このページは じぇむ・ふらんす→体験談→旅行記|ホームページへ



イタリア旅行記 - 1999年 6月


フランスに住んでいているときに、イタリアへ行った。フランスからイタリアへ列車での旅である。前日まで熱があったせいもあり、何も情報収集できなかった。ボルドーの図書館でイタリア旅行の本をコピーしてそれを持っていったのみだった。まだ、目も通してない。
フランスのたびはもう慣れたものだが、どうやって、列車のチケットを買うか、ホテルの探し方など、フランスと違う部分があるかもしれない。何よりも言葉がイタリア語で分からないし、不安はある。
…しかし、 さあ旅の始まりだ!

◎パリ → ミラノ

ドーモ

パリからTGVでミラノへ7時間の列車のたびである。しかし、国境の町モダン(MODANE)でTGVが故障、1時間遅れでミラノへ着いた。
ホテルを探すために、2時間くらい歩いたせいか、熱がぶり返してしまった。フランスよりホテル探しは難しい。

熱と戦いながらも、ドーモの近くに宿をとり、とりあえずドーモは訪れた。
意外とフランス語が通じたので助かった。


 

◎ヴェネツィア
ここでもホテル探しが大変だった。安いところはどこも満室、知り合ったイタリア人に紹介してもらったキャンプに泊まることになった。
それにしても、ヴェネツィアはなんと美しい街だろう。海の上に立つ町。町を歩いていて見える運河は、実は川ではなく海なんですね。
ゴンドラや海上バスには乗らずひたすら、迷路のような町を歩いた。

近くのビーチ「ジェゾロ」も訪れた。



◎フィレンツェ
安いうえに快適だったヴェネチアのキャンプに味をしめ、ここでもキャンプ場に泊まる事にした。
キャンプ場があるのは、ミケランジェロ広場という町を見下ろせる場所で、景色が良い。
ガイドブックがないとどこを観光していいものか分からない。観光案内所でもらった地図や町のイベントのポスターをみながら、どこを見るか決める。
観光名所は高いし、大変。けれど、ボルドーの友達に偶然会ったのはビックリしたなあ。
世界は狭いですね。




◎ミラノ
町の現金引出し機で、フランスの銀行のカードから現金をおろしていた。
手数料を取られるのが嫌だったので、10日の滞在で2回しか現金を引き出さなかった。計画性がないとうまくお金が残らない物だ。
私はぎりぎりだったので、最終日にダヴィンチの「最後の晩餐」を見るお金がなかった。その代わり、町のバーでビールを立ち飲みしたり、アイスを食べたりしたけどね。


最終日のホテル探しは、旅の最初に泊まったところにまず行ってみた。
フランス語しか話さない変な日本人ということで覚えてくれたのだろうか。満室だったが、特別に2万リラ安く従業員用の部屋を提供してくれた。部屋は狭く窓はなかったが、快適なホテルの滞在を楽しむというのが目的ではないので私には充分である。

最初にフランスを旅した時ほどの衝撃、感動はなかったし、イタリア語も勉強しようとは思わないが、(意外と英語、フランス語が通じる事が分かったから) 食べ物は美味しいし、やっぱり芸術は素晴らしいのでまた来たいと思う。ポスターの色使いはフランスの物より奇麗なものが多かった。