絵 巨人(丘巨人、森巨人、山巨人)

形態:巨人
反応:非友好的から攻撃的
知能:中
遭遇:丘陵、荒野、森林、山岳、洞窟
出現:単独



 最も古い時代の神話では、精霊の力を受け継いだ者はになり神々の力を受け継いだ者は巨人になった。だが今では地上には人間が君臨して久しく、古代の力を失った巨人はその巨大な図体だけが特徴の種族に堕してしまっている。最も普通の巨人族のうち、山岳や荒野に居留する者を丘巨人や山巨人、森林に住む者を森巨人と呼んで区別している。
 森巨人は温厚で、丘巨人がやや粗暴である点を除けば両者ともほぼ同じ種族であり、5メートルをゆうに越える巨体に皮や布で作った粗末な腰布を巻いて、狩りをしながら原始的な生活している。食欲が旺盛で、一頭や牛半頭程度であれば軽食がわりにたいらげてしまうために、餌場を求めて歩きまわる例も多い。付近に転がっている丸太や大岩が必殺の武器になり、人間程度なら簡単に潰されてしまう。

 たいていの巨人は無秩序な存在であり、オーガホブゴブリンと変わらぬ怠惰な生活を営んでいる者がほとんどであるが、森巨人の中にはエルフ樹人と一緒に木々の世話をして過ごしている者も存在する。


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