この日の日程はホーフブルク宮廷とシェーンブルン宮殿の見学です。8:30頃にホテルを出てホールブルク宮廷に向かいますが、とにかく広くて一体何処から見ればいいのかさっぱりわかりません。エンペラーミュージアムと書かれた看板に従って4階まで登ってみると、ここも10時からとなっていて門前払いされてしまいました。その他の場所も10時からの開場が多いようだったので、いったんカフェ・モーツアルトまで戻ってアイスコーヒーを飲んで時間つぶしをしました。モーツアルトのウェイターはいつも親切でさわやかです。
10時になってまたまた4階まで登ってエンペラーミュージアムに行ってみると、まだ開いていません。あれ?と思ってよく看板を見てみるとなんと月−金しか開いていないではないですか…。う〜んなんのために登ったのやら。
となりのお土産屋さんに入ると奥に進めるようになっていて、ここから宮廷食卓調度・銀器コレクションと皇帝居館を見学出来るようになっていました。しかもここは9時からオープンしているようです。はららぁ…、まさにお間抜けでした。
食器のコレクションは、よくまぁあれだけあるなぁとあきれるくらいありました。一体何人分の食器があるのか見当もつきません。大体置く場所があるってことが凄いと思います。
居館は、今年はエリザベート皇后死後100年ということで、特にエリザベートに関する展示が多かったです。このエリザベートさんは、シシィという愛称で呼ばれているとても美しい人で、今でも国民に人気があるそうです。
このほかにもこの日は、王宮宝物館、エフェソス博物館、古楽器集庫館、武器集庫館、民族学博物館と見て回りました。どれもあきれるほど広くてとても一点一点ゆっくりは見てられませんでした。とにかく歩き疲れたので、またカフェモーツアルトに行って一休みしました。午後からはシェーンブルン宮殿に行きます。
シェーンブルン宮殿へはオペラ座の駅から地下鉄4号線で一本でたどり着きます。ところが地下鉄に乗って次の駅で突然電車が動かなくなりました。場内放送でなにやら説明がありましたが、ドイツ語なんで何を言っているかさっぱりわかりません。しかし、乗客がみんなホームに降りだしたので、私たちも続いて降りました。一体何だったのかいまだに謎です。しばらくすると、次の電車が来たので、それに乗ってシェーンブルンに向かいました。
シェーンブルン宮殿は、ハプスブルク家の夏の宮殿として、マリア・テレジアが特に愛した宮殿として有名です。建物はマリア・テレジア・イエローと呼ばれる薄い黄色で彩られており鮮やかでとても美しい宮殿です。それにしてもこの宮殿もあきれるほどでかいです。
中に入ると、インペリアル・ツアーとかグランド・ツアーとかガイド・ツアーとかいろいろな種類のツアーがあってどれがどうなのかよくわからなかったので、とりあえず、グランド・ツアーを選択して中に入ろうとしました。すると、改札の機械が通してくれません。一体どうして?と思ってチケットを見ると時間が刻印されていて、その時間が来ないと通れない仕組みになっているようです。
内部はあたりまえのように豪勢でした。最初のうちはマリア・テレジアゆかりの部屋が続き、しばらく進むとエリザベート&フランツ・ヨーゼフゆかりの部屋が続くという構成でした。ここでもエリザベートは大変な人気です。グランド・ツアーでは見学できる全ての部屋(40部屋)が見学できるのですが、インペリアル・ツアーは最初の20部屋までしか見学できません。ところが、後半の20部屋の方が面白い部屋が多くて、時間に余裕があるなら断然グランド・ツアーの方がよいです。
内部見学の後は、広大な庭園を散歩しました。庭園はこれまた実に広いのですが、綺麗に手入れされていて美しいかったです。庭園の先にはグロリエッテという小高い丘があって、そこから宮殿を眺めると素晴らしい眺めでしょう。しかし、この日はくろちゃんが既に疲れ切っていたので、グロリエッテに登るのは止めにしました。なにせ同じ庭園の中なのですが、その丘を往復するのに小一時間はかかりそうな位遠いのです。そういうわけなので、いったんホテルへ帰って休憩をすることにしました。