PORSCHE 914 : @1970
SN 006 >>> Driven 1995 - 2004
言わずと知れた天才・ポルシェ博士の造った(?)異端児!
、、、&、、、
類い希なシャシーと鼓動のあるエンジンをもった
味のあるネオ・クラシック!(1970製)
手元に来たとき、、親バカ興じて名前: P-suke を付けてしまった初の車!
>>> # 縦置きミッドシップ
>>> # ハンパな排気量
>>> # タルガTOP
>>> # よしずTOP
>>> # 前だけトーション・バー
>>> # ミッション載せ替え
>>> # ホントはカルマン・クーペ?
# 異端のポルシェ! |
腐ってもポルシェ!! 4気筒だろうが、変なカタチだろうが、ポルシェはポルシェ!
普通と異なる異端のアーキテクチャでできていて面白い!
普通はFF → 914はMR
普通は水冷 → 914は空冷
普通は直4 → 914は水平対向
普通の車の構成が最適解ということなら914はまさに異端車!
ミッドシップってだけでもコアだけど、そのうえ”縦置き”だからスバラシイ!
超低重心かつ軽量な空冷水平対向EgをMIDに縦置き、、これ以上のレイアウトがあるでしょうか?!
フラット4・エンジンは全長も短いのでマスの集中効果も抜群!
かつて乗り回したMR2(AW11)に較べても格段にすぐれたハンドリング!
それでもって車重は800K+の軽量級!!
スバルがWRXのエンジンでMID車を作ったら、スゴイ車ができると思うのだけれど、、
うちに来た914は最初期型で1750ccというハンパな排気量でした
どうも1600ccのエンジンの排気量を拡大する際に都合がいいのが1750ccということらしい
因みに914は”ワーゲン・ポルシェ”と呼ばれるようにワーゲンの空冷エンジンを搭載しているのだけど、、
”ビートル(Type−1)”のエンジンを載せていると勘違いしている人が多い!?
実際は914が載せているのは”セダン(Type−3)”のエンジンなのです!
だ・か・ら・・ビートル・ポルシェ、って呼ぶんじゃねぇ〜!
FRP製のTOPを外せば、いつでもOPEN・CAR!
風の巻き込みも少ないし、外したTOPはトランクに収納出来る、優れモノ
CLOSEでの耐候性、静粛性もGoo!幌の非ではありません!
FRP製のルーフは10kG+程度で一人でもそれほど苦労せずに着脱できる
固定バックルを外して → ルーフを持ち上げて取り外し → リア・トランクに収納する
これら一連の作業も、”OPENに変身する儀式”みたいなもので趣がある!
よしず製のTOPを装着すれば、真夏でも木陰のキャビン!
風通しは抜群だし、、普段はロールしてトランクに収納出来る、優れモノ
OPEN時でも直射日光に焼かれることなく風を感じることができる
”シトロエン(2CV)乗り直伝”のよしずルーフは冷房のないクルマの為の快適装備!
ひと昔前はポルシェといえばトーション・バー(TB)でした → 911ナロー伝説
TBは捻じれの初動から強い反力が得られるのでシャープで踏ん張りの効くサスになる!
914では、フロント側だけがトーションバーとなっていた
因みに、リアはコイル・スプリング + トレーリングアームで構成されていた
トーションバーらしくシャープでキレのあるハンドリングに仕上がっていた
かばいながら使っていたミッション(写真)が壊れてしまった!
ツーリングの途中、休憩していた場所でギアがリバースから抜けなくなってしまった
ミッション・ケースの中が壊れたらしかた!
出先ではどうにもならず、レッカー車のお世話に、、、
後日、ミッションをOHするか、乗せ換えるか、悩んだ末、、
面倒な手続きもあったけれど、当時はまだ若くて情熱もあったのでヤリキッタ!
・低く鼓動するエンジン!!ステレオはいらない!(聞こえない!)
・古き良き時代のボディ・ライン
・自分でいじれるシンプルな構造!(バイク並み)
・広々トランク!
・暖房はON or OFF
また、排気管から漏れがあった場合、、排気ガスをキャビンに流し込む自殺モードとなる
マユツバものの話 ・ ・ ・ 欧州で聞いた噂
914は次期カルマン・クーペになるはずのクルマだったらしい?!
カルマン社にて半ば開発が完了していたものを急遽、廉価版ポルシェとして手直したらしい
痕跡1:開発に周到なポルシェ社にしては異例(異常)に開発期間が短い!
痕跡2:どちらかというと、イタ車的な作り(構成&デザイン)のボディ
痕跡3:実際に914のボディはカルマン社製である(だから911より錆びる)
なによりボディのコーション・プレートはポルシェ社ではなくカルマン社になっている
欧州では”イタリアン・ポルシェ”って呼ぶ人もいるそうです。
・最初はシフト・リンケージの修理(自分で!)
・テンション・コード&デスビCAPを交換
・アブソーバの交換(自分で)
・点火系電装品の交換
・クラッチディスクの交換
・マフラー交換!憧れの4本出しに!
・Egマウントの交換
・リアコンビレンズの交換&板金(自分で!)
思えばまだ20代の最期に購入した914、、、
しかし、さすがに1970製のクルマは今時の交通事情に不適切な部分が目立ってくる、、、
天気が良くて!&体調が良くて!&精神的に充実した日(!)しか乗らない
超絶重クラッチだったこともあって、半日乗り回すと左足がツルこともあった、、
それでもクルマが30歳過ぎるまでは維持しようと決意して、、33歳まで頑張った!
これはATの2号車に乗りようになったせいもある ← 堕落ともいう
03年の新春、、ディープに空冷ポルシェを愛する方の元へ嫁いでゆきました・・・
、、、、、、
P-SUKE 4号にその後を譲って・・・
ポルシェ・シンクロだし、、ポルシェの風味がテンコモリ!!
# 縦置きミッドシップ!
タイヤなんか細くてもメチャメチャ楽しいです!( ←純正だと155/80)
# ハンパな排気量!
(因みに後期型の914は2000cc)
(↑フラット4エンジンはシリンダー毎に交換ができるので簡単に排気量が変更できる)
# タルガTOP!
TOPの着脱もラクチンそのもの!、、日本の気候にタルガはピッタリ!!
(逆に、全自動で開閉できてしまうバリオ・ルーフは”味気ない”と思う、、、)
# よしずTOP!
TOPの装着も1分でラクラク完了!、、日本の気候によしずはピッタリ!!
(但し、50km以上になると”ルーフが”浮き始める”ので近所乗り限定、)
# 前だけトーション・バー!
スポーツカーに適したバネなのだけど乗り心地が悪くなるので近年はあまり使われない
930までは前後ともにTBだったのだけど、964からコイル・スプリングになってしまった、、
縦方向に配置されたトーションバーがスイングアームを支える構造
(968は逆に、F:コイル、R:トーションバー、でした)
# ミッション載せ替え!
シフト・レバーは動くし、ミッション・ケースから出ているリンケージも動いてる
要はミッション・ケースの外側は動くけれど、ケースの中が動いていない
↑ 壊れて降ろしたミッションASSY
リビルトのミッションを米国から個人輸入して乗せ換えることにした!
当時、転職したばかりだったけれど、この載せ替えで前の会社の退職金を使い果した!
# その他 ・ いろいろ!
(流行のハーレー系単車のサウンドを2重奏にした感じ!)
特にリアのトランクリッドの曲面はスバラシイ!
割と自分で弄る余地がある → ワーゲンのパーツが豊富にあるので!
世界中で自転車が載る ”ミッドシップ” は914だけでは?!
フロントは燃料タンクがあるので狭いけど、そこそこの深さがある
逆にリアは深さはないけどかなり広い ← ルーフが入る大きさなので
古い空冷エンジン車ではお馴染みのヒート・エクスチェンジャー!
排気管の周囲を還流させた空気をキャビンに導入して暖房するのだけれど、
切り替えレバーはONかOFFしかポジションがないので温度調節が非常に難しい!
(融雪剤による腐食が原因で排気が流入する事故、、昔は時々あったらしい)
# ホントはカルマン・クーペ?
欧州の自動車業界ではこうした例は偶にあるらしい
まともに走るようになるのか?!、、それまでに幾ら(\)かかるのか、、?!
悦びと興奮の冷めた後には、得体の知れない不安でいっぱいでした、、
(当初は、2、3速以外はギアが入らなかった、、、)
(豊富なビートル用のパーツが流用できるので安上がり!)
(目一杯、気張って”コニー”を付けました!)
(コイル、コンデンサ、レギュレータ、等々)
(自分でクラッチ交換やるヤツなんて、そうはいないよな、、やっぱ、、)
(純正は腐って墜ちた!)
(USから通販で買うと、ディラー価格の1/4!)
(左リアを当て逃げされた!クソー!)
10年間いろいろな体験をさせてくれた、、良くも悪くも普通のクルマじゃ味わえないことばかり、、
随分とお金も使ったけれど、それだけの価値はあったと思っている
ドライビング時のストレスが日に日にマニアックな喜びをスポイルするようになってしまった・・
それは => めったに乗らないってこと!
(重クラッチ自慢の人(車)は結構いたけど、所詮彼らは湿式なのでシビアさが違う!)
でも、、力まずにもっと楽に乗り回せるクルマが欲しくなってしまった、、、