環七通りの姥ヶ橋交差点脇のヘアサロン「サクマ」の横に、ちょっと汚れた下り階段がある。 実はここが「稲付の小径」への入り口なのだ。 「小径」と言っても、実際には住宅街を抜ける道に設定されたコースなのだが、「歴史と緑をめぐる散歩道」と銘打った案内板には... この小径は、姥ヶ橋延命地蔵からスダジイ・イチョウのしげる香取神社をぬけて、都指定旧跡の静勝寺(稲村城址)までの、歴史的文化財と緑をめぐる散歩道です。 | ||
この散歩道は、坂が多いのも特徴のひとつです。 木々につつまれた静勝寺の坂や、昔は清水が湧いていたいわれる中坂、水車小屋があった水車の坂、そのほか真正寺の坂、野間坂などの坂道のつくりだす独特の雰囲気が、静かなたたずまいを演出しています。 ...と書かれている。 | ||
ルートには香取神社(左)、稲付公園(右)、普門院、静勝寺などがあり、JRの赤羽駅に至っている。 案内板に書かれているように、途中には坂道や階段が多い。 このルートを完全踏破できれば足腰が鍛えられるのは間違えない。 しかも足腰だけではなく、頭も鍛えられるのだ。 とくに記憶力の鍛錬には最適なコースだ。 | ||
道筋は非常に複雑で、あちこちの角で曲がるようになっている。 案内板には地図(左)が書かれているが、一度「小径」を歩き出すと、何処にも道案内はない。 つまり、スタートする前に地図を全て頭の中にインプットする必要がある。 ちなみに、四国の八十八ヶ所を巡礼する遍路道には、曲角ごとに案内の標石(右)が建てられている。(愛媛県・松山市にて撮影) (99/02/06)
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石神井川は小平市に源を発し、北区堀船で隅田川に合流する長さ25.2kmの一級河川だ。 とくに旧中山道に架かる板橋から飛鳥山までは遊歩道が整備されている。 道沿いには桜の名所も多く、春には多くの人達が散策を楽しむ。 この遊歩道には面白い仕掛けがある。 北区立紅葉小学校(北区滝野川3-78)前と、北区立滝野川中学校(北区滝野川2-49)裏の2ヶ所には鳥の鳴き声が聞ける像が置かれている。 コチドリ、モズ、カワラヒラ、コガモ、コゲラ...など、全部で10種類の鳥の像がある。 | |
太陽電池を使ったエコ設計で、説明板に触れると内蔵スピーカーから鳥の鳴き声が流れてくる。 目の不自由な人達がブロンズ製の像に触り、「バードタッチング」を楽しめるように配慮されているが、点字の説明板も付けられている。 ツバメ(右)は、巣の中のヒナ達に親鳥が餌をやっている。 (99/02/13)
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お金に縁のない人でも、「桜の通り抜け」で有名な大阪の造幣局はTVで見たことがあるだろう。 東京では飛鳥山近くの一里塚の所に大蔵省印刷局があり、紙幣を作っている。 広島にも造幣局があり、大阪と並んで硬貨を造っている。 池袋サンシャインシティーの裏手にも造幣局がある。 門から敷地中を覗いたら、大きな機械が目に入った。 親切な守衛さんが、この機械や造幣局について色々と話を聞かせてくれた。 | ||
この機械は「4本打圧印機」で、昭和45年頃から使われていた。 現在は改良型機がプループ貨幣用の1本打圧印機として今日も活躍している。 守衛さんの話では、「周りが住宅街なので、騒音の問題もあって、今は普通の硬貨は造っていない」という。 ここの造幣局では、記念硬貨(プルーフ貨幣)、勲章、メダル(オリンピックの入賞メダルなど)を造っており、指輪のホールマーク(品位証明)の刻印も行っている。 敷地内には「造幣事業 展示室」があり、記念硬貨・勲章などの他に、時価3,500万円の元禄大判金などの古銭も多数展示されいる。 また、実物・ビデオ・パネルを使って貨幣の造り方を説明している。 | ||
昔の日本の貨幣も多く展示されているが、江戸時代の小判の近くには千両箱のレプリカがあり、実際に持ち上げてみることが出来る。 |
珍しい外国の貨幣も見ることが出来る。 写真はカラフルな中国のコイン。 | |
堅い木材で作られた千両箱には鉄帯や金具も付いており、重さは20Kgもある。 鼠小僧は本当に、これを担いで屋根から屋根を跳び渡っていたのだろうか。 | ||
貨幣とは全く無関係のような像も展示されている。 「力士」と名付けられているが、KONISHIKIのように見える。 これも、造幣局が持っている技術と関係あるのだが・・・ 入館料 : 無料(予約不要) 開館時間 : 9時〜16時(入館は15:30まで) 休館日 : 土・日曜、祝祭日、年末年始 事前に予約を行えば、工場の見学もできる。 申込先は、大蔵省造幣局東京支社(電話:03-3987-3521) (99/03/07掲載、2003/08/19更新)
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