絵 ドワーフ

形態:妖精
反応:中立
知能:中
遭遇:丘陵、山岳、市街、平原、洞窟、地下迷宮
出現:単独から少数



 善の戒律に属する存在の中でエルフが森の妖精族ならば、ドワーフは大地の妖精族として知られている。だが今も妖精として深い森の中に暮らしている友人に比べれば、ドワーフは新しい種族である人間とも積極的にまじわり、共存している例も少なくない。優秀な鉱夫であり、繊細な細工師であり、そしてしぶとい戦士でもある彼ら自身の腕前によって社会にとけこむようになって久しい。
 ドワーフは人間に似た小柄な外見をしているが、たいていは手足が短くがっしりとした体型をしている。男女ともに長い髭を伸ばしており、中には腰に巻きつけたり、髭の先に装飾品を結びつけて飾りたてたりする。性質は気むずかしく頑固だが、元来は社交的な種族のため、威勢の良い酒場で陽気な姿を見かけることもある。ことに酒と煙草を愛し、ドワーフ自身の銘柄になる刺激の強い逸品を好む。勇敢で熟慮深謀を旨としているが人間の性急さにも慣れ親しんでおり、一度打ち解けた相手には身を呈して献身を見せることすらある。

 だが相手が邪悪な種族であれば容赦なく、特にトロールは不倶戴天の敵として目にしただけで狂人と思えるほど激しく打ちかかる。また、鉱山を荒らすという理由からコボルドも好いてはおらず、見かければ追い払おうとする。気に入りの武器は柄が短く重い斧や槌であり、特製の鎖かたびらを着て相手を頭から叩きつぶしてしまう。


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