我らが、moonriders、21世紀最初のライブツアーが先日4月18日、東京のZepp
Tokyoで打ち上げられました。
当日は、当然、筆者も三年ぶりのツアーの雄姿を観るべく、馳せ参じました。
そんな、春の夜の一夜、三年ぶりのホールツアーを行ったmoonridersのライブをレポートしませう。
では(^^)/。
さて、当日会場に到着すると、何となく雰囲気がヘン(^^)です。
そう、ダフ屋が全然見あたらないんです。
別にダフ屋を頼りに行ったわけではないので、それはそれで良いんですけど、Zepp Tokyoの警戒が厳しいのか、それとも、ダフ屋もmoonridersでは商売にならんと判断したのか??
まあ、そんな事はどうでも良いと。
会場の前で連れを待っている間、入場を待つ方々を見ていると三年前の'月面讃歌ツアー'と比べると、ちと観戦者の年齢がちと上がっている気配も...
そりゃ、しょうがないか、moonridersも年はとったし、我々観客も年をとっているんだから。
でも、相変わらず、若い観客もチラホラ見られて、少し安心。
moonridersは若い方々にも、ちゃーんと引き継がれているのである。
(でもねー、お子さま連れは、ちとなー....次のライブからは、託児所がいるな、こりゃ)
さてさて、そんなこんなで入場してみますと、Zepp Tokyoって、殆ど赤坂ブリッツと同じ造りなんすね??席数というか入場可能な人数も同じくらいかな??
オールスタンディングだろ2400人くらい入るみたいですが、そこはmoonridersですんで、当然椅子席仕様です。
多分、1300人くらいしか入れてないんじゃないっすか??うーん贅沢なライブだ!!などと、変なことを考えながらもビール片手にステージを見ると、向かって右手にちょっとした台と何故か赤い番傘が置いてあります。
ステージ両端には何か、篝火でも焚くようなものが....
まあ、あの台は、多分良明先生が大立ち回りをするであろう事は予想出来たけど、あの番傘は??
そんなこんなで、ステージの開始を待つ筆者だったのでした....
(でもなー、前回の'月面讃歌ツアー'と比べると今回は無茶苦茶後ろの席だったのが、至極残念....)
さて、席もそろそろ埋まり始め、定刻より少し遅れて照明が落ちます。
ステージの幕が上がり暗めの照明とステージ両端の篝火の中、まず慶一氏が手にお盆のようなものに何か照明のようなものが乗ったものを持って現れます。
当然、観客席では拍手が起こります。
ステージは非常にシンプルなセッティングですが、今回はくじら、慶一、フーちゃん、良明先生のフォートップ(??)、
後方に岡田先生とかしぶち氏がおります。
で、ステージの演出らしきものも、ステージ両端の篝火の他は、何とメンバーの後ろは、このライブのチラシのように紅白の幕と来ました。
他のメンバーも現れ、演奏がスタート、と思ったら、何かインプロじみた演奏が始まります。
何か、'60年代後半のサイケデリックスタイルのインプロから、博文氏がファズをかけたベースが鳴り響きます。
おーい、'70年代後期Crimsonのノリか??なんて思っていたら、だんだん曲の形が現れたと思ったら、何と始まったのは'火の玉ボーイ'!!!!、うひゃー、そう来たか??と思っていると次もやっぱちょっとサイケな感じで'酔いどれダンスミュージック'、しかもサビのバックはくじら氏が奏でる東京音頭付き!!!。
(ちょいと記憶が曖昧なんですけど...)ついでに良明氏の番傘パフォーマンスも....
もー、序盤で既に筆者はやられちゃいまいした。
しかも、その攻撃はどんどん続いて、'だるい人'が追い打ちをかけます。
歌詞を少し変えてたみたいですけど、なんか、凄い事になってきたなー??と思っていると、序盤のトドメは'イスタンブールマンボ'!!!!、この曲演奏するの何年ぶりなのかなー??、いやいや、でもこの'イスタンブールマンボ'がカッコ良いったらありゃしない。
ちょいと落ち着いたところで、あの名作マキシシングル'夏の日のオーガズム'のB面を飾った'今すぐ君をぶっとばせ'、そしてダウンアースバージョンに感心した'月夜のドライブ'がどちらかと言えばオリジナル(つーたって、どれがオリジナルだっけ??)に近い雰囲気で奏でられます。
ここまで聴いて、慶一氏のボーカルがかなり良い調子なのに安心、安心。
でも、次でこーくるか??と唸ったのは'超C長'!!!!こりゃ、今回のツアーは掘り出しモン大会になるのかな??と感心する筆者なのでありました。
ステージは、この後、慶一以外の各メンバーを中心にしたナンバーが二曲づつ並びます。
最初はくじら氏、'Acid Moonlight'で美しいバイオリンが奏でられます。
そんなこんなしてたら、かしぶち氏がドラムセットを離れてフロントに現れて、二曲披露。
'トラベシア'はホント素敵な曲です。
さて、お次は博文氏、ベースを抱えたまま'さよならは夜明けの夢に'。
良いなー、綺麗な曲だよなー、と感心していたら、先の'Six
Musicians on their way to the last exit'から'アイスなぼくとアイアンなきみ'が演奏されます。
うーん、ようやく新作発表後のツアーらしくなった??
でも、この曲、ライブのほうが断然良いです。
完全にridersのバンドサウンドにハマってましたし、あのシンプルなベースラインが非常に心地良いです。
さて、問題はこの後、'ニットキャップマン外伝'に続いて、岡田先生のコーナでそしてなんとなんと、岡田先生のボーカルで'ニットキャップマン'が演奏されるでないですか!!!
まさか、岡田先生が唱われるとは思いもよらなんだです、ハイ。
そして、とー然、盛り上がりコーナは良明先生の出番です。
久々に出たのは'トンピクレンッ子'!!!とー然のごとく大合唱が始まります。
いやー、今回のこのライブで最初のオー騒ぎだったわけです。
と思っていたら、いつの間にやら慶一氏が白いロングヘアーのズラ姿....
何か、懐かしのドゥーティードール時代の(あのビージーフォーの)モト冬木を思いだしたのは私だけ??
さて、moonridersは、このツアーに合わせてシングルを発表しています。
ご存じのとおり、このシングルに収められた曲は、以前インターネットを介して配信されたものです。
ただ、その時はMP3の表現力に合わせて電子楽器中心で制作されたのですけど、今回はパッケージメディアになった事で、生楽器がかなりオーバダブされています。
個人的には、こちらのシングルのバージョンの方がインターネットバージョンよりも気にいりました。
'kiisin' you till I die'はボーカルが断然映えていますし、'pissisim a go go'は低音が凄く心地よくなっていますしね。
当然、今回のツアーでも披露されたわけですが、ライブでも良い出来でありました。
さて、moonridersのライブと言えばお約束の曲が何曲もあるのですが、例のあの曲が未だ演奏されていません。
そんな風に思っていたら、何とThe Beatlesの'ALL YOU NEED IS LOVE'のイントロのホーンが流れます。
あれあれ??と思っていたら、そのまま'ALL YOU NEED IS LOVE'に突入!!!したと思ったら、何か歌詞がヘン??
あー、'スカーレットの誓い'の歌詞じゃねーか、これ!!!!
サビまで、'バラがなくちゃ'なんて唄っております。
観客席も、かなり騒がしい状態(つーか、みーんな、おー喜びしてたね^^)だったりして。
と思ったら、後半から曲は完全に'スカーレットの誓い'に戻りまして、例によって秘密結社大合唱状態に突入したのでありました。
'スカーレットの誓い'の大騒ぎで、ステージは一端終了します。
とー然のごとくアンコールの拍手がZepp Tokyoに鳴り響きます。
そりゃま、やっぱし、とー然のごとくmoonridersのメンバーはステージに戻ってきますが、そこで演奏された曲に、またまたブッ飛んじゃいました、なんと'スカンピン'が始まるじゃありませんか。
良明先生のレスポールがトラぶって、ノイズが乗ったのは残念でしたけど、まさかオープニングとアンコールに'火の玉ボーイ'の曲を持ってくるなんて、なんて粋な演出でしょう??
慶一氏も、ちとキーがきつそうではありましたが....(まさかオリジナルキー???)
でも、もっと驚いたのが、その後です。
やはり'火の玉ボーイ'から'ウェディングソング'!!しかもボーカルは岡田先生!!!
いやはや、あっけにとられっぱなしの筆者なのでありました。
あ、でも考えてみたら、これ、岡田先生の曲なんだよなー、そーいえば、'96年の20周年ツアーではソロコーナーでやってたもんなー、この曲。
でもねー、この'ウェディングソング'が凄ーく良かったんですよ。
'月のカタパルトに乗せて...'の部分なんか、おー昔っからのファンにはウルウルもんでしょう、これ。
それに、なんてったって、この曲がラストのステージなんて、今までなかったもの。
おまけに間奏の口笛ソロ付きなんだから、'火の玉ボーイ'からのファンなら、感激モンですよ。
さて、ここで演奏が終了し、メンバーがステージ前に一列に並びます。
しばらく、そのまま静止状態、そして慶一氏がオープニングで持って来たお盆みたいなものを持って、皆が静かにステージを去ります。
一番最後のくじら氏が例の番傘を広げて、ちょいと見栄を切りメンバーがステージを去って行きます...が、ここでまたうれしい演出、なんとなんと'火の玉ボーイ'のラストに収められていた'ラム亭のテーマ〜ホタルの光'が流れたのです。
なんて素敵なラストでしょう??これなら、ここでステージが終わっても、私らみたいな年寄りは許しちゃいますね、ホント。
でも、ファンなんて勝手なもの、筆者もここまでやったのなら、最後に'髭と口紅とバルコニー'もやってくれたらなー、なんて思っちゃうもんです。
しかし、今回の'六匹侍 Spring 大行進'ツアー、とにかくmoonridersの懐の広さと良い意味でのわがままさ加減が十二分に感じられるものでした。
ステージの演出もシンプル(メジャー・レーベルの販促費が無いから??)でしたけど、今回は堂々と演奏と唄でステージを作っちゃったんです。
moonriders.comのBBSで最後のステージの去り方に一抹の不安を覚えた方も居たみたいですが、安心して良いと思いますよ、ぜーんぜん。
まだまだ、荒技の数々を駆使してくれる筈です。
それに今年は25周年、今年こそ武道館、やるしかないじゃないっすか!!!ねえ???
(あ、音悪いから、武道館じゃなくてサンプラでもいいっす^^)
お楽しみはまだまだ、続くのであった.....