ウィーン旅行記  98年5月9日

今日もオペラ モーツアルト作曲「コジ・ファン・トウッテ」フォルクスオーパー

 ホテルでしばらく休憩した後、着替えてフォルクスオーパーに向かいました。この日は、紺のブレザーで前日に比べるとずいぶんラフな格好です。この日の演目はやはりモーツアルト作曲の「コジ・ファン・トウッテ」です。あらすじに興味がある方はここを読んでみてください。このオペラはいろいろな組み合わせの重唱があって、そこが魅力です。配役は以下のような感じでした。

 作曲        :Wolfgang Amadeus Mozart
 指揮        :Bertrand de Billy
 演出&舞      :Marco Arturo Marelli
 衣装        :Dagmar Niefind
 振り付け      :Kim Duddy
 合唱指導      :William Spaulding

 フィオルディリージ :Regina Scho:rg
 ドラベルラ     :Heidi Brunner
 グリエルモ     :Hans Peter Kammerer
 フェルランド    :Michael Kurz
 デスピーナ     :Angelika Kirchschlager
 ドン・アルフォンソ :Wolfgang Bankl

 席は二階の7列目ですこし奥まった場所でした。音響的には前日の席の方がまだ良かったかもしれません。ただ、舞台はこの席の方がずっと見やすい位置でした。

 客層は前日とは全く異なりました。まず子供が少ない。これは「魔笛」が特別で、このステージが通常の状態なのでしょう。それと日本人が少ない。確かに「魔笛」と「コジ・ファン・トウッテ」を比較したら、同じモーツアルトでも「魔笛」の方がメジャーなのですが、それにしても数が違いすぎです。日本人の客はツアーの人がほとんどだったので、その関係もあるかもしれませんけど。

 演奏は前日よりもずっと安定していて良かったです。出演者6人全員声がよく出ていて迫力あったし、重唱も声のバランスがよく実に美しかったのが印象的でした。特にメイドのデスピーナの演技がうまく、キャラが立っていたのでオペラ全体がしまっていました。

 演出は狭い舞台を回転させることで、広く有効に使っていて好感が持てました。舞台が回っている間や裏になっているところで、出番でない人達が細かく演技をしていたりして、楽しませてくれました。とにかく、前日よりも遥かに良い出来で、大満足でした。

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