正常分子栄養学 講演記録 その4

 これは、1998年、古澤太香子先生による正常分子栄養学の講演内容を録音したテープから入力したものです。
 (この講演記録内容をリンク、引用される方は、必ず「健康が一番!」横山、までご一報ください。) 

 「健康が一番!」ホームページへ.


 その血液の質があなたの体の質ですから、血液を作る必要があるわけです。 

 血液製造には材料が必要なわけですね。

 どういう材料が必要かというと、栄養と酸素が必要なんです。

 今日のテーマですから、この後この栄養の話をしていきます。

 材料が無いと絶対に血液は作れないのです。

 根性があっても出来ないですね。

 あなたの体の質は、あなたが摂った栄養からしか作られないということは学問的に真実なんですね。

 さあ、何を食べているか今からいろいろ観察していきます。

 先ほど色んな病気が挙げられましたね。

 そうすると環境が見えるわけです。

 どういう背景があったかというと、食べるという環境が著しく違っています。

 食べるという環境を見ていくと納得がいくのではないかと思います。

 こういう病気が、先ほど糖尿だ、アトピーだ、喘息だと挙がりましたね。

 それが遺伝だって言われたのは、多分親子で体の質が似ているからですね。

 どうして親子で体の質が似るかというと、殆ど食べるという環境が似ているんです。

 大体お母さんが塩分の濃い料理が好きだとしたら、やっぱり子供は『濃い味付けが、お袋の味だ』と思うんですね。

 お母さんと大体似たような食べ物を食べるんですね。

 食べるという環境が親子の体の質を似させていくわけです。

 お母さんが脂っこい料理が好きだと、やっぱりずっとそういう料理を食べていますから、子供も油物が好きですね。

 それから又、地域によって体の質が全然違います。

 アメリカとかイギリスとかフランスとか日本とか先進国は、、心臓病、糖尿病等がものすごく多いんです。

 食べ物がすごく似ています。

 加工して油で揚げて・・・・・

 こういうところではそういう病気がすごく多いんですね。

 ところがアフリカだとかパキスタンだとかインドとかではですね、とか心臓病とかそういう病気は無いんです。

 殆ど無いですね。

 パキスタンにフンザって国があるんですが、これはNHKの衛星放送でやっていましたが、世界で一番長寿が多い国です。

 そこでは130,140、150歳で寝たきり老人がいないんですよ。

 死ぬ寸前までクワを持って畑に出かけて行くという人たちばかりなんです。

 70歳ぐらいで女性が出産するんですね。

 35歳以降が高齢出産などというレベルじゃないんですね。

 70歳の人が出産をするという国ですから。

 どういう食べ物を食べているかといいますとね、千年くらい食生活が全然変わっていないそうですね。

 水はヒマラヤ山脈の雪解け水で白く濁っているんです。

 ミネラルがめちゃくちゃ多いそうですね。

 その水を飲みながらその水が流れている川底の土を毎年毎年畑に撒くんですね。

 ミネラルやなんかがすごく豊富な土ですよね。

 作物を作ってそれを食べてリサイクルですよね。

 その食生活が千年以上続いているそうです。

 そして果物食べたら種を捨てないんですからね。

 種に一番栄養があるということを知っているんです。

 又、根にすごく栄養があることを知っていますから、何でも食べるんですね。

 そういう食生活を繰り返している地域では本当に130、140,150になっても、すごい元気な状態なわけですね。

 食べるという環境ですね。

 空気の質なども影響しますが、環境がこれぐらい体の質を変えるんだってことですね。

 

 皆さんオールドパーっていうお酒知っていますか?

 オールドパーっていうお酒ありますよね。

 ボトルに肖像画が描いてありますね。

 あれは歴史上実在した人物なんです。

 トーマス・パーという人物でした。

 153歳まで生きた人です。

 その人はちゃんと歴史の本に出ているんですが、80歳で結婚したんですね。

 80になったからそろそろ結婚しするか・・・・・なんて感じですね。

 そして百歳の時に婦女暴行で捕まるんですね。

 百歳なら許す、みたいな気がしますけれども、百歳で婦女暴行で捕まって118歳ぐらいで刑務所から出てきたんですね。

 120歳の時には4回目の結婚をしています。

 153歳の時に「あなたは長生きで素晴らしい」ということでイギリス皇室からご招待を受けるんです。

 始めて宮廷料理を食べるわけです。

 それまでは木の実とか、自分のところで出来た野菜とかそういうのばっかり食べていたんです。

 ところが始めて宮廷料理を食べたんです。

 その時腸捻転を起こして死んじゃったんです。

 153歳でした。

 何が言いたいかというと、それまで、生きることが可能なんだっていうことなんです。

 人間はそこまで生きることが可能なんです。

 それから時代によって体の質が全然違っていますね。

 昔のお子さんが罹っていた病気と今のお子さんが罹っている病気と全然違います。

 成人病と言われている病気は今のお子さんはばんばん罹っています。

   (現在、日本では成人病は「生活習慣病」と言うようになっています。)

 生まれた時から子宮癌だというお子さんがいるんです。

 2歳で動脈硬化で亡くなるお子さんがいるんです。

 もう、すごいですよ。

 8歳で卵巣癌だとかね。

 今の成人病と言われている病気は今のお子さんがばんばん罹っています。

 糖尿なんかめちゃくちゃ多いです。

 何が違うかといいますとね、食生活が全然違います。

 生まれた時からハンバーガーにポテトチップス。

 ポテトチップスで野菜が摂れると思いこんでいるお母さん方がたくさんいます。

 あんなの毒チップスと思った方がいいですよ。

 酸化した油だらけでね。

 もう毒以外の何物でもないですよ。

 それに白砂糖ばんばんで。

 ああいう物を食べていたら良い体が出来るはずがないですね。

 酸化した油だらけですからね。

 小児癌が世界で一番多い国は日本ですからね。

 昔の人はおやつといったら、さつまいもに、トマトに、きゅうりに味噌つけて・・・

 うなずいている人がいますが、私はそういう時代は知りませんが・・・・・

 とにかくそういうものを食べていました。

 というふうに見ていくと、食べ物の質ががらっと変わりましたね。

 それに合わせて病気がものすごい勢いで増えていますね。

 

 北里大学病院で交通事故で亡くなった五歳以下の子供54人を解剖したところ、そのうち42人が既に動脈硬化を罹っていたそうです。

 どれぐらいどういう食生活をしたかということが想像がつきますよね。

 今はベビーフードから瓶詰めや缶詰ですからね。

 電子レンジでチンして食べるというこういう感じですからね。

 ああいう物を食べて暮らしたら2歳や3歳でにかかるのはあたりまえのことなんだと思います。

 アトピーも喘息も変わらないですからね。

 同じ代謝異常のことですからね。

 最悪のところがだと思ってください。

 環境がものすごい重要なんだということを掴んでおいて欲しいと思います。

 赤ちゃんてどこから生まれてくるかというと、ここ見たら分かりますよね。

 赤ちゃんはお母さんのお腹の中で育ちますよね。

 そのときに栄養をどこから摂るかというとお母さんが食べたもので作られた血液の質が子供の質になっていくわけです。

 それぐらい重要なんです。

 そして酸素に関しては、まず良い酸素を作るためにはヘモグロビンがちゃんと出来ないといけないわけですね。

 ヘモグロビンに必要な栄養というのは鉄とか銅とかです。

 又こういう鉄とか銅が何に入っているかは後でお話しましょう。

 今言った方がいいですか?

 鉄はホーレンソウとかレバーで、銅は魚介類に多いんですね。

 青身の魚が良いです。

 高級な白い魚はダメですね。

 青身の魚、鯖(さば)とか鰺(あじ)とか鰯(いわし)とかが良いですね。

 そして干物(ひもの)じゃない方が良いですね。

 生の方が良いですね。

 鉄、銅、それからビタミンMも必要ですから、レバーとか葉酸です。

 濃い緑の野菜とかですね。

 

 それからB群も必要です。

 B群が多いのは、大豆だとか、豆類が良いですね。

 豚肉、豆類、海草、木の実、卵の黄身等が良いですね。

 

 それからビタミンCも必要です。

 Cが無いと良い酸素が作れないのです。

 

 呼吸され酸素の大体3%ぐらいが活性酸素というのに変わるんです。

 活性酸素というのは今大分話題になっていますから皆さんご存知かと思いますが、これが細胞を壊していくわけですね。

 これが細胞を傷つけることがの原因だと言っているお医者さんがたくさんいます。

 当然これはの原因になっていますね。

 活性酸素というのは、ストレスでも出来るんです。

 それから激しい運動でも出来ます。

 激しい運動で呼吸の回数がものすごく多くなり活性酸素がばんばん飛び交います。

 又、たばこを吸いますね。

 その他に排気ガスですね。

 それから汚い水を飲みますね。

 農薬がついたものを食べますね。

 それから紫外線を浴びますね。

 そうやって活性酸素というのは出来るんです。

 どれぐらいの勢いで出来るかというと、もう何億分の一、何十億分の一ぐらいの速度で、だ・だ・だ・だ・だっと傷つけていくわけですね。

 じゃ、どうやって対抗していったら良いかというと、常に活性酸素除去酵素というのが作られれば問題無いわけです。

 

 ところが、それが出来ないと脳卒中だとか動脈硬化とかこういう病気になるわけですよね。

 それから勿論、にもなりますね。

 

 それからもう一つは細胞が酸化してきますから、シミがすごく増えます。

 若いのにシミだらけという人がいますよね。

 それは大体、活性酸素が多い人です。

 紫外線を浴びてシミが出来るんじゃないんです。

 紫外線を浴びると活性酸素が増えるからシミが増えるんです。

 ですからその除去酵素を摂っていったらシミとはお別れすることが出来ると思います。

 活性酸素除去酵素を作るには、やっぱり栄養が必要なんです。

 鉄、銅、それから亜鉛が必要なんです。

 それからマンガンが必要です。

 それからセレニウム。

 それからモリブデン。

 こういう物を摂っていったら体の中で除去酵素を作ることが出来ます。

 それからもう一つタンパク質が必要です。

 

 それから絶対やっちゃいけないのが電子レンジですね。

 もう電子レンジなんか使ったら活性酸素がめちゃくちゃ増えますからね。

 はい、電子レンジ持っている人・・・・・?

 電子レンジを使っていたら健康になることは難しいかもしれないですね。

 NHKなんかでよく料理番組をやっていますよね。

 「今日の料理のコツは電子レンジに3分かけること、こういうふうにすると栄養が逃げない」とか言っていますね。

 とんでもないですね。

 電子レンジは絶対使わない方が良いです。

 ゲルソン病院から帰ってくるときに幾つか鉄則がありました。

 その中の一つは『電子レンジは絶対使っちゃいけない』と言われました。

 『絶対使っちゃいけない、ということは絶対使っちゃいけない』ってことなんですね。

 電子レンジをかけると分子構造はぐしゃぐしゃになります。

 ぐしゃぐしゃですね。

 あれは瞬間的にものすごい熱が出るじゃないですか。

 すごく酸素が奪われるわけですよ。

 酸素が奪われた物が体の中には入ったらどうなるかわかりますか?

 すごい勢いで体内の酸素を奪っていくわけですね。

 ガン細胞というのは体の酸欠状態が大好きなんですから。

 電子レンジなんか使っていたら絶対うまく行かないですね。

 電子レンジでチンなんかしながら「自然が一番よね」なんて言っててね・・・・・

 すごく不自然なことなんだと思っていたらいいですね。

 もうあのチンする習慣は止めなきゃダメですね。

 電子レンジのCMがすごく多いですね。

 「チンしてカレーライス」だとか、「炊きあげまで電子レンジ」とかね。

 すごいですね。

 電子レンジは絶対使っちゃダメですね。

 長生きしたい人はですよ。

 潔く線を切って捨てた方がいいですね。

 線を切らないで捨てると誰かが拾うと、その方が危険になりますから。

 未練があって又拾いに行ってしまうかもしれないですしね。

 “ぶちっ”て線を切って捨てるか、又はお家に置いておいてもオーブンだけ使うとか、物入れにするとか、へそくりを隠すとかに使ったら良いかと思いますね。

 電子レンジはとにかくかけない。

 昔ながらの調理法でやれば良いかと思います。



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