絵 トア・スオ

形態:人間型
反応:攻撃的
知能:低
遭遇:山岳、氷
出現:少数から群れ



 極寒の冬、ほとんどの生き物が冬眠に入り姿を消す季節に、氷指山脈の麓にいる人々を恐れさせる存在には雪狼雪男、そしてこのトア・スオが挙げられている。人間めいた姿をしているが、全身を長く白い毛に覆われ、顔と手だけが地肌をさらしており下顎から短い牙の突き出たこの種族はホブゴブリンの親戚と言われているが、小家族単位の遥かに統率された集団で生活している。
 一定の住処に定住せず、家族単位で山中を気ままに移動しては集団で狩りを行う。特に冬の厳しい季節になると食料を確保するためには人間や雪男、霜巨人でさえも襲うことをためらわない。襲撃が終わると仲間の死体を含めて獲物を引きずって帰り、食用に当てる。山麓の住民を含め、全ての人々に恐れられている。

 トア・スオは年に一度、部族の祭司の下に集合すると、その年の狩りの獲物が充分であるように生け贄を捧げる壮大な儀式を執り行う。祭司は宝石や首飾りで全身を飾りたて、部族のもの全てを率いている。所持しているエメラルドの短剣は売れば金貨数千枚にはなると言われている。


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