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| ■A-21国際美術展 招待作家展「ベス・フリモディグ 展/Bess Frimodig Exhibition」 |
| 会場：ギャラリー吉祥 会期：2005年9月16［金］〜9月22日［木］ |
| ■ストリート・アートナビ取材：Art Scene |
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| 『東洋的なものを表現しようとするが、自分の中の西洋がどうしても出て来る。』artist:Bess
Frimodig (アーティスト：ベス・フリモディグ) |
A-21国際美術展 招待作家展「ベス・フリモディグ
展/Bess Frimodig Exhibition」がギャラリー吉祥で9月16日から開かれた。
初めて作品『法衣』を見ると誰もが東洋の作者を想像するが、そこにブロンドヘアーのアーティスト、Bess（ベス）がいた。（写真上）『法衣』には東洋と西洋が混在する。版画で摺られた“法衣”を中心にその周りにイスラム世界で家に飾る手の形をした守り札やチベットでは山の上で神に祈りながら散華するお札や作者の好きな花のプリント、ロンドン市内で拾った『TODAY/EVERY
DAY』のプリント文字等、色んな物でコラージュされている。それらは、一見ばらばらのようだが、仏教や東洋の文化・宇宙観を表そうとしたもので、Bess（ベス）自身がこれまで世界を廻り体験してきたものに、自分の心を混ぜてアイデンティティー【identity・一体感・同一性】を求めて表現した。「東洋的なものを表現しようとするが自分はスウェーデン人（西洋人）ですから日本人や東洋人には成れない」と話す。また版画作品は想像的・空想的な世界を表現、作者Bess（ベス）の心模様を描いている。 |
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Street Artnavi 中田耕志 |
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| 『私の生活はバランスが完璧』。絵を描くことで瞑想（meditation）にふける。『私は教えることが楽しい。』今迄の色んな体験から学んだことを学生達に教えたい。 |
Bessは1964年スウェーデン生まれ、この9月23日に41歳になる。フリモディグ家はスウェーデンで400年間も続いていると言う。中学は父の仕事の関係で隣国のノルウェーで学ぶ。
高校1年（High School）は日本の石川県金沢市の付属高校に学ぶ。高校2年からアメリカ留学、ニューヨークの大学院で学位を取得。現在、英国ロンドン市内のスクール2箇所で先生をしながら、芸術活動をする。ずっと以前に筑波大学に1ケ月、東京にも短期間滞在し、今回で日本へ来るのは4度目となる。きっかけはA-21国際美術展を主宰する松田氏がロンドンで個展を開いた時の通訳がBessの友人で来日の話がまとまった。1998年に結婚、夫はチベット人。彼の職業は高校の教師。生活の中で分担があり、月曜から木曜日はBessが買い物と料理をして、金曜から日曜は彼が担当、料理ができないとレストランに連れて行ってもらう。お昼のランチボックスは何と毎日、Bessが作る。
夫婦喧嘩の種は彼が友達とパブやクラブに行き夜3時、4時に帰って来ること。私（Bess）はselfish【わがまま・利己的】、彼はcompassionate【思いやりがある・同情的】、心が温かい、本当に親切と語る。話し中、松田氏から借りた電子辞書で、分からない言葉を調べたり、私に何度も教えてくれた。ブロンドのヘアーにへその見える短かめのTシャツとジーンズのラフなスタイル（17日にはスカートをはいてエレガントに振る舞うとか・・・）。日本語を流暢に話し、会話が途切れることはなかった。 |
| 取材日：2005年9月16日/掲載日：9月17日 |
| 取材・写真・Webデザイン：ストリート・アートナビ 中田耕志 |
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