ヨッチャン（以下Y)「今日って遅く開ける日でしたっけ？」
A「そう。今日は１０時オープンの日よ」
Y「何か観てきたの？」
A「蒲田行進曲よ。」
Y「あ〜。ニッキーとクサナギが出てるやつですね。」
A「そうよ。もう興奮しちゃって。」
Y「あきちゃん、どっちのファンでしたっけ？」
A「アッシはどっちのファンでもないけどね。ヨッチャン、ところで何しよう？」
Y「あっ、そうだ。え〜と、梅酒ソーダお願いします。」
A「あいよっ！」
Y「面白かったですか？」
A「そうね。最近つかさんの芝居、うんざりしてた所だったんだけどね、久しぶりに〃つか復活！〃って感じだったわよ。」
Y「そうですか。俺も観に行ってこようかな。」
A「残念ね。今日が楽日だったのよね。もっと早く聞いてくれれば良かったのに。」
Y「なんだ、残念。これから何か良いのありますか？」
A「ヨッチャン、どんなの好きだったけ？」
Y「俺はですね、SGで、身長は...」
A「じゃなくって、お芝居よ。」
Y「あの〜、何時もマンガばっかり読んでるもんですから、あんまりよく分らないんですよね。」
A「それだったら、萩尾望都って知ってるでしょ、少女漫画の。〃半神〃と〃トーマの心臓〃の二つが上演されるわね。」
Y「大好きなんです。萩尾望都って。どこの劇団がやるんですか？」
A「〃半神〃は野田秀樹のNODA・MAP。〃トーマの心臓〃の方はスタジオ・ライフが演るのよ。両方とも人気あるからはやくチケット買わなきゃ無くなっちゃうわよ。」
Y「早速明日買いに行かなくっちゃ。」
A「あら、ヒロクン（以下H）いらっしゃい。」
H「今日は。ウォッカトニックお願いします。」
A「あいよ！」
H「何、話してたんですか？」
Y「どんな芝居が良いかなって。」
A「ヨッチャンたら漫画が好きだって言うから萩尾望都が原作の芝居薦めてたのよ。」
H「ヨッチャン。その年で漫画、まだ読んでるんだ。僕はやっぱりシリアスな文芸物とかオペラなんかがすきだな。あきちゃん、何かありますか？」
A「そうね。オペラだったら〃トゥーラン・ドット〃なんか良いんじゃない？」
H「あの冷たいお姫様の話しですね。」
Y「あきちゃんみたいな人の話しか。」
A「失礼ね、あんた。だから漫画ばっかり読んでる子ってやなのよね。」
Y「冗談ですよ。やだな、すぐカッとなるんだから。」
A「江戸っこは気が短いのよ。」
H「まあ、まあ。文芸物では有りますか？」
A「あるある。tptの演るアーサー・ミラーの〃橋からの眺め〃と地人会の演るテネシー・ウィリアムズの〃ガラスの動物園〃。どちらも暗い話しだけど、脚本がしっかりしているから良い舞台になりそうね。」
H「みんな観てみたいですね。」
Y「あれ？この〃マンガの夜〃っていうのは？」
H「ヨッチャン、またマンガですか？漫画からはなれて、たまには文芸作品でも観たらどうなのかな〜。」
A「それはね、大阪の劇団、〃そとばこまち〃のプロデュース公演でね、二人の漫画家の話しなのよ。」
Y「これ、観たいな〜。」
H「そう言えば、十三雄ちゃんの出る芝居ありましたよね。」
A「B・Gアラモードの〃黄金の国〃ね。みんなで観に行きましょうよ。」
H「そうそう、話しは変りますけど今度のゴルフの計画書持って来たんですけど、どこいっちゃったのかな？」
A「そういう時は鞄の中のもの全部出して調べるのよ。」
H「どっかに挟んだんですけどね。え〜と。」
Y「あれ〜？ヒロクン。これ、ヤング・マガジンじゃないの？あんなに漫画はどうとか言ってたのに。」
A「あら、ほんと。あんたも漫画好きだったのね！」
H「いや〜、そんな事は.....」
A「はい、ヒロクン。これで汗拭きなさいよ。」（終り）