<パターナリズムについて>@・A・B・C・D・E
僕は今医学科に在籍していて、まったくの自己流ですが、ああでもないこうでもないと医療や福祉に内在する問題について思いを巡らせていたりします。そこでぶつかったいくつかの問題圏の中から、まずはパターナリズムについて。
パターナリズムというのは、父性主義とか父権主義とか訳されますけど、親が子どもに対して見せる「やさしさ」のことですね。親は子どもの意思と自分の意思とを同一視してしまいますから、自分が良いと思った通りに子どもを向けようとする。そうしたあり方をパターナリズムと言いますけど、医師が患者に対してパターナリスティックに振る舞う事が現在批判されています。それについて少し掘り下げてみたのがこのテクストです。
<小児医療におけるパターナリズム>@・A・B・C・D・E・F・G・H・I
「子どもとは社会的マイノリティである」。このテーゼは僕にとっての発想の原点にあります。手探りですが、「子どもへの援助とはどのような行為なのか」についてこれからもずっと考えていこうと思っています。従ってここは当分の間、現在進行形です。
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