絵画はその描かれた内容そのものの価値 が、価格の基準になります。
絵の具や画家の手間等はその対象でない事は、申し上げるまでもありません。
人の生活を容れる住いや建築は、空間のデザインや、心地よさ、など美的・感覚的な要素がたいへん大きなものにもかかわらず、価格の基準は全く別のところにあります。
ご存知のように、「絵の具と手間」に当る、材料+工賃 なのです。
快適で美しく、性能的に満足な建物も、逆に全く不備なものであっても、材料、工賃が同等であれば、同じ価格、場合によっては逆転もあるでしょう。
考えようによってはひどい話ですが、画家であっても、素人の画でも、絵の具とかけた手間が同じならば同価格なのです。
いくらコストをかけたとしても、それにみあった価値が手に入る保障はないのです。
逆に考えれば、コストをかけなくても、価値を得ることができる、とも言えるますよね。
(ここでの価値は不動産的な価値ではなく、使い勝手の良さや、空間の豊かさ・心地よさなど生活の場として本来の価値と考えて下さい。)
パソコンソフトで簡単にできてしまうパズルプランの設計?で、材木や仕上げ材料にこだわるといった造り方は、画家を選ばず絵の具にこだわるといった話に例えられるのかも知れません。
このあたりに、限られた予算内で快適な住いを実現するといったヒントがあるかもしれませんね!