岡山を中心とした瀬戸内、吉備地方の気候・風土に順応し
( この地方の伝統的家屋構成/前近代=近世 のエネルギー循環が比較的均衡していた時代の住いの構成/に学びその自然順応的な方法での住環境構成により
)
機械力を抑えた(省エネルギー)低ラニングコスト、循環可能性と低環境負荷な工法として木造在来工法、生活空間のあり方のスタディーによるコンパクトプラン等による省資源・省エネ・低コストを追求
在来工法 木造2階建て延112M2(34T)
□ 外部仕上 | |
屋根 | ガルバリューム鋼板 |
外壁 | シラス(火山灰)塗り左官仕上 |
□ 内部仕上 | |
壁・天井 | シラス(火山灰)塗り左官仕上 |
床 | 松無垢板フローリング |
□ コスト | |
工事費 | \21,000,000/H19年(見積り) |
見積り範囲:建築工事、電気工事(照明器具共)、給排水衛生設備工事、空調換気設備工事(エアコン共)、キッチン工事 別途項目(見積り範囲外):外構・植樹造園工事、消費税 |
鳥は子育てのためにだけ巣を造るのだそうです。
現代の人の住いは一体何が目的なのか理解し難いほどに複雑になっています。
いかに家や住いの社会的意味合いが変化・増大しようとも、子供を育てる器としての要素は根源的な問題としてあり続けるはずです。
一方でこれから子育てを始める世代にとって家族と共に子供のための住いを創る事は経済的な問題が大きな障害となっているいる現状があります。こうした問題意識と共に、それに満足に応えられていないジレンマがありました。
この度の若いクライアントからの低コストでの住いの設計依頼を期に、この問題に取組んだ第1作が「吉備の舎」です。
この実作を足がかりに、風土との関係、コスト、生活の場のあり方をさらに考え発展させていきたいと考えています。