30周年最後の夜〜"OVER the MOON/晩秋のジャパンツアー2006"(2006.12.17)

 ムーンライダーズ30周年であります2006年も後わずか。
ちょいと忙しくて、11/24に行われた"OVER the MOON/晩秋のジャパンツアー2006"最終日、渋谷公会堂改めCCレモンホールで行われたライブの模様を、ようやくレポしようと...
ホント、お待たせしました....もう既に色んなBLOGにもレポが出ておりますが、それはそれと言うことで....
んでわ(^^)/。


 渋谷の街は、あの日、かなり冷え込んでおりました。
寒々とした夜、CCレモンホールに到着した筆者、既に数名が開場待ちをしているのを横目に、煙草に火を点けて....一服と。
入り口付近ではグッズの先行販売なんかも行われ、段々と待ち人の数も増えて来ました。
当日券も出ておりましたが、まあとりあえず集客は十分のようです。
一応、入場待ちの列に加わり、しばしどでかい'レモン'をボーっと見ておりました。
そして後ろを振り返ると既に長蛇の列が.....
いやはや....
正直、URC四人囃子周辺のライブとなると、知り合いだらけになるんですけど、ムーンライダーズはいつも孤独な参戦の筆者...うーん、'マニアは湧いてくるもんだわい'...などと感心しながら、ほぼ定刻どうり入場はスタートです。
会場入りして、まずはグッズ売場をチェック....
Tシャツ関係はかなり売れておりまして、パンフを買おうと思ったら、先日の日比谷で売ってたものと一緒と言うことで、今回は見送りと....
そういえば、CD売場もにぎわっておりましたな....
例の映画のサントラは既に購入したし(これ、11月はヘビロテ状態でした....)、こちらも良いなと言うことで、自分の座席をチェックへ....


 会場に入ると今回のこのライブ、TVDVD向けか判りませんが(WOWWOWとの噂も??)ビデオ録りの準備がされておりました。
んで、自分の席はと言うと、何とPAさんのすぐそば!!
うーむ、音のチェックには十分な位置でございます。
そんで、PAさんの後ろはプロジェクターを使用した特殊効果の方が陣取り、加えてその後ろはライダーズが在籍した各レコード会社の方々、それと招待客の席でございました....
ステージは'When This Grateful War is Ended'、最新作のボートラ前のラストを飾るインスト部分が流れ、途中からくじらのバイオリンが生で乗っかってスタート。
メンバーはステージ脇のテーブルに座り、それぞれ自分のポジションに無言で向かうという演出....
ステージ、かなり暗め....良く見えないな??と思っていたら、懐かしの月面サマーツアーでも使った薄い緞帳の裏で演奏しておるではありませぬか??
うーん、どうりで暗い筈だわい...と思っていると、ステージは新譜'MOON OVER the ROSEBUD'の収録曲がMC無しでドンドン演奏されていきます。
二曲目の'A Song For All Good Lovers'は、サントラのラストの曲、新譜からラップのような'WEATHERMAN'、良明らしい'果実味を残せ!Vieilles Vignesってど〜よ!'と殆ど切れ目無しです。
ドラムの方はサポートでカーネーションの矢部氏が加わっておりますが、かしぶち氏もちゃんと叩いております。
デッドみたいなツインドラム??
'琥珀色の骨'では薄い緞帳にプロジェクターから骸骨が映されます。
途中からはボーカルにSachiを加え、'Vintage Wine Spirits, and Roses'では慶一さんがステージ脇のテーブルに陣取りボーカルを取ると。
'When This Grateful War is Ended'のラストパートの後、ようやく慶一さんのMC、'こんばんはムーンライダーズです'....
そしてMCの後は'ゆうがたフレンド'、そして再び骸骨が踊る'腐った林檎を食う水夫の歌'(途中に挟まったのはくじらのマンドリンとSachiによる'ラムの大通り'??)、そして確か、この後に緞帳が落ち、'かしぶち哲郎の唄が聴きたいか??'のMCの後、かしぶちさんが鍵盤に座って'Dance Away'、そんで続いて披露されたのは何と'砂丘'!!、Sachiのボーカルがクラウン少年少女合唱団の代わりと....
その後は聴いた瞬間、耳を疑った'シナ海'!!
つまり前半戦は新譜中心、後半は以前の曲、それもかなり最近では珍しいセットの曲で展開されていくのでありました....


 さて曲の方は徹ちゃんのボーカルで'ニットキャップマン'がスタート。
それを引き継ぐようにハードなギターのやりとりから'ニットキャップマン外伝'。
この二曲が続けて演奏される流れも、実はレア??
その後は新譜から、曲は良明らしい'馬の背に乗れ'。
ただ、この歌詞を書いたのがフーちゃんというのがなかなか...くじらのフリーキーなペットが良く似合う曲。
さて、ここからは爆音大会、まずは良明のギターとMCに呼び込まれたのが'トンピクレンッ子'!!
当然、観客総立ち、大コーラス大会となります。
中間にくじらのバイオリンソロが入るんですけど、観客の手拍子と良明の煽りが凄くて凄くて....途中でフォークダンス状態で慶一さんが観客席を走り回るわ....演奏はオリジナルどうりのバイオリンのメロディーで元に返りますが、さすが、この曲の威力は凄い!!
そして爆音第二弾は'工場と微笑'!!
こいつも当然の大コーラス大会、観客総立ちであります。
ラスト二曲、メンバー紹介の後に披露されたのは、'ムーンライダーズの30年'のインタビューで慶一さんが言及していたとおり'ダイナマイトとクールガイ'、そして新譜からの'Cool Dynamo, Right on'。
この流れ、非常に気に入りました。
かなり久々の演奏、しかも唄が難しいと慶一さんも言っている'ダイナマイトとクールガイ'、その流れを引き継いだ'Cool Dynamo, Right on'。
良い取り合わせではございませんか。
本編はここまで。
そしてアンコールがまた....


 当然、観客はアンコールを求めるわけでございます。
拍手が鳴りやまぬなか、暗いステージに慶一さんとくじらが登場します。
ん??二人だ??と思ったら、何とくじらの'蕾か?蕾じゃないか〜'に続いて、慶一さんが'Rosebud!'一発で締め??
うーん、野音の時の'Acid Moonlight'で終わった時を少し思い出しながら、時計を見ると撤収までには時間はあるな??まだ出てくる筈だと思い、再度のアンコールの拍手が鳴り響き、メンバー登場。
観客のコーラスが先導して始まったのは最近アンコールの定番でもあります'BEATITUDE'!!
当然、会場は爆音第三弾状態と....
そして野音ではラストを飾った'ドントラ'....で終わりではなくて、ライダーズが今回オーラスに選んだのは'Who's gonna die first?'。
確かに意味深な選曲....
爆音第四弾状態から、観客の盛大な拍手の中、ライダーズは30周年の年の最後を飾ったのでありました....


 さて、30周年最後の夜〜"OVER the MOON/晩秋のジャパンツアー2006"が終わりました。
今年一年、ライダーズの仕事量はホント尋常なもんではなかったと思います。
多分、今までで一番ライダーズとしてメンバーが動き回った一年ではなかったのではないでしょうかね??
しかし、実は来年は只一人だけ30周年を迎える方がおります。
そう良明氏!!
来年一年は良明が引っかき回してくれそうな....そんな予感が.....

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