Koko NOGUCHI Recent works「野口 香子 新作展」“想いを形造る”
会場:ギャラリー風 GALLERY KAZE 会期:2006年7月3日[月]〜7月15日[土]
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野口香子
Koko NOGUCHI
1970: 埼玉県生まれ
1993: 女子美術大学絵画科日本画専攻卒業
2002-3: 文化庁在外派遣員/パリ
2003-4: ポーラ美術振興財団在外研修員/パリ
個展
1994: ギャラリー21+葉/東京
1996: ギャラリエ アンドウ/東京
1997: ギャラリーこいち/東京('96)
1998: ギャラリーイデア/東京
1999: ギャラリー風/大阪
ギャラリーなつか/東京
2001: CITE INTERNATIONALE DES ARTS/パリ
2002: GALERIE GUISLAIN ETATS D'ART/パリ
2004: 国際大学都市 イギリス館/パリ
2006: ギャラリー風/大阪
受賞歴等
2001: 「女子美パリ賞」受賞 国際芸術都市/パリ
2002: 「第9回ファンデーションコフィム賞」受賞/パリ
2002-3: 「財団法人フランス語教育振興協会アトリエ滞在制作」国際芸術都市/パリ
2003-4: 「国際大学都市アーティストプログラム参加」イギリス館滞在制作/パリ
1970: Born in Saitama
1993: Graduated from Joshibi University of Art and Design Major in Japanese Painting
2002-3: Studied in Paris under the Japanese Government Overseas Study Program for Artists
2003-4: Studied in Paris under the POLA Art Foundation Overseas Research Program
[Solo Exhibition]
1994: Gallery 21+Yo, Tokyo
1996: Galerie Ando, Tokyo
1997: Gallery Koichi, Tokyo('96)
1998: Gallery Idea, Tokyouz
1999: Gallery kaze, Osaka
Gallery Natsuka, Tokyou
2001: CITE INTERNATIONALE DES ARTS, Paris
2002: GALERIE GUISLAIN ETATS D'ART, Paris
2004: COLLEGE FRANCO-BRITANNIQUI, CITE INTERNATIONALE UNIVERSITAIRE, Paris
2006: Gallery kaze, Osaka
[Others]
2001: Received “the Paris Prize” from Joshibi University of Art and Design and studied at the CITE Internationale des Art in Paris
2002: Prize at the 9th Foundation COFFIM Award, Paris
2002-3: Offered an atelier at the CITE Internationale des Arts in Paris by the APEF
2003-4: Stayed at COLLEGE FRANCO-BRITANNIQUE by the Artist Program of CITE Internationale Universitaire de Paris
展覧会スケッチ
 ◎大阪・中之島を背景に毎日新しく変貌する街、北浜に在る『ギャラリー風』は作者と作品に真剣に向かい合う場である。何よりも作者の成長を楽しみに、『数百年の時を経てもなお輝き続ける作品とは・・・。』を常に問い続けているギャラリー。主宰の澤 玄昭氏は芸術全般に見識が高い方であるが、特に現代美術と深く長く関わりを持ちこれまで多くの展覧会を企画している。東京はもとより、近年、韓国のアート界にも交流しその有名を一層不動のものにしている。画廊の歴史の中で特筆すべきは、不世出の天才作家、牧野邦夫氏に深く関わり、また国際的現代美術作家の篠原猛史氏も『ギャラリー風』から世界に飛び立った。現在は世界各地のアートフェア出展など日本の現代アートを代表する作家のひとり中村一美氏をプロデュースしながらその目をアジアから世界に向けられている。本展はこの名伯楽を慕いフランス在住の野口香子の里帰りの個人展覧会。まさに芸術に相応しい新作『風の受胎』をご覧あれ。


“想いを形造る”

 
野口香子氏は埼玉県出身、東京の女子美術大学絵画科日本画専攻を卒業、それ以来、アーティストとして毎年作品を発表している。現在フランス人数学者と結婚し、二歳の女児の母でこの9月まで夫の仕事の関係で京都に住んでいる。
 香子と書いて『こうこ』と読む、「母が京子で、明日香の一字からとって名付けた」と言う。どこか万葉人を連想させる顔立ちはそのせいなのか。ちなみに、7、8年前に彫刻家舟越桂氏のモデルになったこともある。
 作品
『風の受胎』は本展の目玉であり逸品。そして鉛筆による『風の受胎のためのドローイング』も秀作だ。野口香子氏の詩は宇宙との対話、自然界の命との会話。日本語に塗れた時その言葉は生まれる。年に一作の時もある。『風の受胎』はその想いから形造られた。まるで自由詩のように謳っている。「波の生まれる場所は、風の生まれたところ。」群青色が月明かりの中、岩にぶつかって波濤を繰り返す。
 作品『波の刻印〈2つの引き合う力〉』は、国籍または母国語をふたつ持つ子どもの手の跡を粘土に造形化したもの。フランスに住む作者の周りの子ども達12人の手、顔のような表情を持ちながら一定の空間を保つ。異文化に混ざり子ども達は育つ。引き合い吸収されながら・・・。フランスは子供たちが積極的に社会との関わり持つことをすすめる。コスモポリタンが自然と育つ。
(ストリート・アートナビ 中田耕志)

ギャラリー風 GALLERY KAZE
〒541-0041 大阪市中央区北浜2-1-23 日本文化会館9F
Kitahama 2-1-23, Chuo-ku, Osaka Japan 541-0041
TEL/FAX:06-6228-0138
E-メール:gallery.kaze@ace.ocn.ne.jp
公式HP→http://www13.ocn.ne.jp/~art.kaze/
「野口 香子 新作展」Koko NOGUCHI Recent works
・会場:ギャラリー風 GALLERY KAZE
・会期:2006年7月3日[月]〜7月15日[土]
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取材日:2006年6月28・29日 掲載:7月3日 ART SCENE/Street Artnavi
取材・写真・Webデザイン:ストリート・アートナビ 中田耕志

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