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■利根川 祥行 ETUDE(エチュード)展 −額縁のない展覧会−(新世紀美術協会 委員) |
会場:上本町ギャラリー/ Gallery Uehonmachi 会期:2007年3月30日[金]〜4月11日[水] |
■ストリート・アートナビ取材:展覧会 速報 |
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▲「さぁ、動物園へ行こう」部分。 |
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想いのまま自由に、手の勢いのまま、感性豊かに。 |
利根川先生と久々にお会いした。昨年夏の『大阪を描く「利根川祥行 水彩画展」以来だ。たまたま同じ上本町ギャラリーの『尾西啓充 個展』の取材を終えて下の喫茶室でくつろいでいたら、先生が展示のため来られたのでせっかくだからその準備風景と新作を見せて頂いた。 秋の個展のための『ETUDE(エチュード)』いわゆる習作、下絵の展示会とギャラリーの方から聞いていた。それが、梱包から出された作品は今展の目玉『さぁ、動物園へ行こう』は200号もある大作(写真上)、しかもしっかり描き込んでいる。青テント地に下塗り用のジェッソを塗った上に油彩で描いている。画面の右半分にカバやサイ、ヤギに豹、トカゲに鳥たちが、左上に太陽の光を浴びた元気な子供達が上へ下へはしゃいでいる。女の子がちゃりんこで疾走している。その下の画面には(写真左)姉妹が裸足で座っている。子供達の一人一人の顔と動物達の表情と色彩がユニークだ。習作から生まれた秀作。傑作を見て欲しい。 他に、「壁」「ファクトリー」「黒と白のブルース」「女神の嘆きNY」「売人」「反射する窓」「礼拝の日」「仲良し二人の反目」「NYの葛藤」「暗い室内」等々、興味深いタイトルの作品が並ぶ。 |
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▲写真:最初の展示準備の風景 |
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「額縁のない展覧会」から生まれた 組合せ大作。 |
個展を開いた経験のある方なら誰もが知っていることですが、最初に掲示作品をアバウトに壁の下に置いて行きそして仮に掲示して全体の構成とバランスを検討してみる。秋の個展のための習作で「今回の展示は額縁がない化粧もできない。」と利根川先生がぼやき気味に言った後、次々と作品の展示位置を決められていた、唯一の大作『さぁ、動物園へ行こう。』の位置は正面とさっさと決まったが、他の多数の小・中作品が決めかねていた時、上本町ギャラリーのちひろさんが「先生、作品を何枚か組み合わせて展示されたら良いですよ」と一言、先生も閃いたのかそれまで貼っていた分を全部はがして一から構成することになった。作品2点の組合せから4点の組合せまで単独作品にはない計算外の意外なイメージがそこに現れだした。誰が言うともなく、『組合せ大作』が生まれた一瞬であった。額縁がないから、柔軟な考え方だから、そして構成力に優れていたから実現した新しい表現の展覧会を是非、実際に見て欲しいものだ。
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■速報 |
■利根川 祥行 ETUDE(エチュード)展 −額縁のない展覧会−(新世紀協会
委員) |
会場:上本町ギャラリー/Gallery Uehonmachi 会期:2007年 3月30日[金]〜4月11日[水] |
■ストリート・アートナビ取材:展覧会シーン(速報) |
■取材日:2007年3月28日・4月6日 掲載:4月7日 ART SCENE/Street Artnavi |
■取材・写真・Webデザイン:ストリート・アートナビ 中田耕志 |
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