ありがちな日記 98年 8月後半


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98 8/31(月) 「くろちゃん、プーとお散歩。」の巻 

 冷蔵庫の扉にくまのプーの顔の形をした磁石がある。あちこちの家庭に行ってみると、よく冷蔵庫の扉にメモなどを磁石で押えていたりするが、まさにそういう感じのである。ただ、うちの場合はメモを挟んだりはせずに、扉のど真ん中にプーがくっついている状態になっている。

 くろちゃんはこの位置が気に入っているらしく、私が時々プーを部屋のあちこちに移動させて「プーは散歩に行ったよ。」などというと、お叱りを受けてしまう。でも反応が面白いので、なかなか見つけられない場所とかすごく目立つんだけど面白い場所などにそ〜っと移動させたりするのだ。今日もくろちゃんが油断しているすきを見計らって、プーを玄関の壁にくっつけておいた。くろちゃんはプーが移動した事には全く気付いていないようだった。

 さて、くろちゃんはてくてくエンジェルをやっている。いつもノルマ達成しているのだが、今日は夕食後の時点でまだ二千歩程残っている状態だった。このままではやばいと思ったのか、くろちゃんは洗い物が終わったら、部屋の中を「いち、に、いち、に」と行進し始めた。私も暇だったのでくろちゃんと一緒に行進することにした。

 最初くろちゃんの後を歩いていたのだが、前に出て先導して家の中の各部屋を行進することにした。玄関の壁にはプーがくっついているのだが、最初に通ったときにはくろちゃんは気付かなかった。面白かったので、二回目通ったときは玄関の前でわざと何度も足踏みをしてくるくる回っていると、くろちゃんが「あっ、プー!」と叫んだ。すかさず「プーもお散歩したかったんだねぇ。」と言うと、くろちゃんは「ひどぉい!プーを見せるためにわざと玄関でくるくるしたでしょう!」と言って笑いだした。結構悔しかったらしい。

98 8/30(日) 「ごま、やっぱり作文は苦痛だ!」の巻 

 二週間ほど前に合唱団の合宿があった。その時に合宿の感想の作文を書くようにと言われたが、今日がその作文の締め切り日である。私は作文とか感想文などと言うものは大嫌いなので、こういう企画は勘弁して欲しい。ここのところ忙しかったし書かずにほっておこうかとも思ったのだが、くろちゃんは書いてしまったし、この前アンケートを団員のみなさんに強引に書かせたので、書かないわけにはいかない。

 合宿が終わった後に原稿用紙を貰ったのだが、最近手書きで物書きなんてしてないしする気もない。かと言ってうちにあるマックにはプリンタがないので、くろちゃんのワープロで書くしかない。さっそくワープロで書き始めたが、そもそもワープロとか使ったことないし使いにくいったらありゃしない。数行書いたところでいらいらしてしまって別の方法をやってみることにした。

 説明書を読んでみると、ワープロがDOSフォーマットのフロッピーが読めるということがわかったので、試してみることにした。しかしDOSフォーマットのフロッピーは持っていなかったので、適当なフロッピーをマックでフォーマットを掛けてワープロに入れても認識しない。しょうがないのでワープロからフロッピーにフォーマットを掛けようとすると、ワープロでは1.2Mのフォーマットらしいことがわかった。とりあえずやってみたがやはりマックでは認識できない。後は、マックで書いてFAXに送るという荒技もあるけど、品質が落ちるし電話かけてまですることもあるまいとも思ったので、結局我慢してワープロで書くことにした。

 ワープロはさすがに専用機なのだが、やはり慣れないと使いづらい。小さい「ぁ」の出し方とか漢字の変換範囲の変え方とかそういうのがいちいちわからないし、そもそもスペース押しても変換してくれないのはかなりストレスがたまる。そうでなくてもいやいや書いているのに、そういう状況も加わるとろくな文章は書けない。とりあえずノルマをこなせばいいかという、まさに小学校の頃の夏休みの宿題と全く同じだ。ようするに全然成長していないということだ。

98 8/29(土) 「ごま、酔ったときはお風呂に入るべき?」の巻 

 夕食を食べてだらだらしていると、P氏から電話が入った。なんでも、明日合唱団のパート編成を大幅に見直す予定になっているから、その相談にのって欲しいということであった。今どこにいるかと聞くと、ダイクマのそばだという。うちのすぐ近くだ。というのも、彼の家は私の家から自転車で数分のところだからである。電話で長話をするのもなんだし、くろちゃんに「いい?」と聞いたら問題ないということだったので、家に来てもらうことにした。

 簡単なつまみをくろちゃんに用意してもらって、三人でいろいろ相談をした。もっとも相談というより、彼はパートリーダーなのだが明日練習に来れないかもしれないので、その時は私に代行して欲しいから認識を合わせておいて欲しいと言う事だった。ついでだったので、私の方の仕事である次回演奏会の選曲の相談も乗ってもらった。私の案は彼も結構気に入った様子だったのがうれしい。

 その後色々雑談したり昔のテープを聞いたりして、結局彼が帰ったのは12時前だった。お酒もかなり飲んでいて、私もくろちゃんもやや酔っ払っていた。その後テレビを見ていて、ふとくろちゃんの方を見ると、横になって寝ていた。横浜も負けたことだし「さっさと寝るべ」と思い、くろちゃんを起こして寝室に連れていこうとすると、「お風呂に入らないの?」という。私はもう眠くてしょうがなかったし、酔っ払ってお風呂に入るとぐるんぐるん回ってひどい目にあうので、ちょっと勘弁して欲しいところである。

 とりあえずその件はなかったことにしたかったので、さっさと布団を敷いてくろちゃんを寝かせた。くろちゃんも寝転がってしまったので、これなら朝まで大丈夫だろうと思っていたら、30分位したらすくっと起き上がってお風呂に入ろうとしていた。あの状況から入りに行くって凄いなぁと感心しつつ、起こされて「入りなさい。」って言われたら困るなと内心びびっていた。しかしその後すぐに爆睡してしまって、くろちゃんがお風呂から上がったのは気がつかなかった。彼女も良く寝ていたので起こさなかったらしい。

98 8/28(金) 「ごま、お尻がびっちょりになる。(涙)」の巻 

 今日は朝から雨が降っていた。午後から出張が入っていたので、スーツを着て出勤しなければならないのが億劫だった。今日の雨の降り方というのは気まぐれで、空が明るくなって地面が乾きだしたかと思うと突然バケツをひっくり返したような大雨になる。つまりタイミング良く外に出れば問題ないが運が悪いとずぶ濡れになるのだ。

 出勤前は雨は小降りで西の空は少し明るかったので、これなら会社に着くまでは大丈夫だろうと思っていたのだが、会社の最寄り駅に着いて外に出た途端、嫌になるような土砂降りになってしまった。駅から会社までは15分位なのだが、たったそれくらいの時間なのに道は川のような状態で、傘なんて顔が濡れないだけでびしょ濡れ状態になってしまった。

 ズボンが足にぴったりくっついて気持ち悪いし、会社はエアコンが効いているので寒くてしょうがないが、着替えがないからそのまま着ているしかない。30分位してやっと乾いたと思ったら、冷えたからなのか、お腹の調子が悪くなってきてしまった。すかさず洋式トイレにダッシュで駆け込み、間一髪セーフで恐るべき最悪の事態には至らなかった。

 ほっと一息ついて水を流すと、排水の勢いが異常に強くて便器から水が漏れてきてしまった。慌ててズボンをはいたが、お尻の付近がみょ〜に冷たい。いやぁ〜な予感がしてそっとその部分を見ると思いっきし濡れていた。(涙)これじゃお漏らししたみたいではないか。やばすぎである。もちろんこのまま居室に戻るのは危険きわまりないので、猛ダッシュで誰もいない実験室に駆け込む事にした。

 まず息を殺し、トイレ内に誰かいないか気配を探る。幸い今のところ誰もいなさそうである。そっと個室の戸を開けてもやはり誰もいないようである。次は廊下だ。実験室は一つ下の階なので階段まで廊下を歩かなければならない。トイレのドアを開けて外を見るとこれまた誰もいないようだったので、下の階までダッシュした。下のフロアでは人が何人かいたが巧みに後ろ姿を見られないようにかつ急いで実験室に駆け込むことに成功した。しかしその後30分はお尻が冷たかった…。

98 8/27(木) 「ごま、今日の夕食はなに?」の巻 

 今日の夕食は、タラのキノコ梅肉ソースとトマトとワカメのサラダにキムチとご飯だった。あっそうそう忘れてはいけないのは、この間食べたうなぎについてきたタレだ。うなぎのタレをご飯にかけて食べると凄く美味しいのだ。私はかなりのうなぎ好きだが、うなぎのタレはもっと好きで、その気になればタレだけでも何杯も食べれそうである。

 タラの梅肉ソースは、さっぱりした梅肉ソースが割と脂の乗っているタラにぴったりとあってうまかった。後で思えばこれにきりりと冷やした辛口の白ワインを合わせると絶妙って気がした。せっかくワインあるのに勿体ないな。

 一緒に暮しだしてもう三ヶ月が過ぎたが、夕食の主菜はほとんど同じものが出たことはない。記憶にあるのでは、カレーとうなぎくらいだ。その他にパーティで出して評判が良かった物も出たこともある。厳密にいうとカレーも、日本風だったりインド風だったりで同じ味だったわけではない。

 これって、結構凄いことだとおもう。くろちゃんは大体週末に1週間の献立を全部決めてそれに合わせて買物をしている。献立は「栄養と料理」とか「きょうの料理」とか日刊スポーツの料理記事のスクラップとかその他レシピなどを参考にしながら、出来るだけ同じメニューにならないように選んで決めているらしい。まめである…。

 私の母親は、その日その日思いついたものを作っていたので、冬なんて楽チンで安いからといって水炊きが週三回出たりしたし、夏の昼はソーメンがやたらと多かったりしたものである。(しかし、料理の腕は悪いほうではないと思う。)それから考えると凄いギャップだ。さすがにプロの栄養士ってことかな。

98 8/26(水) 「ごま、怖いものって目が放せない…」の巻 

 今日は慌ただしい一日だった。会社に行ってメール処理をしていたら、上司のMさんがやって来て「今日の午後一に急遽会議が入ったから、悪いけど客先に行って貰える?」と言われた。これは大変だ。私は通常ラフな格好で仕事しているので、一度家に帰って着替えないといけない。しかし、今日は10時から別の会議が入っているのだ。ということは、午前中の会議をさっさと終わらせないと大変なことになりそうである。

 幸いその会議には私と同じ境遇の人が何人かいたので、一致団結して強引に速く終わらせることが出来た。その後早弁して家に帰って着替え、暑い中走り回ってなんとか約束の時間につくことが出来た。会議は夕方には終わったが、密度の濃い会議だったので疲れてしまった。昼食も早い時間に食べたし、いつもなら昼食後昼寝をするのだが、今日はできなかった。この昼寝をしないと、疲れがたまるのだ。(軟弱ではある)

 帰りはもちろんラッシュの時間帯だ。普段田舎勤めで車通勤だしラッシュには慣れていないので、たまに混雑した電車に乗るとへろへろになる。途中やっとすいてきたので、吊り革をもってだれていると、隣にかなり体格のいいおばさんがやって来た。最初はあまり気にしていなかったのだが、なんかの拍子にふと隣を見ると…、見てはいけないものを見てしまった。(っつうか見えてしまった。)

 ここまで書くと想像できるとは思うが、おばさんわき毛ぼぉぼぉだったのだ。(かなり濃かった…)がぁん!がぁん!がぁん!ショックでかすぎ、心臓に悪すぎである。おばさん頼むよぉ。「夏の過ちじゃすまないのよ。ゼロゼロクログロ」ってCMが頭の中をぐるんぐるんに駆け回る。

 もう絶対そっち側は見ないようにしようと思ったのだが、ぼぉぼぉ加減が頭に焼き付いていて離れず、もう一度確認したくなるのは我ながら困ってしまった。(笑)これぞ、怖いもの見たさってやつだな。結局電車降りる時、つい確認してしまった。その時もクログロであった。う〜ん。

98 8/25(火) 「ごま、親バレに恐れおののく。」の巻 

 最近仕入れた情報によると、お義父さんがついにパソコンを手に入れたらしい。前の話では富士通のとか言っていたのだが、あの後パソコンに強い親戚の人がくろちゃんの実家に遊びに来てその時に一緒にパソコン屋に行って、結局ソニーのノートを買ったということだ。それで、今度またその親戚の人が来て、パソコンのセッティングをするという。

 そこまで聞いて、「うん?ちょっと待てよ。するってぇとこの日記をお義父さんに読まれるかもしれないじゃん!」という重大な事実に気がついた。友達とか会社の人とかに読まれるのはまだいいけど、親類に読まれるのはやだなぁ。しかもそれがよりにもよってお義父さんとは…。その後、「まずいなぁ。ページ閉鎖しようかなぁ。内容が内容だしなぁ。」とかいろいろ考えてみたが、今のところ結論は出ていない。もう少し様子見をして決めることにしよう。

 それにしてもその親戚の人というのは危険な存在だ。(笑)私が教える立場なら自分のページは意図的に見せないようにすることも出来なくもないけど、お義父さんがその親戚の人に「娘のだんながホームページを開いているらしいんだけど、どうやったら見れる?」とか聞いたりしたら一発でばれそうである。

 とにかくバレるのは嫌なので、ホームページの名称を変えるとか場所を移動するとか、何らかの対策が必要だな。それにしてもこのスリル感は久しぶり。(笑)風俗の親バレってのもこういう気分かなぁ。(それはちょっと違うと思う)

98 8/24(月) 「ごま、しゃっくりを止める方法。」の巻 

 昨日、町田駅から帰るのに日曜日の夜遅くでしかも同じ社宅のY君夫婦もいたので、タクシーに乗って帰ることにした。タクシーに乗って程なくして、Y君の奥さんのYちゃん(ややこしい)が、突然しゃっくりをしだした。

 そこでしゃっくりを止めるのは、息を止めて水を飲めばいいとか言っていると、タクシーの運ちゃんが、「差し出がましいのですが、私のやり方を教えましょうか?」と言い出した。その方法というのは、

 (1) コップに1/3程水を入れる。
 (2) 次に直立の姿勢で立つ。
 (3) その姿勢からお辞儀の格好をする。
 (4) お辞儀の格好のまま水を飲む。

 と言う方法だった。運ちゃんによれば、普通に息を止めて水を飲むよりもこの方法の方が効果があって、運ちゃんはこの方法では一発で止るという。「ホントかいな?」と思ったし、しゃっくりなんて忘れたころにしかならないから、まぁまずこの方法をやることはないなとその時は思った。

 ところが、今日の夕食後くろちゃんが突然しゃっくりをしだしてしまった。昨日の今日なので、早速運転手さんの方法を試してみようという事になった。くろちゃんは台所でお辞儀しながら水を飲んでみたところ、なんと一発でしゃっくりが止ってしまった。(笑)

 「ホントに止ったの?」と聞いてみたが、どうやら本当に止ったらしい。まぁたまたま止ったのかもしれないが、止ったことは事実である。今度しゃっくりになったら、是非試してみよう。こんな事件があったので思い出しやすいかもしれないし。そうそうくろちゃんによると、この方法はちょっと苦しいらしい。

98 8/23(日) 「ごま、大富豪だったはずなのに…」の巻 

 昨日のツアーの続きである。花火は9時半に終わったのだが、大渋滞でバスは11時を過ぎるまで全く駐車場を出ることは出来なかった。結局宿になっている雫石プリンスホテルについたのは、2時半位であった。そんな日程だったので、今日の観光はかなり疲れ気味。まぁ花火がメインで他はおまけだからそれでもいいのだけれど。

 今日の日程は、ホテル−中尊寺−毛越寺−厳美渓−松島−東京という具合である中尊寺と厳美渓ははとバスのツアーでも組まれていたのでここ数年間毎年行っていたのだが、毛越寺と松島は新しいプログラムである。毛越寺は今まで何度も前を通っていたのだが、行くのは初めての場所だ。(松島は他で行ったことはあった。)ここは昔大きなお寺だったらしいのだが、焼けてしまって今は庭園しか残っていない。庭園にはトンボが飛んでいてのどかであった。

 松島では本当は水族館に行きたかったのだが、時間的に難しそうだったので、遊覧船に乗ることにした。遊覧船と言っても小型船舶で他の船とすれ違うと凄く揺れるし潮もかぶったりして、なかなかスリルがあって面白かった。船から降りると、お土産物屋に行って片っ端からかまぼこを食べて一番美味しいかまぼこを買った。やっぱり試食は大事だな。

 帰りの新幹線では例年のように大貧民をやる。6人でやると枚数が少なくて結構面白い。あるとき私はやっと大富豪になって、よしこれからやるぞと気合いを入れていた。カード交換で大貧民だった小島ちゃんの奥さんのNちゃんに一番悪いカードの7と8を渡し、Nちゃんから貰うカードをわくわくして見てみると、なんと3のペアだった…。あっれぇ?確か私は大富豪だったのでは?Nちゃんに「これは違うのでは?」と聞くと、「あっ、いやつい。」んで、結局貰ったのは、JとQだった…。一度で大富豪から陥落したのはいうまでもない。(笑)

98 8/22(土) 「ごま、今年も大曲の花火に行く。」の巻 

 ここにも書いているように私は毎年大曲の花火を観に行っている。もう年中行事になっているので、今年ももちろん花火に行ったのだ。ここ数年ははとバスツアーを使っていたのだが、このツアーは前日から深夜バスで行くので結構疲労がたまるので、今年は近畿日本ツーリストのツアーを使うことにした。近ツリのツアーは当日の朝新幹線を利用するというツアーだ。ただ、このツアーは桟敷席がつかないので、桟敷席で観ようと思ったら自分で確保しなければならない。

 ところが最近大曲の花火はメジャーになってきたのか桟敷席を確保するのが大変だった。昔なら電話一本で取れていたのだが、今年はキャンセル待ちのすえなんとかとれたという状況だった。(でもとれた場所は審査員席のそばという絶好の場所であった。)もう電話で取るのはやめたほうがよさそうである。

 さて、朝7時半に東京駅に集合して、新幹線に乗り込み大曲へ向かった。盛岡からはバスで向かったのだが、まだお昼になっていないのに雫石辺りから凄い渋滞になってしまっていた。昔はもっと余裕が持てたのになぁ。それでも運転手さんその他スタッフの皆さんの努力により、なんとか昼花火前に会場に到着することが出来たのはうれしかった。

 この日のコンディションは、天気も風向きも気温も湿度も今まで観た中では最高だった。天気は良いに越したことはない。風は吹かないと煙が漂って花火が見えないし、観客席側に吹いていたりしたら煙まみれになってしまう。今回は横に程よく強く吹いていたので、すぐ煙が晴れて実に良かった。気温は、暑すぎたり寒すぎたりするのは困りものである。湿度は重要で、そこそこ乾燥していないと音が良くない。今回は湿度が低くて、音がお腹まで良く響いてグットだ。

 肝心の花火だが、今年の大会提供は、私はここ数年では最高の出来だったと思う。もちろん観た場所がど真ん中という絶好のポジションだったという事もあるが、ドラゴンクエストの音楽に合わせて宇宙の神秘を非常に良く表現できていたと思う。とにかく最高だった。来年が今から楽しみである。

98 8/21(金) 「ごま、母の誕生日のプレゼント?」の巻 

 明日は私の母の誕生日であるらしい。小学生位の頃は誕生日のプレゼントをあげたことがあったかもしれないが、少なくともここ10年ではあげたことがない。私の実家の人々は行事には極めて淡泊なので、別段それが当たり前なのである。そう各人の誕生日も子供の頃ならともかく中学以降は、夕食がちょっと豪華になる程度(トンカツとか)だったし、父の日、母の日、こどもの日や結婚記念日などというのもあまりなかったなぁ。まぁそれでもクリスマスとお正月とお盆位は一応行事色はあったけれども。

 ところが、今年はくろちゃんが気を使ってプレゼントを送ったようなのだ。さっき母からそういう内容の電話が入った。タイミングの悪いことにくろちゃんはお風呂に入っていたので、多少残念だったようである。それにしても本当は明日届くはずだったのだが、クソ田舎のくせして速くついてしまったようだ。(でも、明日届いていたら私たちは大曲に花火を観に行っていたので連絡はつかなかったが。)

 私の母はかなり淡泊な人なのだが、扇子をプレゼントに貰って結構うれしそうだった。「今暑いから、扇子でがんがんあおいでくれぃ。」といったら、「これはいい香りがするから、そうさせてもらう。」と言っていた。そのあとちょっと調子に乗って「明日から、花火観に行くんでしょう?秋田の美味しいお土産は別にいらないから。」とわざわざ言っていたので、「いらないものは買えないわな。」と答えておいた。実に私の家らしい受け答えである。

 まぁたまに送る分にはいいけど、あまり甘やかすと癖になるのでほどほどがいいと思う。

伝言:

 明日(土曜日)から大曲の花火を観に行きます。したがって土曜日の日記の更新は、日曜日の夜か月曜の朝になると思います。

98 8/20(木) 「ごま、その減り方にカルチャ〜ショック!」の巻 

 結婚して数ヶ月がたって、これまでいろいろと新発見をしてきた。最近の新発見は、シャンプーの減り具合である。うちで使っているのは、スーパーマイルドのシャンプーとリンスで、それぞれでかいポンプのタイプのものである。これが二ヶ月もたない位のペースで減るのだ。

 これは私にすればものすごいペースである。ちなみに私は独身時代も同じシャンプーを使っていたのだが、もっと小さい500ml位のサイズのやつでも半年以上使えていた。同じポンプのはなかなか減らないし重いので使っていなかったから正確にはわからないが、もし使っていたら間違いなく一年以上使えていただろう。仮に12ヶ月使えていたとしたら、二ヶ月で私が使ったのは全体の六分の一である。つまり残りの六分の五はくろちゃんが使ったことになる。大体五倍位は消費量が違うということだ。

 確かに髪の量は五倍以上違いそうだから、冷静に考えれば別にくろちゃんが使いすぎってことはないのだが、感覚的にシャンプーって前にいつ買ったか忘れたころに買うものというイメージがあるので、二ヶ月やそこらで買い替えるというのは相当文化の違いを感じてしまう。

 「そういえば実家にいたころはどうだろう?」と考えてみると、うちの実家は美容院なので、市販のシャンプーなんて使っていなかったし、適当に減れば勝手に親が(私もしたことがあるが)店からもってきて補充したりしたので、シャンプーなんて無限にあったに等しい。そういう環境で育ったうえに、独り暮らしの時は忘れたころに買っていたのだから、二ヶ月で無くなったりしたら驚くのもおかしくないと我ながら思う。

 「それにしても五倍もシャンプー使ったら洗い流すの大変そうだなぁ」と、改めて当たり前のことをしみじみ思うごまなのだった。

98 8/19(水) 「ごま、ビックリしたぞ!もぉ〜。」の巻 

 朝いつもの様に車で出社。夏休みシーズンということもあって道も駐車場も空いていた。(私の場合は朝早く出社するので、あんまり駐車場の混雑は関係ないけど。)駐車場から、居室のあるビルまで考え事をしながらだらだらと歩いていると、もう数メートルでビルというところまで来た時、左側の茂みが揺れたかと思うと突然足下に白っぽい何かが飛びだしてきた。

 「うぉあっ!!!! ビックリしたぁ…

 思わず辺り一帯に響くような大声をあげてしまった…。ふっと見ると白っぽい物体は猫だった。向こうも私が大声を出したのでビックリしたらしく身体をビクッっと硬直させていた。お互い一瞬顔を見合わせたが、次の瞬間には猫は猛ダッシュで逃げていった。まさに全力疾走というやつである。

 あんまり驚いたので危うく手に持っていたくろさまお手製弁当をほおり投げるところだった。それはなんとか投げずにすんだけど、まだ心臓がバクバクと痛い位鳴り響いていた。油断していたというかぼぉ〜っとしていたので、その分ショックも大きい。しばらくそこに立っていたがやっと動悸が収まってきたので、ビルに入る事にした。幸いまだ定時よりもずいぶん前だったので、回りに人影はなく大声は聞かれていないようであった。(でも門にいる守衛さんまで届いていたかも)近くに人がいたらかなり恥ずかしいし、近くにいた人は私よりもっとビックリするだろう。(笑)

 席について冷静に考えてみると、ビックリした猫の顔は本当に目が点になっていて、なかなかおかしな顔だった。しかしあの猫はなんで私の足下に出てきたのかなぁ。普通人の方には出ないと思うんだけど。あいつもきっとぼぉ〜っとしていたにちがいない。

98 8/18(火) 「ごま、掘り出し物を見つけて有頂天になる。」の巻 

 いつも行く酒屋(ワインがたくさん置いてある)に、頼んでおいたオーストリアのワインが届いた頃なので、会社帰りに寄ってみることにした。私たちのワインのテーマは幾つかあって、一つはツェラー・シュヴァルツェ・カッツという黒猫がラベルに入っているワインのラベルを集めることと、甘口のワインをいろいろ飲むこと、そして大好きだけどなかなか手に入らないオーストリアのワインをなるだけ飲むことである。もちろんこれだけだと白ばっかりになってしまうので、赤ワインも5本のうち2本位は買うようにしている。

 今回頼んでおいたオーストリアワインは、トロッケンベーレンアウスレーゼという貴腐ワインで激甘のデザートワインである。(つまり上のテーマの二つを満たしている。)何週間か前に店の人と話していたら手に入りそうだというので、届くのを楽しみにしていたのだ。

 店に着いてうろちょろしていると、店の人が寄ってきてちゃんと届いていることを教えてくれた。今日は最初からこのワインの他に赤ワインを一本買うつもりでいたので、そのことを伝えると「ごゆっくり探してください。」と言って、オーストリアワインを持ってきてくれた。ブルゴーニュの赤という気分だったので、お買い得品が無いか物色していた。そのうち一本よさそうなものがあったのだが、残念ながら値札がついていない。

 もし二千円以下ならこれを買おうと思って値段を聞こうと思ったのだが、店の人もみんな忙しそうで手があいていないようだった。しばらく大変そうなので他のワインコーナーを眺めていると、ボルドーのコーナーの隅に79年のフロンサック物がなんとなんと3680円という超破格値で売っている。79年はそんなに悪い年でもないし、ワインは色もいいし澱もない。う〜ん、これは掘り出し物?

 あんまり安いのでどうしようかしばらく悩んでいると店の人がやって来たので、「これ、やっ安いですね。」と聞いたら、「いいの見つけましたねぇ。これは雑誌の取材があったときに"目玉商品をつくってください。"と言われて、安くしたサービス品なんですよ。別に物が悪くて安いんじゃなくて、凄いお買い得品です。」と言われた。もちろん買いである。

 こういうの見つけるとなんか宝物を見つけた気分がしてめちゃめちゃうれしい。お店の人は更に他のワインでいわく付き(やっぱり取材とか成人の日の為の20年ものワインとか)のお徳品を教えてくれた。確かにそれらも安かった。無くならないうちに買いたいな。

 速攻で家に帰って、そのワインを調査するとフロンサックではトップクラスの評価のあるワインであることがわかり、ますます舞い上がってしまった。飲むのは一週間後位にする予定だが、果たしてどんなワインかなぁ。安くてもおお外れだったら意味ないしねぇ。でもワインを買ってこんなに興奮したのは初めてでだ。まぁ後一週間は楽しめるしそういう意味では既に元は取っているのかもしれない。(笑)

98 8/17(月) 「ごま、紀伊国屋を探索する。」の巻 

 今日は昨日までのハードスケジュールを考慮してあらかじめ年休をとっておいたのでお休みである。昨日の夜に十分寝たので昨日までの疲れは全然なかったので、前々からくろちゃんが行きたがっていた表参道の紀伊国屋に行ってみることにした。紀伊国屋というのは、輸入食料品がたくさん置いてあるスーパーマーケットで変ったものがあるのだ。町田には似たようなスーパーで成城石井ってのがあるのだが、くろちゃんは一度紀伊国屋に行ってみたいらしい。私は昔青山に勤務していたことがあったので、何度か行ったことはある。しかしその頃はキッチンどころかまともな冷蔵庫もなかったので、それほどじっくり見たわけではなかった。

 早速紀伊国屋を探検する。一階の端からずっと歩いていくと、確かに黄色いズッキーニとかスターフルーツとか普段あまりお目にかかれないものが売っている。他にも脂ののってそうな大トロとか、バケツよりも大きくてどうやって焼くの?と思ってしまうような巨大ターキーとかどう見てもスーパーにはオーバースペックだろう?というものも売っていた。それにしても、まぁどれも「お高い」のである。くろちゃんは、「今朝買った塩鮭は一切れ100円だったのに、ここだと500円だねぇ。」などと言っていた。(笑)

 客層を見てみると、私たちみたいにどうでもいい冷やかし客と、ここいらに住んでいるのであろう見るからにお金持ちな奥様方と二通りあった。奥様方は、それがグラム千円以上するの松坂牛の霜降りだろうが、一サク数千円の大トロだろうが、ぽんぽんと景気良く買物かごに入れていた。あまり不景気とか関係無さそうである。

 一階はもういいから二階に上がろうとエレベータに乗ると、たかだか二階しかないスーパーの癖にデパートよりも丁寧なエレベータガールがいたりして、私たちの場違い感をさらにアップしてくれる。(笑)二階はくろちゃんが楽しみにしているお菓子コーナーがある。早速お菓子を見てみたが、思いの外チョコレートの種類が無くてくろちゃんは少しがっかりしていた。変ったチョコレート&お菓子が一杯あると思ったんだけどな。ワインも確かに種類はあったが高いし、どうしてもここでしかないというものでも無いかぎりここで買うことはないだろうと思う。結局二階で目をひいたのは、お総菜コーナーで一抱えもあろうかというロースト肉をその場で裂いていたところ位だった。

 印象に残ったことはくろちゃんが、「ここ、70円のクッキーが100円で売っているよ。」と言ったことである。いえいえそうじゃありません。100円が元の値段でいつものところが70円で売っているだけなのです。(笑)

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