P−suke 3号

 EUNOS PLESSO V6 : @1993

 SN 008 >>> Driven 1999 - 2001


ロードスターで有名なユーノスの隠れた名車(?)!

、、、&、、、

1800でありながら4CAM−V6を搭載するマツダ・エンジニアの意欲作

”イタリアぽさ”を意識したデザインと秀逸なエンジンの組み合わせは
個体数の少なさもあって、ナカナカのスキモノ・グルマ!

またまた綴りがPで始まるので P-suke 3号 を襲名!


  ・ ・ ・ プ レ ッ ソ ノ コ ト

     >>> #1800cc・V6!

     >>> # アルファおまーじゅ

     >>> # サイバ−・似?!

     >>> # アウター・サンルーフ

     >>> # 最上級グレードだけのいろいろ

     >>> # V6はポルシェ製?

     >>> # プレッソとカプチーノ



 #1800cc・V6! 

 なんといっても1800ccのV6→K8ZEにつきる!

 1気筒当たり300cc、、これはスターレット・クラスと同等
 もちろん4バルブ・DOHC、、これで高回転が悪いわけがない!

 まるで250マルチのバイクみたいな感覚 → 細いトルクで伸びあがる感じも似ていた

 かつて乗った名器4AG(MR2)をも凌駕する高回転の気持ちよさ!!
 こいつがカローラ・クラスのコンパクトな車体に乗ってるんだからスゴイ!!

   

 エンジン始動時に”ギャォンッ!”、て4カム特有の音がして萌える!




 # アルファおまーじゅ? 

 どう見たって、、よき時代のアルファ・ロメオを意識したデザインだと思う?!

 特にリアまわりなんか”TZ”っぽい!

      

 ”プレッソ”って名前もイタリアぽいし、、
 ”TZ欲しいけど買えないから、、自分達で造ってしまおう!”、という開発陣のガッツを感じる!
 (因みに、、エラン欲しいけど買えないから造ってしまったのがロードスター!)

      

 たとえフェイクであっても、リア・フェンダーあたりのラインは結構イケてると思う!
 時たま”246ディノ”にも似て見えたりするけど、、これは親バカ!

 そもそも、プレッソという名前の由来は、ズバリ!、エスプレッソからきているらしい
 スポーツカーのエッセンスを小さな器(車体)に詰め込んだ粋なクルマ、ってコンセプト!

 スズキのカプチーノも同じコンセプトで命名されているらしいのだけど、、アレは勘違い!




 # サイバ−・似?! 

 乗り始めて直ぐに感じたのが、かつて乗ったサイバー・CRXとの相似性!

 エンジン以外のいろんな部分がEF・CRXとオーバーラップする!
 自分の感覚ではもうデジャブの領域
 まるで修行の旅に出たCRXがV6載せて帰ってきたような印象!

 CRXはシビック・ベースだったのでどうしても車格的にGTとは言いがたかった、、、
 プレッソはそうしたCRXの薄っぺらかった部分を充実させたような印象だった!

   

 リアのEXウインド(↑)なんかもCRXを思い出す
 プレッソのはほとんど”隙間!”、視認性は皆無でデザインでしかない!
 



 # 最上級グレードだけのいろいろ! 

 このプレッソは最上級グレードのFi−Xだったのでいろんなスペシャル装備が付いていた!

 ・サンルーフ

 サンルーフはFi−Xでは標準、下位グレードではオプションになっていた装備
 プレッソのSRはホンダが初代CRXでやったようにルーフの外側にスライドするアウター方式
 只、CRXより優れていたのはチルト・アップ機構が付いていたこと!
 スイッチのONEプッシュでチルトアップし、押し続けるとスライドする優れもの!

 このチルト・アップ機構はなにかと便利で、頻繁に利用していました

 実際に乗っているとサンルーフってあまり全開にしないということも解った!
 (サイドウインドウだって全開することは殆どないのと同じこと)


 ・ABS

  ABSはFi−Xだけの特殊装備(→ ABS欲しかったらFi−Xを選ぶしかなかった)
  各メーカーがミドルクラスにもABSを装備するようになったのはこの頃からだった

  因みに初めて乗ったABS装着車!
  今から思えば不自然というか過剰に反応するABSの動作に戸惑った、、
  歩道の段差を越えるだけで、カクッ!、カクッ!、とショート・ロックするので違和感があった
  この頃は、まだ技術として熟成されていなかったのだと思う

 ・レザー・シート

  レーザー・シートもFi−Xだけのスペシャル装備
  レザー・シートは初めてだったので気分は盛り上がったけど、、、
  レザーなのは両サイドの部分だけで、しかもゴワゴワの硬い皮だった
  (密かに、コレ豚皮じゃないか!?、と疑っていた!)

   

 ・DSPステレオ!

  コレもFi−Xだけのスペシャル装備(→ 下位グレードは先進装備は付けられなかった!)
  DSPオーディオ自体が初めてだったのでコレも気分が盛り上がった
  ダッシュボード中央部分にセンター・スピーカーが配置されている5ポジション音源仕様

  すごくワクワクしたけれど、、← 期待したほどの臨場感はなかった、、



 ・MOMO(4台目!)

  ボスだけ買ってピアッツアから引き継いだMOMOのハンドルに交換
  このステアリングはMR−2から数えて4台目の装着!

   
    赤いステッチも少し色あせてきた、、でもヨイ感じ

 


* * * マニアックな話 * * *


 # V6はポルシェ製? 

 マユツバものの話・・・

 発表当時からプレッソのV6開発にはポルシェ社が関与しているとの噂がありました!?

 ”ポルシェ928の開発エンジニアを引き抜いた”とか、、

 ”数名のエンジニアをTAG社で研修させていた”とか、、

 諸説いろいろあるようです、、というのも、、

 構造上の特徴がポルシェのEgに似ている部分が多く、

 また、実際にEgの出来が非常に良かった為、ポルシェ設計説が流れたようです。

   

 ・・それなのに・・・

 折角の名器にも関わらず、プレッソが無くなり、ランティスも消えた今、、
 このK型エンジンを載せたスポーツ・クーペ(?)はもう在りません、、、

 ”縦置き”にしてロードスターに載せたら”売れる”と思うんだけど、、、
 ロードスター・グランデとかロードスター・マークUとか名乗って!?

 或いはいっそ、、MIDに、、、


 # プレッソとカプチーノ 

 マユツバものの話・その2・・

 プレッソの名前は、エスプレッソ・コーヒーをイメージして命名されているらしい
 小さな器(車体)にギュッと濃縮されたエッセンスを詰め込んだ”濃い味”ということ

 同様のコンセプトでスズキのカプチーノも命名されていると思われるが、、、
 ハッキリ言って、スズキの人は”勘違い”していたのではないかと思う!

 イタリア(イモラ)でかなり仕事をしていたことがあるのだけれど、
 そこでは、ほぼ毎日、甘いクロワッサンとカプチーノで朝食をとる
 ボール(カップではない!)いっぱいのミルク多めのカプチーノ(カプチーニ)

 そして、朝食以外ではほとんどカプチーノは飲まない!
 昼や夜にカプチーノを飲もうとすると怪訝な顔をされる

 「カプチーノは朝飲むものだ!」
 「昼間にカプチーノを飲むのは、幼児と老婆だけだ!」

 「オマエが一人前のオトコなら、エスプレッソを飲むべきだ!」

 ”寝起きはみんな赤ちゃんだから、カプチーノを飲んでもヨイ”、とのことだった

 要は彼の地ではカプチーノって ”軟弱” で ”腑抜けた”イメージ なのだ!

 スズキの人は小さな車体にギュッと濃縮されたエッセンスを詰め込んだ”クルマ”、という思いで、
 アタマではエスプレッソをイメージしながら、誤ってカプチーノと命名してしまったのかと思う

 クルマ自体は素晴らしい出来栄えだと思うので、車名とのギャップがとても残念に思う!

 因みに、彼の地では、エスプレッソは ”Illy” でないとダメと言われていた


    
     2000年頃、イモラ・サーキットにて

 


* * * P-SUKE 3号のそれから * * *

・お決まりのテンション・コード&デスビCAPを交換

  中古車ではココを変えると結構効果がある
  デスビのあるエンジンでは点火プラグでの放電(スパーク)は実は2回目の放電で、
  デスビの中で一度、極短い距離を空間放電している!
  デスビ部分(=上流)での電圧損失を抑えることでプラグ部のスパークも改善する

・205/55-15 を 195/65-15 に変更

  プレッソはいまひとつ遮音が効いていないボディだった
  ある帯域のロードノイズがボディにこもる! → スピーカーでいう”箱鳴り”

  この車に55タイヤはミス・マッチだと思う!、折角の官能的な4カムV6が台無し!
  65のダンロップ・デシベルに交換 → 4カム・サウンドが堪能できるようになった!



* * * そ し て * * *    

01年の夏に仕事で行ったイタリアで交通事故に遭遇!!
正面衝突(車:新車のフォード・モンデオは全損)だったけれど後席に乗っていたので無事ですんだ、、
前席にいた現地スタッフもエアバッグのお陰で軽傷だった!
けれど相手のクルマ(パンダ)はSRSの装備が無くて搭乗者は結構酷いことになっていた!

エアバッグは重要だ!!!痛切に実感してしまった!!

折りしも、国内でも社屋が移転し高速通勤をするようになっっていたので、、、
即効で脚クルマを変更することにした!
ローバー・ジャパンの営業さんと話があってトントンと話が進み、、

01年の秋、、ローバーの下取りとしてお別れになりました・・・

、、、、、、 Roba 1号にその後を譲って・・・