'97年の旅行記

8月23日(土)

 高速で何度かトイレ休憩(含む運転手交代)をした後、最初に行くのは田沢湖高原温泉。今年は去年最初に行った抱き返り渓谷は外れていた。去年時間的にムリがあったので学習したのだろう。今年のツアーは随所に去年の反省が生かされていて、大変好感が持てた。

 とりあえず温泉に入って朝食だ。昨日走って汗をかいているし、変な格好で寝ていたので首とか痛かったので、温泉は極楽である。ここの温泉は白く濁っていてかなり硫黄の香りがきついがそこが秘湯ぽくって良い。今日は夜中まで体力を使うから昨日の疲れをとっておかなきゃね。

 当初の予定では田沢湖高原温泉の後、田沢湖−角館−大曲だったが、時間調整のため角館−田沢湖−大曲の順になった。というわけで次は角館である。角館は自由散策で去年は石黒家を見学したのだが、今年は青柳家を見学することにした。青柳家は、武家屋敷というだけではなくて、資料館のようになっており、青柳家に伝わる武器や生活道具から、エジソン蓄音機や古いカメラまでいろいろな物が展示されていてなかなか面白い。ただ見どころがたくさんあるので、自由時間で全部見るのは難しいね。

 青柳家近くのお漬物屋さんでは、たくさんの漬物の試食とお茶が飲めるようになっていた。その中ではタクアンを燻製にした「いぶりがっこ」がとても美味しくて、よほど買って帰ろうかと思ったが、寮では食べようがないのであきらめた。う〜ん残念。

 角館の次は田沢湖。辰子姫像を見た後、昼食だ。ガイドさんによると辰子さんはとても綺麗な娘さんだったが、ずっとこの美しいままでいたいと神様にお願いしたところ、「けして後悔しないように」といわれて、上半身はそのままで下半身が竜の姿にさせられて、田沢湖の主になったそうだ。とりあえず、辰子さんと同じポーズで写真を撮っておいた。(はづいので未公開)

辰子姫像写真

 昼食のレストランに着いたのは11:00だった。昼食は11:30からでそれまではお土産の物色となった。お土産屋ではきりたんぽと岩魚の塩焼が、小腹が空いた私を誘惑してくる。これがいいかおりなのよ。でもお昼はすぐなのでがまんがまん。去年このレストランに着いたときには凄い人でトイレは長蛇の列(特に女子)だったのだが、今年は早め早めの予定でまわっていて、混む前にここを出発することができた。

 ここから大曲までのスタッフの人達は素晴らしかった。去年はレストランを出たのが1:30頃で花火会場に着いたのは6:30頃でなんとか夜花火に間に合ったという感じだった。今年は日程の組み方もよくまた運転手さんが道路を研究してくれていて、なんと2:00前には大曲に着くことができた。途中普通絶対バスが通るとは思えないようなあぜ道に近い道などを走ってくれて、特に運転手さんには感謝。

 早く着いたので昼花火までは大曲の街で時間をつぶすことになった。街はもう人で溢れており、喫茶店やファーストフードのお店はどこもいっぱいで、10人という大人数ではとても入れそうにないので、何組かに別れて行動することにした。私はスーパーの子供服売り場の子供の遊び場で寝た。(こんな日には子供服売り場は閑散としているのよ。)そのあと、オードブルやビールを買って花火会場に向った。

花火大会

 今回の桟敷は、かなり端の方で迫力には今一つ欠けるが火の粉が降ってくる可能性は低いし、障害物のない最前列だったので、まぁまぁよしとした。昼花火は5:00からである。昼花火を最初からちゃんとみるのは'93年以来二回目だった。ただ、最初のうちは雲が多く煙の色が空に映えなかったのが残念。後半は青空が見えてきて大分よくなった。デジカメで撮影してみたけどやっぱりこんなカメラじゃうまく撮れなかった。 

昼花火写真

 花火が始まるとご飯どころじゃなくなるので、昼花火が終わったら早速夕食を取ることにした。酒もつまみもたんまり買込んであるので、なまはげとか納涼屋形船とかを見ながら食べた。トイレはすでに混んでいるらしく、桟敷席のトイレは空いているのに、女の子たちは30分位かかっていた。 

なまはげ写真

 6:50にいよいよ夜花火が始まった。オープニングはナイアガラ&スターマイン。最前列なので、ナイアガラが全部見ることができた。初めて見る人はもう大騒ぎである。端の方の席とはいえ一番近くの発射台から打ち上がれば目の前で見れるし、音はお腹まで響くしね。標準審査玉が打ち上がり、おっちゃんの呼び出しと、一輪ものの一尺玉二発(規定玉と自由玉)と速射のスターマインというリズムが、「大曲に来たなぁ」ってあらためて思ってしまう。

 ダメだとわかっていたが、夜もデジカメで写真を撮ってみた。でき上がりを見てみるとやはりシャッタースピードが早すぎて光が点でしか捉えられない。特に一尺玉は全然ダメだった。小島ちゃんはDVで撮っていたが、これはまぁまぁ撮れていた。花火は残像が美しさを出しているので時間方向での記録ができないとだめだね。

ナイアガラ写真 夜花火写真1 夜花火写真2

 8:50分頃いよいよ目玉の大会提供である。今年のテーマは「古代への誘い」。静かに始まり、音楽が盛り上がるのにあわせて花火も迫力を増していった。幻想的で壮大な古代への想いが非常によく表現できていたと思う。初めて観に来た人達も、とても感動してくれたので、連れてきてよかった。

大会提供写真1 大会提供写真2

 大会提供が終わると、後は競技が少しとフィナーレだけである。バス集合時間は努力目標10:00で実質10:30だった。桟敷の位置はバスの方からは反対側にあり河原か堤防を長い距離歩かなければならない。フィナーレが終わってからまともに堤防を使うととても時間がかかるし、はぐれる危険も高いことは長年の経験で解っていたので、フィナーレが始まる前に人の少ない桟敷の前を歩いてできるだけ距離を稼ぎ、堤防を歩く距離を最小限にすることに決めた。

 フィナーレは、尺玉30連発スターマインでこれも他ではなかなか観れない代物である。私らはA桟敷とB桟敷中間の通路を会場を縦断するように歩いた。ラッキーなことにちょうど会場のド真ん中あたりに差しかかったときにフィナーレが始まったので、ベストポジションで観ることができたし、一番道路に近い桟敷席出口までほとんど混むことなく進むことができた。

 フィナーレが終わった直後の桟敷席出口は、さすがに混んでいてはぐれそうだったので、みんなで手をつないで縦一列になって進んでいたところ、私の後ろにいた女の子が痴漢に遭ってしまった。人が多くて誰がやったか解るはずもないし、探し出している場合でもない。女の子曰く「お尻を触っても減るもんじゃないし…って言うけれど、どうせ触るなら減らしていけ!」だそうな…。

 なんとか混雑をうまく回避してバスの駐車場に10:00すぎに着くことができた。私達よりかなり早く会場を出た添乗員さんたちとほぼ同時に着いたので上出来だ。

 バスは10:30に駐車場を出たがいつものように街は大混雑でなかなか動かない…。(このあと記憶がない)気がついたら岩手湯本温泉の旅館についていた。部屋に入るとおにぎりが用意してあったのでそれを食べて温泉で汗を流して速攻で寝た。

[97年旅行記] [大曲] [ホーム]