学校をつっきる必要もありか?とおもって、ちょっとね。

さーて、それから、いよいよ目的地は、卑弥呼の墓とされている、ヤマトトト ビモモソ姫の大市墓こと、「箸中山古墳(あるいは箸墓古墳)」です。これ、 綺麗な形の古墳です。国道169号沿いで、前回は池のほうから近づいて、前 方部の前面まで行っただけでしたが、今回は、しっかり回りを一周しました。 どこから見ても綺麗な形の古墳です。すばらしい!やっぱりこれが卑弥呼の墓 として一番ふさわしいでしょう。大きさも魏志倭人伝の記述通りで、前方後円 墳ですが、後円部の直径はしっかり160メートル。これは、魏志倭人伝にあ る径百余歩という数字とぴったり。前方後円墳としては、280メートル級で、 かなり大きい。先に見た黒塚古墳は、140メートル級で、半分くらいですが、 見た目には、箸墓のほうがすっごいでかい感じ。感動しつつ、一周。

さて、感動のあとは、バスで桜井駅まで向おうと思ったら、バスは一時間に一 本しかないので、まっていようとは思ったものの、やっぱり歩いてもたいした ことはないか、と歩いていたら、道の反対側に、「桜井市埋蔵文化財センター」 があって、「開館中」とあるので、早速入場料200円を払って入りました。 土器がいろいろあって、見たんだけれど、「これが布留式、これが庄内式」な どと展示されていても、よくわかんない。各地ごとのいろいろなタイプってい うのはわかりやすいけれど、これでよくまあ20年刻みの年代出したりするなー と感動。

てなわけで、そこで1時間弱いて、あとは歩いて桜井駅まで。そして、名古屋 行きの近鉄特急に乗ることにして、まず急行で名張へ、そして乗り換えて名古 屋へ。で、名古屋で「のぞみ」を予約して、20分ばかり喫茶店で時間をつぶ して、さて、東京へ、、。東京から新宿、、、。

まだ終わらない。新宿で「あわよくば、ブギーポップの実写映画版やっている かも、」とおもって、早速新宿をふらふらと、でも結局やってなくて、そのま ま、疲れて、家まで電車で。

大旅行でした。


絵を描くこと、、その2(2000年3月22日)

えっと、下でも書いた通り、絵をたくさん描いていますが、いまんところ 練習モードで、デッサンしっかりやっています。ようやく、いろいろなポーズ について、かなりまともなデッサンがとれるようになってきました。

いくつか、訂正。まず、下に書いた、「体操服ポーズ集」ですが、もう一度本 屋で立ち読みしたら、モデルやっている方、一応、体操服ブルマーのほうは、 22歳くらいの、タレントさん(そんなに有名じゃなさげだけど)、そして、 もう一人の、スクール水着の方、こちらはしっかり撮影時は18歳のやっぱり タレントさん。つまり、20代後半っていうのは、なんつうか印象であって、 それは間違いでした。訂正します。

それから、下で、「全然知らない16歳のアイドルの写真集」ってことでした が、なんとなんと、この吉野紗香さんってば、2月11日の記事で、「ブギー ポップ!」と叫んでおりますが、その、ブギーポップ実写映画版のほうで、ヒ ロインの宮下藤花の役を演じておりまして、そーいえば、どっかで見たような、、っ ていう気にはなっていたんですが、、、。1年たったのか、ちょっと大人な感 じがいたしまして、映画のほうです。顔がちょいととんがったっていうか、、。

なんか映画見たい!ってことで、なんとか、時間みつけて映画見たいと思って います。新宿なら、すぐ出られるし。あの私としてはすごい傑作と思えた「ブ ギーポップは笑わない」をどうやって実写映画にしたのか、とっても興味あり。 もちろん、ちゃっちいちゃっちいCGなんか多用していたら、なんだかなーなん ですが、そうでもなさげなところで、一応期待しちゃいます。今週末近辺でいっ てみようかな。


絵を描くこと、、(2000年3月1日)

見てくださっているみなさんはご存じの通り、最近は、一気に絵を大量に 描いていますが、その理由はっていうと、やっぱり、そろそろゲームでも作り たい気がしてきていて、で、そういうときには、ギャル画を大量生産できない ととても一人ではやっていけないので、その辺り、なんとか短時間で、いろい ろすぱすぱと絵が描けないものかなーというのが、その主旨です。

でもって、デッサンとかももう一度やっています。以前は、どこの店でも売っ ているような、コミックようのマネキン買ってきて、いろいろなポーズ作って、 描いていましたが、どうも、デッサンがうまくいかない。いや、当時は、それ なりにちゃんとデッサンできている積もりだったんですが、現在見ると、下手、、。

そんなわけで今では、ポーズ集やら買ってきてみたんだけれど、たしかに、か なり勉強になるんですが、一方で、キャピ!とかかーいー!とか思うようなポー ズっていうのは、あんまりありませんね。

本屋でも、ポーズ集いろいろ見てますが、たとえば、「体操服ポーズ集」なる かなり怪しいのがあったんで、ぺらぺらめくってみたところ、うーんとうなっ てしまった。体操服だのスクール水着だのというのは、やっぱし、せいぜい高 校生くらいまでが、着るものでして、まあ、年齢にして、最高でも、18歳っ てところでしょうか。ところが、そのポーズ集、体操服着ているモデルさんが、 どうみても、20代後半くらいまでいってるかなーという方々ばかり。かなり 違和感あります。結局のところ、ポーズ集のモデルさんて、20代後半くらい なんですが、やっぱり、本質的に10代の人と、スタイルとかが違う。

てなわけで、全然知らない16歳のアイドルだかの写真集も一緒に買ってきて みたんですが、これまた、絵になるようなポーズが全然ありませんで、ただ、 なんとなく、16歳程度のスタイルっていうのは分かるような気がするんです ね。「終末の過ごし方」っていうゲー ムがあって、で、そのゲームやってすごいと思ったのは、非常に絵がよく描け ていて、描いているのは、女性の原画さんみたいですけれど、とにかく、高校 生の体格っていうか、スタイルをキチンと表現している。これだこれだ!って いうか。

なんつうか、最近とくに、ギャルゲー関係で、女性の原画さんが多くて、Key の方も、そして、Elfの下級生とかの方も、ってことで、女性が多いですけれ ど、どうも、女性の原画さんの絵って、ラインがふわっとしていて、いいです ね。男性の原画さんの場合、どうも、なんか、えっちぃな感じのボディライン がでてしまうことが多いような気がします。

ううん、かといって、いまどき、女子高生ばっかりをあつめたポーズ集なんて 法律的にもゆるされないだろうし、結局は、アイドル写真集くらいをいろいろ 参考にするしかないんかなーといういう気がしているわけでした。

ってわけで、いまんところ、手ぬいて、衣服も布キレまきつけているだけの適 当なものにしていますが、どうしても、一枚絵かくのに、最低でも、5時間く らいかかってしまう。それを、せめて2時間でさくさく終わるように、生産性 向上を目指しているのでした。あと、デッサンももう少しうまくなりたい。


ブギーポップじゃぁ(2000年2月11日)

だいぶだいぶ時間があいてしまいましたが、昨年暮は結構ゲームやってい たようなことが、下にあるんですが、その後、邪馬台国に走って、そっちの掲 示板でがんがんやりすぎ!な感じだったんです。で、今年に入ってから、ひょ んなことで、ブギーポップにはまりました!!はまった!はまった。

これって、あの、電撃文庫から出ている「ブギーポップは笑わない」から続く シリーズで、最初に、この「ブギーポップは笑わない!」を読んで、もうすっ げえ!こいつ人生捨てたやつだなーみたいな感想をもって、そのまま、全部読 みました。はい。いま、「エンブリオ侵蝕」が最後でして、これ後半まだです ね。

なにがいいって、その、もう、ぐっとくる深い、濃い話。そして、幻想系とも、 SFともつかない設定。マルチサイトしまくりの、いろいろな人が主人公になり、 その人の視点で、ストーリーが語られ、全部をよむと全体が分かるっていう仕 組み。これがいいですね。とくにこれが冴えているのは、最初の「ブギーポッ プは笑わない」なんですけどね。次に出た「VSイマジネーター」は、あんまり だったんですが、そのあとの、「パンドラ」、「歪曲王」とヒットをとばし (私的判断)、さらに、「ペパーミントの魔術師」なんか、どうしたらこんな すごい話が書けるんだろうと、まさに、とんでもないと思ってしまって感動の おにりんです。まあ、「エンブリオ侵蝕」は話があまりにも、ブラディなんで、 ちょいとやりすぎですが、それにしても、この作者、私よりも若い世代ですが、 ううむ、ここまで人生見きったやつが30前後にしているのかーと思ってびっ くり。

って、ことで、あんまり気に入ったので、結局、英語訳なんてことをやってし まって。もちろん、最初の、「ブギーポップは笑わない」だけですけれど、やっ てみて思ったのは、この文章もすごい練り込んであるってこと。すらっと読ん で感動!ってだけじゃなくて、一語一語練り込んだすごい文章なんですね。し かも、英語になんてちっともならないような、とっても日本語日本語した文章 で、見た目は、翻訳文学と近い印象があるのに、英語にならない文章でした。 全部訳し終わったところです。別に配る気はないんだけど、まあ、自己満のた しにはなるかなー。

それにしても、この小説、やっぱり基本的にゲームなんですね。まあ、その、 チュンソフトのだしていた、「街」っ てゲームに近い感覚。それぞれ無関係な人が、街で、しらない間になんとなく 触れ合う、その触れ合いが、それぞれの人に大きな影響を与えて、っていうコ ンセプトなんですが、それに近いものがある。まあ、「歪曲王」みたいな話に なると、ちょいとぶっとび過ぎではあるけれど、それにしても、触れ合う人々 が共通の刺激による妄想を描きなんていう発想。これすごかった。ただ、ただ、 一つ言えるのは、吸血姫美夕なんかもそうだけれど、恐いもの、得体の知れな い事件とかそういうものは、敵の正体がよくわからないと余計に恐いっていう のがあるんで、VSイマジネーターで、統和機構が登場したあたりで、敵が組織 的なものってことになると、すこし考え方も変るっていうか、、、。ただ、ブ ギーポップって、統和機構そのものを敵にはしてないのであって、統和機構か らはみ出した社会の敵を相手にしているわけですね。そのあたりも、基本的に は構造上美夕と同じなんです。

なんつうか、現代社会が複雑で、巨大になって、しかもネットワークとか家庭 生活とか、会社に出ての社会人としての生活とか、いろいろな側面をそれぞれ の人が持つような状態の中で、知らない人どうしが触れ合うこともありつつ、 互いに不安があってということで、妙な事件が起るし、妙な事件が身の回りで も起るかもしれないっていう気分があって、そういう中で、そういう事件の背 後にある仕組み、事件を押さえる仕組みみたいなものを考えたときに、それは、 統和機構があるとか、その統和機構からはみ出したものを監視して、消去する そういう監視者がいるって話になる。これは、吸血姫美夕の神魔と監視者であ る美夕との関係と同じものですけれど、心霊ホラーでいくか、多少なりともSF ホラーでいくか、の違いがあるだけで、両方とも描いているものは同じような 社会の歪みと、それに対する不安とその不安を除去するための、一種の心理的 防衛手段としての、社会の解釈みたいな話なのかなーと思います。このことに ついては、別の場で論文にします。


ゲームばっかりやっています、その2(1999年11月29日)

いかんですね。こうたくさん、ゲームが立て続けに出ると、こまります。 なんせ、世界のギャルゲ〜ファンが期待していた?かもしれない、ときメモ2 がでたかと思えば、アダルトゲームの老舗のエルフが、その翌日には、 Refrain Blue なんていう、ノベルゲームを出したってことで、もちろん、両 方買って、両方やってしまって、人間壊れそうな感じがしますが、まあ、とき メモ2は私がやらんでも、だれかやる。けど、Refrain Blue は、早速やっぱ りレビューをせねば、と、結局、2日半かけて、全部やりましたよ!はい。 って、ことで、レビュー期待してください。これから、また忙しくなるんで、 ちょっとゲームばっかりってわけにはいかないけど。


ゲームばっかりやっています(1999年11月23日)

ってことで、下にある通り、Revive にはまり、どうにもなりません。攻 略本も買って、まあ、一応、落ち着こうと想います。これ、凶悪です。あまり にも、すごすぎ!やっぱり慟哭のほうがバランス良かったと想うです。

今週一杯は、更新はしない予定ですんで、よろしく。


なんとか、調子がでてきました(1999年11月17日)

転勤とそれに伴う引っ越しと、ホームページの強制移住と、慌ただしい日々 が一ヶ月以上も続いていましたが、ようやく、ようやく、すこしずつ、落ち着 いてきました。

で、最近は、なぜか、夜中に小説ばっかり読んでいますね。前から集めている 「スレイヤーズ」を「すぺしゃる」「でりしゃす」も含めて、全部出ているも のは読みました。その後「それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ」を、 Opt. も含めて全部。これはかなりめげました。でも、この二つ、やっぱりお もしろいです。是非みなさんも読みましょう。

ゲームは、なんといっても、Revive がかなりはまりギミですが、やっていて、 こんちくしょーという感じのゲームなんで、評価はちょっち低いです。でも、 ついつい、やらなければという義務感によって、やってしまいます。ページも 立ち上げました。

ページのアクセスは、やっぱり延びが悪い。一日100には届いていませんね。 だいぶ減ったなー。そろそろ、邪馬台国関係もまた書き直して、History のと ころに入れようかと。


ホームページの最近の状況(1999年10月30日)

ようやく、引っ越しも終わり、なんとか落ち着いてきて、ゲームもできる ようになったし、アニメも見られるようになったということで、久しぶりの更 新です。あっちこっちにカウンターをつけまして、ようやくアクセス数も1000 を越えていますが、やっぱり、一日あたりのアクセス数は以前の半分以下とい うことで、ページの移動はページの資産としての価値をかなり落すかな、とい う気がします。まあ、どうでもよいことですけれど。


ホームページ新規作成について(1999年10月11日)

以前は、www1.nisiq.net において、ホームページを持っていたわけです が、プロバイダのほうで、plaza.harmonix.ne.jp に移動せよ!ということに なり、一応、www1.nisiq.net にあったほうは、閉鎖し、新たにページを作り 直すことにしました。

実際、WEBページというのは、リンクされてなんぼのものですので、強制移住 させられるのは、非常にこまったことです。以前のページは、多くの検索エン ジンや、他の人のページなどから、結構リンクもされていたし、一日100程度 のアクセスがコンスタントにあったわけですけど、それが一切なくなる。 まあ、閉鎖の一ヶ月前から、予告は出しておきましたが、それでもねぇ。

とにかく、そんなわけで、プロバイダ側からの強制移住には、ちょいと抗議も したい気がするのですが、まあ、人間気持良くやっていたほうが良いだろうと いうことで、ホームページの「閉鎖と、新規作成」という形にしました。


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