|
関西・大阪の美楽なアート情報サイト●ストリート・アートナビ |
■美術館・博物館・デパートの展覧会と個展案内(通称:アートナビ) |
※ストリート・アートナビは犬のキャラクターが目印です。 |
|
トップ頁 |
|
-- |
京都dddギャラリー 第238回 企画展 |
SAUL STEINBERG
ソール・スタインバーグ
Lines that Transform the
Real World
シニカルな現実世界の変換の試み |
■会期=2023年 8月9日(水)〜10月15日(日) |
■開館時間=11:00〜19:00 ※土日祝は18:00まで |
■休館日=月曜日(祝日・振替休日の場合はその翌日)、
祝日の翌日(土日にあたる場合は開館)
※9月12日(火)はCOCON烏丸特別休業のため休館、
9月19日(火)・10月10日(火)は祝日の翌日のため休館となります。
■入場無料 |
■会場=京都dddギャラリー |
|
アメリカでもっとも愛された芸術家の一人、ソール・スタインバーグ(1914―1999)の逝去から24年。
スタインバーグの名前は日本でもおなじみですが、今もっとも再発見、再評価を必要としている芸術家です。 スタインバーグは、ドローイングを「紙上で推論する方法」と捉え、神話化されたアメリカの理想像と現実とのギャップや、不気味で滑稽な不条理、たとえば、古いものと新しいもの、優雅と狂暴といったものの混在とその見えない裂け目(クレバス)を、ユーモアと風刺を備えた、軽妙でしかも鋭利な線(line)で描きました。
彼は、「見えない線」、「見えないもの」、「見えない言葉」、「見えない構造」を視覚化し、意味の変換、概念の変換に生涯挑戦し続けました。
自分自身の肩書の曖昧さを積極的に受け入れていたようで、世間からも「描く文筆家」、「言葉と音の建築家」、「境界線上の芸術家」、「新しい思想の起案者」など様々に評され、常に未知の視覚的領域を超えて、子供の絵や大人の落書きから、クラシック、バロック、マニエリスム、表現主義、キュビスム、構成主義まで、あらゆるスタイル、あらゆる表現方法を試みました。
「私は読者に共犯を呼びかけている」と、スタインバーグは見る側を、現実の理不尽さに目を向けるために当事者になることを煽ります。スタインバーグが生み出した造形は、このような思索と思想を武器に、イタリアの風刺新聞『ベルトルド』やアメリカを代表する雑誌『The
New Yorker』誌をはじめ、数々の新聞や雑誌の紙面を、美術館の壁にあるピカソの絵と同じくらい明確に、芸術の場に変えたのです。
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で開催された、日本初の大々的な個展を巡回する本展では、ソール・スタインバーグ財団よりご寄贈いただいたポスター、リトグラフ、エッチングなどの貴重な作品をはじめ、ドローイングを中心とした代表作の複製作品などを含む、合計約170点の作品を一堂にご覧いただきます。
本展の監修をいただいた矢萩喜從郎氏曰く、「スタインバーグのドローイングを見せられたほとんどの人が、有り得る筈がない情景、と最初笑って反応したとしても、すぐに戸惑い、思考が停止し、宙吊りにされてしまう」。ぜひこの感覚を、会場の作品に直接対面して、ご体験ください。
※本展は2021年12月10日(金)〜03月12日(土)に開催された
ギンザ・グラフィック・ギャラリー第386回企画展「ソール・スタインバーグ シニカルな現実世界の変換の試み」の巡回展です。 |
- |
■ソール・スタインバーグ略歴 |
|
1914年ルーマニアのブカレスト近郊、ルムニク・サラト生まれ。ブカレスト大学で哲学と文学を学んだ後、イタリアのミラノ王立工科大学(現ミラノ工科大学)で建築を専攻し、1940年卒業。
ミラノでは、風刺新聞『ベルトルド』に積極的に関与したが、1941年、ファシスト政権下の反ユダヤ的なイタリアを逃れアメリカに渡る。
戦時中は海軍に入隊、戦後はニューヨークに居を構え、『The New Yorker』誌の仕事に携わるようになり、その後、50年以上にわたり同誌の表紙を89点、中面のドローイングを1200点以上手がけた。
知的で洗練されたスタイルで、漫画(cartoon)の世界に革命を起こし、美術の領域(ドローイング、絵画、版画、コラージュ、彫刻等)にグラフィックを取り入れた第一人者。
1946年、ニューヨーク近代美術館「14人のアメリカ人展」に選出、1952年、ニューヨークのパーソンズ=ジャニス画廊と、続いて翌年、パリのマーグ画廊にて初の個展を開催。
1978年、ホイットニー美術館で回顧展、2006年を皮切りに大々的な巡回展『Steinberg: Illuminations』を開催した。作品集に『ALL
IN LINE』、『The Art of Living』、『The Passport』、『The Labyrinth』、『The
New World』、『The Inspector』他多数。日本でも藤子不二雄や柳原良平、和田誠等、多くの漫画家やイラストレーターに影響を与えた。 |
|
■監修・展示構成・評論
矢萩 喜從郎 |
|
■協力
ソール・スタインバーグ財団、マーグ画廊 |
|
■主催
公益財団法人DNP文化振興財団 |
|
|
|
|
■京都dddギャラリー |
■〒600-8411
京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620 COCON烏丸3F |
■ギャラリー公式サイト:
https://www.dnpfcp.jp/gallery/ddd/ |
■TEL:075-585-5370
FAX:075-585-5369 |
■休館日:月曜日(祝日・振替休日の場合はその翌日)、
祝日の翌日(土日にあたる場合は開館) |
■アクセス: |
市バス「四条烏丸」徒歩すぐ、地下鉄烏丸線「四条駅」2番出口、阪急京都線「烏丸駅」23番・25番出口すぐ。 |
※当ギャラリーには、一般のお客様にご利用いただける駐車場がございません。公共の交通機関のご利用をお願いいたします。 |
■入場無料 |
|
|
|