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伊豆の伊東にあります城ヶ崎海岸は皆さんよくご存じだと思います。福井の東尋坊などと並ぶ断崖絶壁の名勝。戸津川警部に犯人が追いつめられる場所でもあります。そして、よく見る風景はこちらですね。観光客の皆さんでいっぱいです。
今回はちょっと意外な城ヶ崎国立公園を探検してきました。
吊り橋や灯台で有名な場所からちょっと南下したところに、いがいが根という海岸があります。ハイカーや釣り人がたまに行く程度で火山岩のゴツゴツした風景があるだけの場所。
国立公園の一部なのでトイレ付の無料駐車場があり、そこにバイクを停めて海の方向へ歩きます。
森を抜けると海にでます。本格的に山歩きの恰好をした人たちとすれ違う。
前日は熱海に泊まって、ホテルを出る時に霧雨だったのでカッパを着たままのバイク乗り。場違い感がちょっと恥ずかかったものの、後でカッパに感謝することになりました。
いがいが根に出たら海に向かって左側に北上。歩くこと10分位でしょうか。かんのんの浜と書かれたポールが現れるのですが、目的地はその奥。ゴロゴロした大きな石の上を歩いて松の生えた岩山を目指します。
そして岩の先端まで行くと割れ目があり、その真下を覗くとソイツは現れます。波の吹き出す岩の裂け目にすっぽりと収まった真ん丸の岩。大きな波が来るたびにに少しずつ転がる。あまりお勧めはしませんが、すぐ近くまで降りて行って実物に触ることもできます。直径は1メートルには足りないくらいでしょうか、結構大きい。波とゴロゴロの音が大迫力。
大室山が噴火した時の溶岩が何千年もかけてこの形になったのだそうです。学術的にはポットホールと言い、丸い穴が開いているのはよくあるようですが、こんな大きな石がゴロゴロしているのは珍しいようです。観光スポットとしては大きく紹介されていないのですが、こんな貴重なものが間近で見られ、命を顧みないことと、ずぶ濡れになることさえ覚悟できれば、実物に触ることさえできる。その存在は少し前に知ったのですが、是非行ってみたかったところなので、大満足でした。
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