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関西・大阪の美楽なアート情報サイト●ストリート・アートナビ |
■美術館展覧会と個展、美術・貸ギャラリー案内(通称:アートナビ) |
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ダ・ヴィンチがやってくる「ミラノ展」〈記者発表会〉 |
■日 時:2005年6月29日(水) |
■会 場:リーガロイヤルホテル大阪 |
■出席者:大阪市長:関
淳一 |
大阪市立美術館
館長:蓑 豊 千葉市美術館 館長:小林 忠 |
読売新聞大阪本社取締役事業局長:白石
喜和 |
イタリア大使館参事官/イタリア文化会館
館長:アルベルト・ディ・マウロ |
パラッツォ・レアーレ展覧会マネージャー:ドメニコ・ピライナ |
インターナショナル北斎研究センター所長/
ヴェネツィア大学東洋美術史科教授:ジャン・カルロ・カルツァ |
神戸大学文学部助教授:宮下
規久朗 |
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▲(下段写真左から)A.大阪市立美術館館長:蓑 豊、B.読売新聞大阪本社取締役事業局長:白石
喜和、C.大阪市長:関 淳一、D.イタリア大使館参事官:アルベルト・ディ・マウロ、E.パラッツォ・レアーレ展覧会マネージャー:ドメニコ・ピライナ、F.インターナショナル北斎研究センター所長/ヴェネツィア大学東洋美術史科教授:ジャン・カルロ・カルツァ、G.神戸大学文学部助教授:宮下
規久朗(敬称略) |
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イタリア・ミラノ市の全面協力を得て実現した『ミラノ展』。
最新のファッションを発信&芸術の街、MILANO。 |
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◎6月29日、本格的な梅雨入りが予想される空模様の下、大阪市北区のリーガロイヤルホテルに於いて雨に濡れた緑の木々を背景に『ミラノ展』の記者発表会が行われました。多数の参加者を前に最初に主催者を代表して関 淳一大阪市長が挨拶、「2006年、ミラノ市と大阪市が姉妹都市提携25周年を迎えるにあたり、特別展『ミラノ展』を大阪市立美術館で開催すること。ミラノは紀元前4世紀からの歴史を有し、街並みには中世の名残を留めながらも最新のファッションを発信する魅力的な街、市内の教会や美術館には、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」やミケランジェロの「ロンダニーニのピエタ」といった巨匠たちの名作も数多く所蔵されており、芸術の街としても知られていることを紹介。そして会期中に何度も足を運びたいと話された。大阪市長が記者発表に出席することは公務多忙の中、珍しいことで本展の特別な意味と規模の大きさを認識した。また白石喜和読売新聞大阪本社取締役事業局長は本展を共同で主催することや、同社が現在、多彩な文化事業を推進していることを例をあげながら披露、強調された。
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◎イタリア大使館参事官/イタリア文化会館館長:
アルベルト・ディ・マウロ
・展覧会では、ミラノの政治的、文化的な価値をご理解頂けるものと思う。イタリアの文化は多様性を持っていて異彩を放っている。二つの都市、首都ローマと経済の中枢部、ミラノはヨーロッパのファッションリーダーでもある。また、ミラノは古い都市の一面を持っている。展覧会ではミラノの街の文化的側面を紹介したい。
大阪とミラノの架け橋となることを願う。大阪から千葉と巡回するが、日本におけるイタリアの存在感を示したい。関西空港の設計がイタリアの建築家レンツォ・ピアノであるように、両国の未知の部分の文化的側面が発展することを願う(グラッチェ)。と締めくくられた。
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◎大阪市立美術館館長:蓑
豊
・『ミラノ展』は9月6日から10月16日まで開催されるが、展覧会がミラノ市の全面的協力を得たことを特に強調された。スフォルツァ城市立博物館やブレラ美術館などミラノの美術館・博物館が所蔵する絵画・彫刻など約70件を展示すること。ローマ帝国時代の初期キリスト教美術から、レオナルド・ダ・ヴィンチをはじめとしたルネサンスの名品、セガンティーニ、モランディといった近現代美術までを、
おおよそ時代ごとに分けて展示し、7構成で美の都であるミラノの歴史・文化・芸術の魅力を紹介。ミラノは歴史と先端が同居する街。音楽を含めミラノの芸術・文化の魅力を育んできた都市の歴史、魅力を紹介したい。本展は2年前のミラノでの浮世絵展に大阪市立美術館から出品したことが機会になり実現の扉が開けられたと話された。
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◎千葉市美術館館長:小林
忠
・日本では、南イタリアのイメージが強いがミラノは北イタリアにあり、ヨーロッパに近い。本展は皆様の関心を繋いでいただく絶好の機会。大阪とミラノは友好都市であるが、ではなぜ千葉か。それは2003年ミラノの大聖堂で浮世絵展覧会が開催されヨーロッパ、アメリカからも多くの人を集めたがそれに協力した。また2000年にも葛飾北斎展を千葉市美術館の全面協力でやった。『ミラノ展』はそのお返しで実現した。ミラノの美しい、美術品、貴重な文化財が見れる機会です。千葉でも10月25日~12月4日迄、開催することをPRされた。
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◎パラッツォ・レアーレ展覧会マネージャー:ドメニコ・ピライナ
・『ミラノ展』は、紀元前400年から2000年の作品を網羅している。ダ・ヴィンチやロレンツォ・ロット等のルネサンスの名品、そしてセガンティーニ等、ミラノの15の美術館が主に協力した傑作ばかりを見てもらう。我々、ミラノの新しい側面を見てもらう、ミラノ市の美術館を知ってもらう。
この展覧会はミラノ市のプロモーションとして考えている。
文化と言う共通の言語で、ミラノ市をアピールする。日本はその最初である。日本と多くの共通点に注目したい。最後に今から、ミラノを世界に発信する最初の布石になると考えている。それは自分達の絵画・文化に愛着をもっているからだ。
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◎インターナショナル北斎研究センター所長/
ヴェネツィア大学東洋美術史科教授:ジャン・カルロ・カルツァ ・展覧会にまつわるエピソードとして、随分昔、夏の午後遅く、銀座をそぞろ歩いていた。次に会う人のことを考えながら歩いていた。その矢先、バカンスで日本に観光に来た熟年の夫婦、イタリア人カップルが目を引いた。フリータイムが設けられ歩いていたが、団体行動で、写真やみやげ物、ショッピングに時間や気をとられていて、日本本来の姿を見ていない。(日本食も食べていない)
この人たちと同じようにミラノに訪れる日本人観光客は写真を撮るが、この街の隠された美しさに気付いてくれる人はどれだけいるのでしょうか。
デザインやモードを見出すが、『ダ・ヴィンチの最後の晩餐』を体験して帰っているのだろうか。(4カ月前から予約が必要)残念ながらそういうこと、ローマ、フィレンツェとは違うミラノの魅力は訪れる人に自ら見出してもらわないと駄目。その意味で『ミラノ展』は、ミラノが誇る美術品、芸術品を見て頂くまったく初めての試み。千葉の小林館長と大阪の蓑館長からの要請を受けた展覧会。ミラノの美術を見てもらう唯一の二度とない機会です。
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◎神戸大学文学部助教授:宮下 規久朗
・『ミラノ展』の展示構成と主な展示作品をスライドで映写しながら解説。
1.皇帝の時代と中世初期、2.ヴィスコンティ公の時代とドゥオーモの成立、3.スフォルツァ公とレオナルド・ダ・ヴィンチ、4.ルネサンス最盛期、5.バロックの時代、6.19世紀とスカラ座、7.20世紀の7部の構成。ミラノの美術館・博物館から絵画・彫刻を中心に約70件が出展される。
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「関連イベント」 |
■1.講演会 |
◎9月10日(土)「ミラノ美術の魅力-ルネサンスから現代まで」
講師:宮下規久朗 氏(神戸大学文学部助教授) |
◎9月24日(土)「美術作品にみる古代からの国際都市ミラノ」
講師:若山映子 氏(大阪大学文学部教授) |
※時 間:各回とも午後1時30分~3時
※場 所:大阪市立美術館1階 講演会室
※定 員:各150名(当日午後1時より受付 先着順)
※聴講料:無料(ただし、本展の観覧券が必要です) |
■2.ファッションショー |
◎9月17日(土)午後2時~2時30分
大阪デザイナー専門学校によるファッションショー
※観覧は無料ですが、本展の観覧券が必要です |
■3.ミニコンサート |
◎10月8日(土)午前11時、午後3時(各回約20分)
大阪芸術大学による木管五重奏
「サンタ・ルチア」「アルジェのイタリア女」ほか
※観覧は無料ですが、本展の観覧券が必要です |
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特別展「ミラノ展」 |
MILANO-THE
SPLENDOR OF THE GREAT CITY |
■会場:大阪市立美術館(天王寺公園内) |
■会期:2005年9月6日(火)~10月16日(日) |
■休館日/月曜日(ただし9月19日、10月10日は開館、翌火曜日が休館) |
■開館時間/9:30~17:00(入館は16:30まで) |
■夜間開館/9月10日(土)、17日(土)、24日(土)は19:00閉館(入館は18:30まで) |
■主催:大阪市立美術館、読売新聞大阪本社、NHK大阪放送局 |
観覧料(円) |
当日 |
前売り・団体 |
一般 |
1,300円 |
1,100円 |
大学・高校生 |
900円 |
700円 |
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■インフォメーション頁 |
取材・写真・Web Design:2005年6月29日/掲載:7月4日 |
ストリート・アートナビ 中田耕志 |
※上記の説明、写真キャプションは展覧会報道資料、記者発表会を参考にしました。 |
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