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■NHK大河ドラマ特別展「天璋院篤姫展」 |
会場:大阪歴史博物館 会期:2008年(平成20年)4月19日[土]〜6月1日[日] |
■ストリート・アートナビ:展覧会シーン/Top-Page/Page-1/Page-2 |
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●本展では、篤姫のふるさと薩摩について概観する。篤姫を育んだ薩摩の息吹に触れていただきたい。 |
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プロローグ:篤姫のふるさと 薩摩 |
■江戸からおよそ440里離れた薩摩藩で、一人の女の子が誕生しました。於一(おかつ)、後の篤姫(敬子(すみこ)、天璋院(てんしょういん))です。
篤姫の実家は、薩摩藩主島津家の一門(いちもん)のひとつ今和泉(いまいずみ)島津家。将軍家でいえば御三家にあたり、薩摩藩士の最上位に位置する家です。 薩摩藩は、関ヶ原合戦で敗退したにも関わらず本領を安堵(あんど)された石高(こくだか)72万8千石余りの西国の大藩。琉球(りゅうきゅう)国を含む南北1200キロにもおよぶ長大な領地と海を守っていました。 島津家は、鎌倉時代から読く名家であり、古い文化を継承する一方で、幕末には、いち早く海外の文化や情報を取り入れた集成館(しゅうせいかん)事業で、日本の近代化をリードしました。 |
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●本展では、篤姫の御台所への道のりを国内情勢や世界情勢とからめながら概観。篤姫の生きた時代についても想いを馳せていただきたい。 |
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第一章:御台所への道のり |
■将軍の正室を御台所といいますが、篤姫のように外様(とざま)大名からの輿入(こしい)れは特異なことでありました。 徳川家祥(いえさき)(のちの家定(いえさだ))の継室(けいしつ)選びが始まると、島津斉彬(なりあきら)のもとに縁組みの話が持ち込まれます。先例となったのは、島津家出身で11代将軍家斉(いえなり)の御台所となった広大院です。 アヘン戦争を契機に植民地化を危惧し始めた国内の識者たちは、近代化を急務と考えており、薩摩藩でも早くから英仏艦の通商要求を受けて、他藩に先駆けて近代化事業に着手していました。縁組みによる将軍家との関係強化が藩政にも有利になると考えた斉彬は、分家の娘である於一(おかつ)に白羽の矢をたてます。 篤姫が江戸に上ったのは、ペリーが来航した2ヶ月後のことですが、これ以後国内情勢は刻々と変化し、婚姻は困難を極めました。 |
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●本展では、将軍の武器武具や敬子の婚礼調度から婚礼の様子を探り、継嗣問題に関する文書史料を通じて、政治の渦に巻き込まれていく敬子の姿を検証します。 |
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第二章:婚礼 〜将軍家定と敬子〜 |
■安政三年(1856)12月18日、近衛忠煕(このえただひろ)の養女となり敬子(すみこ)と名を改めた篤姫が将軍家に嫁いだ。二十二歳であった。渋谷の薩摩藩邸から江戸城に運び込まれた婚礼調度は、藩をあげて準備した豪華な品々であったという。まさに一世一代の輿入(こしい)れであります。 敬子の夫となったのは、十三代将軍徳川家定(いえさだ)。敬子の前に二人の正室を亡くしています。家定自身については、早くから政治的能力が疑問視され、継嗣(けいし)の誕生も危ぶまれていました。二人の間にも子どもの誕生はなかった。 国内が外交問題に揺れ、将軍継嗣問題が熱を帯びるようになると、敬子もその渦の中に巻き込まれていきます。年齢や政治能力を重視した一橋(ひとつばし)が推していたのが一橋慶喜(よしのぶ)。従来の血筋を重視した紀伊派が推していたのが徳川慶福(よしとみ)(のちの家茂(いえもち))でした。敬子の実家薩摩藩は一橋派であり、大奥工作を敬子に期待しました。しかし、伊井直弼(いいなおすけ)が大老に就任すると継嗣は徳川慶福に決定し、敬子が力を発揮することはなかった。そのわずか数ヶ月後、安政五年7月6日に家定が亡くなり、さらに十日後、敬子が精神的に支えにしていた薩摩藩主島津斉彬(なりあきら)も急死しました。こうして、一年七ヶ月の短い結婚生活は幕を閉じました。 |
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■NHK大河ドラマ特別展「天璋院篤姫展」 |
会場:大阪歴史博物館 会期:2008年(平成20年)4月19日[土]〜6月1日[日] |
■ストリート・アートナビ取材:展覧会シーン/Top-Page/Page-1/Page-2 |
■取材日:2008年4月18日 掲載:4月25日 ART SCENE/Street Artnavi |
■取材・写真・Webデザイン:ストリート・アートナビ 中田耕志 |
■寄稿文:『天璋院篤姫展を観て』酒匂溪香(さこう・けいか) (現代書道家・鹿児島県出身 兵庫県在住) |
※上記の説明、写真キャプションは展覧会報道資料、展覧会図録、同展説明会を参考にしました。 |
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