設計事務所の仕事って?

設計事務所利用の、メリット

■ 住いの設計工房 竹内建築設計事務所_岡山 に依頼して得られる
メリット・デメリットについては・・・こちら をご覧下さい

建築士は 専門業者である施工者に対して、(専門家でない)依頼者の利益を専門的知識と経験をもって守る事を義務付けられた職業 ですから、元々 依頼者にとってメリットのある存在です。

□ 品質上のメリットとしては

1) 快適さや、住いの魅力など、住い本来の価値を創る設計を期待できる事。

2)建築主の利益の代弁者としての工事監理により、手抜き工事の防止や欠陥への未然の対処、工事の品質、性能の確保 に加え、施工者、監理者双方の専門家の協力による品質の向上が期待できる事。

□ コスト上のメリットとしては

3)詳細設計図を作成することにより、契約範囲を明確にし、あいまいな設計・契約で発生しがちな 内容の過不足や、不本意な追加工事の防止。

4)専門的立場で、見積をチェック・査定 する事による、適正な工事費用 の把握。

5)営業の人件費、モデルハウスの建設費・維持費、CM費等の販売経費等、工事に直接関係ない費用の算入が不要な事など、不透明な費用の排除。
「間接コスト」の項目も参照下さい。

6)設計が独立していることにより、競争原理 (※2)を生かした発注方式によるコストダウン。
「発注方式と価格」の項目も参照下さい。

設計事務所は、設計料の費用分だけ高くつくと考えられているようですが、それは間違いです。
実際は、不透明なコストを排除し、価格競争による発注などで、設計監理費用を含めても総額は 逆に低くおさえられます。

さらにその上で、品質上のメリットがあるのですが、最大のメリットは、プロの設計者のデザインや技術力をフルに利用できることと、専門家のパートナーがいる安心感 にあるのではないでしょうか。

余談ですが、立法・司法・行政の3権分立が、公正な民主主義社会に欠かせない、チェックのシステムであるように、工事を独立した立場で、監理するシステムを採用する事は、大きな安心 につながっています。

※2 :競争原理の導入

自治体によっては入札の予定価格、最低制限価格(入札下限価格)を公表しています。 下限価格は予定価格の76%±7%(岡山市の場合)、つまり予定価格に対し(69%~83%の範囲)以上では工事発注価格として妥当としています。

当然予定価格より上の入札価格もあるわけですから、見積り価格にいかに大きな差があるかを想像いただけると思います。
(もちろん入札の見積りは、同一の実施詳細設計図で行われます)

私共の経験(民間工事)では、2社で、36%の金額差の例もありました。
この場合、設計監理報酬金額に対し、その数倍に相当するコストを節減できたことになります。

デメリット

□ 工期がかかります。

設計の発注から、竣工引渡しまで5ヶ月、半年等の短工期に対応は不可能と考えて下さい。

設計事務所に依頼する場合はある程度の時間的余裕が必要です。
(経験的に約1年程度)、それは、設計の各段階、見積りチェック、施工者選定等のステップを確実に進め、発注者の利益を守るためにはどうしても必要な時間なのです。

□ 手っ取り早くは出来上がりません。

「住い」や「生活の場」にさほどこだわりなく「手間ひまかけるよりも、ある程度のものが手っ取り早く出来上がればそれで良い」と考えられる方もいらっしゃると思います。

そうした方には、設計事務所のメリットはあまり感じていただけないと思います。 むしろメーカーや工務店に直接依頼される方が、満足な結果を得られるだろうと思います。