はっきり言って、挙げていくとキリがないんですが……。
『心的外傷と回復』(ジュディス・ハーマン著:みすず書房)
……あまりにも有名だし、読んで決して損はないです。PTSDを考えていく上で、必要な武器はここで全て揃うはず。斎藤学も有名ですが、読むならこちらが先決です。
ちなみにPTSDからちょっとずれるかもしれませんが、最近『壊れかけていた私から壊れそうなあなたへ』(豊田正義著:大修館書店)を読みました。サバイバーへのインタビューを基にした本で、ここからは彼らの体験や想いが伝わってきます。具体例からじゃないと入りずらいという方(大半はそうかも)は、こういったところを手がかりにメンタルヘルスについて考えていかれたらいいんじゃないかな、と思います。読みやすくて、良い本です。
ドメスティックバイオレンスについても膨大にあり、どれを選んだら良いか考えてしまうところですが、ズバリ安い!という観点から……
『「男らしさ」からの自由〜模索する男たちのアメリカ』(中村正:かもがわブックレット88)と、『ドメスティック・バイオレンス―男性加害者の暴力克服の試み―』(草柳和之:岩波ブックレットNO.494)なら、この2冊でも1000円ちょい、です。ブックレットだけあって、ラクに読み通せます。