ありがちな日記 99年5月後半


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99 5/31(月) 「ごま、弁慶の泣き所はごまの泣き所でもある。」の巻

 朝出社して作業服に着替えようとロッカー室に入ったら、私のロッカーの前にすのこが置いてあった。先週まではすのこは無かったので、どこかの誰かが持ってきたのかしたのだろう。邪魔だったのでとりあえずとなりのあまり誰も使っていないロッカー群のあたりに置いておくことにした。

 帰りにすのこを見てみると、朝私が移動した位置にそのまま置かれていた。まぁ誰も使わないロッカーの前に置いてあるのだから当たり前といえば当たり前の話だ。着替えを終わって駐車場に向かっていると車のキーをロッカーに忘れたのを思い出した。たぶん私のロッカーの上に置いた記憶がある。

 急いでロッカー室に戻って、場所はわかっているし面倒だったので電気もつけずにキーをとろうとしたら、何かを踏んで弁慶の泣き所に猛烈な痛みが走った。なにが起こったのか一瞬わけがわからなかったが、見てみるとすのこの端を踏んだので、てこの原理ですのこが立ち上がって私のすねにぶちあたったというわけだ。めちゃめちゃ痛かった。しばらくその場で動けず。こういうのって誰に怒っていいのかわからないし無性に頭に来る。

99 5/30(日) 「ごま、父の日のプレゼントを買いに行くなど。」の巻

 結婚する前は父の日とか母の日は存在しなかったのだが、去年から私にも父の日ができたのでプレゼントを買いに行った。なにを買うか結構悩んだが、結局無難に靴下にすることにした。送付の手続きはくろちゃんがやったのだが、送り主を私にしたり私の父の名前を間違ったり帰り際にポスターを忘れたりとさんざんだったようだ。くろちゃんは恥ずかしがっていたが、まぁ別にたいしたことではないと思う。

 お昼は、大分にもカプリチョーザがあることを発見したので、そこで食べてみた。値段や味は東京と同じだった。東京だと比較的安くて量が多いと思っていたが、大分ではむしろちょっとお高いという感じだ。食費はホント東京は高いよ。食材は輸入食材以外は大抵手に入るし、こちらの方が安くて鮮度も良い。外食もしゃれたところや超高級とかは少ないしバリエーションも限られるけれど、概して安くて量が多くて味も劣るということはない。

 その他には北海道物産展をやっていたので見に行ったり、くろちゃんの財布の修理を手配したり本やレコードを買ったりとなかなか充実した一日だった。

99 5/29(土) 「ごま、久しぶりのマニュアルはちと怖い。」の巻

 この間車をぶつけてその次の日に会社の人に紹介してもらった修理工場に持っていったら土曜日から修理ということになった。朝、修理工場に車をあずけて、代車を借りた。この工場では代車はただで借りられるのでうれしい。

 工場の人が「マニュアルだとすぐあるけど、オートマは今ちょっとない。」と言うのでしょうがなくマニュアル車を借りることにした。前の前の車はマニュアルだったので、全くマニュアルを運転できない訳ではないが、なにせ9年ぶり位にのるマニュアル車だ。頭で理屈はわかっていてもクラッチの感覚がすぐには戻ってこないので、乗り初めて10分くらいはもう冷や汗たらたらだった。

 その後1時間弱位運転してみたが、いやぁやっぱりちと怖い。一番怖いのは半クラがまだ掴みきれていないので、坂道発進と車庫入れだ。特に少し斜めになっている場所の車庫入れはやばい。ついふかし過ぎてしまうしね。あぁ早く修理が終わらないかなぁ。

99 5/28(金) 「ごま、体力の限界を感じる。」の巻

 ドイツの実験装置で実験をするには、一度データをとる度に清浄用のエアーのバルブの開閉を行わなければならない。本当は電磁バルブを入れて自動で行うはずだったのだが、一昨日までの定期修理の間にバルブのトラブルが起きて取り付けることが出来なかった。

 それで取り付けるまでの間は整備の人が毎日やってきてバルブの開閉をやってくれる事になっていたのだが、今日はあいにく都合が悪くて私が開閉をやることにした。このバルブは結構重くてしかもストロークが長いのでかなりシンドイ。データ取りを3回ぐらい連続でやると肩がバンバンに張ってきて目の前がくらっとする。そうは言ってもかわりはいないし、せっかくドイツから技術者が来ているので、データ取りをしないわけにも行かないので、何度もやっていて夕方には体力の限界を感じてきた。

 私がひぃひぃいいながらバルブを回しているのを整備主任が見ていて、あまりに作業効率が悪いし大変なので、うまく時間を割いてくれて電磁バルブを取り付けてくれた。これで来週からは自動でエアーがでるので助かる。もし私がへろへろになっていなければ、たぶん次の定期修理まで取り付けて貰えなかっただろうから、へろへろしがいがあったのかなと思う。

99 5/27(木) 「ごま、おしゃべりなドイツ人も困るが無口なドイツ人も困る。」の巻

 月曜日に書いたドイツの装置だが、昨日実験装置の設置が終り、今日から実験を開始することになった。担当のドイツ人も昨日設置担当の人から実験担当の人に引き継ぎが行われ、今日からは実験担当の人になった。

 前の人は親切な人で私たちに気を使って分かりやすい英語を話してくれたし、こちらの話も良く聞いてくれていた。いろいろ話しかけても来る人で、九州の観光地の話やドイツの話、ワインの話など暇なときは色々と話をした。

 彼は日本の歴史にも詳しくて、ドイツ語で書かれた日本のガイドブックに載っていた鎧の写真を見て、「武蔵もこういうのを来たのか?」とか聞いてきた。私は「たぶん宮本武蔵はこういう鎧は来ていないだろう。」と答えたら「彼はサムライではないのか?」と聞き返してきた。これには「サムライの中でもかなり高い地位にいる人でないと、こういう鎧は着ないのだ。」と答えた。その後話は発展して「江戸時代では、天皇と将軍はどちらが偉いのか?」という恐ろしく難しい質問を受けた。こんなハードな質問を英語で答えることなんて私には出来ない。いろいろと話しかけてくれるのはありがたいが、私の英語力で答えられない質問をしてくるのもやや困るな。

 さて、新しいドイツ人はめちゃくちゃ無口で私は今日彼と一度もおしゃべりはしなかった。無口なだけでなくて、英語もマイペースで聴き取りにくいし無表情でやりにくい。おしゃべりも困るけど、無口なのはもっと困るなぁ。

99 5/26(水) 「ごま、車をぶつける。」の巻

 朝、ややぼぉ〜っと運転していたならば、なんでもない場所で車をぶつけてしまった。相手は動かない物で、見てみたら別にどうって事はない。こっちは後部のドアの後、後部タイヤの上のあたりをベッコリといかれていた。これで一発で目が覚めた。

 そこを通る前にちょっと無理かなと思ったのだが、あまり深く考えずにす〜っと通ったら、ガッチャンだ。よくよく考えたら普通そんなところ通らんだろうってところだ。まぁぶつけるときにはそういうものなんだろうとは思うけど。

 しかし、くろちゃんが自動車学校に通っていると言う時期に我ながら恥ずかしい。あ〜これを修理すると十万単位で飛ぶなぁ。うっかりは高くつくものだ。

99 5/25(火) 「くろちゃん、初めて車を運転する。」の巻

 土曜日からくろちゃんが自動車学校に通い始めた。昨日は幾つかの学科の授業とバーチャルマシンというシミュレーターに乗ったらしい。シミュレーターでは全然うまく乗れなかったらしく、昨日はやや落ち込んでいた。なんでもハンドルさばきがうまく行かないらしい。

 そこで夜漬物用のバケツのフタを使って二人でハンドルさばきの練習を行った。フタは洗っても洗ってもニンニクの香りが消えないらしく、そこいらにほのかにニンニクの香りが漂う中、しばらく練習&指導を行った結果、そこそこうまくさばけるようになった。ちょっと自信がついたところで、今日はいよいよ初めて実車に乗った。(この文、やや時間表現が変だね。まぁいいか。)

 会社から帰って聞くと、まず指導の先生は優しく丁寧な人らしい。それが一番重要だ。運転の方は前後の移動とコース外周を右回り左回りしただけらしいのだが、最初だからかなり緊張したらしい。先生の方からは肩に力が入っているとか言われたらしいが、聞いた感じではまぁまぁ無難に終わったようだ。まぁぼちぼちと慣れればいいだろう。

99 5/24(月) 「ごま、ドイツ人と戯れる。」の巻

 今日から工場が定期修理で三日間止る。この修理を利用してドイツの会社が開発した品質検査装置を取り付ける事にした。この装置は実験用のもので、とりあえず一ヶ月弱取り付けて実験を行い、結果が良いようであれば採用しようというものだ。

 私はその実験装置のおもり役になった。そういうわけで、装置だけでなく今日から約一ヶ月入れ替わり立ち替わりやって来る三人のドイツ人のおもりもしなきゃならいはめになった。んで、今日は最初のドイツ人の対応で一日潰れた。

 助かったのはドイツ人の英語はわかりやすくて、言っていることは大体理解できることだ。ネィティブのアメリカの人とかだと、速くて容赦ないのでわからないことが多いから。しかし、言っている事がわかるのと喋れるというのは全然別物で今日も「君の言っていることは理解できるが、なんて答えりゃいいかわからん。」という状況にやたらと出くわした。後一ヶ月この調子かぁ。う〜ん疲れる。

99 5/23(日) 「ごま、親が来る。」の巻

 私の親が夕方うちにやって来た。母親が昨日四国の松山で会合があって、今日は愛媛の八幡浜からフェリーで大分の臼杵に渡り父親が臼杵まで迎えに来ていたので、その足でうちにやって来たというわけだ。

 私の親がこの社宅に来るのはもう何回か目なのだが、家で食事をしたことはないので、くろちゃんは一昨日くらいから色々準備をしていた。おかげでとてもよいお食事だったので、親も喜んでいた。親が帰った後くろちゃんがやや疲れていた。気苦労をかけたみたいである。ご苦労様でした。

99 5/22(土) 「くろちゃん、自動車学校に通い始める。」の巻

 昨日自動車学校を見学してきたが、今日は入校日になっていることだし早速入校することにした。入校日は水曜と土曜なのだが、土曜なら最初は私が連れていってあげることができる。土曜の入校時間は9時と13時からになっていて、8時半に学校に着くように家を出た。

 学校に着いて受付に行ってみると8時55分から写真撮影をするからそれまで待つようにと言われた。私は最初はすぐに帰るつもりでいたのだが、写真撮影までは結構時間があるしその間くろちゃんが不安だろうから時間が来るまで一緒に学校で待つことにした。生徒は思った以上に若い人が多くてまぁ良かった。待合室も昨日思ったよりも明るかった。

 お昼を過ぎてくろちゃんが帰ってきた。カリキュラムを見ると私が通っていたころとは全く変っていた。昔は一段階〜四段階というような区切りだったが、今は仮免までとその後の二段階しかないし、仮免を取る前より取った後の方が学科も実技も長い時間をかけているようだ。今の方が実用的だ。テキストも昔のものより見やすいし一口メモとかあったりして親切だ。時代は変ったなぁと痛感する。そんなことはさておき、くろちゃん免許取るまで頑張ってね。

99 5/21(金) 「ごま、自動車学校巡りをする。」の巻

 くろちゃんが免許をとることにしたので、自動車学校をぐるっと回ることにした。実は日曜日にも回ったのだがその時は休みだったのだ。この辺りには4つ自動車学校があるのだが、一つは少し遠い上に私が昔通っていてあまりいいイメージがなかったので却下し、もう一つは分かりにくい場所で通いにくいところ(まぁ送迎バスは出るのだけれど)でやめにして、残り二つを偵察することにした。

 最初に行った学校は、こじんまりとして建物も古いし、待合室がやや暗いのが気になる。でも場所的にはいちばん近いし、少しだけだがもう一つよりやや料金が安い。もう一つのところは、新しくてキレイで学校自体も大きくて生徒が多そうなところだ。イメージでは後で行ったほうがいいのだが、教習する道とか生徒の数による教習の受けやすさとか学校までの距離を考えると最初に行った方がいいように思う。

 どちらの学校でも会社に申請すると少し割引がきくらしいし、どちらも悪い噂は聞かないので、非常に迷うところだが、結局最初の学校に通うことにした。くろちゃんがんばれ!

99 5/20(木) 「ごま、のぞき穴は怖い?」の巻

 今日は給料日だし帰りに寄り道をしてケーキをお土産に買って帰ることにした。通常は家に帰る前は会社から電話をかけるのだが、今日はケーキ屋に寄ることばかり考えていたので、すっかり電話するのを忘れていた。

 ケーキを買って家に着いたとき、そのまま鍵を開けて入っても良かったのだが、くろちゃんを驚かそうと思って、わざとチャイムを鳴らしてみた。すると物音がしてこっちに向かって来ているようだったので、のぞき穴から逆に部屋の中を覗いてみた。

 くろちゃんも普通夜に訪ねてくる人はいないので誰だろうと思ってのぞき穴を見ていて、お互いのぞき穴を通して見合っていたらしい。私の方は中が暗くなって全然見えなかったのだが、くろちゃんの方は私の目が大きく見えたらしい。くろちゃんは、最初ビックリしたが笑いながら中にいれてくれた。くろちゃんは、そうとう面白かったらしくご飯の時もその話をしていた。私はなにも見えなくてつまらなかった。

99 5/19(水) 「ごま、間違いメールは恥ずかしい。」の巻

 朝いつものように日記をアップしてメールを落として巡回した後トイレから戻ってきたら、くろちゃんが大騒ぎをしている。何でも合唱団のメイリングリストに爆弾発言が書いてあるらしい。私はメールは落としただけでまだ読んでいなかったので、急いで読んでみると確かに爆弾発言が書いてあった。

 その内容は、「演奏会が近くなったから暇ならきてね。面白い企画もあって、私の彼がなにかするんだよ。ちなみに私の彼は○○って人なんだよ。」ってメール。同じ団内に出すのに演奏会の案内なんて、なんか変だな?と思っていたら、後から彼女からメールが来て、どうやら別の人々に出すはずのメールを団内メイリングリストに載せてしまったらしい。そりゃすげーや。(笑)

 私たちは彼女が○○さんとつきあっているなんて知らないから大騒ぎだ。2月末まではそんなことは全然表面化していなかったような気がするんだけど、今は団内でもバレバレなのかなぁ?もし全然ばれていなかったら大騒ぎだよなぁ。(まぁばれていても凄い内容には変わりなし。)

 今日の教訓は、間違いメールは恥ずかしいので注意しましょうってところかな。

99 5/18(火) 「ごま、久々の雨。」の巻

 ここ数週間ずっと良い天気で、雨なんて忘れたかのようだったが、今日の午後から雨が降り出した。思い出してみるおとゴールデンウィークに一回降ってからずっと降っていないので約二週間ぶりということになる。雨が降ると工場の道はトラックが落としていく埃が泥になって、車がとてもよく汚れてくれる。これで、昨日のふんも跡形無く無くなってしまうかもしれない。(でもあまりうれしくない)

 雨が降ってうれしいのはベランダに植えてある野菜達だろう。野菜達はこの1〜2週間で急激に成長していてナスもトマトも花をつけたし、キュウリも順調に大きくなってきている。パセリに至っては摘んでもどんどん生えてきて、二株しか植えていないのにうちではもうパセリを買う必要がないくらいの元気よさだ。

 と、雨を喜んでいるが、後2〜3週間もすれば梅雨に入って、どうせもう雨はうんざりって位雨ばかりになるのだ。晴ればかりとか雨ばかりじゃなくてバランスよく降ってくれるといいんだけど。

99 5/17(月) 「ごま、ふんふんふん。」の巻

 会社に行こうと車に乗ろうとすると運転席のドアのところに灰色と白まじりの物がだらぁ〜っと垂れていた。うぎゃ?と思ってもう一度確認したが、何度確認しても鳥のふんだ。

 昨日やられた奴なら既に固まっていて処置が楽なのだが、そいつはどうも朝一ですっきりしたぜ!って感じのほやほやうんちだった。とりあえずティッシュで拭いてみたが、ぬるっとして気持ち悪い。朝からやな気分だなと思いつつ車に乗って会社に出社した。

 昼になって別の工場に向かおうと車に近づいてみると、今度は後部座席のドアのところに白いものが付いていた。またふんだ。一日に二度もふんにやられるとはよほどついているというかついていないというか…。まぁ洗ったばかりの車でもないし、工場で乗っているとすぐに汚れるからどうでもいいけど。

99 5/16(日) 「ごま、羊にも好き嫌いはあるらしい。」の巻

 くろちゃんが自動車学校に通うので、午後から自動車学校の下見に行った。ところが、この辺りの自動車学校は日曜日は休みなのかたまたま休みなのか、回った二つの学校とも休みだった。それじゃぁあまりにつまらないので、そのあしでドライブに出かけることにした。

 ドライブ先は山の方角で荒城の月のお城のある竹田という街に行こうと思っていたのだが、くろちゃんが途中でソフトクリームが食べたいというので、進路をちょっと変えて久住高原に向かった。久住高原の牧場に着いてみると、みんなソフトクリームを食べている。私たちも着くなり即ソフトクリームを食べた。このソフトが味がとても濃厚でチーズのような味わいのとても美味しいソフトだった。

 その後チーズやソーセージとかを買物して、牧場を見て回った。ふれあい牧場というところに行ってみると、子供たちがヤギや羊にそこらで取った葉っぱをあげていた。くろちゃんもやってみたい様子だったので、私たちも近くで草を採ることにした。ところが、牧場の近くはみんなが草を抜いているので、よさ気な草はあまり見当たらなくて、あまり草を採れなかった。

 それでも、何本か採ってきて牧場の前に行ってみると、すぐに羊が一頭やって来た。さっそくくろちゃんが草をあげようとしたのだが、くろちゃんが採ってきた蕨はにおいを嗅ぐだけで食べようとはしない。私がとった草は食べるのに蕨は食べなかった。一頭に草をあげているのをみて、向こうから更に二頭羊がやってきた。しかしその羊達も蕨はにおいを嗅ぐだけで「ふん」とそっぽを向いてしまう。くろちゃんはやや残念そうだった。

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