ありがちな日記 98年 9月後半


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98 9/30(水) 「ごま、困ったときはおんぶにだっこ。」の巻 

 最近我が家の流行はおんぶとだっこだ。くろちゃんはおんぶやだっこが好きで、これをするととても喜ぶ。特にお気に入りなのはお嬢様だっこだ。お嬢様だっこというのは、ヒザと背中を持ってだっこするので、よくドラマとかで恋人同士でやっているやつだ。

 大体、寝室と居間の間を往復するのだが、途中回ってみたり駆け足をしたり跳びはねたりすると効果が高いようである。くろちゃんが喜ぶと私も面白いので調子に乗っていろいろするのだ。ただ、くろちゃんは軽いのでおんぶでの駆け足とかはどうってことはないのだが、さすがにだっこでだと大変なので、腰が痛くならないように気をつけてやっている。

 たまにくろちゃんの機嫌が悪そうだと、とりあえずおんぶとかだっことかを強引にしてご機嫌を取っている。もちろんいつもはうまく行くとは限らないけど、成功率は高いので重宝しているのだ。まさに困ったときのおんぶにだっこというわけだ。ダイエットにも効果ありそうだし、とうぶんこの遊びをやっていこうと思っているのだ。

98 9/29(火) 「ごま、しょ〜もないことを思いつき有頂天になる。」の巻 

 日記にも何度も書いているが、最近ワインにはまっている。既にはまっている人はわかると思うが、はまると家にどんどんワインが貯まってくる。うちでも20本以上になってしまって、その保存方法は最近ちょっと悩みの種である。このうち10本弱は何年か置いておいて飲みたいものだ。

ワインはかなりデリケートなお酒で保存の方法は、
 ・暗い方がいい
 ・湿度がやや高めがいい(70%以上?)
 ・温度は15度くらいで変化は出来るだけないほうがいい
 ・振動は無いほうがいい
とかあるらしい。私の場合は、押入れにクーラーボックスを入れてその中に温度変化が少なくなるように新聞や梱包材でワインを包んで入れている。このクーラーボックスには一日二回位保冷材を濡れたタオルで包んで入れて、温度と湿度を調整している。クーラーボックスに入りきれないワインは段ボール箱にやはり梱包材で包んで入れている。大事なワインはクーラーボックスに入れて、割とすぐ飲むつもりのものは段ボールという感じだ。

 クーラーボックスにはせいぜい10本強しか入らないし、この方法だと一日の温度変化が大きいというのが良くない。これらを解決するにはワイン専用の冷蔵庫が欲しいところだが、この専用冷蔵庫が嫌になるほど高い。で、ここのところ安くて良い保存方法が無いかずっと考えてきた。よくある方法は、安い冷蔵庫に温度計とリレーを付けて高めの温度に調整が出来るようにする方法だが、一般の冷蔵庫はでっぱりが多くて大きさの割にワインが入らないし、小さい冷蔵庫は振動も無視できないような気がする。

 ようは今より容量を増やして温度変化を少なくすればいいのだから、そこから考えることにした。温度変化を少なくするには、保冷材をクーラーボックスに入れずに外気温を下げるようにすればいいし、数を増やすには箱を大きくすればいい。そこで、押入れの中に断熱材で作った75センチ角くらいの箱を入れてその中にクーラーボックスと保冷材を入れ棚も作ってみたらどうだろうと思いついた。すぐ飲むワインは棚に入れて、大事なワインはクーラーボックスに入れるようにする。大事なものが増えるならクーラーボックスは二個にしてもよい。こうすると、保冷材は今より増えるが、クーラーボックスの中の温度は今よりずっと安定する。製作費だって冷蔵庫を買うことを考えれば大した出費ではない。

 思いついたらもううれしくて、詳しい構造とかを仕事そっちのけで検討してしまった。(笑)家に帰ってくろちゃんに話したら、ややあきれられてしまった。なかなかナイスなアイディアだと思うが、でも冷静に考えればあほらしいことではある。(笑)

98 9/28(月) 「ごま、王将でランチ。」の巻 

 今日は朝から出張だった。月曜日朝一の出張はホントに気が重い。というか面倒くさい…。ただ、今日のお客さんは結構気が回る人たちで話が早くて仕事は進んだは助かった。それでも、細かい話が色々あったので、結局お昼過ぎまで打ち合わせが続いてしまった。

 会議が終わって客先をでると、昼食はどこでとるかという話になった。この客先の最寄り駅には全然店がないので、選択肢は少し戻って横浜に行くか会社のそばまで戻ってとる位しかない。結局、横浜までは近いけれどもまだ昼食タイムで混んでいるだろうし、会社の近くに新しく「ぎょうざの王将」が出来たというので会社に戻って食べることにした。

 「ぎょうざの王将」といえば、最近JRの駅近くに続々と店舗が増えている。例えば南武線だとここ一年くらいの間に、武蔵小杉、武蔵中原、武蔵新城の駅そばに開店しているのだ。JRの高架下とかに増えていたりするパターンが多いということは、JRと「ぎょうざの王将」の間で何らかの提携をしているのだろうか。

 それにしても「ぎょうざの王将」に行くのは久しぶりだ。独身の頃はふらっと一人で入りやすいし、量も多くて安いのでよく利用していたのだ。あまりカップルで行くという雰囲気の店ではないしね。焼き肉屋にカップルで行くようなイメージかな。

 せっかく王将に来たならやっぱりギョウザはたのみたいこところだ。日替わりランチもお手軽値段なんだけどギョウザが付いていないんだよな、などと色々迷った結果「チャーハンセット」にしてみた。何でこれに決めたかというと、このセットにだけ「鶏の唐揚げ」が付いてくるからだ。味は昔とあんまり変らない味だったが、違っていたのが胃袋の大きさだ。前ならセットものだけでは物足りなく感じていたのだが、今はセットものだけどお腹いっぱいになってしまうのだ。胃袋が小さくなっただけなら、大歓迎だけど、年のせいで食べられなくなってしまったのならかなりショックでかいな。

98 9/27(日) 「ごま、ムチといえばやっぱり女王様ですか?」の巻 

 いい加減髪がうっとおしくなってきた。休日に散髪に行くなら開店すぐでないと混むので、日曜朝恒例のサミット買い出しを済ませた後、速攻で散髪に行くことにした。ねらいはばっちりで、運良く最後の席が空いていて待たずにすんだ。席に座ると隣の席は幼稚園の年長さんか小学生の低学年くらいの男の子だった。男の子は理容師のお兄さんと会話をしていて、それが結構面白かった。

 男の子 :「ムチがいいな。ムチがいい。」(会話の途中からでその前はよくわからない。)
 お兄さん:「ムチは女王様が使うんだよ。」
 男の子 :「ふぅ〜ん。そうかぁ。ムチは猛獣使いがつかうんだと思ってた。」
 お兄さん:「猛獣使いも使うけど、やっぱり女王様だと思うよ。パシンパシンってね。」

 お兄さんお兄さん、子供に変なことを教えないように。(笑)今からその味を覚えたら、将来危なすぎでしょう。(爆)ここはやっぱり猛獣使い位にしておきましょう。しかし、現実を知るってのも重要だよな。(現実って一体…)しばらくしてからの会話。

 男の子 :「僕、カッターでワニを殺すの。」
 お兄さん:「殺しちゃだめだよ。ワニは生き物だからむやみに殺しちゃだめなんだよ。」
 男の子 :「ん〜。でもねぇ。カッターでワニを殺すんだ。」

 今度はお兄さんは常識的だな。それにしても男の子、ワニを殺すのがどうかはともかく、カッターで戦うのはやめたほうがいいと思うぞ。(笑)きっとカッターじゃ全然相手にならないよ。私なら銃位は持っていないと、ワニにはむかわないなぁ。それにしても子供は言うことだけは威勢がいい。でも犬に吠えられたくらいでも結構びびったりするんだよな。(笑)君ならワニに丸呑みされちゃうよ。

98 9/26(土) 「ごま、大魔神社にお参りをする。」の巻 

 私は実はベイスターズファンで昔は年間20試合程度観戦に行っていたのだが、今年はまだ1試合も観に行っていない。優勝する勢いなのに不思議に思われるだろうが、観に行くと負ける確率が異常に高いからだ。一昨年とかは、その前年から数えてなんと14連敗もしてしまい、確か18試合観戦して2勝位しかしなかったのだ。そうなると、去年や今年のようにチーム状態が良いと、怖くて観戦なんて行けたものではない。しかし、ついにマジックが点灯したので、ここらでずっと我慢してきた観戦を解禁することにした。それで、今日浜スタにチケットの調達に行った。

 チケット買いに行くだけじゃ面白くないから、横浜のデパート巡りと中華街でのお食事をオプションで加えることにした。とりあえず、そごうに行って例のごとく食品売り場探索をする。すると、酒売り場で噂の清酒「横浜の大魔神」と「横浜の星」が売っているのを発見。思わず買って帰って優勝したら飲もうかとも思ったが、重いので買うのは見合わせた。そごうを出るとその前に、これまた話題の「大魔神社」を発見。当然優勝祈願をした。それにしても横浜の街はベイスターズで盛り上がっていて、私的にはとてもいい感じである。

 横浜スタジアムでチケットを買おうとすると、さすがに優勝間近ということもあって、私がお目当てだった3日〜6日のヤクルト戦のチケットはほとんど売りきれてしまっていた。良く考えると順当に行けばその頃優勝が決まるのだろうから、まぁ当然といえば当然だろう。この時期にチケットが手に入らないなんてかつてない現象だ。とりあえず9日の中日戦はペアで確保出来た。やれやれだ。日本シリーズは手抜かり無いようにチケットを押えなければなるまい。

 その後中華街に行って例のごとくお食事だ。まず、今が旬の月餅をば買って、混まないうちに店を物色してピンときた店に入ってみた。今日のメニューは、五目おこげとホタテの北京味噌炒め、鶏の薬味ソースかけ、エビの蒸しギョウザだ。ここのお店は始めて入ったが、割にあっさりしていい味で、しかも量が多くなかなかコストパフォーマンスがよろしかった。帰りに、関内駅前のセルテに寄って、「横浜の大魔神」を買って帰った。

98 9/25(金) 「ごま、入れ立てのお茶?」の巻 

 最近、一太郎だかATOKだかの内田有紀の出ているコマーシャルが結構気に入っている。「いれたてのおちゃ」ってのを変換すると、そいつだと「入れ立てのお茶」になるのだが他のやつだと「入れた手のお茶」になって、手をお茶につけて「熱い」って言っているコマーシャルだ。

 今日ふと気になって、会社にあるいろいろな日本語入力ソフトを使って変換してみた。すると、コマーシャルのように「入れた手のお茶」と変換されるのが割とあった。その他には、
  「入れ立野お茶」とか
  「入れたてのお茶」とか
  「入れ館野お茶」
などと変換された。何がなんだかとかバージョンはいくつだとかは覚えていないけど、そこそこ標準的なものは一通り試したと思う。(ただ、最近会社で買物がしにくいのでバージョンは古いと思うけど。)残念ながら「入れ立てのお茶」と変換するのはなかったなぁ。

 でも「入れる」じゃなくて「淹れる」の方が正解じゃないかという気がするんだけど…。一応家にある岩波の国語辞典で調べたらどっちでもいいみたい。ちょっと勉強になったかな。ちなみに私がこの日記を書いているマックのEG Bridge Version9.0では、「入れたてのお茶」だった。でも、どんなにちゃんと変換できるからと言ってATOKを使う気にはなれないなぁ。

98 9/24(木) 「ごま、ネタに苦しむ。そして眠気。」の巻 

 今日は全然ネタが思い浮かばない。いいネタが無い場合は、よくお風呂に入ったときに朝からあったことを思い出して、強引にネタをでっち上げたりするのだが、今日は全然ナイスな案が浮かんでこない。結局お風呂でもネタは無く、風呂から上がった時点で、眠くて眠くてしょうがなくなった。

 そこで、ここで思い切って数十分寝ると逆に頭がすっきりして何かうかぶかもしれないと思った。そうして起きて今これを書いているのだが、もう眠くて眠くて考えることが出来ない。それで、ネタが無いということをネタにしようと思いついた。もうこれ以上かくのは苦しいので、これでやめることにする。

98 9/23(水) 「ごま、化粧室はちょっと変?」の巻 

 今日は夕方からくろちゃんが前の職場の人達とお食事会をすることになっている。私も暇を持て余していたので、お昼過ぎ頃から待ちあわせの時間までくろちゃんと相模大野で遊ぶことにした。相模大野は、町田から1駅の場所で昔は銀座通りというしょぼい商店街と西友位しかないところだったのだが、10年ほど前にでっかい伊勢丹が出来てから急速に発展して、今や町田と肩を並べるくらいに大発展している街である。

 最近私たちの街に出かけるとデパートとかの食品売り場に行って、面白いワインが無いか探したり、いけそうなお菓子やチーズ、その他もろもろ美味しそうな物を探すのがパターンである。今日もまず小田急デパートの食品売り場を一通り見て回って、次にディスカウント酒屋、伊勢丹の食品売り場と見て歩いた。

 伊勢丹には大きな酒屋が入っていてワインも割と置いてあって面白い。セラーに入ってみると、くろちゃんが言うには「月曜日に稲垣くんがソムリエとして勧めていたワイン。」(シャトー・カノン)が、なかなかお安い値段で置いてあった。これは買ってもいいかな?と思ったが、まぁすぐに無くなるものでもなさそうだし、今買うと重いしワインにもよろしくないので、帰り際にもう一度来て見ることにした。今度はお菓子売り場を見て回る。今は栗がシーズンなので栗を使ったお菓子のオンパレードで、栗好きなくろちゃんはショーウィンドウを通るたびに、「あぁ〜!」とか「うぅ〜!」とかうめいていた。その度に「美味しいそうだねぇ?食べたい?食べたいなら買えばいいじゃん!」と言うと「う〜ん」とうなるのだった。

 そんなこんなで色々回っているうちにトイレに行きたくなった。ふと上を見ると「化粧室」の看板が出ていたので、「ちょっと、化粧室行ってくる。」と言うと、くろちゃんが「化粧するの?」と言って大受けしていた。私は別にトイレと言ってもよかったのだが、看板に化粧室と書いてあったのでそれをそのまま読んだだけである。しかし、それはくろちゃんの笑いのツボを捕らえたらしく、しばらく笑いが止らないようであった。そんなに変かね?

98 9/22(火) 「ごま、台風で散々。」の巻 

 ご存知のように今日は台風が近づいていて、幕張では4時くらいから雲行きが怪しくなってきた。早く研修が終わらないかなぁと最後の方はあまり集中力がなかったが、結局研修が終わったのは、5時40分過ぎだった。その時は風は強かったが雨はそれほどでもなく少し青空も見えるような状態で、さっさと帰れば大丈夫そうだった。

 京葉線は快速は運転を見合わせていたが、普通電車なら東京まで行っていて、ちょうど5時55分の電車が来た。途中までは順調に動いていたのだが、舞浜に着いたときから徐行運転になり、葛西海浜公園でついに警戒風速を越えてしまって動かなくなってしまった。動かなくなって何分もしないうちに反対側の電車が来たということは、本当につい今動けなくなったと言う事になる。京葉線は海のそばをしかも高架で走っているので、台風には弱いらしい。確かに駅で止っている時にも風で揺れていた。

 後二駅進めばそこからは地下に潜るので風の心配が無いんだけど。せめて、もう一つ先の新木場まで行けば地下鉄と連絡しているので乗り換えればいいんだけど…。この駅は公園と水族館があるくらいであとは何もないところだ。どうしたものか考えていたら、アナウンスが流れてバスで地下鉄東西線まで行ってそこから電車に乗ってくれという。

 バス乗り場は既に人でいっぱいだったが、そうするしか帰る道はなさそうだったので、仕方なく列に並んだ。並びだしたときは、風は確かに強かったのだが雨はさして降っていなかった。ところが、並び初めて3分もしないうちに雨が激しく降り出してきた。屋根は無いし、一応傘は持っているのだが、この風では傘をさしても壊すだけだし余り効果はなさそうだったので、そのままバスが来るのを待つことにした。もちろんずぶ濡れである。バスはそれから10分位してやっと到着して、バスに乗ることができた。西葛西の駅につくと、ここでは風はちょっと強かったが雨はほとんど降っていなかった。やはり海岸は雨風が全然強いようだ。

 その後電車を乗り継いで9時頃家に着くことが出来た。上着が濡れていてずぅ〜っと寒くてそれが一番辛かった。それでも3時間ちょっとで着いたのはわりかしマシだったかもしれない。でも、あと10分研修が早く終わっていれば、抜けれたのになぁ。講師は気を利かせて早めに終わらせたのに、担当のおやじの話がながすぎ。あれさえなければなぁ。

98 9/21(月) 「ごま、初めての独り寝。」の巻 

 今日明日と泊まり込みで会社の研修がある。それで、幕張にある研修センターに8時30分に集合ということになんとも恐ろしいことになっている。わかる人にはわかると思うが、幕張というのは千葉県にあって私の家がある町田から見たら地の果てだ。(笑)昼間でも家からなら二時間半はかかるが、早朝なので接続が悪いかもしれないと思い、5時に起きて5時30分に家を出た。実はそういう遠い人の為に、前日泊ってのも用意されていたのだが、たかが研修に日曜日潰して泊まる気には底なれないので、朝出かけることにしたのだ。とにかく、東京駅の京葉線はなぜにあんなに遠いんじゃといつもながら思う。

 結局8時位に幕張に着いた。研修にはどういう人達が集まるか知らされてなかったのだが、今回集まった人のなかには私の知っている人は一人しかいなかった。こういう研修があると、なぜか私はいつもそういう境遇になる。まぁ別に知らない人達ばかりでも仲良くなればいいだけなのだが、他の人達が久しぶりにあって色々近況を話している光景を見ると、私もそういう懐かしい人達と会ってみたい思うものである。(というか実はそういうことをちょっとは期待していたのだが。)

 研修は、講義も一応あるのだが基本的にはグループに分けられてテーマを与えられてそれについて協議し発表するという形式だった。テーマもあまり慣れないものだし、なかなかまとまらないし、こういうのって結構疲れる。しかも睡眠不足で眠くて頭働かないし。←それはいつもだが。(笑)

 ところで良く考えてみると、今日は結婚して初めての独り寝だ。結構寂しいとか書くと可愛げがあるが、眠くて爆睡することはほぼ確実なので、寂しいと思う暇もなさそうである。実際これから飲み会もセッティングされているのだが、眠くて行く気力がない。この日記も根性で書いている状態なのだ。

98 9/20(日) 「ごま、くろちゃんを見失う。」の巻 

 くろちゃんは、いつも黒い服ばかり着ているからくろちゃんなのだ。しかし、私がくろちゃんと呼ぶことは実生活では全然無くて、あくまでも日記上の呼び名である。時々、実生活でも会って私の日記を読んでいる人が、くろちゃんと呼んだりすることがあるが、かなり違和感があったりする。

 そんなことはさておき。くろちゃんは、昨日の花火大会で、ある人から「今日も黒い服を着ているね。」と言われたのが、気になったらしく、今日の合唱の練習は黒じゃない服を着ていくことにしたらしい。結局今日の格好は、白いワンピースにピンクのカーディガンという、私もめったに見ない服装だ。

 合唱の練習は5時半からなのだが、今日は30分くらい早く練習場に着いてしまったので、会場の前にあるイトーヨーカ堂で時間を潰すことにした。とりあえず食品売り場に行くと、くろちゃんが「大根を買い忘れたので買ってもいい?」と言い出した。そう聞かれても無いなら買うしかない。練習前に小腹もすいていて、おにぎり一個位食べたい気分だったので、ちょうどいいといえばちょうどよかった。

 大根とおにぎりと、くろちゃんが食べたいと言ったおはぎと、それから飲み物を買って、レジに並ぶことにした。レジは混雑しているようだったので、会計はくろちゃんに任せて、私は売り場を見て歩いた。1通り見て回って、そろそろレジが終わっている頃だろうとレジ付近に戻ってきた。くろちゃんがどのレジに並んだのかわからなかったので、レジを見て回ったのだが、なかなか見つけられない。

 なぜなら最初私は、ついいつもの条件反射で黒い服の人を一生懸命探していたからだ。でもくろちゃんは、白いワンピースにピンクのカーディガンなので、見つかるわけがないのだ。そのことに気がついてもう一度レジを見て回ると、すぐに発見できた。やっぱりくろちゃんは黒い服をきていないとね。合唱団ではきょうのいでたちは評判が良かったらしくくろちゃんは上機嫌であった。

98 9/19(土) 「ごま、今更ながら花火をする。」の巻 

 合唱団の合宿で毎年花火大会を計画するのだが、なぜかいつも天気が悪くて中止になる。ここ三年は雨が降っていたり強風だったりして、一度もまともに花火ができなかったので、団持ちの花火が大量に余っている。そこで、そろそろこの花火を消費しようということで、花火大会を行うことになった。今日はその花火大会の日で、場所は多摩川、6時開始で8時までの二時間の予定だ。

 私はなぜかバーベキューをしながら花火だと勘違いしていて、バーベキューに合いそうなワインを持っていったのだが、集合場所に行ってみるとそういう雰囲気が無くってちょっと拍子抜けした。そのまま持って帰るのも重いので、結局飲んでしまったけど、ちょっと勿体なかったかな。

 20人位いると、それなりに広い場所が入のでなかなか場所が決まらない。あちこちさまよっていると、夕空にこうもりが大量に飛び回っていた。くろちゃんはそれがこうもりだとは気がつかなくて、後からあれはこうもりだということを教えてあげるとビックリしていた。

 右往左往しながらようやく場所を決めて、さあ始めようということになった。ビニールシートの上に置かれた三年分の花火は確かに凄い量だ。これ終わるかなとちょっと心配になったが、20人で花火をするとビニールシートいっぱいの花火でもあっという間に消費してしまう。この日も風が強かったから、みんな左手に花火を鷲掴みして、火が消えないように端からどんどん火をつけていたからね。打ち上げたくさんあったのだけど、あまり見ないうちに気がついたら終わっていた。最後は残しておいた線香花火をやったのだが、風が強くてなかなか火がつかないし、ついてもすぐ落ちてしまって、今一つだった。

 花火の後はお決まりの宴会だった。かなり盛り上がっていてちょっと飲みすぎた。帰りに気分が悪くなって、くろちゃんに叱られてしまった。とほほである。

98 9/18(金) 「ごま、お隣からの頂き物。」の巻 

 今日の夕方隣の家の子が学校から帰ってきたら、お母さんが留守で鍵がかかっていたので、うちからベランダ越しに隣に行ってみて窓から入れるか確認してあげた。結局お隣の窓は開いていなかったので、その子は家に入ることは出来なかった。後から、お隣さんがやって来て、「ご迷惑をかけました。」(別に迷惑でも無かったのだが)と言って、かぼすを持ってきた。貰いっぱなしはよくないので、うちもこの間のをあげた。

 お隣さんは夫婦揃って大分出身なのでたぶん実家あたりから送ってきたものだろう。お隣さんも私が宮崎出身だということは知っているので、「もしかしたらもうあるかもしれませんが。」と付け加えていたそうだ。

 それにしてもかぼすとは懐かしい。子供の頃から焼き魚はもちろん鍋のたれとかとにかく酢を使うシチュエーションでは必ずと言っていいほど使っていた。昔は実家の庭にかぼすの木があって、そこからもいで使っていたのだ。こちらに出てきてからは、逆にかぼすは高いのでほとんど使ったことはない。

 かぼすと似たものにスダチとかユズとかある。これらも実家の辺りでは割と手に入りやすかったので、まぁまぁ使っていたりした。この三種類だとかぼすが一番酢がとれる。香りはスダチやユズの方が上品かな。私は焼き魚だったらかぼすが一番あうと思う。(単になれているからかも。)少なくともレモンよりは数倍魚を引き立てることは間違いないな。そういえばこっちに出てきて、定食屋で焼き魚を頼んだ時にレモンがついてきたのは結構驚いたものだ。今から思えば実家では結構贅沢な生活をしていたな。

98 9/17(木) 「ごま、だんな様は嫌い!」の巻 

 私は「だんなさま」と呼ばれるのは嫌いだ。そもそも「だんな」という響きが気にくわないし、全然私の雰囲気にマッチしていないからである。なんかもっと貫録があってどっしりした人ならまだわかるけど、こんなへらへらした男には似合わなすぎである。

 なんで、そんな話になったかというと、今日の夜くろちゃんのお友達から今度一緒に食事に行こうというお誘いの電話が入って、その会話のなかで話されていたからである。くろちゃんのお友達がそう呼ぶのはまぁしょうがないけれど、くろちゃんに言われるのは困るので、一応「だんな」という言い回しは嫌いだと断ってある。

 じゃあなんと呼ばれるのがいいのかというと、「ダーリン」は40点くらいかな。「おっと」ならまぁ65点くらい。そうそう「だんな」も嫌いだが「しゅじん」ってのはもっと嫌いかも。というか最悪。「だんな」が10点だったら、「しゅじん」は2点かな。それなら私は「ごまさま」や「ごまちゃん」がいい。これなら80点〜100点だ。この辺割と引っ掛かるんだよな。

98 9/16(水) 「ごま、栗ってこんな味だったけ?」の巻 

 今日は実家から栗が届いたので、夕食のデザートにさっそく食べてみた。そういえば、茹でた栗なんてもう10年以上食べた記憶が無い。たぶん、中学を出てからは秋に実家にいなかったので食べていないと思われる。そうすると、かなり久しぶりということになる。

 昔は山に栗拾いとか良く行っていて、足でイガ栗を挟んで実を取ったりしていた。そこの薄い靴だと、足の裏にハリが刺さったりするのだ。それと、栗は虫が食っていることが良くあるので、とった栗を良く見ておかないと、「虫さん、こんにちは。」ってなるので気をつけなければならない。もっと注意しなきゃならないのは頭だ。イガ栗直撃は自然落下とはいえ相当痛い。最近は勝手に栗拾いが出来るような環境なんてそんなに無いだろうから、栗拾いをしたことのある人って少ないんだろうなぁ。

 ところで今日食べた栗なのだが、昔食べたものとなにか味が違う。実は詰まっているし、甘味も歯ごたえも申し分ない。茹で方だって水っぽくないし、とても美味しい栗なのだが、記憶にある味とは何かが違う。なんだろうと色々考えた末に思いついたのは、食べ方の違いだ。(もちろん品種が違うってのもあるかもしれない。)

 今日食べたのは茹でた栗をキレイに半分に包丁で切ってあって、実をスプーンですくって食べたのだが、昔はこんな上品な食べ方ではなくて、丸ままのを歯で皮をむいて食べていたのだ。すると、渋皮も一緒に食べるので、昔のはもっと渋く感じていたという訳だ。単に昔は要領が悪かったということやね。

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