設計事務所といっても、いろいろな業務形態・規模・特色があります。
業態では、意匠設計事務所、構造設計事務所、設備設計事務所、これらを全て含む総合設計事務所、工事に必要な施工図等を手がける事務所、その他サインや家具、照明とか音響を専門に手がけるところもあります。
意匠事務所は建物の平面計画から外観、インテリアのデザイン等、人間生活の空間を設計します。
構造は建物の骨格、設備は給排水や電気の技術的な部分、いわゆるエンジニアリングを担当します。
規模・特色では、大組織総合事務所、中小設計事務所、個人中心のアトリエ事務所などがあります。
個人住宅の設計は、意匠設計事務所の、中、小 あるいはアトリエ事務所が主に扱っています。
設計はいかに規模が大きいものでも、基本的には一人のアーキテクト(建築家)が中心になり、周囲がこれをサポートする形で進められます。
(多数の合議でなされるものではありません、多人数の事務所では、案についての批評会等の形で意見を集約する場合もありますが)
ですから、住宅であれば、事務所というよりも、設計者個人を選ぶべきで、アトリエ事務所、小事務所(事務所≒主催者)が望ましく、中規模事務所では、主催者の意図が充分に末端まで届いている組織になっているかどうかを見極める必要がありそうです。
担当者まかせの組織では、誰が設計してくれるのかわからない状況も考えられるからです。