西紅陽台の家

東平島の家 外観

設計について

既存団地内での建替え工事です。

住宅棟は東西方向を棟の切妻屋根、軒の出によって夏の直射を避け、太陽高度の低い冬の日ざしを受入れる伝統的な省エネ基本構成を踏襲しています。

道路側にカーポート、住宅棟との間に幅約3Mの細長い中庭(コート)が、玄関ポーチに連続する配置構成としています。

オープンなカーポートの中庭側は木製竪格子とし、主な生活部分は、カーポートの奥行き距離に加え、格子や中庭の植栽などによって街路とは柔らかく隔てられています。

昼と夜、太陽光や照明、季節の移ろいによって、「見え隠れ」は多様に変化します。
近世町屋の街路に面した格子や連子窓のように、「閉じつつ開き、開きつつ閉じる」 家の中で生活する人は街とのかかわりを意識し、道行く人はそこに生活する家族の存在や気配を感ずるといった、 (一方的に内に閉じこもる、あるいは無防備に生活をさらけ出すといった極端な関係ではなく) 相互の関係性がよりしなやかで、日々の生活がうるおいあるものになればと願っています。

構造材を含め全てを自然の材料で造りたいとの要望を受け、最小限の合板類を除き無垢の木材とし、壁は内・外ともに漆喰塗り、呼吸する素材で囲まれたインテリアとしています。

アプローチ・外観
ポーチ 外観
コート(内庭)

住宅とカーポートの間にできたコート

居間・食堂

居間・食堂からコート やがて緑のスクリーンに!

食堂・台所
台所
2開 階段ホール

階段ホール

ホールからベッランダ

ホールからベランダ(屋内物干)

寝室
カーポート木製スクリーン

木製ルーバーで視線制御された、コート及び居間・食堂

外観 夕景