ウィーン旅行記  98年5月6日

あさっぱらから成田に向かう

 日本時間のAM5:30に、家を出て町田行きのバス(始発)に乗りました。家からバス停までは、歩くと一、二分の距離なのですが、スーツケースを転がして行かなきゃいけないので、ちょっと早めに出発しました。バスに乗ってみると、かなり混雑していて座ることも出来ませんでした。この人達は遠くまで通っているのでしょうか?連休明けの初日というのに、始発からなんて大変だなぁ。私たちはスーツケースを持っていたので、ちょっと白い目で見られていたような気が…。それはちょっと自意識過剰でしょうか?(笑)

 町田からは小田急線に乗って新宿へ向かいました。新宿についたのは6:35頃でした。そこからとりあえずくろちゃんの実家に電話をしました。妹さんが結婚式の時にこれから私のことをごまちゃんと呼ぶと言ったことを、私が怒っているんじゃないかと気にしていたそうです。もちろんそういうことは全く無いです。新宿発の成田エクスプレスは7:07発で、ちょっと時間があったので、売店でサンドウィッチを買って食べました。それが朝食。成田エクスプレスに乗っていると、途中でジャージ姿のおにいちゃんが乗ってきました。あの人あのままの格好で海外へ飛ぶのかな?それって結構目立つかも。

 成田空港に着いたのは8:30頃。さっさと手続きをして搭乗口近くにいると、マイレッジの手続きをするのを忘れていたことに気がつきました。搭乗口にいたANAのお姉さんに聞くと、このチケットは累積出来ないと言われてしまいました。えっ?どうして?まぁ詳しいことは帰ってから調査することにしよう。

 飛行機はANAのウィーン直行便です。直行便にしたくてわざわざANAにしたのですが、ストなんかするから4月中は不安でした。それにしてもあんな長いストをするなんて、ANAもつぶれるかもしれないなぁ。飛行機は10:45発の予定でしたが、20分遅れでした。飛行機はお尻痛いし、寝れないし、疲れるので私はやはり好きになれませんでした。

ウィーンに到着 いいホテルじゃん

 現地時間の15:40 頃、ウィーンに到着しました。予定より約30分遅れでの到着でした。私はくろちゃんの後を金魚の糞のようにくっついて歩いていたのですが、くろちゃんが間違ってトランジットの受付にならんでしまって、受付のおねえさんに「あんたはあっちじゃ!」と言われてしまいました。(笑)それにしてもウィーンは香水臭いです。(でも三日目位には大分慣れましたけど)

 団体さんは、集合してから移動するので、私たちは変なところに並んだりしたのに、ほぼ一番乗りで手荷物受け取りに着いてしまいました。程なく荷物が流れてきて、あっさりとスーツケースが出てきてちょっと拍子抜けしました。

 ゲートを抜けると現地添乗員の人が待っていました。同じツアー(というか旅行会社)の人はもう一組だけで、この二組をワンボックスの車に乗せてホテルまで連れていってくれました。添乗員さんは車の中でいろいろな概要説明をしてくれました。まっほとんど事前に調べていて知っている内容でしたので、復習したようなものです。車はまず私たちが泊まるホテルの前で止って、私たちから下ろすようです。チェックインも添乗員さんがやってくれるのですが、その間車の人達は待っていて気の毒でした。(すぐ終わったけど)添乗員さんとはここでお別れです。帰りの集合と途中困ったときの連絡先を最後にもう一度確認して別れました。

 ホテルは、ANAグランドホテル。オペラ座の近くのかなりお高いホテルです。新婚旅行ということで、最初で最後の贅沢をしました。このホテルはそもそも昔の名門ホテルのグランドホテルを、近年ANAが買い取って改築してオープンしたものです。部屋はもちろんロビーなどもさすがに格調高くよかったです。それにANA系で日本語もそこそこ使えるし、日本語のテレビや新聞も見れるし(ほとんど見ませんでしたが)、ホテルの人もとても親切でした。

最初の観光の場所は、「第三の男」のプラター大観覧車

 準備が終わると早速街に出ました。最初に急いでやらなければならないのは、オペラ&バレエのチケット受け取りです。オペラ座まで歩いて見るとものの2〜3分で着いてしまいました。これは近い。オペラ座のまわりを回ってみると、インフォメーションとチケットというコーナーがあったので、そこに入って予約の手紙を出すと、すぐに手続きをしてくれました。あんまりあっさりと手に入ったので、ちょっと拍子抜けです。とりあえず、これで一安心です。

 最初に観光しようと思っているのは、「第三の男」という古い映画でも使われたプラターという遊園地にある大観覧車です。プラターまでは地下鉄でいかなければなりません。初日の目標は、地下鉄に慣れるということと、高い場所から街を眺めて街の位置関係や雰囲気を把握するということでした。

 ウィーンの地下鉄のチケットは、自販機とかタバコ屋で購入できます。最初は言葉が不安だったので自販機で買うことにしました。自販機は始めなかなか見つからず、駅の周りで探しました。やっと見つけて見てみると、一回乗りと24時間フリーと72時間フリーの三種類が売られていました。今回は24時間フリーのチケットを買ってみました。

 チケットは最初に使うときに刻印を押さなければいけません。地下鉄の場合、改札に当る場所に青い箱が置いてあって、そこにチケットを差し込むと刻印が押される仕組みになっています。ホームに降りて、方向と駅の数と名前をしっかり覚えました。プラターに向かう地下鉄が着いたので乗りました。ドアは自分で手で開けなければなりません。(閉めるときは自動だけど)

 乗ってみると、全然怖くもなくてなるほど治安はよさそうです。社内放送も流れていましたが、思った通り全くなにいっているかわかりませんでした。駅に止るたびに駅名を確認して、プラターの駅で降りることが出来ました。意外にすぐに着いたところを見ると、ウィーンの街はやはりこじんまりとしているようです。

 プラターの大観覧車は100年位前からあるらしく、かなり古かったです。一つの箱の大きさが大きくて、10人ほどは余裕で乗れそうでした。全然混雑していなかったのですが、たまたま他の団体と一緒になったので、同じ箱に乗せられました。

 天気も良かったからですが、観覧車から眺めるウィーンの古い街並みとドナウの流れがとても美しかったです。ウィーンの旧市街には高いビルがほとんど無いようでした。それにしても、この観覧車はお客を乗せるたびにいちいち止るので、途中揺れて結構怖かったです。(古くてきしむし)頂点を過ぎたころに、ビデオを撮ることに気がついて、ビデオを回したのですが、反対側が観覧車の影になってうまく撮れなかったのが少し心残りでした。

 観覧車から降りると咽喉が渇いたので、降りたところにあるホットドック屋さんで、スプライトを買って飲みました。スプライトは何処でも同じ味のようです。(あたりまえ)

初めての食事

 プラターを後にして、またオペラ座前まで戻ってきました。まだ日が高くて明るいので、路面電車に乗って街並みを把握することにしました。路面電車はさっきの24時間チケットで乗ることが出来ます。(地下鉄、バス、路面電車共通券)

 ウィーンの街には路面電車がクモの巣のように張り巡らされていて、路線が複雑です。今日は一番基本的な、リンク(旧市街と新市街の境目にある道)に沿って回る路線(簡単に言うと、山の手線のようなもの)に乗ってみました。近くで見る街並みも美しいのですが、誰かが車内にジュースをこぼしていて、甘い匂いが充満していました。私はうかつにもその跡を踏んでしまい、靴がべたべたしたのにはちょっと閉口しました。路面電車は停車が多くて遅く、リンクを一周するのに約30分程かかりました。

 大体街の雰囲気が掴めてきたので、今度はシュテファン大聖堂まで歩こうかと思いましたが、くろちゃんが寒がるのでレストランに入って食事することにしました。なるべくホテルの近くということで、ホテルの裏にある「フィルコリンズ」というレストランに入ってみました。

 最初の食事ということで、入ってからかなり緊張しました。メニューは全部ドイツ語で、当然わけわかりません。(笑)かろうじて読めたカルボナーラとたぶんウィーンの名物料理だと思われる「ウィナー……」(ええなんて書いてあるかわからなかったです。)というのとお奨めのワインってのを頼みました。

 ワインはスパークリングのワインで、安いのに結構うまかったです。「ウィナーなんとか」というのは、「ウィナーシュニッツェル」という仔牛のカツレツでレモンをかけて食べるもののようです。一見アブラっぽそうですぐ飽きそうな気がしましたが、食べてみると割とあっさりしていました。カルボナーラもなかなかおいしくて、ウィーンは料理は問題無さそうで、今後に期待を抱かせました。

 店を出ると8:00過ぎでしたが、まだあたりは明るかったです。さすがに陽が長いですね。部屋に戻ってお風呂に入って9:30には寝ました。ええ、爆睡でした。(笑)

[新着] [ウィーン] [日記] [Term] [お店] [花火] [044] [リンク] [ホーム]